Kaguya Planet 12月ジェンダーSF特集、高山羽根子さん&正井さんの書き下ろしSF短編小説、近藤銀河さんの論考、先行公開開始! | VG+ (バゴプラ)

Kaguya Planet 12月ジェンダーSF特集、高山羽根子さん&正井さんの書き下ろしSF短編小説、近藤銀河さんの論考、先行公開開始!

Kaguya PlanetにてジェンダーSF特集開催

SFメディアのバゴプラが運営するKaguya Planetにて、二ヶ月にわたるジェンダーSF特集を開催します。今月先行配信を開始するのは以下の3作品です。カバーイラストは浅野春美さんが手掛けました。

  • 高山羽根子さんによる魔女SF「種の船は遅れてたどり着く」
  • 正井さんによるケアSF「優しい女」
  • 近藤銀河さんによる論考「SFの中で踊る魔女 ─未来をフェミニストとして生き延びるために─」

Kaguya Planetは、バゴプラの主催するオンラインSF誌です。500円で“応援”の登録をして頂くと、各作品やインタビューを約1ヶ月の先行公開期間に読むことができます。

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※Kaguya Planetについての詳細は、記事の最後にある「Kaguya Planetに応援を!」をお読みください。

高山羽根子さんによるSF短編小説

高山羽根子さんはSF作家。1975年生まれで、多摩美術大学美術学部絵画学科を卒業されています。

2009年に「うどん キツネつきの」が第1回創元SF短編賞の佳作を受賞。同作が収録された短編集『原色の想像力』(創元SF文庫)にてデビューされました。2014年には短編集『うどん キツネつきの』(創元SF文庫) を刊行しています。『うどん キツネつきの』は2015年の第36回日本SF大賞最終候補に選出されました。

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2020年には『首里の馬』(新潮社) で第163回芥川龍之介賞を受賞しています。新作『暗闇にレンズ』(東京創元社) が現在選考中の第42回日本SF大賞最終候補作になっています。

高山羽根子「種の船は遅れてたどり着く」

彼女たちが移住のために『種の船』に乗っていたのは、人類がまだ狩猟と採集による生活をしていた時代の話
記録されず、いなかったことにされた女性たちの姿を、SF的想像力で浮かび上がらせる短編小説。

高山羽根子
1975年生まれ。SF作家。多摩美術大学美術学部絵画学科を卒業。2009年に「うどん キツネつきの」が第1回創元SF短編賞の佳作を受賞。同作が収録された短編集『原色の想像力』(創元SF文庫)にてデビュー。2014年には短編集『うどん キツネつきの』(創元SF文庫) を刊行。『うどん キツネつきの』は第36回日本SF大賞最終候補に選出された。2016年には『太陽の側の島』で第2回林芙美子文学賞を受賞。2020年には『首里の馬』(新潮社) で第163回芥川龍之介賞を受賞。武器としての、そして祈りとしての映像と、女性たちの姿を描いた新作『暗闇にレンズ』(東京創元社)は現在選考中の第42回日本SF大賞の最終候補作となっている。

近藤銀河さんによるSFの中で描かれてきた魔女をめぐる論考

近藤銀河さんはフェミニズムとセクシュアリティの観点から美術や文学、サブカルチャーについて研究・執筆し、アーティストとして実践を行なっています。日本SF作家クラブの会員です。

2020年には「フェミニストによるフェミニズムSF」を『SFマガジン』2020年8月号に、「女/オタクという多重する経験を生きること。創作を通してアイデンティを語ること。」を『ユリイカ』2020年9月号に寄稿しています。

2021年には「未来の女を想うとき──SFはフェミニズム」を『フェミニズム文学ガイド』(水上文編) に、「『シン・エヴァンゲリオン』とポストフェミニズム」を『『シン・エヴァンゲリオン』を読み解く』(河出書房新社) に寄稿しています。

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また、四人のアーティストによる魔女について考える2021年のグループ展『Comfortable』(終了)の開催に関わりまた作家として参加しています。

近藤銀河「SFの中で踊る魔女 ─未来をフェミニストとして生き延びるために─」

SF作品の中で、性差別や社会のシステムに抗い、怒りを抱えてきたものたちはたくさん描かれてきた。そんなSFの中にいる魔女的な人々を語り、社会を動かす魔女のパワーを伝えるエッセイ。

