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『アーヤと魔女』の声優は?
『アーヤと魔女』は、ジブリ初の3DCGアニメーション作品。ジブリ作品としては1989年公開の『魔女の宅急便』以来、約31年ぶりとなる“魔女”作品だ。ジブリの系譜としては、『借りぐらしのアリエッティ』(2010) 『思い出のマーニー』(2014) を手掛けた米林宏昌監督がスタジオポノックで手掛けた『メアリと魔女の花』(2018) 以来の“魔女”作品になる。
そんな『アーヤと魔女』は、2020年12月にNHKで放送された後、2021年4月に劇場映画として全国公開された。そして、ジブリパークに新エリア「魔女の谷」が開園されることを記念して、2024年3月15日(金)には金曜ロードショーで放送。ジブリパークに新エリア「魔女の谷」は『魔女の宅急便』(1989)や『ハウルの動く城』(2004)など魔女の登場する作品をテーマとしたエリアになっている。
次回の金曜ロードショーは、3月15日から🤗
ジブリパーク新エリア「魔女の谷」開園を記念して#スタジオジブリ📽️の“魔女たち”の物語を、2週続で放送🎉
15日はジブリ初の3DCG映像でおくる新感覚ファンタジー‼️
『#アーヤと魔女』
その翌週、22日は永遠の名作『#魔女の宅急便』です😆#金曜ロードショー pic.twitter.com/kd6lhm3hty— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) March 1, 2024
『アーヤと魔女』の原作は、イギリスのファンタジー小説家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの同名小説。ダイアナ・ウィン・ジョーンズは同じくジブリパークの新エリア「魔女の谷」のモチーフになったジブリ映画『ハウルの動く城』(2004) の原作者としても知られる。『アーヤと魔女』で監督を務めるのは、『ゲド戦記』(2006)『コクリコ坂から』(2011)の宮崎吾朗監督だ。
ジブリといえば、1990年代から俳優を中心とした声優キャストの起用を行っていることで知られる。『アーヤと魔女』でもこのスタイルは継続。豪華俳優陣が同作の声優を務めている。今回は、英語版キャストも合わせて声優陣を紹介していこう。
ジブリアニメ『アーヤと魔女』の声優キャストまとめ
アーヤ役 平澤宏々路/テイラー・ペイジ・ヘンダーソン
主人公アーヤの声を担当するのは2007年生まれの俳優・平澤宏々路。2010年前後からCMやドラマ・映画で活躍しており、『アーヤと魔女』は声優初挑戦となる。実写版『仮面ライダーBLACK SUN』(2022) で主人公の和泉葵、2018年には実写映画『BLEACH 死神代行篇』で黒崎遊子役、2023年に公開された長編アニメ映画『屋根裏のラジャー』ではジュリア役を演じた。
『アーヤと魔女』では10歳のアーヤの声を演じる。好きなジブリキャラクターは『となりのトトロ』(1988)のメイ。
報告です🎸💕
12月30日夜7時30分~放送#スタジオジブリ 初の前編3DCG制作となる長編アニメーション
『#アーヤと魔女』
のアーヤ役の声優を務めさせて頂きました!
是非沢山の人にご覧になって頂きたいです♪#平澤宏々路 #スタジオジブリ #アーヤ声優 #アーヤ役 https://t.co/1PwF0Nc34Y pic.twitter.com/MWKA1td7ak— 平澤宏々路 (@Kokoro_Hirasawa) November 12, 2020
英語版でアーヤの声をあてるのは平澤宏々路と同い年のテイラー・ペイジ・ヘンダーソン。2020年にミュージカル『The Bedwetter』でデビューを果たした役者で、『アーヤと魔女』では主演での大抜擢となった。2022年にはディズニー作品『ホーカス ポーカス2』に出演している。
ベラ・ヤーガ役 寺島しのぶ/ヴァネッサ・マーシャル
呪文を売り、生計を立てるベラ・ヤーガの声を演じたのは寺島しのぶ。1972年生まれ、『赤目四十八瀧心中未遂』(2003) で第27回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、『キャタピラー』(2010) でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した大俳優だ。だが、意外にも『アーヤと魔女』がアニメ声優初挑戦となる。公式のコメントでは、アニメ声優初挑戦がジブリ作品になることを「夢のよう」と喜んでいる。
英語版でベラ・ヤーガの声を演じたのは声優を中心に活動するヴァネッサ・マーシャル。1969年生まれで、寺島しのぶとは同世代だ。これまでに『スペクタキュラー・スパイダーマン』(2008) でMJ役、『アベンジャーズ 地球最強のヒーロー』(2010-2013) でブラック・ウィドウ役などを演じてきた。ゲーム『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』(2001) では、オルガ・ゴルルコビッチの声を担当した。
アーヤの母役 シェリナ・ムナフ/ケイシー・マスグレイヴス
