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ドラマ『ホークアイ』第4話はどうなった?
Disney+で配信されているドラマ『ホークアイ』は、『ロキ』(2021) に続くDisney+オリジナルのマーベルドラマ。一度はヒーローを引退しながらも『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) でアベンジャーズに復帰したホークアイことクリント・バートンを中心に据えた作品だ。ホークアイに憧れるケイト・ビショップへの“世代交代”にも注目が集まっている。
2021年最後のMCUドラマになる『ホークアイ』も、第4話からは後半戦に突入。第3話から第5話は映画『トゥループ・ゼロ-夜空に恋したガールスカウト-』(2019) のバート&バーティが手掛けており、初週に配信された第1話と第2話とは一味違った演出が楽しめる。
第4話ではいったいどんな展開が待っていたのだろうか。今回はドラマ『ホークアイ』第4話「私たち相棒でしょ?」の各シーンをネタバレありであらすじと共に解説していく。
以下の内容は、ドラマ『ホークアイ』第4話の内容に関するネタバレを含みます。
第4話「私たち相棒でしょ?」のネタバレあらすじ&解説
エレノア&ジャックとの面談
これまでのあらすじでは、クリントに家族と過ごすクリスマスのタイムリミットが近づいていることが示され、続いてクリントがマヤにローニンが死んだ現場にいたと話して繋がりを匂わせたこと、アベンジャーズ本部跡から発見された時計を狙っている勢力がいること、ジャックがローニンの刀を奪った後におじのデュケインが殺されたこと、ニューヨーク市警のカードルがその事件を追っていることが振り返られた。第4話ではこれらのトピックが扱われる。
第3話のラストでは、二人はジャージ・マフィアのボスについて調べるため、ケイトの母エレノアの家に侵入。ビショップ警備のデータベースにアクセスしたところ、カジがスローン有限会社の従業員として登録されていることを突き止めた。だが、そこでクリントの前に現れたのは、ケイトがアーマンド・デュケイン殺しの疑いをかけるジャック・デュケインだった。しかもその手にはローニンの刀が。
第4話はこの場面からの続きだが、ここに割って入ったのはケイトとエレノアだった。アベンジャーズの一人とは認識されているが、すぐに名前が出てこず「弓使い(アーチャー)」と呼ばれるクリント。やはりブランディングに問題があるようだ。ここで『ホークアイ』のタイトルが現れる。今回は「O」の字に二本の矢が刺さっているが、実は第3話ではこの二本の矢がなくなっていた。前回はマヤに焦点を当てた回だったからだろうか。
ケイトは、ホークアイと共にある事件の調査を行なっていることを認めた上で、トイレを使うために寄っただけと弁解する。ケイトは「相棒」「友達」と紹介するが、クリントはそのどちらでもないと否定。「相棒」は英語では「パートナー」と言っており、「恋人関係」という意味でも取れるのでケイトはわざわざ言い直しているのだが、クリントはケイトのことをどんな存在だと思っているのだろうか。
ここでエレノアは、何者かが自分のパソコンにログインされた形跡を発見。ケイトも随分と脇が甘い。ここでケイトはクリントを「CB1」と呼んでいるが、おそらく「Clint Barton」のイニシャルに数字をつけてコードネームっぽく呼んだだけだろう。思い切り本名のイニシャルを使ってしまっているが……。
エレノアの質問をよそに二人はマウントを取り合うが、意外にもジャックがクリントに世界を救ったことについて礼を言う。もちろんよく思わない人々もいるが、基本的には人々が「世界を救ってくれた」と思ってくれていることは、前アベンジャーズメンバーにとっては大きなアドバンテージである。
ケイトは正直に人々に危険が迫っていると話すが、エレノアは「アベンジャーズ級の脅威に娘と対処を?」と不安を見せる。クリントは「アベンジャーズ級」という表現に引っかかりながらも、ケイトと共に問題に取り組んでいることを認め、ケイトはにやけ顔が止まらない。不正ログインの件は見逃してもらえたようだが、クリントの目線の先にあったのは、ジャックが持っていたローニンの刀だった。
家を出る直前、エレノアはクリントに「娘はスーパーヒーロー」じゃないと忠告する。クリントは承知していると返答するが、エレノアはブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフの存在を挙げてケイトの安全を心配する。クリントの子どもの存在にも触れ、自分も「何人も失ってきた」と、夫のデレク以外にも失った大切な人がいることを示唆し、エレノアは、なんとかケイトがクリントの“任務”に巻き込まれないように懇願する。
