日本発の本格派ファンタジー『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』キャラクター&キャスト紹介 | VG+ (バゴプラ)

日本発の本格派ファンタジー『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』キャラクター&キャスト紹介

©2023 Disney

PROJECTION I.Gのアニメーションと実写が交差する本格派ファンタジー

監督を『東京喰種 トーキョーグール』(2017)の萩原健太郎が務め、アニメーション監督を「プリキュア」シリーズを手掛ける大塚隆史が務めるアニメと実写が交差する日本発の本格派ファンタジードラマ『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』がディズニープラスより2023年12月20日より配信されることが決定した。

キャラクター原案・コンセプトアートを『約束のネバーランド』(2016-2020)の作画担当の 出水ぽすかが務める『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』は、実写で描かれる現実世界にアニメーションで描かれるドラゴンが棲む異世界「ウーパナンタ」からドラゴンライダーの少年がやってくるドラマだ。そして現実世界の主人公と共にウーパナンダを救うべく奔走することになる。

様々なキャラクターが登場し、謎多きキャラクターも登場するドラマ『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』。本記事ではそのキャラクターと演じるキャストについて紹介していこう。なお、本記事は公式が発表している情報のみとなっているが、何も入れずに作品を楽しみたいという方は注意していただきたい。

横須賀を生きる「現実世界の人々」とウーパナンダを生きる「異世界の人々」

ナギ 演:中島セナ

横須賀を生きる少女。音を聴くと色が見えるという所謂「共感覚」の持ち主で、その共感覚が原因で回りと上手く馴染めず、空想好きで塞ぎ込みがちな性格。ある日から「空を飛ぶ白昼夢」に悩ませられるようになる。現実世界を「夢を見たいのに、夢を見させてくれない世界で私たちは育った」と評しているなど現実世界を拒絶している部分がある。

異世界ウーパナンダからやってきたドラゴンライダーのタイムとその相棒のドラゴンのガフィンとの出会いにより、ナギの世界は一変する。そこから性格は前向きになっていき、ウーパナンダを救うべくタイムに協力する。

そのようなナギを演じるのは小学生の頃からモデルとして活躍し、2021年から2022年のポカリスエットのCMに起用されて注目を浴びた中島セナ。俳優としては『クソ野郎と美しき世界』 「episode.2 慎吾ちゃんと歌喰いの巻」(2018)で歌喰い役でデビューした。

タイム 演:奥平大兼

英雄アクタ率いる「アクタ軍団」に所属するドラゴンライダーだが、ドラゴンライダーとして最も重要な「ドラゴンたちの声」が聞こえないという落ちこぼれのドラゴンライダー。数多くの浮島が空に落ちる異変からウーパナンダを救おうとするが、「ドラゴンたちの声」が聞こえないことから憧れの英雄から「お前は何も出来ない役立たずだ」と突き放されてしまう。


タイムはアクタ軍団の中では落ちこぼれ扱いされており、ナギ同様に自分の生きる世界に生きづらさと居心地の悪さを感じている。その一方で世界を救いたいという気持ちは本物であり、相棒のドラゴンのガフィンと共に現実世界の横須賀にやって来た。

そのような少年タイムを演じるのは奥平大兼だ。奥平大兼は2018年に演技初挑戦ながら、『MOTHER マザー』(2018)で母親に翻弄される受験生という役作りのために食事制限をしてオーディションに挑むなど、注目度の高い新進気鋭の俳優だ。

ガフィン 演:武内駿輔

タイムの相棒のドラゴンで、小柄で青い体が特徴的。撮影のために等身大の模型がつくられるなど、『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』における看板キャラクターとも言える存在がガフィンだ。

そのような小さなドラゴンのガフィンの声を演じるのは武内駿輔。武内駿輔は「アナと雪の女王」シリーズで雪だるまのオラフの吹替を務めており、ディズニーらしいキャスティングとも考察されている。

柴田/スペース 演:森田剛

現実世界の横須賀で働く謎多きコンビニ店員。その正体はウーパナンダのかつての英雄スペースである。スペースと呼ばれていたころは整えられた黒髪に緑色の目、民族衣装という出で立ちだったが、10年前に現実世界に来てからは髪も髭も伸ばし放題の姿となっている。

演じるのは元V6の森田剛。世界に夢や希望は無いというなど、何もかも諦めきったように見える人物。しかし、演じた森田剛曰く、本当は柴田/スペースは諦めの悪い人物で、誰かの手によって今の状況から変わるきっかけを待ち続けている人物だと解説されている。

アクタ 演:新田真剣佑

アクタ軍団を率いるウーパナンダの英雄。ウーパナンダを襲う最強の敵である津田健次郎演じるドラゴンライダーのジャイロとの戦いで現実世界に飛ばされてしまい、アクタを探しにタイムは現実世界にやって来た。英雄と呼ばれるアクタだが、本音では諦めの感情を抱いている。

演じるのはNetflix制作の実写版『ワンピース』(2023-)でロロノア・ゾロを演じ、実写版「るろうに剣心」では雪代縁、『聖闘士星矢 The Beginning』では主人公の天馬星座の星矢を演じるなどハリウッドでも活躍するアクションスターの新田真剣佑。アメリカを拠点に活躍する新田真剣佑を起用するなど、『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』の制作陣の海外進出への力の入れようが感じられる。