アーヤの母親の声を担当したのは1990生まれのシンガー、シェリナ・ムナフ。インドネシアで高い人気を誇るシェリナ・ムナフは、主題歌「Dont distrb me」とエンディング曲「あたしの世界征服」も歌う。なお、2016年にはスタジオジブリが制作に協力したハウス食品のCM「おうちで食べよう」シリーズで、バックに流れる「庭の千草」を歌っている。
シェリナ・ムナフが歌う『アーヤと魔女』の挿入歌が収録されたサウンドトラックは、2020年12月31日(木)に配信を開始し、2021年1月6日(水)にCDが発売される予定だ。
英語版でアーヤの母親の声と主題歌・エンディング曲を担当したのは歌手のケイシー・マスグレイヴス。2013年に発表したメジャーデビューアルバム『Same Trailer Different Park』が全米で100万枚を売り上げるヒットを記録。第56回グラミー賞では最優秀新人賞にノミネートされた。
Twitterでは、9歳の頃に『となりのトトロ』のビデオを父親に見せられたことを振り返り、「私はいつも妹にとってのサツキだった」とジブリ愛を語っている。
My all-time biggest heart dream came true 🙏🏼♥️
ありがとうございました
Thank you @StudioGhibli for having me sing & voice a part in your new movie. Can’t wait for everybody to see this one. Coming early 2021 #EarwigandtheWitch #StudioGhibli pic.twitter.com/MgX6Ur7Rqz— K A C E Y (@KaceyMusgraves) December 15, 2020
マンドレーク役 豊川悦司/リチャード・E・グラント
ベラ・ヤーガと共に暮らす小説家マンドレークの声を担当したのは、1962年生まれの人気俳優・豊川悦司。数多くの映画やドラマに出演し、2011年の大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』では織田信長を演じた。
ドラマ『愛していると言ってくれ』(1995) の榊晃次役、映画『八つ墓村』(1996)の金田一耕助役などでも知られ、2006年公開の映画『日本沈没』で田所雄介博士役、実写版『20世紀少年』三部作 (2008-2009) でオッチョ役など、SF作品でも活躍している。アニメでの声優は『アーヤと魔女』が初挑戦だが、ゲーム『ロストオデッセイ』(2007) では主人公カイム・アラゴナーの声を演じている。
マンドレークの英語版の声を担当したのは、1957年生まれのリチャード・E・グラント。『広告業界で成功する方法』(1990) や『赤ちゃんにバンザイ!?』(1996) といったコメディ映画での主演で知られるほか、『LOGAN/ローガン』(2017) ではザンダー・ライス博士を演じ、『ある女流作家の罪と罰』(2018) ではジャック・ホック役でアカデミー助演男優賞ノミネートにノミネートされた。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019) ではファースト・オーダーのプライド将軍を演じている。
トーマス役 濱田岳/ダン・スティーヴンス
喋る黒猫のトーマスの声を演じたのは1988年生まれの俳優・濱田岳。ドラマ『ひとりぼっちの君に』(1998) でダウンタウンの浜田雅功と共演してデビュー。2004年の『3年B組金八先生』でも注目を集め、2006年には『青いうた〜のど自慢 青春編〜』で映画初主演、2012年から2014年にかけては『ポテチ』(2012) 『みなさん、さようなら』(2013)『偉大なる、しゅららぼん』(2014) 『サケボム』(2014) と、実に4作品もの映画で主演を務めた。2020年も4作品に出演し、『喜劇 愛妻物語』では主演を務めている。
『アーヤと魔女』の主要キャストの中では唯一、『ONE PIECE FILM GOLD』(2016) でのタナカさん役や『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』(2018) でのトリト役など、アニメ声優の経験がある。
英語版でトーマス役を演じたのは、1982年生まれのダン・スティーヴンス。実写映画『美女と野獣』(2017) の野獣役で知られ、『Merry Christmas! ~ロンドンに奇跡を起こした男~』(2017) やNetflix映画『アポストル 復讐の掟』(2018) でも主演を務めた。SF作品ではドラマ『レギオン』(2017-2019) で主人公レギオン/デヴィッド・ハラーを演じている。
以上が、ジブリアニメ『アーヤと魔女』で声優を務めた日英の主要キャストたちだ。各キャストがどのような演技を見せてくれるのか、『アーヤと魔女』の放送を楽しみに待とう。
劇場映画『アーヤと魔女』はBlu-rayが発売中。
『アーヤと魔女』のサウンドトラックは配信中。
イアナ・ウィン・ジョーンズによる原作『アーヤと魔女』は田中薫子による翻訳で発売中。
アートブック『ジ・アート・オブ アーヤと魔女』も発売中。