だが、クリントは手を引くことは拒否し、ケイトの安全を約束するだけにとどめる。手を引いてしまえば、ケイトがローニンであるという嫌疑を晴らせず、結果的にクリントの過去の行いのせいでケイトが危険に晒されることになるからだ。エレノアと別れたクリントだったが、その手にはしっかりとローニンの刀が握られていた。
ジャックのトゥーフェイス
クリントは早速、妻のローラにスローン有限会社を調べるよう依頼。ローラはすぐにスローン有限会社が「ロシア語を習って走り込んでる」とその調査結果を共有する。ジャージ・マフィアの原作コミック版であるトラックスーツ・ドラキュラズはロシア系のギャングであり、ドラマ版でもメンバーはロシア語鈍りの英語で話している。「走り込んでる」とは、「トラック (track)」=「陸上競技」という意味があり、原語の「トラックスーツ・マフィア」について言及していると分かる。
そして、ローラはスローン有限会社のボスがジャックであることを明かす。かなりの有能ぶりを発揮しているが、ローラはこれまでもこのようにしてクリントを支えてきたのだろうか。更に、ローラはドイツ語を使ってアベンジャーズ本部から何か消えたのかと聞き出す。クリントは「時計とか?」と言っているが、英語では「ロレックス?」と聞き返している。第1話で盗まれたあの時計はロレックスだったようだ。ロレックスといえば、アイアンマンことトニー・スタークを演じたロバート・ダウニー・Jr.も愛用しているが、MCU作品内で見た記憶はない。
母がドイツ語で話し始めたことで、子ども達は電話の相手が父であることに感づく。クリントが極秘任務についていることも理解したはずだ。クリントは時計について、「何年も前に壊れただろ」と発言。時計の機能が重要なのだろうか。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) におけるタイムスリップと関係があるのかもしれない。
クリントは改めて家に帰ることを約束する一方、クリントと別れたケイトは、ケイトはエレノアの会社で開催されるクリスマスパーティの企画案を依頼されていた。なぜかずっと楽しそうなジャックはエレノアをダンスに誘う。踊らないと思っていた母が踊り、親のイチャつきを見せられるケイトはなんだか気まずそう。
この時、ジャックが歌っている曲は、1930〜50年代にジャズアーティストとして活躍したナット・キングコールの「クリスマス・ソング」(1947) だ。
日本語字幕で「冬将軍」となっている歌詞は、英語では「ジャックフロスト」になっている。ジャックフロストとは寒さを司る妖精のことで、ジャックは自分の名前と妖精の名前をかけてこの曲を選曲したのだろう。ジャックフロストは「女神転生」シリーズの雪だるまの姿をしたキャラクターの名前でもおなじみだ。
それにしてもエレノアは幸せそうだ。ジャックは映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994) の「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」という有名なセリフを、「人生は短い、食べてみるまで分からない」と間違えて引用する。三人で笑う姿は、幸せそうな家族に見える。だが、ケイトの頭にあったのは、自分が事件に巻き込んだ(と思っている)せいで家族とクリスマスが過ごせないかもしれないクリントのことだろう。
一方のエレノアは「緊急の用事」と何者かに電話をかける。やはりエレノアの背後には、ジャック以外の誰かがいるようだ。
クリスマスで明かされる過去
モイラ・ブランドンの家に戻り、電話でローラに言われた通りに打撲した箇所を冷やすクリント。そこに現れたのはやはりケイト・ビショップだった。ピザとピザ・ドッグ、そしてクリスマスプレゼントと一緒に現れたケイトは、第3話の電話の内容から、クリントを気遣って“映画マラソン”をするためにDVDも持参。だが、クリントは礼を言いながらも、ジャックについての情報を共有する。
このシーンで注目すべきは、クリントが持っているマグカップだ。紫色に塗られたカップには、はっきりと「THANOS WAS RIGHT(サノスは正しかった)」と書かれている。クリントは気にせず使っているようだが、この家の主人であるモイラの心情なのだろうか。「サノスは正しかった」は、『ホークアイ』第1話で劇場のトイレの落書きとしても登場している。商品化までされているとは、なかなか根強い市民感情が残っているようである。
なお、ドラマ『ホークアイ』のタイムラインで「サノスは正しかった」という主張が登場することの意味については、こちらの記事で考察している。
