『猫の恩返し』声優キャストまとめ ハルやバロンの声を演じたのは? 過去の出演作・その後・現在は? | VG+ (バゴプラ)

『猫の恩返し』声優キャストまとめ ハルやバロンの声を演じたのは? 過去の出演作・その後・現在は?

© 2002 猫乃手堂・Studio Ghibli・NDHMT

映画『猫の恩返し』の声優キャストに注目

2002年に公開された映画『猫の恩返し』は、スタジオジブリ初となるスピンオフ映画。続編を作らない主義を貫いてきたジブリでは異例の作品で、近藤喜文が監督を務めた『耳をすませば』(1995) の主人公・月島雫が書いた物語という設定のストーリーが展開される。

監督を務めたのは森田宏幸。ジブリ作品では『魔女の宅急便』(1989)、『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999)、短編映画「コロの大散歩」(2002) に参加しているが、ジブリにとっては外部の若手監督に作品を委ねる、挑戦的な作品となった。それでも、興行収入は64.8億円を記録し、2002年の邦画の中では第1位の人気作に。森田宏幸監督は後に「アニゴジ」として知られるアニメ映画シリーズ「GODZILLA」の副監督を、2023年にはアニメ『聖剣学院の魔剣使い』の監督を務めた。

今回は、本作『猫の恩返し』で声優を務めた面々をチェックしてみよう。『猫の恩返し』のキャラクターたちはどのようなキャストによって演じられたのだろうか。

映画『猫の恩返し』声優キャストまとめ

吉岡ハル 役 池脇千鶴

主人公・吉岡ハル役を担当した声優は池脇千鶴。1997年、オーディション番組『ASAYAN』にて”第8代リハウスガール”としてデビュー。以降、主にテレビドラマや映画を舞台に活躍している。映画デビュー作である『大阪物語』(1999)では夫婦漫才師の娘・霜月若菜役を演じ、第54回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞、 第73回キネマ旬報新人女優賞などを受賞。

2001年にはNHK連続テレビ小説『ほんまもん』に主演し、2002年、本作『猫の恩返し』にて声優初挑戦。代表作は2020年にアニメ映画化もされた『ジョゼと虎と魚たち』(2004)、『そこのみにて光輝く』(2014)など多数。

意外なところでは、『機動戦士ΖガンダムII A New Translation -恋人たち-』(2005)にてサラ・ザビアロフの声を担当したことにも注目したい。劇場版『機動戦士Zガンダム』は三部作で、サラ・ザビアロフは続編である『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』(2006)にも引き続き登場している。しかし担当声優は島村香織に引き継がれ、池脇千鶴は第二作のみの出演となった。他に劇場版『ピアノの森』(2007)にて一ノ瀬怜子役の声を担当したが、2021年現在ではアニメ作品への声優としての参加はこの三作が全てとなっている。

2021年はテレビドラマ『その女、ジルバ』で主演を務め、第47回放送文化基金賞番組部門の演技賞を受賞するなど変わらぬ活躍を続けている。2023年にはドラマ版と映画版の『マイスモールランド』で崎山のり子役を演じた。

バロン 役 袴田吉彦

バロン役の声を担当したのは袴田吉彦。1991年、第4回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを獲得し芸能界デビュー。翌年の俳優デビュー作である『二十才の微熱』(1992)では第48回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞。以降、テレビドラマや映画、バラエティ番組を中心に活躍している。

ディズニー映画『ダイナソー』(2000)の日本語吹き替え版で主人公アラダー役の声を担当したのが声優初挑戦。アニメ映画への声優としての出演は、現在のところ『ダイナソー』と『猫の恩返し』の二作のみとなっている。

SFでは、『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)で中山忍演じる鳥類学者である長峰真弓の後輩の大学院生、道弥を演じたことは忘れられない。長峰の依頼でギャオスの染色体を調査するなど、出番は僅かながら劇中でも重要な役どころを演じた。

若かりし頃の仲間由紀恵や上川隆也が出演していることでも知られる『ガメラ3 邪神覚醒』(1999年)にも出演しているが、残念ながら役名は不明。気になる方は是非ソフトや配信で視聴するなどして出演シーンを確かめてもらいたい。

他、テレビドラマ版『時をかける少女』(1994)へは深町一夫 / ケン・ソゴル役で出演、『ウルトラQ dark fantasy』(2004)では坂本剛一役で主演を務めている。

ユキ 役 前田亜季

ハルが幼い頃に出会った白猫ユキ役の声優を担当したのは前田亜季。1992年、スカウトをきっかけに芸能界入り。同年のタカラミューのテレビコマーシャルがデビューCMとなった。子役時代は実姉である前田愛とともに「チャイドル」の愛称で親しまれていた。代表作は『バトル・ロワイアル』(2000)、『リンダ リンダ リンダ』(2005)など。

『ガメラ3 邪神覚醒』(1999年)でガメラの宿敵であるイリスと心を通わせた少女、比良坂綾奈の「お願い、ガメラを殺して」という鬼気迫る台詞が未だに心に刺さり続けているSFファンも多いのではないだろうか。劇中では主に前田愛が綾奈を演じていたが、四年前の綾奈は前田亜季が演じた。ちなみに、役柄は異なるものの実は前作『ガメラ2 レギオン襲来』にも萌という少女の役で出演している。

