Kaguya Planet 1月のジェンダーSF特集、執筆者紹介! | VG+ (バゴプラ)

Kaguya Planet 1月のジェンダーSF特集、執筆者紹介!

Kaguya Planetにて、ジェンダーSF特集を開催中!

SFウェブメディア バゴプラが主宰するオンラインSF誌 Kaguya Planetにて、ジェンダーSF特集を開催しています。期間は2021年12月から2022年1月の二ヶ月です。今回のジェンダーSF特集では、以下の三つに当てはまるSFにスポットをあてて、短編小説と論考を掲載しています。

・おばあちゃんを主人公にしたSF
・「魔女」をテーマにしたSF
・「ケア」をテーマにしたSF

コンテンツを約一ヶ月の先行公開期間に楽しみたい方は月額500円の会員にご登録ください。

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※Kaguya Planetについての詳細は、記事の最後にある「Kaguya Planetに応援を!」をお読みください。

1月のジェンダーSF特集、執筆者紹介!

1月のジェンダーSF特集は、なかむらあゆみさんによる書き下ろしSF短編小説、ジェーン・エスペンソンさんによる翻訳SF短編小説、虫太さんによる書き下ろしSF短編小説を掲載します。なかむらあゆみさんの作品はおばあちゃんSF、ジェーン・エスペンソンさんと虫太さんの作品は、男性性やホモソーシャルがテーマのケアSFです。

なかむらあゆみさんによるおばあちゃんSF

なかむらあゆみさんは徳島県在住。徳島文学協会の会員です。2017年に第15回とくしま文学賞の随筆部門にて『フツウ?』が最優秀賞を受賞しました。2020年には短編小説『檻』が第3回阿波しらさぎ文学賞にて徳島新聞賞を受賞。そして翌年の2021年には『空気』が第4回阿波しらさぎ文学賞にて大賞を受賞しました。

ブンゲイファイトクラブのオープンマイクに投稿した「赤いパプリカ」が、オンライン雑誌Déraciné Magazineの2020年冬号に掲載されたことを皮切りに、第二回ブンゲイファイトクラブの本戦出場作品「ミッション」が「Mission」としてThe Ekphrastic Reviewに、「檻」が「The Cage」としてOddville Pressに掲載されました。翻訳はいずれもToshiya Kameiさんが手がけています。「Mission」はこちらになかむらさんによる朗読とともに掲載されており、「The Cage」はこちらから読むことができます。現在は「文学+web版」でエッセイ「地方文学賞の賞金で文芸同人誌をつくる」連載中。

今回Kaguya Planetに掲載するのはニュータウンを舞台にした老姉妹のSFです。お楽しみに!

ジェーン・エスペンソンさんによるケアSF

ジェーン・エスペンソンさんはアメリカの脚本家、プロデューサー、小説家。アイオワ州生まれで、UCバークレーを卒業しています。

『バフィー 恋する十字架』『ギルモア・ガールズ』『ゲーム・オブ・スローンズ』をはじめとする数多くのテレビシリーズのシナリオライター、またプロデューサーとして活躍しています。『バフィー 〜恋する十字架〜』のエピソード「死者との会話」が2003年のヒューゴ賞の短編映像部門を受賞、『バトルスター・ギャラクティカ』が2009年にエミー賞にノミネートされ、『ゲーム・オブ・スローンズ』の「ブラックウォーターの戦い」が2012年のヒューゴー賞の短編映像部門を受賞するなど、脚本を手がけた映像作品が複数の賞を受賞しています。

翻訳を手がけるのは岸谷薄荷さんです。岸谷薄荷さんは1993年生まれ。海外文学と博物館が好きなフェミニストです。

今回掲載するのは、自分の痛みを相手に分からせることができる「ペイン・ガン」を発明した男の物語です。お楽しみに!

虫太さんによるケアSF

虫太さんは秘密結社サンカクカンケイのメンバーです。小説投稿サイトカクヨムに短編小説を投稿しています。架空のラジオ番組の書き起こし「権威、モグラ太郎先生の回」は思わずくすりと笑ってしまう、ユーモアに満ちた連作です。

また、ドイツ在住で、自身のブログにてドイツの移民、トランスフォビア、フェミニズムなどについての動向や記事を紹介されています。

Kaguya Planetにて、犬と街灯主催の「島アンソロジー」の参加作品「わたしが島ならことばは海」を掲載中!

今回掲載するのは、ドイツで働く移民労働者の物語です。エッシャー「上と下」がモチーフになっています。お楽しみに!

Kaguya Planetでは12月のジェンダーSF特集先行公開中!

Kaguya Planetでは現在、12月のジェンダーSFとして以下の三つのコンテンツを先行公開中です。

コンテンツを約一ヶ月の先行公開期間に楽しみたい方は月額500円の会員にご登録ください。

  • 高山羽根子さんによる魔女SF「種の船は遅れてたどり着く」
  • 正井さんによるケアSF「優しい女」
  • 近藤銀河さんによる論考「SFの中で踊る魔女 ─未来をフェミニストとして生き延びるために─」

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Kaguya Planetに応援を!

Kaguya PlanetはSFウェブメディア「バゴプラ」が主催する、SF短編小説をオンラインで配信するプロジェクトです。2020年12月に① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正② 新人賞以外の入り口を作ること③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、という三つの目標を掲げて活動を開始し、珠玉のSF短編小説を掲載し続けてきました。

2021年3月からは日本語の作品に加えて翻訳作品も掲載しています。現在作品を配信しているD・A・シャオリン・スパイアーズさんとユキミ・オガワさん、アヴラ・マルガリティさんとジョイス・チングさんは邦訳が出るのはKaguya Planetが初めてで、海外で活躍している作家さんの作品を日本語圏に紹介するという役割も果たしています。

より多くの方の作品を読んでいただくために、作品は、一ヶ月の先行公開期間ののちに、無料で一般公開しております。

引き続きこれらの活動を続けていくためにも、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。Kaguya Planetを応援したいという方は、月500円のサブスクで本プロジェクトをサポートして頂けます。ご登録いただいた方には、毎月約一ヶ月早くKaguya Planetのコンテンツを先行公開しています。

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また、1円から寄付も受け付けております。サポートして頂いたお金は全てKaguya Planetの原稿料や編集料に当てられます。十分な資金が集まり次第、Kaguya Planetの作品掲載数やインタビュー記事の数を増やしていく予定です。プロジェクトの詳細はこちらの特設ページをご覧ください。

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