榛見あきる『虹霓のかたがわ』2022年1月15日発売
ゲンロン 大森望 SF創作講座から傑作を刊行する電子書籍レーベルのゲンロンSF文庫より、第4回ゲンロンSF新人賞を受賞した榛見あきる『虹霓のかたがわ』が2022年1月15日(土)に発売される。
【新刊予告】1/15(土)、電子書籍レーベル「ゲンロンSF文庫」より、榛見あきる『虹霓のかたがわ』を刊行します。第4回ゲンロンSF新人賞を受賞した本作は、近未来のチベットを舞台にした異色作。同地の仮面舞踏を大胆に翻案し、信仰と技術、身体とアバター、伝統と未来が混ざり合う臨界点を描きます。 pic.twitter.com/ZlOX6xlQdf
— ゲンロン編集部@『新映画論』予約受付中! (@genronedit) January 13, 2022
『虹霓のかたがわ』は近未来のチベットを舞台にしたSF小説。ゲンロン編集部からは「同地の仮面舞踏を大胆に翻案し、信仰と技術、身体とアバター、伝統と未来が混ざり合う臨界点を描きます」と紹介されている。ゲンロンSF新人賞受賞時の「踊るつまさきと虹の都市」から改題し、内容もグレードアップしたバージョンになるという。
また、『虹霓のかたがわ』には評論家で書評家の大森望による解題に加え、チベット語・チベット文学研究者の星泉による解説も収録される。表紙の装画を手掛けたのは『流転のテルマ』(2014-2016) などのチベットを題材にした漫画作品で知られる蔵西。第4回ゲンロンSF新人賞で選考委員(審査員)を務め、『歓喜の歌 博物館惑星III』(2020) で第41回日本SF大賞を受賞した菅浩江が推薦文を寄せている。
第4回ゲンロンSF新人賞ではゲンロン 大森望 SF創作講座で提出された27作品の中から7作品が最終候補に選ばれた。今回『虹霓のかたがわ』として刊行される榛見あきる「踊るつまさきと虹の都市」が正賞を受賞した他、 藍銅ツバメ「めめ」が優秀賞、今野あきひろ「受戒」が大森望賞、稲田一声「おねえちゃんのハンマースペース」が東浩紀賞を受賞した。
なお、第4回ゲンロンSF新人賞優秀賞を受賞した藍銅ツバメは『鯉姫婚姻譚』で2021年日本ファンタジーノベル大賞を受賞。こちらは新潮社から単行本として刊行される予定となっている。
ゲンロンSF文庫は2020年6月に始動。第一弾として、第3回ゲンロンSF新人賞受賞の琴柱遥『枝角の冠』、同大森望賞受賞の進藤尚典『推しの三原則』が電子書籍として刊行され、過去に電子書籍として発売された高木ケイ『ガルシア・デ・マローネスによって救済された大地』、アマサワトキオ『ラゴス生体都市』、麦原遼『逆数宇宙』もリニューアル版が刊行されている。
ゲンロンSF文庫の全作品はゲンロンショップでePub版が購入できる。榛見あきる『虹霓のかたがわ』の販売ページは2022年1月15日(土)に公開される。
Kindleでも発売中。
Kaguya Planetでは、ゲンロン 大森望 SF創作講座出身の揚羽はな、麦原遼、原里実によるSF短編小説と名倉編へのインタビューを配信中。
バゴプラからは、新SFレーベル Kaguya Books が始動します。こちらもお楽しみに!