同時期には『学校の怪談2』(1996)に今井なな子役で、『学校の怪談3』(1997)には藤井繭子役で出演。平成ガメラシリーズと同じく金子修介監督作である『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)にも、前田愛とともに「モスラを見上げる姉妹」役で出演している。他、『最終兵器彼女』(2006)ではちせ役を演じた。

2001年にはテレビアニメ『Cosmic Baton Girl コメットさん☆』で主人公コメットさんの声を務め、3代目コメットさんを担当した。2021年は舞台『パークビューライフ』に上賀望役で出演。近年はテレビドラマに舞台に、幅広く活躍している。

ルーン 役 山田孝之

猫の国の王子、ルーン役の声優を担当したのは山田孝之。『電車男』(2003)から『闇金ウシジマくん』(2010-2016)まで硬軟自在に演じる実力派俳優だ。『サイコメトラーEIJI2』(1999)で俳優デビューして以降、数多くの映画やテレビドラマに出演。直近では2024年2月配信開始のNetflixドラマ『忍びの家 House of Ninjas』に出演している。

ひろみ 役 佐藤仁美

ハルの親友、ひろみ役の声を演じたのは佐藤仁美。1995年、第20回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞後、同年の『海がきこえる』でテレビドラマデビュー。『イグアナの娘』(1996)の三上伸子役で注目される。以後、テレビを中心に様々なドラマや映画に出演。2023年には月9ドラマ『女神の教室〜リーガル青春白書〜』に安藤麻理恵役で出演した。

ナトリ 役 佐戸井けん太

猫王の第一秘書、ナトリ役を担当した声優は佐戸井けん太。1977年に夢の遊眠社に入団し、『踊る大捜査線』(1997)での魚住二郎役が当たり役となって以降数々のテレビドラマや映画に出演。SF作品では『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』(2006年)に医者役で、『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』(2010)に矢口孝三役で出演している。近年も刑事ドラマやサスペンスドラマで活躍している。

ナトル 役 濱田マリ

猫王の第二秘書、ナトル役の声を演じたのは濱田マリ。元はバンド「砂場」のボーカリストとして関西を中心に活動していたが、1991年に「モダンチョキチョキズ」に加入。その後、テレビ番組のナレーターや俳優として活動。テレビ朝日『あしたまにあ〜な』(1998-2005)の印象深いナレーションを記憶している方も多いのではないだろうか。

近年は映画『一度も撃ってません』(2020) やテレビドラマ『お耳に合いましたら。』(2021) など、数々の作品に出演。2024年にはAmazonドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』、Huluドラマ『十角館の殺人』など、配信ドラマに立て続けに出演している。

ムタ 役 渡辺哲

バロンの仲間の太った猫、ムタ役の声を担当したのは渡辺哲。1975年に劇団シェイクスピア・シアターを旗揚げ、黒澤明監督の『乱』(1985)で映画デビュー。以降、名バイプレーヤーとして数々の映画やテレビドラマを彩る。1997年にはジブリ映画『もののけ姫』で山犬の声を演じた。

2021年は映画『ベイビーわるきゅーれ』を監督した阪元裕吾監督の前作『ある用務員』に「源さん」役で出演。2023年に『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』にも「松本さん」役で出演した。2024年も2月公開の『風よ あらしよ 劇場版』、3月公開の『水平線』、6月公開の『THIS MAN』と映画作品に立て続けに出演している。

トト 役 斉藤洋介

バロンの仲間のカラス、トト役の声優を担当したのは斉藤洋介。『男たちの旅路』第4部「車輪の一歩」(1979年)でテレビドラマ初出演。以降、憎らしい敵役から温和な善人役まで幅広い役柄をこなす名バイプレーヤーとして活躍。1994年、『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』と『家なき子』ではそれぞれ迫真のいじめ役を演じ注目される。だが、本人は温厚な人物であり、加害シーンについては「こういうことは絶対にやってはいけない」のだということを自らが演じることで視聴者に訴え続けていた。

SF作品では『ガンヘッド』(1989)、『ゴジラvsスペースゴジラ』(1994)、『ウルトラマンメビウス』(2006)、『仮面ライダー THE NEXT』(2007)、『牙狼<GARO>〜RED REQUIEM〜』(2010)、『ウルトラマンギンガS』(2014)などに出演。2020年、咽頭がんの闘病中に69歳で逝去した。

ハルの母 役 岡江久美子

ハルの母、吉岡直子役の声を担当したのは岡江久美子。テレビドラマ『お美津』(1975)の主演で芸能界デビュー。『はなまるマーケット』では1996~2014年まで17年半にわたり総合司会を薬丸裕英と共に務め、朝の顔として記憶している方も多いのではないだろうか。

