メビウスがロキに教えたこと『ロキ』シーズン2最終話の二人の対話の意味が明らかに ネタバレあり | VG+ (バゴプラ)

メビウスがロキに教えたこと『ロキ』シーズン2最終話の二人の対話の意味が明らかに ネタバレあり

© 2023 Marvel

『ロキ』シーズン2が完結

MCUドラマ『ロキ』は2023年11月10日(金)にシーズン2の最終話となる第6話が配信された。シーズン2のフィナーレは高い評価を受けており、同日公開された映画『マーベルズ』と合わせて、MCUの再興を感じさせる出来になっていた。

『ロキ』シーズン2の展開はロキファンにとっても堪らないものになっている。そして今回、シーズン2最終話での展開について、とりわけメビウスとロキの対話について、米マーベル公式がその背景について明かしている。あのシーンにはどんな意図がったのだろうか。

なお、以下の内容はドラマ『ロキ』シーズン2最終回第6話についてのネタバレを含むので、必ずDisney+で本編を鑑賞してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ロキ』シーズン2最終話第6話の内容に関するネタバレを含みます。

『ロキ』シーズン2最終話でのロキとメビウスの対話

ロキが選んだのは「始まり」

ドラマ『ロキ』シーズン2最終話の第6話では、ロキとメビウスが机を挟んで対話するシリーズではお馴染みのシーンが挿入されていた。いつもと様子が違ったのは、この対話が二人にとって(今のところ)最後の対話になるからだ。

ストーリーの終盤、ロキは時間移動能力を使ってシーズン1第1話で初めてメビウスと机を挟んで話をしたタイムシアターの場面に戻る。第1話のこのシーンの直前には、ロキは「ここを焼き払ってやる」と息巻いていたが、メビウスは「君みたいな多才な者がなぜ支配だけ?」とロキの「大いなる目的」について聞き出している。

シーズン1第1話のこの場面では、ロキは「皆を楽にしたかった」「決断 (choice) は恥や不安をもたらし、後悔を生む」と、人々を支配して選択肢を奪うことを正当化していた。ロキは自分のことを「解放者」だというが、メビウスは残虐な行為を楽しんでいたと指摘する。そして、「君は何から逃げている?」と問いかけるのだ。

シーズン2第6話でロキが背負う使命を考えれば、ロキも遠くまで来たということが分かる。シーズン2最終話では、この後ロキは自分自身にマルチバースを繋ぎ止めて、世界樹・ユグドラシルの中心で世界を安定させることになる。

「別れを告げるため」

マーベル公式は、ロキがシーズン1第1話のメビウスとの対話シーンに時間移動した理由を、「彼の親友に助けを求め、そして別れを告げるため」と紹介している。ロキを演じたトム・ヒドルストンは、このシーンについて以下のように話している。

ロキは彼の心の中にある問いの答えを見つけられるかどうかを確認するために、物語の最初に戻らなければなりません。全てが始まった場所に戻るんです。T・S・エリオットの詩『四つの四重奏』を想起させますね。「私たちのすべて、いや私たちはやめてはならない、探究をやめてはならない、そして私たちのすべての探究の終わりには、私たちが始めた場所に辿り着き、その場所について初めて知るだろう」。

後述するが、この詩の引用通り、ロキは探究の終わりにメビウスと探究を始めた最初の場所に辿り着き、そしてメビウスが最初に問いかけていたことの意味を知ることになる。

また、ロキはこの直前に在り続ける者との会話でT・S・エリオットの『四つの四重奏』から「死にゆく者と死に、死者と共に生まれる」という詩の一節を引用している。詩の引用はトム・ヒドルストンのアイデアだったという。ロキがメビウスと初めて会った時とシルヴィとの世界の終わりで対話することを選んだ一連のシーンは、まさに「生と死」「始まりと終わり」を表現している。

