虫太「わたしが島ならことばは海」、奈良原生織「エスケープ・フロム」一般公開開始!【Kaguya Planet】 | VG+ (バゴプラ)

虫太「わたしが島ならことばは海」、奈良原生織「エスケープ・フロム」一般公開開始!【Kaguya Planet】

虫太「わたしが島ならことばは海」、奈良原生織「エスケープ・フロム」一般公開開始!

Kaguya Planetより、虫太「わたしが島ならことばは海」、奈良原生織「エスケープ・フロム」の一般公開を開始します。両作品は犬と街灯主催の「島アンソロジー」参加作品です。

Kaguya Planetは、バゴプラの主催するオンラインSF誌です。500円で“応援”の登録をして頂くと、各作品やインタビューを約1ヶ月の先行公開期間に読むことができます。

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虫太「わたしが島ならことばは海」

渡ヶ島に住む憲二は、しばらく甥の透の面倒を見ることになった。児相の職員は「手のかからない子」と言っていた透だが、浜辺ではポツポツと物語を聞かせてくれる。

虫太
秘密結社サンカクカンケイのメンバー。『サンカクカンケイ』vol.2「穴」に、O市を舞台にした連作ショート・ショート、突・究・穽・窃・窺・空という怪作を執筆している、隠れた鬼才だ。また、小説投稿サイトカクヨムにも短編小説を投稿している。架空のラジオ番組の書き起こし「権威、モグラ太郎先生の回」は思わずくすりと笑ってしまう、ユーモアに満ちた連作。ドイツ在住。自身のブログにてドイツの移民、トランスフォビア、フェミニズムなどについての動向や記事を紹介している。

奈良原生織「エスケープ・フロム」

私はティーリガからの最初の留学生としてその国に渡った。身長の高さから一目で偉民とわかる私に向けられたのは、『ガリバー旅行記』の小人の槍ではなくてカメラのレンズだった。

奈良原生織
2021年2月まで開催されていたオンライン文芸サークル〈六枚道場〉にて活動していた。2020年には「Echo」が第二回ブンゲイファイトクラブの本戦出場。2021年には読書にまつわるエッセイアンソロジー『読書のおとも』(岸波龍編)に「濃度/Nord」を寄稿。「アリス・イン・シーフードスパゲッティ」が阿波しらさぎ文学賞の最終候補作に選出され、審査員の小山田浩子さんから「明らかに巧みな書き手による作品」と評された。また、「吹いていない風」が第52回埼玉文学賞の小説部門にて最終候補作品に選出されるなど、今後の活躍から目が離せない注目の書き手。

犬と街灯「島アンソロジー」とコラボ中!

Kaguya Planetでは犬と街灯が主催する「島アンソロジー」とコラボ中です。「島アンソロジー」は、遥か大海原のどこかにあるといわれる「貝楼諸島」を舞台にした、物語、紀行文、伝承、詩歌、観光案内などを集めたアンソロジーです。

今回一般公開を開始した二作品に加えて、以下の作品を掲載しています。

先行公開中の三作品は、500円で登録をしていただくと読むことができます。

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もといもと「境界の街〜僕らの極秘計画〜」、こい瀬伊音「DNAR」先行公開中!

Kaguya Planetでは現在、もといもと「境界の街〜僕らの極秘計画〜」こい瀬伊音「DNAR」を先行配信しています。

もといもとさんは第二回かぐやSFコンテストの最終候補者。今回掲載しているのは巨大化したダチョウをめぐる小学生の冒険SFです。こい瀬伊音さんの「DNAR」は、こい瀬さんの本業を活かした臨場感いっぱいの医療SFです。

もといもと
webディレクター兼ボドゲクリエイター。「不確定要素」を追加しながら箱の中の「ねこ」を観測しあう、新感覚のカードバトル「シュレーディンガーのねこ」の制作者。2020年に第一回かぐやSFコンテストをきっかけにSF小説を書き始め、「嘘つきロボット先生」が同コンテストにて選外佳作に選出された。翌年の第二回かぐやSFコンテストでは、子供時代の思い出を描いた「黄金蝉の恐怖」が最終候補作品に選出され、生き生きとした描写によって多くの読者の心を掴んだ。海外SF、昆虫、化石、お酒、エビフライ、面白い話が好物。特技はルービックキューブと利きビール。
こい瀬伊音
詩人を名乗る小説書き。2020年には「人魚姫の耳」が文芸オープントーナメント第二回ブンゲイファイトクラブで本戦出場を果たした。2021年には五つの単語のみで構成される文芸「伍糸布」を集めた『伍糸布集』(川咲道穂編) 、人魚にまつわるアンソロジー『海界』(阿瀬みち編) に寄稿している。日本初のオストメイトモデル、エマ・大辻・ピックルスさんのオストメイト認知向上活動に賛同し、オストメイトマークの認知向上ポスターのキャッチコピーとボディコピーを担当した。軽やかさと重たさを併せ持つ書き手で、自身のnoteでも詩、短歌、小説を発表している。

Kaguya Planetに応援を!

Kaguya PlanetはSFウェブメディア「バゴプラ」が主催する、オンラインSF誌です。2020年12月に① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正② 新人賞以外の入り口を作ること③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、という三つの目標を掲げて活動を開始し、珠玉のSF短編小説を掲載し続けてきました。

2021年3月からは日本語の作品に加えて翻訳作品も掲載しています。現在作品を配信しているD・A・シャオリン・スパイアーズさんとユキミ・オガワさん、アヴラ・マルガリティさんとジョイス・チングさんは邦訳が出るのはKaguya Planetが初めてで、海外で活躍している作家さんの作品を日本語圏に紹介するという役割も果たしています。

より多くの方の作品を読んでいただくために、作品は、一ヶ月の先行公開期間ののちに、無料で一般公開しております。

引き続きこれらの活動を続けていくためにも、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。Kaguya Planetを応援したいという方は、月500円のサブスクで本プロジェクトをサポートして頂けます。ご登録いただいた方には、毎月約一ヶ月早くKaguya Planetのコンテンツを先行公開しています。

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また、1円から寄付も受け付けております。サポートして頂いたお金は全てKaguya Planetの原稿料や編集料に当てられます。十分な資金が集まり次第、Kaguya Planetの作品掲載数やインタビュー記事の数を増やしていく予定です。プロジェクトの詳細はこちらの特設ページをご覧ください。

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これまでのKaguya Planet公開作品

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