Kaguya Planet、阿部屠龍「父のある静物」先行公開開始! 10月の執筆者発表! | VG+ (バゴプラ)

Kaguya Planet、阿部屠龍「父のある静物」先行公開開始! 10月の執筆者発表!

Kaguya Planetにて阿部屠龍「父のある静物」先行公開中

SF企業 VGプラス(バゴプラ)が主宰するオンラインSF誌 Kaguya Planetにて、阿部屠龍「父のある静物」の先行公開を開始しています。「父のある静物」は、Kaguya Planetで開催された「果樹園の出てくるSF短編小説」の公募で採用された作品。カバーデザインは梅野克晃さんが手がけました。

500円で会員登録をしていただくと、約一ヶ月の先行公開期間にお読みいただけます。ご登録よろしくお願いいたします!

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※Kaguya Planetについての詳細は、記事の最後にある「Kaguya Planetに応援を!」をお読みください。

Kaguya PlanetとKaguya Booksの連動企画

Kaguya Planetで開催した「果樹園の出てくるSF短編小説」の公募は、井上彼方編『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(Kaguya Books) の刊行との連動企画です。

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『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』の表題作、正井「朧木果樹園の軌跡」はさかなのふねに乗って、新しい星へと移住していく生き物を描いたSFです。ふねとともに星々で暮らした長い年月は〈軌道歌〉として代々歌い継がれていく…… 悠久の時の流れと滅びの独特の感覚が魅力的な作品です。果樹園の描き方にもご注目ください。現在、期間限定で全文を無料で読むことができます。

Kaguya Planetで開催した「果樹園の出てくるSF短編小説」の公募では、阿部屠龍さん坂崎かおるさんの作品が採用されました。坂崎かおる「アネクドート」も現在先行公開をしています。

阿部屠龍さん

阿部屠龍さんは、北海道出身。ドラゴンと百合とSF・ファンタジーが好きで、普段はカクヨムに小説を投稿しています。ファンタジー小説『竜の骸布』(2017年)、百合小説短編集『百合以外全部嘘』(2018年)、短歌集『喪失と妄執』(2019年)と、三冊の作品集を発行しています。

また、アーシュラ・K・ル=グウィン『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室』(訳 大久保ゆう/フィルムアート社)の課題に取り組み、大戸又(サ!脳連接派)主催の合評会で腕を磨いています。

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2021年には第12回創元SF短編賞の一次選考を通過し、第14回GA文庫大賞(前期)では最終候補に選出されました。文芸サークル《汽水域観測船》による『時間百合SFアンソロジー』(2022年)に「n回目のエピローグ」を寄稿しています。

阿部屠龍「父のある静物」

何かを磨き清めると汚れは別の場所に移るけれど、汚れの総和は変化しない。農業も一緒だ。土の中の養分の偏りが、野菜となる。そんな「偏り」を自覚しながら生きてきた娘は、父に問うてみたいことがあった。

阿部屠龍
北海道出身。ドラゴンと百合とSF・ファンタジーが好き。普段はカクヨムに小説を投稿している。ファンタジー小説『竜の骸布』(2017年)、百合小説短編集『百合以外全部嘘』(2018年)、短歌集『喪失と妄執』(2019年)と、三冊の作品集を発行している。アーシュラ・K・ル=グウィン『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室』(訳 大久保ゆう/フィルムアート社)の課題に取り組み、大戸又(サ!脳連接派)主催の合評会で腕を磨いている。2021年には第12回創元SF短編賞の一次選考を通過し、第14回GA文庫大賞(前期)では最終候補に選出。2022年9月に刊行された文芸サークル《汽水域観測船》による『時間百合SFアンソロジー』に「n回目のエピローグ」を寄稿している。

#かぐプラ感想 で図書カードプレゼント!

