星雲賞コミック部門に『きみを死なせないための物語』&『鬼灯の冷徹』
2021年7月21日(水)、日本最高のSF賞の一つである星雲賞が発表され、第52回星雲賞コミック部門に吟鳥子の『きみを死なせないための物語(ストーリア)』(作画協力:中澤泉汰)と江口夏実の『鬼灯の冷徹』の二作品が選ばれた。
『鬼灯の冷徹』が連載されてきた「モーニング」を刊行する講談社は、これに合わせて『鬼灯の冷徹』30巻(計262話)の無料キャンペーン実施を発表。7月25日(日)までの間、漫画プラットフォームのコミックDAYSで全31巻の内の30巻が4連休中に無料で楽しむことができる。
また、コミックDAYSでは『鬼灯の冷徹』著者の江口夏実による受賞コメントも公開。「『鬼灯の冷徹』は内容としては王道なSFものとは言えませんが、作者の私自身は映画でも漫画でも小説でもゲームでもSF作品が大好きですので相当影響を受けたと思います」とし、幼少の頃好きだったという星新一や「スター・ウォーズ」シリーズから受けた影響について触れている。「大好きなSF世界に関わる賞を頂けて大変光栄です」と喜びの気持ちを記したコメントはこちらから読むことができる。
漫画『鬼灯の冷徹(ほおずきのれいてつ)』は地獄を舞台に、閻魔大王の第一補佐官・鬼灯を中心とする“楽しい地獄の日々”を描いていくコメディ作品。数々の神話や怪談、西洋の伝説からのキャラクターが次々と登場し、忙しくも楽しい地獄の様子が描かれる。
『鬼灯の冷徹』は2011年に「モーニング」誌で連載を開始。2014年にはアニメ化される人気作品となり、2020年6号に連載を終了した。2020年9月時点でシリーズ累計発行部数は1400万部以上にのぼる。2020年9月に最終巻となる31巻が刊行されたことで、完結したコミックシリーズを対象にする星雲賞コミック部門の対象となり、今回晴れて『きみを死なせないための物語』と共に同賞受賞を果たした。
『鬼灯の冷徹』は全31巻が講談社より発売中。
第52回星雲賞の全受賞作品はこちらから。