中国の劉慈欣が英アーサー・C・クラーク賞で表彰 国際的な社会貢献を評価

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中国を代表するSF作家・劉慈欣が表彰

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“イマジネーション・アワード”を受賞

ヒューゴー賞を受賞した『三体』(2008) で知られる中国のSF作家・劉慈欣 (リュウ・ジキン) が、英国のSF最高賞とされるアーサー・C・クラーク賞で、“Imagination in Service to Society”の表彰を受けた。11日に米国ワシントンDCで開催された同賞の授賞式で発表された。授賞式には劉慈欣本人も登場。英語のスピーチで会場を盛り上げた。

アーサー・C・クラーク賞の“Imagination in Service to Society Award”は、“イマジネーション・アワード”とも呼ばれ、想像力に溢れる作品や活動で社会に貢献した人物が表彰される。2015年には、『侍女の物語』(1985) で初代アーサー・C・クラーク賞を受賞した経験もあるマーガレット・アトウッドが表彰されている。

“中国のアーサー・C・クラーク”から“第二の劉慈欣”へ

授賞式では、アーサー・C・クラークセンターのディレクターを務めるシェルドン・ブラウンがリュウ・ジキンを紹介。アメリカのオバマ前大統領が彼の作品を高く評価しているというエピソードや、彼が集団的な想像力を発展に導いていると賞賛した。
更に、劉慈欣が1980年代に海外のSFを読み始め、多大な努力の結果、現在では“中国のアーサー・C・クラーク”と呼ばれるに至ったと解説。「今や中国の多くの若者たちが、“第二の劉慈欣”を目指している」とした。

質疑応答では鋭い質問も

中国から駆けつけた劉慈欣は、シェルドン・ブラウンに紹介を受けて登壇。英語で約15分間のスピーチを行った。スピーチでは、彼自身がSFを書き始めるきっかけとなったアーサー・C・クラークの名を冠する賞を受賞できたことに、大きな喜びを表していた。

更に、スピーチを終えた劉慈欣には、会場からこんな質問が飛び出した。

15世紀頃、中国の皇帝は様々な調査や研究を行ったにも拘らず、皇帝が死んだ時に、中国の官僚たちはその情報を焼いて葬ってしまいました。結果、全ての研究の成果は失われました。中国はその過去から学び、失敗を繰り返さないと言えるでしょうか

(会場からの質問)

劉慈欣のアンサーは…

なんともストレートな質問である。これに対し、劉慈欣はこう答えた。

そのようなことを二度と繰り返すことはないでしょう。なぜなら、私たちは過去から学んだからです。それに、テクノロジーは進化し続け、今や生活そのものに入り込んでいます。この流れを止めることはできません。例え皇帝が死んでもね

by リュウ・ジキン

「私たちは過去から学んだ」と力強く答え、最後にはユーモアで会場をわかせた。彼の人間性と作品性が垣間見える回答である。
質問コーナーの最後には、7,000マイル離れた中国から駆けつけた彼に対して、会場はスタンディングオベーションで謝意を表現。万雷の拍手を受けた劉慈欣は、会場に二度、頭を深く下げてステージを後にした。

『三体』の日本語版は2019年7月4日(木)発売予定。

Source
The Arthur C. Clarke Foundation

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