クリントは、スローン社がジャージ・マフィアのダミー会社であり、そのCEOがジャックであることをケイトに告げる。二人はダサセーターを着てクリスマスを祝いながらも作戦会議をスタート。この場面でケイトがホワイトボードだと思って作戦を書いてしまった映画ポスターのタイトルは『チャンス・オブ・ラブ』となっており、やはりモイラ・ブランドンが主演となっている。第2話では『クリーチャー・オブ・ダーク・ギャラクシー』という作品のポスターが映り込んでいた。これで、モイラが一発屋ではなく複数作品に主演したスターであったことが明らかになった。
二人はフラッペを何杯も飲みながら、トリックアローの話をしたり、クリントがケイトにテクニックを教える。二人のやり取りが笑えるコミカルなシーンが続く。一見、親子のようでもあるが、これまでのスーパーヒーロー映画における若い女性と中年男性キャラクターのありがちな描かれ方におさまらない関係性が構築されている。
ケイトから「ベストショット」を聞かれたクリントは、「いい話じゃない」と躊躇しながらも「放たなかった矢」の話をする。これは映画『ブラック・ウィドウ』で触れられたナターシャ・ロマノフとの出会いの話である。本来は暗殺対象だったナターシャを殺そうとしなかった理由について、「その世界を抜けたがっているように見えた」と、クリントの口から初めて語られる。
当時のナターシャはソ連のスパイ組織であるKGBに所属していた。ハンガリーの首都であるブダペストでクリントと出会い、ナターシャはS.H.I.E.L.D.への加入を誘われた。加入する条件として、ナターシャはクリントと共同で、古巣であるレッドルームの支配者・ドレイコフの暗殺任務に就いている。
クリントはナターシャを「最高の仲間」としながらも、この仕事を「失ったものにどう対処するかのゲーム」と、厳しい現実を語る。クリントはサノスの指パッチンでも一時家族を失っており、今もまた家族との掛け替えのない時間を失いつつある。
そして遂に、ケイトはローニンの正体がクリントだと見破る。ここでクリントは初めてローニン時代の自分を振り返る。任務はいつも制裁で終わったといい、自分のことを「兵器」とまで言うのだった。過ちからは逃れられないと、ニューヨークに残っている理由を語るクリント。ケイトは、ヒーローだと信じていたクリントの真実に動揺を隠せないでいる。クリントは、“兵器”としての自分は「以前は善人に正しい目的で使われた」と言っていたが、ローニン時代には悪人と組んだこともあったのだろうか。
ケイトが寝室に向かった後、クリントは補聴器を外して過去を思い返す。家族が指パッチンで消えた時、ローニンとして活動していた時、ナターシャを失った時……すべて『エンドゲーム』の時期である。サノスの指パッチンですべてが狂ったとも言えるが、クリントは決してそれをサノスのせいにはせず、自分の罪として抱えているのだった。クリスマスまで、あと3日。
新コスチュームへ
クリントはカジに会いに行き、ケイトは第2話でクリントが知り合ったNYCラーパースの伝を頼ってトリック・アローの回収に向かうことに。ケイトにとって、クリントは自分の思っていたようなヒーローではなかったが、それでも共に行動することを選んでいる。
クリントはラーパースの人々を「カラフル」と形容しており、ここには多様性の意味も込められているのだろう。公園で練習中のラーパースは、「ドゥームの力!(Superpower of Doom!)」と、コミック版「ファンタスティック・フォー」シリーズのヴィランであるドクター・ドゥームを想起させる掛け声も取り入れている。ドゥームは20正規フォックスの映画版にも登場しており、公開が決定しているMCU映画版『ファンタスティック・フォー(原題: Fantastic Four)』に登場するかどうかが注目されている。
ケイトは「アベンジャーズの公式な仕事としてホークアイに送られた (Hawkeye sent me here on official Avengers business.)」と、アベンジャーズの威光を利用しまくる。「オフィシャル・アベンジャーズ・ビジネス」も何も、そもそもアベンジャーズはオフィシャルに存在しているのだろうか……。
一方のクリントは銃の力でカジとの接触に成功。カジが4年間補佐役を務めていたというウィリアム・ロペスは、ローニンに殺されたマヤの父のことだ。クリントはマヤのボスの狙いをカジから聞き出そうとする。ボスとマヤの間で板挟みになっているカジを揺さぶり、協力させようとしているのだ。クリントは「亡霊を追っても無駄」と、カジにマヤを説得するよう忠告するのだった。
モイラ・ブランドンの家では、ケイトがNYCラーパースを招いていた。トリック・アローを取り戻すための交換条件だろう。さらに、素材を引き換えに、ラーパースがホークアイ用のコスチュームを作ることで合意。あの紫のコスチュームに一歩近づくことに。
