5月のKaguya Planet、暴力と破滅の運び手&野咲タラのシェアード・ワールドSF短編小説 先行公開開始! | VG+ (バゴプラ)

5月のKaguya Planet、暴力と破滅の運び手&野咲タラのシェアード・ワールドSF短編小説 先行公開開始!

暴力と破滅の運び手と野咲タラのSF短編小説先行公開開始

SFウェブメディア バゴプラが主宰するオンラインSF誌 Kaguya Planetにて、5月の先行公開作品として暴力と破滅の運び手「灰は灰へ、塵は塵へ」と野咲タラ「透明な鳥の歌い方」を配信しています。カバーデザインは梅野克晃さんが手がけました。

「灰は灰へ、塵は塵へ」と「透明な鳥の歌い方」はKaguya PlanetとSF同人誌『SFG』の主催するシェアード・ワールド企画の作品として執筆されました。Kaguya Planetに掲載している枯木枕「となりあう呼吸」と世界観を共有した作品です。(どの作品を最初に読んでもわかる内容になっています。)

500円で会員登録をしていただくと、約一ヶ月の先行公開期間に二作品をお読みいただけます。ご登録よろしくお願いいたします!

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※Kaguya Planetについての詳細は、記事の最後にある「Kaguya Planetに応援を!」をお読みください。

暴力と破滅の運び手さんと野咲タラさんの新作SF

暴力と破滅の運び手さんはBL小説を主に執筆しています。pronounsはhe/himあるいはthey/them。自身の短編集『暴力と破滅の短編集』(2020年)、『ブラームスの乳首』(2021年)を刊行している他、複数の同人誌に寄稿しています。

BOOTH『ブラームスの乳首』販売ページ

野咲タラさんは大森望 ゲンロンSF創作講座 3期生です。2021年には、「新しい鳥の素材」で第二回かぐやSFコンテスト選外佳作になりました。自身のnoteに自作、エッセイ、批評などを掲載しています。

暴力と破滅の運び手「灰は灰へ、塵は塵へ」

人間の塵から硝子を作っている工場で働くヨハンは、同僚たちのラジオ代わりに仕事をしながら歌をうたう。兼業先の歌劇場の仕事はハードだが、ヨハンには一つの楽しみがあった。

暴力と破滅の運び手
pronounsはhe/himあるいはthey/them。のびやかな文章でちょっとエッチで魅力的なBLを多数執筆。『羅生門』や『山月記』のオマージュ作品などを収録した『暴力と破滅の短編集』(2020年)と、没後150周年を記念して複製されたチャイコフスキーたちと複製を手がけた研究者との交流を描いた「チャイコフスキーの亀頭」他を収録した短編集『ブラームスの乳首』(2022年)を刊行。また、星野いのり主催の、ウクライナへの人道支援のためのチャリティアンソロジー『青空と黄の麦畑』に短編「再訪のポーンハブ」を、犬と街灯主催の島アンソロジー『貝楼諸島へ/貝楼諸島より』に「メンズ・ヌーディス島」を寄稿。

 

野咲タラ「透明な鳥の歌い方」

その鳥は山のふもとに広がる白い霧の中から生まれる。霧ははじめ小さな粒である。となりあう粒がくっつき合い、大きくなった粒の表面から翼が生えてきて鳥になる。そのうち一羽が翼を羽ばたかせ、奥に続く森に向かう。

野咲タラ
大森望 ゲンロンSF創作講座 3期生。2021年には、「新しい鳥の素材」で第二回かぐやSFコンテストの選外佳作に選出。自身のnoteに自作、エッセイ、批評などを掲載。2019年に新潟の牛の話を発端にした紀行文日記「牛冷す川で泳ぐ魚の話」を作成し、グループ展示「おかやま奉還町のnew lagoon」に出展。その後も「文字を/紙に/印刷する」ことをテーマにした『ぬなはおふ池に映る夜』(2020年)、掌編小説集『新しい鳥の素材史』(2021年)と、計3冊の冊子を発行している。犬と街灯主催の『島アンソロジー』に「象渡りの島」を、超短編小説アンソロジー第2弾『たまゆらのこえ』(紅坂紫編)に掌編小説を寄稿。テーマや題材を、独特の身体感覚や言語感覚でフィクションの中に体現する力を持っており、新鮮な読書体験を味わわせてくれる稀有な書き手。

¥100 (2024/03/19 09:14:50時点 Amazon調べ-詳細)

枯木枕「ささやかなおとの鳴る」が『SFG vol.4』に掲載!

またシェアード・ワールド企画では、枯木枕さん自身による姉妹編SF短編小説「ささやかなおとの鳴る」を『SFG Vol.04 異世界特集』に掲載しています。『SFG Vol.04』は5月29日(日)に開催される文学フリマ東京で頒布を開始し、その後オンラインでの頒布が始まります。詳細はこちら

#かぐプラ感想 で図書カードプレゼント!

またKaguya Planetでは、小説の感想をTwitterでツイートすると毎月1名様に1,000円分の図書カードが当たるプレゼントキャンペーンを実施します!

暴力と破滅の運び手「灰は灰へ、塵は塵へ」と野咲タラ「透明な鳥の歌い方」の感想をツイートして図書カードをゲットしよう! キャンペーンの詳細はこちら

一階堂洋「あどけない過去の領土」先行公開中

Kaguya Planetでは現在、一階堂洋「あどけない過去の領土」を先行公開中。AIや言語モデル、環境破壊や故郷というテーマを扱ったSF短編小説です。こちらは6月4日(土)に一般公開されます。

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Kaguya Planetに応援を!

Kaguya PlanetはSFウェブメディア「バゴプラ」が主催する、オンラインSF誌です。2020年12月に① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正② 新人賞以外の入り口を作ること③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、という三つの目標を掲げて活動を開始し、珠玉のSF短編小説を掲載し続けてきました。

2021年3月からは日本語の作品に加えて翻訳作品も掲載しています。邦訳が出るのはKaguya Planetが初めてという作家も数多く、海外で活躍している作家さんの作品を日本語圏に紹介するという役割も果たしています。

より多くの方の作品を読んでいただくために、作品は、一ヶ月の先行公開期間ののちに、無料で一般公開しております。

引き続きこれらの活動を続けていくためにも、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。Kaguya Planetを応援したいという方は、月500円のサブスクで本プロジェクトをサポートして頂けます。ご登録いただいた方は、毎月、約一ヶ月の先行公開中のコンテンツをお楽しみいただけます。

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また、1円から寄付も受け付けております。サポートして頂いたお金は全てKaguya Planetの原稿料や編集料に当てられます。十分な資金が集まり次第、Kaguya Planetの作品掲載数やインタビュー記事の数を増やしていく予定です。プロジェクトの詳細はこちらの特設ページをご覧ください。

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これまでのKaguya Planet公開作品

書き下ろしSF短編小説

翻訳SF短編小説

マイクロノベル

犬と街灯『貝楼諸島へ/貝楼諸島より』参加作品

ジェンダーSF特集

シェアード・ワールド作品

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