第2話ネタバレ考察『ムーンナイト』マークはサノスの指パッチンを生き延びた? 意外なところにヒントが | VG+ (バゴプラ)

第2話ネタバレ考察『ムーンナイト』マークはサノスの指パッチンを生き延びた? 意外なところにヒントが

© 2022 Marvel

『ムーンナイト』配信中

MCUドラマ『ムーンナイト』は2022年3月30日(水)より配信を開始。近年はSF映画ですっかりおなじみになったオスカー・アイザックが主演を務める本作は、MCUドラマとしては初めて新キャラを主人公に据えた作品となっている。

新たにMCUに加わったのは、スティーヴン・グラントとマーク・スペクター。異なる人格で同じ身体を共有する二人は、正反対の性格でお互いの目的を達成しようと主導権争いを繰り広げる。4月6日(水)に配信された第2話では、意外な展開が待っていた。そして、その中でマーク・スペクターに関する注目すべきある情報が示されている。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ムーンナイト』第2話の内容に関するネタバレを含みます。

マーク・スペクターの過去が明らかに?

それは、『ムーンナイト』第2話の前半でスティーヴン・グラントがマーク・スペクターのパスポートを見つけるシーンにある。もう一人の人格であるマークとムーンナイトの謎に迫ろうとするスティーヴンは、自宅にあった鍵が対応している貸し倉庫に辿り着く。

倉庫の中はまさに“傭兵の部屋”という様相。そこにあったバックパックには、銃や外貨と共にマークのアメリカのパスポートが入れられていた。スティーヴンはイギリスで暮らすイギリス人だが、自分と同じ顔写真で別名のアメリカ人が確かに存在する証拠を見てしまったのだ。

そして注目したいのは、一瞬映るマークのパスポートの記載内容だ。こちらの解説記事では、マークの誕生日が主演のオスカー・アイザックと同じであること、年齢は30代後半であることを指摘した。だが、パスポートから読み取れることはそれだけではなかった。

指パッチンを生き延びた?

マークのパスポートの発行日を見ると「14 Dec 2018」となっており、「15 Dec 2028」まで有効となっている。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) で描かれたサノスの指パッチンによる全宇宙の人口半減は、映画公開時期と同じ2018年春が舞台とされている。指パッチンで消えた人々は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) の舞台となる2023年まで戻らなかった。

つまり、マークが2018年12月にパスポートを発行しているということは、マークがサノスの指パッチンで消えなかった側の人間だということである。もちろん、このパスポートが偽造パスポートだという可能性もある。しかし、演出面で言えば、パスポートの発行日は数ヶ月でもずらせばマークが消えていたかどうかは曖昧にできたはずだ。あえてマークが指パッチンを生き延びていたことを示唆したことには、何らかの意図があると考えてよいだろう。

ドラマ『ワンダヴィジョン』(2021) では、指パッチンによって消失していた間に母を亡くしたモニカ・ランボーの姿が、ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021) では、指パッチンで消えなかったカーリ・モーゲンソウらが消失から戻ってきた人々と対立する姿が描かれた。

ドラマ『ホークアイ』(2021) では、消失の5年間で犯した罪を精算しようとするクリント・バートンと、5年の消失により多くのものを失ったエレーナ・ベロワの苦悩が描かれている。『ホークアイ』では初めて消失した人物のリアルタイムの視点で消失から復活の流れが映し出された。

フェーズ4のMCUドラマでは、デシメーション(サノスの指パッチンによる消失)をどのように経験したかは各キャラクターにとって大事な意味を持つ。『ホークアイ』で「サノスは正しかった」という標語が繰り返し登場したように、それは世間を二分した出来事になったからだ。

サノスの指パッチンによって人々が消えた後、マークは傭兵としての過去を築いていったのだろうか。ヒーローなき世界でアメリカ人の傭兵はどのような生き方をしていたのか。マークのパスポート取得が指パッチンと同じ年であることから、マークが経験した喪失が月の神コンスと契約を結ぶきっかけになった可能性もあるだろう。

また、こちらの記事で解説した通り、『ムーンナイト』第2話では、指パッチンから復活した人々を支援する世界再定住評議会=GRCの広告が二階建てバスに貼られている。つまり、パスポートの日付とバスの広告という形で、第2話には二度もサノスの指パッチンとの関わりを示す要素が登場しているのだ。マークやスティーヴンの過去にあの出来事は関わっているのだろうか。

今後の展開に注目しよう。

ドラマ『ムーンナイト』は2022年3月30日(水)よりDisney+で独占配信。

『ムーンナイト』(Disney+)

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『ムーンナイト』第3話のネタバレ解説はこちらから。

第2話のネタバレ解説はこちらから。

第1話のネタバレ解説はこちらから。

『エンドゲーム』後のMCU世界の複雑さについてはこちらの記事で解説している。

第2話で共同監督を務めたアーロン・ムーアヘッドは、Mr.ナイトの登場について解説している。詳しくはこちらの記事で。

アーサー・ハロウを演じたイーサン・ホークのこだわりはこちらの記事で。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021) までのMCUのタイムラインはこちらの記事に詳しい。

『ムーンナイト』シーズン2についての情報はこちらから。

アーサー・ハロウを演じたイーサン・ホークのこだわりはこちらの記事で。

6月8日配信開始のドラマ『ミズ・マーベル』の予告解説はこちらの記事で。

 

ネタバレ注意! 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ラストのネタバレ解説はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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