なお、この場面でクリントがトリックアロー入りのバッグを受け取るウェンディ・コンラッドは、原作コミックで“ボムシェル”という名のヴィランとして登場する。また、このシーンではウェンディはれずビアンであることも示されており、MCUでは初めてレズビアンのキャラクターが明示的に登場した事になる。ウェンディに関する詳しい解説は、こちらの記事にまとめている。
その時、クリントのスマホにはローラからのメッセージが。時計(ロレックス)は壊されておらず、「ゴッドフリーロード 3715」の住所からシグナルが出ていると言う。ゴッドフリーロード 3715 (3715 Godfrey Rd.) はニューヨークの隣のニュージャージーに実在する住所だが、ドラマ『ホークアイ』ではニューヨークの住所として登場している。
あの人が登場
ラーパーズメンバーの大事なバッグごとトリックアローを受け取った二人は、現場に急行。クリントは潜入と脱出のノウハウをレクチャーするが、無鉄砲なケイトはそれを無視してビルの住民に親切にすることで、に時計が置かれている部屋への侵入に成功。やはりここでもアベンジャーと仕事をしていることを民間人に話してしまっている。
クリントは、この時計が昔の仕事仲間のもので、身元の漏洩につながると危惧していた。トニー・スタークは亡くなっているし身元も世界中に知られている。スパイダーマンの身元もバレているし、ロレックスはつけないだろう。とすれば、アントマンことスコット・ラングだろうか。第3話ではホークアイはピム粒子を使ったトリック・アローを使っている。
ここでケイトは、クリントの家族をリストアップしたノートを見つけ出す。この部屋はマヤの部屋だったのだ。クリントは覆面をつけた謎の人物と交戦になり、ケイトはマヤと交戦に。ケイトはアパートからクリントのいる向かいのビルの屋上へグライドしようとするが、中央で止まってしまう。お決まりのアクションシーンにも一笑い入れてくるのが『ホークアイ』らしい。
覆面をした謎の人物は、屋上に着いたケイトを軽やかに蹴飛ばす。拳銃も使うこの動き、確かに見覚えがある。ケイトを追ってきたマヤもこの人物にキックを入れ、仲間ではないことが示される。三つ巴の戦いである。謎の人物は様々なガジェットと技を駆使すると、ケイトをビルの屋上から投げ出してしまう。
このシーンのクリントは、ナターシャのトラウマに襲われたのだろう。タイミング的にはどう考えても間に合わないが、それでも地面に向かって手を伸ばしている。ナターシャが亡くなった時と同じシチュエーションだったのだ。しかし、謎の人物はしっかりロープをケイトのベルトにつける“配慮”をしてくれていた。ケイトを殺す気はなかったのだ。クリントはケイトを逃すことを選ぶが、諦めないケイトは階段を使って屋上に現れると、三つ巴の真ん中にスタングレネードのような強力なトリックアローを射出。三人を吹き飛ばす。
マヤが逃げたところで、クリントは覆面の人物から覆面を剥ぎ取り、その正体が『ブラック・ウィドウ』に登場したエレーナ・ベロワだったことが明らかになる。当然ケイトはエレーナのことを知らないが、クリントは何かに気づいている。「説明しなければ相棒になれない」と言うケイトに、クリントは「相棒だったことはない」と言いながらも、「ブラック・ウィドウを誰かが雇った」と、更なる脅威に晒されていることを告げる。
このエレーナの登場シーンで判明した4つの事実と、残された疑問については、こちらの記事にまとめている。
エレーナ登場の裏側について製作陣が語った内容はこちらの記事で。
危険は承知で挑んだと主張するケイトだったが、クリントは自分から離れるよう強い口調で命令する。クリントは新たなブラック・ウィドウの登場に動揺したのか、これまでにない家父長的な強い言い方でケイトに対して命令をし、ここにきて二人の関係は決裂してしまうのだった。第4話はここで幕を閉じる。ドラマ『ホークアイ』は、全体の3分の2を終えたところで二人の解散という重大局面を迎えている。
ドラマ『ホークアイ』第4話考察
ドラマ『ホークアイ』第4話では、ジャックがジャージ・マフィアのダミー会社のCEOであったことが明らかに。それでも、ジャージ・マフィアのボスがジャックなのかどうかはまだ分からない。前話から続くキングピン登場説はまだ残っていると言っていいだろう。
また、クリントはカジを使ってマヤのローニンへの復讐をやめさせようとしていた。こちらの記事では、カジがボスの命令を受けてニセローニンとしてマヤの父親らを殺した説を提唱したが、その可能性もまだ残っている。現時点でクリントは自分がマヤの父を含むジャージ・マフィア一派を殺したことを認めていない。カジやボスがローニンを追うことに消極的な理由は、仇は存在しないと知っているからなのか、それともローニンを恐れているからなのだろうか。
