「MARVEL|KADOKAWA」が始動
米時間2026年7月23日から26日まで開催されている世界最大のポップカルチャーの祭典サンディエゴ・コミコン2026にて、新たなプロジェクト「MARVEL|KADOKAWA」の始動が発表された。午後に開催された「Marvel Fanfare」のパネルにて明かされた。
同パネルには、マーベル・コミックスの編集長であるC.B.セブルスキー、新編集長のスティーヴン・ワッカーが登壇。編集長の引き継ぎ期間で二人の編集長がいるという珍しい状況で、二人はマーベル・コミックスでの思い出を振り返っていた。
中盤からアーティストのスコッティ・ヤングを迎え、和気藹々としたトークが繰り広げられていたが、終盤にサプライズが待っていた。7月で編集長を退任するC.B.セブルスキーが今後は東京に移りマーベル・コミックスのアジア展開に取り組むと語ると、株式会社KADOKAWA コミック第1局 コミック第3部 編集長の松井健太と編集者の間篠尚史が登壇。「MARVEL|KADOKAWA」の新プロジェクトが始動することが発表された。
同パネルで発表されたのは、「MARVEL|KADOKAWA」から「スパイダーマン」と「スパイダーグウェン」を題材とした漫画作品の制作だ。「スパイダーマン」の漫画化はtokitokoroが担当。「スパイダーグウェン」は山田リューセイが手掛ける。スクリーンにコンセプトアートが映し出されるたびに、会場からはどよめきや歓声が起きた。
松井健太編集長は、「スパイダーマン」については東京の渋谷を舞台とした作品になると紹介。渋谷に住む男子高校生が他のスパイダーマンと同じように力を得て、渋谷の街をスイングすることになるという。さらに新たな装いで登場するデアデビルやパニッシャーのコンセプトアートも公開されている。
松井健太編集長は、「何よりもこの作品が世に出ていって、皆さんがどんな反応をしてくださるのか、楽しみで仕方がないです。頑張って作るので宜しくお願いします」とコメント。コミコンに集った現地のファンからの反応は非常に良く、大きな期待がかけられていた印象だ。
今回発表されたシリーズは、年末までにウェブの連載を開始する予定だという。C.B.セブルスキーは、まずは5作品の刊行を予定していると明かしている。
今回コミコンに登壇した松井健太編集長のコミック第1局 コミック第3部のアライブ編集部では、「月刊コミックアライブ」を手掛けているほか、マーベルの映画やドラマ、ゲームのアート本「ジ・アート・オブ」シリーズなどの訳書刊行にも取り組んできた。2024年には、コミックのデッドプール誕生30周年を記念した『デッドプール 30th Anniversary Book』の邦訳も刊行している。
一方、MARVEL|KADOKAWAはマーベル・コミックス編集長経験者のセブルスキー自身が東京に移り住んで取り組むという異色のプロジェクトになる。サンディエゴ・コミコンのパネルで両社の社名とロゴを掲げ、両社の編集長が登壇するという演出で、両社の力強いタッグで進められることを印象づけた今回の発表。一体どんな展開が行われるのか、続報を待とう。
