ネタバレ考察『ホークアイ』最終回のポストクレジットはなぜ〇〇のか?エンドゲーム以来の衝撃 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ考察『ホークアイ』最終回のポストクレジットはなぜ〇〇のか?エンドゲーム以来の衝撃

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ドラマ『ホークアイ』最終話の配信開始

Disney+オリジナルドラマ『ホークアイ』がついに最終回を迎えた。『ホークアイ』はクリント・バートンとケイト・ビショップのコンビを主人公に据えた作品。2021年11月24日(水)から配信された本作は、5週間で全6話が配信され、12月22日(水)に最終話が配信された。

注目は、2021年1月に配信された『ワンダヴィジョン』以降、毎回驚きの展開を見せてくれた最終話後のポストクレジットシーンだ。『ホークアイ』最終話を見た方なら既にご存知の通りの結果だったのだが、今回はなぜあのような終わり方になったのかを考察してみよう。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ホークアイ』最終話の結末に関するネタバレを含みます。

ドラマ『ホークアイ』のポストクレジットシーンは?

ドラマ『ホークアイ』は最終話の第6話まで一度もミッドクレジットシーンとポストクレジットシーンが登場せず。そして、最終話ではミッドクレジットシーンだけ挿入され、ポストクレジットシーンは描かれなかった。

ミッドクレジットシーンは第1話で描かれたミュージカル「ロジャース・ザ・ミュージカル」の楽曲「Save The City」がフルバージョンで映し出されるという嬉しい展開ではあった。この曲を手掛けた大物作曲家のマーク・シャイマンもカメオ出演を果たすなど、ミッドクレジットシーンとしては非常に贅沢な贈り物になっていた。「マーベル・スタジオからハッピー・ホリデー」とのメッセージ付きなのもおしゃれである。

一方で、今後のMCUの展開などが示唆されることはなく、新しいキャラクターが紹介されることもなかった。エンドクレジット終了後もポストクレジットシーンはなかったため、MCU作品としては非常に珍しい形で最後を迎えたのだ。

エンドゲーム以来の出来事
ドラマシリーズでは、『ワンダヴィジョン』(2021) 最終話にはミッドクレジットシーンとポストクレジットシーンの両方が挿入されていた。前者はモニカの今後を示唆するもので、後者はワンダのその後の姿を描いたものだった。このポストクレジットシーンは2022年5月に公開予定の映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』につながるものとされている。

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終話ではポストクレジットはなかったがミッドクレジットシーンでシャロンの正体が明らかに。『ロキ』最終話でもミッドクレジットシーンで、Disney+のMCUドラマシリーズ初となるシーズン2への更新が発表されるサプライズが待っていた。

また、MCU初のアニメシリーズで『ホワット・イフ…?』シーズン1の最終話でもミッドクレジットシーンが挿入されている。2021年に公開された映画作品では『ブラック・ウィドウ』にはドラマ『ホークアイ』につながるポストクレジットシーンがあり、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』ではシャン・チーの今後を示唆するミッドクレジットとシャーリンの今後を明示するポストクレジットが描かれていた。『エターナルズ』ではエターナルズのその後と新たなヒーローの存在がミッドクレジットとポストクレジットで描かれた。

ここまで見れば、いかにドラマ『ホークアイ』の終わり方が特殊かということがお分かりいただけるだろう。MCU作品で次につながるようなミッドクレジットやポストクレジットが存在しなかったのは、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) 以来のことなのだ。

ポストクレジットがなかった理由は?

『ホークアイ』最終話にはミュージカル映像のミッドクレジットがあるだけ。なぜポストクレジットシーンはないのだろうか。その意図は三つ考えられる。

一つ目は、最終話のネタバレ解説記事にも書いたが、『ホークアイ』の舞台が未来すぎるということだ。本作はプロデューサーの発言と劇中に登場するポスターから2024年12月または2025年12月が舞台と考えられている。MCUは『エターナルズ』に『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と、立て続けに大型のイベントを用意しており、地に足のついた物語である『ホークアイ』はそれらの影響を受けない時期に設定したかったのだろう。少なくとも現時点で「最も未来を描いている」ということは明言されている。

『エンドゲーム』以降のMCUの時系列はこちらの記事に詳しい。

ポストクレジットに今後の展開を示唆する内容を描いてしまうと、更に先の未来を確定させてしまうことになるため、製作陣はそれを嫌ってポストクレジットを挿入しなかったと考えることもできる。確かに2026年の話とかをされても……という感じはある。

二つ目も解説記事で触れた点だが、クリスマスの雰囲気に合わせて静かに終わらせたという可能性もなくはない。アメリカのクリスマスは家族で静かに過ごす日であり、街から人はいなくなり、あらゆるお店が閉まってしまう。メディアですらこの日はお休みを取る人が多い。ミッドクレジットでファン待望のとっておきのギフトを渡して、あとは静かに過ごそうという意図があったのかもしれない。

別の見方をすると、視聴者と製作陣の間に“ポストクレジット疲れ”、“クリフハンガー疲れ”がないとは言えない。余韻に浸る暇もなく、常に次回の作品に向けて考察と予習を繰り返すような流れを、年末のホリデーシーズンに一旦断ち切ることは賢明な判断だと言える。特に2021年は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を含むと9作品が公開された年だった。アメリカの視聴者には大作の『ノー・ウェイ・ホーム』を観た直後に『ホークアイ』最終話を見たという人も多いだろう。

