f3hito「archipelago」(翻訳:f3hito)、北野勇作「ひゃくじま」、佐々木倫「風の鳴る島」一般公開【Kaguya Planet】 | VG+ (バゴプラ)

f3hito「archipelago」(翻訳:f3hito)、北野勇作「ひゃくじま」、佐々木倫「風の鳴る島」一般公開【Kaguya Planet】

「島アンソロジー」参加作品一般公開!

オンラインでSF短編小説を配信するKaguya Planetより、f3hito「archipelago」(翻訳:f3hito)、北野勇作「ひゃくじま」、佐々木倫「風の鳴る島」の一般公開を開始しました。

こちらの三作品は、犬と街灯が主催する「島アンソロジー」参加作品で、9月のKaguya Planet先行公開作品として配信された作品です。

f3hito「archipelago」(翻訳:f3hito)

灯台をモチーフにした英語の図形詩。f3hitoさんは図形詩を「英語を楽しむきっかけになれば」と思って書かれているそうです。形も詩もお楽しみください。

f3hito

1993年生まれ。同志社大学文学部英文学科卒。京都市在住の詩人。日本語の詩、英語の詩、そして英語の図形詩を執筆。アニメの影響で、習い始めの頃から英語に興味を持ち、大学在学中に所属していた英詩を読むゼミで図形詩と出会い、就職活動の失敗を機に、制作を始める。2018年、英語の図形詩集「Serendipity」(アメージング出版)を出版。詩集「He+N+Ne+P+Te」(2019年)、「光芒とbalmy」(2020年)、「Thou art fair」(2020年) と三冊の詩集を発表。現在は、いろんな角度から英語を味わって好きになってもらうために、図形詩の普及活動に取り組んでいる。

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北野勇作「ひゃくじま」

100文字の島を集めた諸島SF。海に浮かぶ島の間を巡っていくような不思議な感覚の連作マイクロノベル。ループするGIFでお読みください!

北野勇作
1962年生まれ。小説家、SF作家、役者。1992年に『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。2001年、『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。近年はマイクロノベルの伝道師として、ほぼ毎日Twitterに【ほぼ百字小説】をあげており、2020年にはそのうち200編を収録した『100文字SF』(早川書房)を出版。毎週水曜日21時より、谷脇クリタ、蜂本みさと共に「犬と街灯とラジオ」(通称:犬街ラジオ)をツイキャスで配信。トークと共に朗読を披露している。
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佐々木倫「風の鳴る島」

高尾君のテラリウムには雨が降る。私もそんな特別なテラリウムがほしいのに高尾君は取り合ってくれない。怒った私は家を飛び出して見知らぬ路地に迷い込み…

佐々木倫
小説を書く、宇宙を旅するキリン。2020年には第一回かぐやSFコンテストで「Moon Face」が最終候補作品に選出。第二回ブンゲイファイトクラブで「量産型魔法少女」が本選出場。阿瀬みちというペンネームでも執筆活動をしており、2021年には「みずまんじゅうの星」が、日本SF作家クラブ主催の「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」で1,000本を超える応募作品の中から40本の二次選考通過作品に選ばれた。モチーフやテーマへの眼差しが魅力の一つ。神楽坂いづみとユニットを組んで合同誌『融』を発行。共著の人魚アンソロジー『海界(うなさか)〜十二の海域とそのあわいに漂う〜』は好評発売中。

Kaguya Planetでは「島アンソロジー」参加作品を二編、先行公開中

Kaguya Planetは、オンラインでSF短編小説を定期掲載していくプロジェクトです。500円で“応援”の登録をして頂くと、各作品やインタビューを約1ヶ月の先行公開期間に読むことができます。

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上記の三作品に引き続き、犬と街灯主催の島アンソロジー参加作品、虫太「わたしが島ならことばは海」、奈良原生織「エスケープ・フロム」を先行公開中です。

また、原里実さんの新作SF短編小説「ひかる水辺のものたち」も先行配信中です。

来週30日(土)には宮内悠介さんの新作SF短編小説を一般公開!

また、Kaguya Planetにて先行公開中の宮内悠介さんの新作SF短編小説は、30日(土)に一般公開を開始します。

これまでも幅広い知識や経験に裏打ちされた傑作を執筆されてきた宮内さんですが、今回Kaguya Planetに掲載する作品も、『指輪物語』や暗号通貨、未来と過去との向き合い方など、たくさんのテーマが凝縮されたSF短編小説です。

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父がわたしに見せてくれたもの、それは一言であらわすならば、未来だった。大人になったわたしは暗号通貨の研究を始め、今度は私自身が「未来予測」を求められるようになるが…

宮内悠介

プロフィール

1979年生まれ。小説家。日本SF作家クラブ、日本推理作家協会会員。2010年に「盤上の夜」が第1回創元SF短編賞で選考委員特別賞を受賞。同作を収録した連作短編集『盤上の夜』(東京創元社,2012年)にてデビューし、第33回日本SF大賞を受賞。SFや純文学など、ジャンル横断的に活躍しており、作品は韓国語、英語、中国語(繁体字)など、多くの言語に翻訳されている。2021年には『偶然の聖地』 (講談社文庫)が文庫化、『WIRED』(2021,vol.42)に「最後の共有地」を掲載。「最後の共有地」は「偽の過去、偽の未来」と合わせて暗号通貨シリーズとなっている。海外での経験も多く、執筆、翻訳、プログラミング、作曲など幅広い創作活動をしている。

Kaguya Planetに応援を!

Kaguya PlanetはSFウェブメディア「バゴプラ」が主催する、SF短編小説をオンラインで配信するプロジェクトです。2020年12月に① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正② 新人賞以外の入り口を作ること③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、という三つの目標を掲げて活動を開始し、珠玉のSF短編小説を掲載し続けてきました。

2021年3月からは日本語の作品に加えて翻訳作品も掲載しています。現在作品を配信しているD・A・シャオリン・スパイアーズさんとユキミ・オガワさん、アヴラ・マルガリティさんとジョイス・チングさんは邦訳が出るのはKaguya Planetが初めてで、海外で活躍している作家さんの作品を日本語圏に紹介するという役割も果たしています。

より多くの方の作品を読んでいただくために、作品は、一ヶ月の先行公開期間ののちに、無料で一般公開しております。

引き続きこれらの活動を続けていくためにも、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。Kaguya Planetを応援したいという方は、月500円のサブスクで本プロジェクトをサポートして頂けます。ご登録いただいた方には、毎月約一ヶ月早くKaguya Planetのコンテンツを先行公開しています。

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また、1円から寄付も受け付けております。サポートして頂いたお金は全てKaguya Planetの原稿料や編集料に当てられます。十分な資金が集まり次第、Kaguya Planetの作品掲載数やインタビュー記事の数を増やしていく予定です。プロジェクトの詳細はこちらの特設ページをご覧ください。

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これまでのKaguya Planet公開作品

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