近藤銀河
フェミニズムとセクシュアリティの観点から美術や文学、サブカルチャーについて研究・執筆し、アーティストとして実践を行なっている。日本SF作家クラブの会員。2020年には「フェミニストによるフェミニズムSF」を『SFマガジン』2020年8月号に、「女/オタクという多重する経験を生きること。創作を通してアイデンティを語ること。」を『ユリイカ』2020年9月号に寄稿している。2021年には「未来の女を想うとき──SFはフェミニズム」を『フェミニズム文学ガイド』(水上文編) に、「『シン・エヴァンゲリオン』とポストフェミニズム」を『『シン・エヴァンゲリオン』を読み解く』(河出書房新社) に寄稿している。

 

正井さんによる書き下ろしSF短編小説

正井さんは2020年12月に先行公開した「宇比川」に続き、Kaguya Planetにてご執筆いただくのは二度目となります。「宇比川」は間違ったバスに乗り続けている主人公と、宇比川という土地を巡るSF短編小説。SNSを中心に話題になった作品です。

「大食い女」を寄稿した『フード性悪説アンソロジー 燦々たる食卓』(2018年) をはじめ、数多くの同人誌で小説および短歌・俳句を発表してきました。2019年にはSF短編集『沈黙のために』(新装版)を発行しています。第一回ブンゲイファイトクラブでは本戦に出場し、2020年には「よーほるの」が第一回かぐやSFコンテストで最終候補作品に選出されています。

正井「優しい女」

IKEAが発売した単機能AIは、当初は顧客対応を目的としていた。自分と顧客のやり取りを学習させ、近似した会話を可能にする。これを別の用途で使う人々を見つけたのは三ヶ月ほど前だ。彼らはそれに、義理の両親や老いた親とのやり取りをさせていた。

正井
2014年に個人誌としてSF短編集『沈黙のために』を発表。2017年には『さまよえるベガ・君は』を、2019年には『沈黙のために』の新装版を発行した。「大食い女」を寄稿した『フード性悪説アンソロジー 燦々たる食卓』(2018) をはじめ、数多くの同人誌で小説および短歌・俳句を発表してきた。2019年に第一回ブンゲイファイトクラブ本戦出場。2020年には第一回かぐやSFコンテストで「よーほるの」が最終候補11作品に選出され、Kaguya Planetに掲載した人魚譚「宇比川」もSNSを中心に話題になった。唯一無二の作風でファンから強い支持を得ている。

 

犬と街灯「島アンソロジー」とコラボ中!

Kaguya Planetでは犬と街灯が主催する「島アンソロジー」とコラボ中です。「島アンソロジー」は、遥か大海原のどこかにあるといわれる「貝楼諸島」を舞台にした、物語、紀行文、伝承、詩歌、観光案内などを集めたアンソロジーです。

もといもと「境界の街〜僕らの極秘計画〜」、こい瀬伊音「DNAR」先行公開中!

また、Kaguya Planetでは現在、もといもと「境界の街〜僕らの極秘計画〜」こい瀬伊音「DNAR」を先行配信しています。

もといもとさんは第二回かぐやSFコンテストの最終候補者。今回掲載しているのは巨大化したダチョウをめぐる小学生の冒険SFです。こい瀬伊音さんの「DNAR」は、こい瀬さんの本業を活かした臨場感いっぱいの医療SFです。

ジェンダーSF特集、島アンソロジー、もといさんとこい瀬さんの書き下ろしSF短編小説を楽しみにたい方は、500円の登録をよろしくお願いいたします!

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Kaguya Planetに応援を!

Kaguya PlanetはSFウェブメディア「バゴプラ」が主催する、オンラインSF誌です。2020年12月に① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正② 新人賞以外の入り口を作ること③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、という三つの目標を掲げて活動を開始し、珠玉のSF短編小説を掲載し続けてきました。

2021年3月からは日本語の作品に加えて翻訳作品も掲載しています。現在作品を配信しているD・A・シャオリン・スパイアーズさんとユキミ・オガワさん、アヴラ・マルガリティさんとジョイス・チングさんは邦訳が出るのはKaguya Planetが初めてで、海外で活躍している作家さんの作品を日本語圏に紹介するという役割も果たしています。

より多くの方の作品を読んでいただくために、作品は、一ヶ月の先行公開期間ののちに、無料で一般公開しております。

引き続きこれらの活動を続けていくためにも、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。Kaguya Planetを応援したいという方は、月500円のサブスクで本プロジェクトをサポートして頂けます。ご登録いただいた方には、毎月約一ヶ月早くKaguya Planetのコンテンツを先行公開しています。

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また、1円から寄付も受け付けております。サポートして頂いたお金は全てKaguya Planetの原稿料や編集料に当てられます。十分な資金が集まり次第、Kaguya Planetの作品掲載数やインタビュー記事の数を増やしていく予定です。プロジェクトの詳細はこちらの特設ページをご覧ください。

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