ネタバレ解説『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』 『まじっく快斗』から『YAIBA』まで青山剛昌キャラクター大集合! | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ解説『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』 『まじっく快斗』から『YAIBA』まで青山剛昌キャラクター大集合!

(C) 2024 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』で青山剛昌キャラクターが大集合

北海道を舞台に土方歳三の遺した星稜刀を巡る怪盗キッドと服部平次たち探偵の対決を描く『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』が、2024年4月12日(金)に全国公開された。怪盗キッドは元々『まじっく快斗』(1987-)のキャラクターであり、他にも『YAIBA』(1988-1993)に登場する沖田総司も登場するため、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は青山剛昌作品のキャラクターが大集合する作品となっている。

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』では同名のキャラクターが複数の作品に登場するスターシステムや、世界観を共有した複数の作品が描かれるシェアード・ユニバースなどを通して、『名探偵コナン』(1994-)の世界観を広げている。

本記事では『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』に登場したキャラクターたちが元々どのような作品に出演していたのか解説していこう。なお、本記事では『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』のネタバレを含むため、本編視聴後に読んでいただけると幸いである。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の内容に関するネタバレを含みます。

『まじっく快斗』と『名探偵コナン』は同じ世界観?

『まじっく快斗』は青山剛昌の初期の作品の1つで、週刊少年サンデーで1987年から連載されていた。青山剛昌が1987年以前に発表した『さりげなくルパン』という作品を原型としており、『名探偵コナン』同様に怪盗キッドがどのようなトリックで大粒の宝石“ビッグジュエル”を盗み出すのかが物語の軸となる。

しかし、作風は『名探偵コナン』よりもコミカルなものとなっており、魔法などの非現実的なものも登場する。1988年まで連載されていたが、同年に『YAIBA』の連載が決まったため、中断されている。その後、不定期連載として新作が描かれているため、未完の作品となっていた。『名探偵コナン』で『まじっく快斗』の伏線が回収されることもあるため、ある意味では『名探偵コナン』に合流することで作品は続いているのかもしれない。

2代目怪盗キッド/黒羽快斗

江戸川コナンのライバルであり、時に協力者としても活躍する2代目怪盗キッドこと黒羽快斗。江戸川コナンとの対決という形での登場で一躍有名になったが、元々は『名探偵コナン』と同じ青山剛昌作『まじっく快斗』の登場人物である。世界的なマジシャンであり、初代怪盗キッドでもある黒羽盗一を父に持ち、母は「昭和の女二十面相」と謳われた怪盗淑女(ファントム・レディ)の黒羽千影であるなど怪盗としてはサラブレッドとも言える人物だ。

黒羽快斗は死んだと思われていた黒羽盗一が追っていたビッグジュエル“パンドラ”を巡って、IQ400とも言われる頭脳を用いて様々なトリックで江戸川コナンら探偵や警察と対決していくことになる。また、工藤新一と顔がそっくりであり、変装せずとも工藤新一と親しい人物を騙すことが出来る。この設定は作画の問題を活かしたメタ的なネタかと思われていたが、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』にて2人が従兄弟であるためという新設定が明かされた。

中森青子

中森青子は怪盗キッドを追う中森銀三警部の娘で、『まじっく快斗』における毛利蘭と同じ立ち位置である。『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』ではアニメ『まじっく快斗1412』(2014-2015)と同じく、黒羽快斗の隣の家に住んでいるという設定になっている。1人称は「青子」、もしくは「あたし」であり、少々子供っぽい一面を持つ。

黒羽快斗が怪盗キッドだとは気づいておらず、父親の中森銀三警部が怪盗キッドを捕まえられないことから、怪盗キッドを嫌っている。一方で、盗んだビッグジュエルを必ず返すなどの憎めない行為から、怪盗キッドを完全に嫌えないでいる。『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』ではブライアン・D・カドクラの狙撃で負傷した中森銀三警部のもとに看護のため駆け付けた。中森青子の声優は作品によって異なるが、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』ではM・A・Oが務めている。

初代怪盗キッド/黒羽盗一

黒羽盗一は世界的なマジシャンという表向きの顔と、初代怪盗キッドという裏の顔を持つ人物。黒羽快斗の父親であり、工藤新一の母親の工藤有希子と黒の組織のベルモットに変装術を教えた人物でもある。そのため、2人の師匠とも呼べる存在で、変装の天才ベルモットにも劣らない変装術の達人と言える。ビッグジュエルを盗んでいたが、その中でも不老不死の効能があるとされるパンドラを巡り、パンドラを狙う謎の組織によって暗殺されたと思われていた。

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』では実は生きていることが明らかにされ、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の物語の間、ずっと刑事の川添善久の姿で江戸川コナンたちを見守っていたことが明かされた。白い装束の怪盗キッドと異なり、その装束は黒く、その姿はライバルであった工藤優作の代表作『闇の男爵(ナイトバロン)』にそっくりである。更に黒羽盗一が工藤優作の兄であることも明かされた。

工藤優作とは連絡を取り合っているようだが、黒羽盗一の生存を黒羽快斗と黒羽千影が知っているような描写は見られなかった。そのため、江戸川コナンと同じく、生きていることが知られたら周りの人間に危害が及ぶため、一部の人間以外に生存していることを知らせていないと考察できる。

『YAIBA』から剣豪たちも登場!