Kaguya Planetでは、小説の感想をTwitterでツイートすると毎月1名様に1,000円分の図書カードが当たるプレゼントキャンペーンを実施しています。さらに、今回は著者の坂崎かおるさんが原稿料の一部をプレゼントキャンペーンに寄付してくださりました。

#かぐプラ感想 をつけて坂崎かおる「アネクドート」か、阿部屠龍「父のある静物」の感想をツイートしてくださった方の中から抽選で6名様に1,000円分の図書カードをプレゼントいたします。キャンペーンの詳細&応募方法はこちらです。

締め切りは、【10月28日(金)23:59】です。

10月のKaguya Planetは、相川英輔さん

そして10月のKaguya Planetでは、相川英輔さんの書き下ろしSF短編小説を先行公開します。

相川英輔さんは、1977年千葉県生まれ、福岡県在住。2005年に『打棒日和』で九州芸術祭文学賞佳作を受賞(大賞なし)、2013年には「日曜日の翌日はいつも」で坊ちゃん文学賞の佳作を受賞しています。そして2017年には同作も収録された短編集『ハイキング』を惑星と口笛ブックスから刊行。その後も『雲を離れた月』(書肆侃侃房)、「ハミングバード」(惑星と口笛ブックス) 、『ハンナのいない10月は』(河出書房新社) を刊行するなど、精力的に活動をしています。

河出書房新社
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また、『ほんのひとさじ vol.13』(書肆侃侃房) に掲載された掌編「イン・ザ・パーク」の英訳、「Chasing a Shadow」(訳 Toshiya Kamei) がオンライン文芸誌『the interpreter’s house』に掲載されたことを皮切りに、「ハミングバード」の英訳「Hummingbird」(訳 Toshiya Kamei) が『samovar』にされるなど、多くの短編が英語圏で発表されています。『samovar』は、ヒューゴー賞やネビュラ賞候補作品を輩出してきたオンラインSF誌「Strange Horizons」の、翻訳作品に特化した別冊オンライン誌です。

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公募文学賞を受賞して商業デビューする、いわば「王道」とは異なる方法でステップアップし、海外でも活躍している異色の、そして新しい時代の雰囲気を代表するような書き手の一人です。

 

10月のKaguya Planetのスケジュール

最後に、10月のKaguya Planetのスケジュールを発表します。

10月22日(土) 相川英輔さん新作SF短編小説先行公開開始
10月29日(土) 坂崎かおる「アネクドート」一般公開開始
10月29日(土) 阿部屠龍「父のある静物」一般公開開始

Kaguya Planetに応援を!

Kaguya PlanetはSFウェブメディア「バゴプラ」が主催する、オンラインSF誌です。2020年12月に① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正② 新人賞以外の入り口を作ること③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、という三つの目標を掲げて活動を開始し、珠玉のSF短編小説を掲載し続けてきました。

2021年3月からは日本語の作品に加えて翻訳作品も掲載しています。邦訳が出るのはKaguya Planetが初めてという作家も数多く、海外で活躍している作家さんの作品を日本語圏に紹介するという役割も果たしています。

より多くの方の作品を読んでいただくために、作品は、一ヶ月の先行公開期間ののちに、無料で一般公開しております。

引き続きこれらの活動を続けていくためにも、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。Kaguya Planetを応援したいという方は、月500円のサブスクで本プロジェクトをサポートして頂けます。ご登録いただいた方は、毎月、約一ヶ月の先行公開中のコンテンツをお楽しみいただけます。

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また、1円から寄付も受け付けております。サポートして頂いたお金は全てKaguya Planetの原稿料や編集料に当てられます。十分な資金が集まり次第、Kaguya Planetの作品掲載数やインタビュー記事の数を増やしていく予定です。プロジェクトの詳細はこちらの特設ページをご覧ください。

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※Kaguya Planet 登録に際しての注意事項

  • GmailおよびHotmailで登録された方は、ログイン情報のメールが「迷惑メール」「ソーシャル」「プロモーション」などのフォルダに振り分けられる可能性があります。ご注意ください。
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    Visa
    Mastercard
    American Express
    JCB

これまでのKaguya Planet公開作品

書き下ろしSF短編小説

翻訳SF短編小説

マイクロノベル

犬と街灯『貝楼諸島へ/貝楼諸島より』参加作品

ジェンダーSF特集

シェアード・ワールド作品

笑い×SF特集

果樹園の出てくるSF短編小説

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