更にマーベル公式は、「ロキは不可能なミッションに直面していく中で、自分が何をすべきかを徐々に理解していった。それをやる前に別れを告げたくて、最後にもう一度メビウスと話をするために戻ってきた」と紹介している。すでにロキの気持ちは固まっていたというのだ。

プロデューサーのケヴィン・ライトは、このシーンについて「メビウスはそれが別れだとは知りません」「でもロキにとってはこれでお別れなんです」と語っている。また、脚本のヘッドを務めたエリック・マーティンも以下のように話している。

ロキは自分が何をしようとしているのか理解していました。何をしなければならないかを理解していたんです。

二人の間の感情は本物

だがロキがメビウスに会いに行った目的は、お別れを言うためだけではなかった。ロキは「メビウス、力を貸してくれ」と語りかけると、「誰が生き、誰が死ぬか、どう選ぶんだ?」「安らげるか?」と、“名誉ある目的”を果たすための心構えについて聞く。メビウスの答えは「安らぎなんてない」「目的っていうのは多くの場合、名誉ある重荷だ。でも重すぎるからって目的から逃げちゃいけない」というものだった。

これは、シーズン1第1話でのメビウスからロキへの「君は何から逃げている?」という問いに対する間接的な答えになっている。ロキは「大いなる目的」を追い求めてきたはずだが、実際のところ、ロキはそれに伴う「重荷」を避けてきたのだ。

マーベル公式は、ロキはこの場面で「決断を下すということはどういうことか」をメビウスに聞き、メビウスは「ほとんどの目的は栄光というよりも重荷だ。重荷に耐えられないからといってそれを避けて生きるようなことはしたくないはずだ」と伝えたとまとめている。さらに、この場面の描写について、以下のように表現している。

目に涙を浮かべたロキはメビウスの手を握り、またタイムスリップしてしまう前に「ありがとう」と伝える。もしあなたがエモーショナルになったとしたら、スクリーンの中の二人の間にある感情は本物だと知っておいてほしい。

脚本家のエリック・マーティンは、ロキを演じたトム・ヒドルストンとメビウスを演じたオーウェン・ウィルソンについて、以下のように話している。

トムとオーウェンはスクリーン上で本物のつながりがあるので、特別な感じでした。化学反応があるんです。相性ですよね。本当にうまく作用しました。ちょっとした魔法を感じるので、セットにいた皆が感動していたと思います。皆が見た最後の魔法でした。

最後に、ロキを演じたトム・ヒドルストンは『ロキ』2シーズンに跨って描かれたロキとメビウスの二人の関係について、こうまとめている。

オーウェンはシリーズ全体を高めてくれて、彼はとても知的で想像力とウィットに富んでいます。メビウスとロキは変わったカップルですが、友情を見つけ出しました。お互いを良い方向に導き合っているんです。

二人はそれぞれの道を行くが、物語の神となったロキはきっとメビウスのことを見ているだろうし、メビウスもそれを知っているはず。それでも二人が再会できることを願わずにはいられない。また二人が一緒にパイを食べられますように。

ドラマ『ロキ』はシーズン1とシーズン2がディズニープラスで独占配信中。

『ロキ』視聴ページ (Disney+)

Source
Marvel.com

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プロデューサーが語ったシーズン3の可能性についてはこちらの記事で。

『ロキ』スピンオフの可能性についてプロデューサーが語った内容はこちらから。

トム・ヒドルストンが引用した詩について解説した内容はこちらの記事で。

『ロキ』シーズン2最終話第6話のネタバレ解説はこちらの記事で。

 

トム・ヒドルストンが語ったシーズン2のロキの”新しい家族”についてはこちらから。

プロデューサーが語ったマクドナルド登場の理由はこちらの記事で。

トム・ヒドルストンが『ロキ』シーズン2の「責任」というテーマについて語った内容はこちらから。

ウロボロスの背景について俳優とプロデューサーが語った内容はこちらから。

【ネタバレ注意!】映画『マーベルズ』ラストの解説&考察はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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