『YAIBA』は1988年から1993年まで連載されたアクション漫画で、主人公の鉄刃が天下一のサムライを目指して実在の剣豪や獣人と戦う物語である。前述の通り、内容はファンタジーで、魔術や魔剣などが登場していた。鉄刃は雷神剣を振るい、世界征服を企む鬼丸一味や月星人などと戦っていった。

『剣勇伝説YAIBA』(1993-1994)としてアニメ化もされており、そこでは鉄刃を後の江戸川コナン役の高山みなみが演じた。また、OVAで『コナンvsキッドvsヤイバ 宝刀争奪大決戦!!』(2000)で『名探偵コナン』のキャラクターたちと『まじっく快斗』のキャラクターとも共演を果たしたが、このOVAでは江戸川コナンの夢だったというオチで終わった。

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『名探偵コナン』ではイースターエッグ的な扱いで登場人物や剣術の技、アイテムなどが登場している。また、「恋と推理の剣道大会 (前編/後編)」(第916~917話)にて織田信長御前試合編に登場した6代目沖田総司が登場した。そこで成長した鉄刃の存在が言及され、シルエットのみ登場している。

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沖田総司

沖田総司は新撰組の随一の天才剣士と呼ばれた沖田総司の6代目にあたる人物。初代沖田総司の三段突きを越える五段突きという技を持ち、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』ではブライアン・D・カドクラの部下相手に五段突きを披露し、倒していた。京都泉心高校に在学しており、剣道の大会では服部平次のライバルとして立ちはだかる

服部平次は以前、沖田総司の五段突きを受けて耳の裏に傷が出来てしまい、出血が止まらなくなったことで、大会を辞退した経験を持つ。そのため、服部平次からはライバル視されており、沖田総司も乗り気である。事件の捜査中でも対決をしようとするなど、工藤新一と服部平次の関係性に近いが、沖田総司の本当の目的は鉄刃を越えて妹の鉄諸羽に告白することのようだ。

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』では北海道で行なわれる剣道大会に出場すべく、北海道に来ている。しかし、大会に服部平次が出場していないことを知ると剣道大会に興味を無くしていた。ブライアン・D・カドクラの部下に服部平次と江戸川コナンが囲まれた際には助太刀に参上し、強そうな奴として鬼丸猛を連れてきている。

鬼丸猛

鬼丸猛はスキンヘッドと額の黒子が特徴的な鉄刃のライバルであり、風神剣の持ち主。一度は日本征服を成功させ、歴史上の剣豪や獣人を操って鉄刃の前に立ちふさがった。しかし、鉄刃に敗れ去り、最終回では鉄刃を未だ越えられないとして剣の道を精進すべく修行をしていた。

『名探偵コナン』では鬼丸一味による日本制服などが無かったため、風神剣に取り込まれることがなかった鬼丸猛の姿が描かれている。初登場は沖田総司と同じく「恋と推理の剣道大会 (前編/後編)」で、東京都知事から名誉都民として表彰されそうになった際、「私如き若輩者には受ける器ではないとお断りしたい」として断っていた。性格も『YAIBA』の鬼丸猛のような荒々しさが消え、落ち着き払ったものになっている。

一方、剣の腕は鬼のように強いと評され、沖田総司などとも戦いたがるなど、『YAIBA』での鬼丸猛同様に剣の道を精進する姿勢に変わりはないようだ。ブライアン・D・カドクラの部下との戦いで沖田総司に連れてこられる形で参戦したが、そこで服部平次に「頼む」と言われている。実は『剣勇伝説YAIBA』での鬼丸猛の声優は服部平次役の堀川りょうであり、『名探偵コナン』の鬼丸猛を演じた津田健次郎へキャラクターのバトンタッチがなされたと考えるとエモーショナルである。

スターシステムとシェアード・ユニバースにより、多くの青山剛昌作品のキャラクターが登場する『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』。ある意味では青山剛昌版アベンジャーズとも呼べる世界観ともなっている。各キャラクターが元々はどの作品のキャラクターなのかを知ってから『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』を観てみると、より一層楽しめるかもしれない。

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は2024年4月12日(金)より全国公開。

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』公式サイト

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』のサントラは発売中。

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ノベライズ版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』も発売中。

平次と和葉のNEWセレクションコミックも発売中。

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』のラストのネタバレ解説はこちらから。

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』で再登場した盗一についての解説はこちらから。

コナンとキッドが従兄弟だということを踏まえた二人の関係についての解説&考察はこちらの記事で。

『100万ドルの五稜星』とつながるテレビアニメのエピソード紹介はこちらの記事で。

平次と和葉の恋の行方についての本作とアニメシリーズの展開の解説はこちらから。

2025年の劇場版『名探偵コナン』の考察はこちらから。

服部平次と怪盗キッドのこれまでの接点はこちらの記事で。

 

『名探偵コナン 黒鉄の魚影』ラストのネタバレ解説はこちらから。

『名探偵コナン 紺青の拳』ラストのネタバレ解説はこちらから。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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