ネタバレ解説『ホークアイ』第3話でカジの意外な事実が判明 あの空手道場を起点にした3つのポイント | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ解説『ホークアイ』第3話でカジの意外な事実が判明 あの空手道場を起点にした3つのポイント

© 2021 Marvel

ドラマ『ホークアイ』カジに注目

MCUドラマ最新作『ホークアイ』が2021年11月24日(水) よりDisnsey+で独占配信されている。本作ではホークアイことクリント・バートンを主人公に据えた作品で、二代目ホークアイ を襲名すると見られるケイト・ビショップとの物語が描かれる。

『ホークアイ』はフェーズ4第4作目のドラマだが、新キャラも続々登場する。クリントとケイトの前に立ちはだかるエコーことマヤ・ロペスは、単独シリーズ『エコー(原題)』の制作も進んでいる重要キャラ。原作コミックではクリントの師匠であり“ソードマン”を名乗ることになるジャック・デュケインなど、MCU世界を拡張するキャラクター達がニューヨークを舞台に描かれる。

そんな中でも今回注目したいのはミュージカル俳優として活躍してきたフラ・フリーが演じたカジだ。原作コミックではクラウンを名乗るヴィランだが、第3話にはその過去についてのヒントが隠されている。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ホークアイ』第3話の内容に関するネタバレを含みます。

描かれていたカジの幼少期

ドラマ『ホークアイ』第3話のタイトルは「エコー」であり、冒頭からエコーことマヤ・ロペスの幼少期が描かれている。その後、カジはマヤの手話とクリントらの喋りの通訳を担当していることが明かされるが、終盤にはカジがマヤに“助言”をして一喝される場面も。マヤとカジはどのような関係なのだろうか。

その答えはエンドクレジットの中にある。クレジットロールの俳優の名前の中に「Little Kazi」という名前を見つけることができる。幼少期のカジということである。演じた俳優はフェニックス・クレピン(Phoenix Crepin)となっている。

この俳優が登場しているシーンは、第3話序盤の空手道場での一幕。幼少期のマヤの前に体格が大きい少年と手合わせをしている黒髪の少年が幼少期のカジである。マヤとカジは揃って初心者であることを示す白帯をつけている。この場面でマヤは、カジが倒される姿を見て対戦相手の動きを掴んでいたのだ。

空手シーンはなぜ重要か

このシーンが重要になる理由はいくつかある。まず、エコーことマヤ・ロペスの能力が相手を“見る”だけでその力をコピーできるというものだからだ。その原理は、マヤは耳が聞こえないことによって目で見る力が発達したということだが、同時にマヤが敵のスキルをコピーするためには一旦相手の動きを“見る”必要がある。カジのようなサイドキックが先陣を切って敵の動きを引き出すことで、マヤはその力を発揮しやすくなるのだ。

つまり、カジは幼少期からマヤのサイドキックのような役割を担っていたのではないだろうか。カジが幼少期からマヤの近くにいるという設定によって、カジがマヤの手話通訳を担当している理由も示されることにもなった。終盤のシーンでカジがマヤに盾付いた背景には、そうした長年の関係性もあったのだろうか。

カジは、原作コミックでは傭兵という設定なので、幼少期から組織に属していたという設定は新しい流れを生むことになる。ローニンによってマヤの父らが殺された時には、カジも組織の一員だったはずだ。しかし、カジはその時、どこにいたのだろうか。

マヤの右腕として生きて来たカジが、“おじさん”を恐れてローニンを追うマヤを止めようとした展開には違和感も感じた。カジもまたマヤの父を含む組織の人々を家族のように感じて生きてきたはずだ。もしカジがローニンを追うことにこだわりを持っていないとすれば、カジが“おじさん”の指示でローニンを装ってマヤの父を暗殺したという仮説も成り立つ。ニセローニンの正体が自分自身であれば、ローニンを探すマヤを止めるのは当然だ。真相やいかに。

道場は組織のもの?

そして、幼少期のカジが空手道場にいたことは、あの道場自体に新しい意味を持たせる。実はこの道場のシーンでは、マヤの父はジャージを着ており、その背後に同じジャージを着た大人の姿が映り込んでいる。ジャージ・マフィアと同じ赤いジャージだ。つまり、この道場自体が“おじさん”の組織によって運営されていると考えられる。

組織の頭目である“おじさん”が、わざわざ部下の娘の送り迎えのために道場に来たとも思えない。この道場が元から組織の子ども達を鍛えるための施設であったとすれば、“おじさん”が様子を見に来ているのも納得できる。

ということは、“おじさん”の組織は、ブラック・ウィドウを生んだレッドルームやテン・リングスのように組織的に戦闘員を育てているのだろう。少女だけを拐って洗脳していたレッドルームや、男性だけが訓練を受けられたテン・リングスと比べれば、フェアな組織ではあるようだが。

いかがだろうか。道場シーンに幼少期のカジが登場していたというだけで、①マヤとカジの長年の関係②ローニン事件の疑惑③組織の育成体制という三つのトピックが浮上した。カジは今後、『ホークアイ』で“クラウン”を名乗ることはあるのだろうか。そして、その時カジは、どのような立場にあるのだろうか……。

ドラマ『ホークアイ』はDisney+で独占配信中。

ドラマ『ホークアイ』(Disney+) 

第3話のネタバレ解説はこちらから。

マヤ・ロペスを演じたアラクア・コックスのキャリアについてはこちらの記事で。

第1話のネタバレ解説はこちらから。

第1話に登場した「サノスは正しかった」という落書きについては、こちらで詳しく考察している。

第2話のネタバレ解説はこちらから。

第2話で判明した、ケイトがウエストコースト・アベンジャーズのリーダーになる可能性についての考察はこちらの記事で。

ドラマ『ホークアイ』のヴィラン候補まとめはこちらから。

MCUの時系列における『ホークアイ』の位置と、フェーズ4のタイムラインについての解説はこちらの記事で。

スパイダーマンが本作に登場するかどうかの考察はこちらから。

 

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齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。 お問い合わせはコチラから
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