一方、マヤはバートン一家の名前と年齢をリストアップしていた。まさかクリントの家族を狙っているのだろうか。マヤは父親の仇であるローニンを何としてでも捕まえるつもりなのか、それとも別の目的があるのだろうか。
気になるのは、やはりロレックスだ。誰のものかということも気になるが、マヤがなぜアベンジャーズ関係者のことを追っているのかも重要なポイントだ。マヤを主人公に据えたドラマ『エコー(原題)』も配信が決定しており、マヤとアベンジャーズがどのような関係になっていくのかにも注目したい。
また、クリントは当初、ロレックスは壊れているから大丈夫だと思っていたことも、持ち主の正体と関係があるのだろう。アベンジャーズでテック系の人物といえばやはりトニー・スタークかハンク・ピムだ。ハンクは起業家でもあり、ロレックスを身につけていても不思議ではないが……。
そして、遂に登場したのが、MCUにおける“二代目ブラック・ウィドウ”のエレーナ・ベロワだ。以下は、映画『ブラック・ウィドウ』の結末に関するネタバレを含む考察なので注意していただきたい。
以下の内容は、映画『ブラック・ウィドウ』の結末に関するネタバレを含みます。
エレーナのドラマ『ホークアイ』への登場は映画『ブラック・ウィドウ』のポストクレジットシーンで示されていたことだが、第4話でようやくその姿を現した。セリフこそなかったが、“ブラック・ウィドウ”の動きを堂々を見せつけている。一方で、ホークアイとブラック・ウィドウが戦う様子は、どうしても『エンドゲーム』を思い出してしまう。
エレーナはドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で登場したヴァルから派遣されたわけだが、クリントに対して「ナターシャの仇」という想いも持っているのだろうか。そして、エレーナはマヤとも交戦していたことから、ジャージ・マフィアのボスとヴァルは違う組織として動いていることも分かる。ヴァルはなぜクリントを狙うのだろうか。
なお、『ブラック・ウィドウ』本編は2016年が舞台になっており、『ホークアイ』は2025年頃が舞台になっているため、エレーナは初登場時から約9年の時が経っていることになる(サノスの指パッチンで消えていたら-5年しなければならないが)。エレーナも『ブラック・ウィドウ』の時ほどは若くないのだ。一方のケイトは22歳。新世代のブラック・ウィドウとホークアイは少し経験と歳の差もあるようだが、どのような関係を築いていくのだろうか。
前述の通り、エレーナの登場シーンで判明した4つの事実と、残された疑問については、こちらの記事にまとめている。
映画『ブラック・ウィドウ』のポストクレジットシーンの解説はこちらから。
そして今回も“おじさん”の正体は明らかにならず。ジャックではないと思いたいが……。早くも最終話目前となる第5話に期待しよう。
原作コミック『ホークアイ』はKindleで日本語訳版が発売中。
ドラマ『ホークアイ』は2021年11月24日(水)より、Disney+で独占配信中。
第5話のネタバレ解説はこちらから。
第3話のネタバレ解説はこちらから。
第3話に隠されていたカジの過去についてはこちらの記事で。
第1話のネタバレ解説はこちらから。
第1話に登場した「サノスは正しかった」という落書きについては、こちらで詳しく考察している。
第2話のネタバレ解説はこちらから。
第2話で判明した、ケイトがウエストコースト・アベンジャーズのリーダーになる可能性についての考察はこちらの記事で。
ドラマ『ホークアイ』のヴィラン候補まとめはこちらから。
MCUの時系列における『ホークアイ』の位置と、フェーズ4のタイムラインについての解説はこちらの記事で。
スパイダーマンが本作に登場するかどうかの考察はこちらから。
ドラマ『ロキ』のネタバレ解説はこちらから。
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のネタバレ解説はこちらから。
ドラマ『ワンダヴィジョン』のネタバレ解説はこちらから。
映画『ブラック・ウィドウ』のポストクレジットシーンの解説はこちらから。
映画『エターナルズ』のポストクレジットシーンの解説はこちらから。
映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のポストクレジットシーンの解説はこちらから。
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の予告編解説と考察はこちらから。
『ノー・ウェイ・ホーム』の三大ヴィラン俳優が同作について語った内容はこちらから。
『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のポストクレジットシーンの解説はこちらから。