数々のテレビドラマをバイプレーヤーとして彩ったが、2020年新型コロナウイルス感染症により63歳で逝去。

猫王 役 丹波哲郎

本作の悪役である猫王役の声優を担当したのは丹波哲郎。50年以上にわたる俳優活動の内、出演した映画は外国映画10本を含んだ300本以上にも及ぶ名優だ。『殺人容疑者』(1952)に骨折した山形勲の代打として主演級の役でデビュー。その後の活躍はご存知の通り。2006年、肺炎により84歳で逝去した。

青い隊服の猫 役 宮本充

青い隊服の猫役を担当した声優は宮本充。『マイ・サイエンス・プロジェクト』(1985)におけるバンダイ版の日本語吹き替えで声優デビュー。以後、主に外国映画の吹き替えや舞台を中心に活動している。

吹き替えを担当する俳優は、金城武、キアヌ・リーヴス、ヒュー・グラント、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ユアン・マクレガーなど錚々たる顔ぶれだ。2018年、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のドグラニオ・ヤーブン役で特撮作品に初出演。2016年からはアニメ『文豪ストレイドッグス』で森鴎外の声を演じている。2024年のアニメ『怪獣8号』では溝口役を演じる。

チカ 役 本名陽子

ハルのクラスメイト、チカ役を担当した声優は本名陽子。言わずもがな、『猫の恩返し』の原典である『耳をすませば』では主人公の月島雫役を担当している。4歳の頃に劇団日本児童に入団、中学卒業時までに出演した映画、テレビドラマ、CM、舞台は何と180本以上にも上る。この頃の代表作は『レ・ミゼラブル』のリトルコゼット。

『おもひでぽろぽろ』(1991)で主人公の少女期を演じて声優デビュー。以後、アニメや洋画の吹き替えを中心に数多くの作品に出演している。スタジオジブリ作品とは縁が深く、『おもひでぽろぽろ』(1991)、『耳をすませば』(1995)、『猫の恩返し』(2002)に出演の他、ジブリ美術館ライブラリーのナレーションも務める。2024年にはアニメ『喧嘩独学』で志村美由紀役を演じる。

国語教師 役 大泉洋

国語教師の声優を担当したのは大泉洋。劇団で活動した後、北海道のローカル番組からその名を全国区に広めていった。中でも『水曜どうでしょう』(1996-) で高い人気を獲得し、その後は歌手やドラマ俳優としても活躍を見せるようになった。2003年には映画『river』で初主演を務めた。『探偵はBARにいる』(2011) では、第35回日本アカデミー賞で優秀主演男優賞を受賞した。

声優としては『千と千尋の神隠し』(2001) での番台蛙役で初めての劇場アニメ声優に挑戦。ジブリ作品は計5作品に出演している。2002年に公開された森田宏幸監督の『猫の恩返し』の後は、『ハウルの動く城』(2004) でかかしのカブ役の声優を務め、三鷹の森ジブリ美術館で上映される短編「星をかった日」(2006) でメーキンソー役を演じている。宮崎駿監督作品には3作品に出演しているのだ。また、米林宏昌監督の『思い出のマーニー』(2014) で山下医師役で出演し、ジブリで3監督の作品に声優として出演を果たしている。

ジブリ作品以外にも、『茄子 アンダルシアの夏』(2003) でペペ・ベネンヘリ役を演じて声優として映画初主演。ゲームシリーズから引き続き、映画『レイトン教授と永遠の歌姫』(2009) でも主人公のレイトン教授の声を担当している。2015年には細田守監督の『バケモノの子』で多々良役、2018年には『ドラえもん のび太の宝島』(2018) でキャプテン・シルバーの声を演じた。

同年、実写映画でも『グリンチ』で主人公グリンチの吹き替え声優を務め、2023年には『シング・フォー・ミー、ライル』で主人公ライルの声を演じた。2024年公開の映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』では刑事の川添善久の声を担当し、同キャラのスピンオフを希望する旨の発言を行なっている。

以上がジブリ映画『猫の恩返し』で声優を務めた主なキャストたちだ。森田宏幸監督のもと、見事な演技でジブリに新たな名作をもたらした。そして声優陣と共に『猫の恩返し』を形作った主題歌「風になる」については、こちらの記事で紹介している。

『猫の恩返し/ギブリーズ episode2』はBlu-rayとDVDが発売中。

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
¥5,273 (2024/05/19 23:59:10時点 Amazon調べ-詳細)
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
¥5,980 (2024/05/19 18:15:23時点 Amazon調べ-詳細)

『もののけ姫』の声優キャストまとめはこちらから。

『アーヤと魔女』の声優キャストはこちらから。

『となりのトトロ』の声優キャストはこちらから。

『風の谷のナウシカ』の声優キャストはこちらから。

VG+編集部

映画から漫画、ゲームに至るまで、最新SF情報と特集をお届け。 お問い合わせ

関連記事

  1. 『PUI PUI モルカー』Netflixで3月25日配信開始! Amazonプライムビデオに続いて

  2. 2期第2話ネタバレ感想!『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd-覚醒前夜-』あらすじ・解説

  3. アニメ『ダンジョン飯』第15話 感想&考察 新章開幕と久しぶりの魔物食! ネタバレ解説

  4. 2025年の劇場版『名探偵コナン』は○○○○を描く物語に? ポストクレジットから考察