2020年はパンデミック下にあって、2009年以来となるMCU作品の公開が0本という年になった。その翌年にいきなり9作品が公開されたのだから、最後くらいは静かに終わってもいいというものだ。

推したいのは『ノー・ウェイ・ホーム』未視聴組への配慮説

そして最も推したい最後の説は、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』未視聴組へ配慮したという説だ。『ノー・ウェイ・ホーム』は、多くの国で2021年12月15日〜17日の間に公開されているが、香港などでは12月23日公開、日本では2022年1月7日公開でフィリピンでは翌8日公開など、遅れて公開される国もある。住んでいる国で既に公開されていても、パンデミックの影響などで劇場に観に行くのが遅れるという人もいるだろう。もどかしい思いをしている方は多いはずだ。

『ホークアイ』最終話は、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の公開とほとんど同じタイミングで配信された。本作のラストでMCUの他作品に関わる内容を描いてしまうと、それがどのような内容であっても、ある程度は『ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレになってしまう。『ホークアイ』が現時点でMCUの最も未来を描いている以上、極端な話、「この人は死なないんだな」など、『ノー・ウェイ・ホーム』で“起きないこと”が確定してしまうのだ。

既に『ホークアイ』がニューヨークを舞台にしている時点で、マルチバースの扉が開いても、ニューヨークが崩壊して無茶苦茶になるようなことはないと証明されてしまっている。しかしこの“ネタバレ”は、あらゆる国の人が『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観る前に知らされることなので、オフィシャルでフェアなネタバレだ。一方で、視聴者が『ノー・ウェイ・ホーム』を観れるかどうかに格差がある状況では、視聴を避けがたいポストクレジットという形で余計な情報を差し込むのはアンフェアだといえる。

ドラマ『ホークアイ』最終話の配信開始直後には、映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の予告が公開された。こちらも『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で“何が起きなかったか”が一定予測できてしまう(それはどのような内容であれ)ため、バゴプラ(本サイト)では紹介は避ける。

予告はそのようにして見るのを避ければ済む話だが、ポストクレジットは何が来るのか予測できないのだから、そういうわけにもいかない。当初、『ホークアイ』最終話のポストクレジットには、同じニューヨークを拠点にするスパイダーマンが登場するのでは、いや別のキャラクターだ、という噂も飛び交っていた。

だが、そんなことをしてしまえば、『ノー・ウェイ・ホーム』の展開がある程度確定してしまうため、まだ『ノー・ウェイ・ホーム』を観ていない人の“ノー・ウェイ・ホーム体験”を台無しにしてしまう。『ホークアイ』最終話にポストクレジットシーンを入れなかったことは、1月まで『ノー・ウェイ・ホーム』が観れない日本のMCUファンからすれば、もしかすると英断だったのかもしれない。

 

なお、『ホークアイ』最終話のポストクレジットはマヤを主人公に据えたスピンオフドラマ『エコー(原題)』へ繋がる内容になるとも考えられたが、そうはならなかった。それはつまり、『エコー』が『ホークアイ』のその後を描くと決まったわけではないということでもある。同作ではマヤの過去が描かれる可能性も残されたということなので、こちらも楽しみに待とう。

念のため改めて触れておくと、もちろん『ホークアイ』最終話のミッドクレジットは素晴らしかった。前述の通り、常に次のことを考えさせるクリフハンガーがなければいけないというわけではない。2021年も、MCUでたくさん考え、笑い、泣いた。年末は一旦ゆっくりしてもいいのではないだろうか。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の公開までは、『ホークアイ』最終話ミッドクレジットの「ロジャース・ザ・ミュージカル」を観て乗り切ろう。

原作コミック『ホークアイ』はKindleで日本語訳版が発売中。

ドラマ『ホークアイ』は全6話がDisney+で独占配信中。

ドラマ『ホークアイ』(Disney+) 

『ホークアイ』最終回で残された13の謎こちらにまとめている。

最終回で明かされたローラの設定について監督が語った内容はこちらから。

最終話第6話のネタバレ解説はこちらから。

第1話のネタバレ解説はこちらから。

第1話に登場した「サノスは正しかった」という落書きについては、こちらで詳しく考察している。

第2話のネタバレ解説はこちらから。

第2話で判明した、ケイトがウエストコースト・アベンジャーズのリーダーになる可能性についての考察はこちらの記事で。

第3話のネタバレ解説はこちらから。

第3話に隠されていたカジの過去についてはこちらの記事で。

第4話のネタバレ解説はこちらから。

エレーナの登場シーンで判明した4つの事実については、こちらの記事にまとめている。

エレーナ登場の裏側について製作陣が語った内容はこちらの記事で。

第5話のネタバレ解説はこちらから。

第5話監督が明かしたMCUと過去のドラマシリーズとの合流についてはこちらの記事で。

 

ドラマ『ロキ』最終話のネタバレ解説はこちらから。

ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終話のネタバレ解説はこちらから。

ドラマ『ワンダヴィジョン』最終話のネタバレ解説はこちらから。

 

映画『ブラック・ウィドウ』のポストクレジットシーンの解説はこちらから。

映画『エターナルズ』のポストクレジットシーンの解説はこちらから。

映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のポストクレジットシーンの解説はこちらから。

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の予告編解説と考察はこちらから。

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のポストクレジットシーンの解説はこちらから。

 

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齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。 お問い合わせはコチラから
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