ソン 演:エマニエル由人

ナギの親友であり、漫画家を志す少年。家では兄から勉強しろと言われる日々を過ごしているが、それでも漫画家になるという夢を諦めないソンは、柴田/スペースや英雄アクタなどの夢や希望を諦めかけている存在とは対をなす存在とも言える。

演じるエマニエル由人はパリコレクションのランウェイモデルとして出場し、ルイヴィトンやイッセイミヤケのモデルも務めるモデル。アーティストとしても活躍しており、マルチタレントとしての顔も持っている。

サイラ 演:SUMIRE

現実世界を専門とする研究者であり、その研究テーマからウーパナンダでは異端者扱いされている。それでも真実を追い求めており、その答えがウーパナンダと現実世界をつなぐ重要な鍵となってくる。

演じているのは映画『リバーズ・エッジ』(2019)で摂食障害のモデルという難役をこなしてみせたSUMIRE。主にモデルを中心に活動しており、爽健美茶のブランドアンバサダーやカネボウ化粧品のアリィーのイメージキャラクターなどを務めている。

ハナ 演:田中麗奈

ナギの母親で、今は故人。ナギにとってのハナの印象は幼い頃の思い出のみで、その思い出も何かに取り憑かれたようにドラゴンなどの異世界のことを絵に描き続けていたことだけである。そのドラゴンや異世界の絵はナギとウーパナンダの未来の鍵を握ることになる。

『ゲゲゲの鬼太郎』(2007)と『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』(2008)で猫娘役を演じた田中麗奈がハナを演じる。田中麗奈は海外進出にも以前より力を入れており、その点を踏まえてキャスティングされたと考察できる。

タイチ 演:三浦誠己

ナギの優しい父親。一見すると平凡な人物だが、ナギら家族を守るために大きな秘密を抱えている。タイチの抱える秘密は現実世界とウーパナンダの命運を握る鍵となっており、ナギがウーパナンダと強く関わりのあることを象徴する人物でもある。

演じる三浦誠己は元お笑い芸人の俳優で、1994年「トライアンフ」を結成後、1997年に解散し、2002年に俳優業に転身した。俳優としての活動では『火花』(2017)など数多くのヒット作にも出演している。

虹咲 演:成海璃子

現実世界に飛ばされたアクタが、現実世界の物事を分からずに事件を起こしてしまったときに弁護を務めたアクタの弁護士。ナギやソン以外で数少ないウーパナンダの人物と関わる存在で、大人の目線から見た現実とウーパナンダの関係性を表す人物

演じるのは成海璃子。『平清盛』(2012)でNHK大河ドラマに出演し、主演を務めた『ゴーストマスター』(2019)はポルト国際映画祭コンペ部門など複数の海外映画祭に出品・上映されたことから、ドラマ『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』が海外展開を視野に入れていることが考察できる。

ジャイロ 演:津田健次郎

ウーパナンダの最強最悪のドラゴンライダーがジャイロだ。予告編でもアクタと戦っている描写存在しており、ウーパナンダの世界崩壊の危機を招く存在として描かれていることが考察できる。

演じるのは『呪術廻戦』(2020-)での七海建人、「遊☆戯☆王」シリーズでの海馬瀬人などを演じ、近年では実写作品でも活躍する津田健次郎。『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』のインタビューで森田剛が会うのははじめてとかたっていることから、アニメで描かれるウーパナンダのみの登場か、もしくは実写世界にジャイロのドラゴンが予告編で登場していることから声のみの出演だと考察できる。

日本から世界へと広がる大ヒット作になるか

俳優陣の豪華さや経歴からも海外展開を視野にいれていることが考察できる『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』。その音楽は佐藤千亜妃がクランベリーズの代表曲「Dreams」をカバーすることが発表された。

アニメーションは「攻殻機動隊」シリーズを手掛けるProduction I.Gが担当するなど、その制作陣も豪華だ。これをきっかけに日本から世界へ広がる大ヒット作の誕生となるのだろうか。今後の展開に期待していきたい。

『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』はディズニープラスのスターズより2023年12月20日から第1話と第2話が独占配信開始。2023年12月27日から第3話と第4話が配信され、以降は毎週水曜日に各1話ずつ配信開始。

『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』公式サイト

同じくディスニープラスのヒット作『ロキ』の主演トム・ヒドルストンが語ったシーズン2の終わり方についての考えはこちらの記事から。

『ロキ』のスピンオフの可能性についてプロデューサーが話した内容はこちらの記事で。

プロデューサーが語った『ロキ』シーズン3の可能性についてはこちらの記事で。

『ロキ』シーズン2最終話のメビウスとロキの会話について明かされた背景はこちらから。

トム・ヒドルストンが語った『ロキ』シーズン2最終話の詩の意味はこちらから。

『ロキ』シーズン2最終話第6話のネタバレ解説はこちらの記事で。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
お問い合わせ

関連記事

  1. 4話ネタバレ感想『日本沈没―希望のひと―』迫りくる関東沈没、政府の対策は あらすじ・解説

  2. 「スター・ウォーズ」ドラマ『アコライト』特報予告公開 ジェダイとシスの知られざる物語が明らかに

  3. 第2話ネタバレ解説!『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』ジョン・ウォーカーの過去、ラストで流れた音楽は? あらすじ&考察

  4. Netflix配信の韓国SF映画『スペース・スウィーパーズ』解説動画が公開 メイキング映像も