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『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終回
2021年3月19日(金)より配信を開始し、4月23日(金)に遂に最終回となる第6話が配信されたドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』。第5話まで、アメリカ現代史を問い直す重厚なストーリーが展開され、毎話、映画並のクオリティのエピソードが公開されてきた。
そして遂に全6話の物語を閉じる最終話に到達。第5話では大いに期待を持たせるラストが用意されていたが、果たして——
今回は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の最終話・第6話をネタバレありで解説していく。
以下の内容は、ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第6話の内容に関するネタバレを含みます。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終話/第6話あらすじ&ネタバレ解説
「世界はひとつ、人はひとつ」
最終話/第6話のタイトルは「世界はひとつ、人はひとつ」。フラッグ・スマッシャーズの標語である。「キャプテン・アメリカ」シリーズは“国”をテーマにしてきたが、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』ではどのような結論が提示されるのだろうか。
前回までの振り返りでは、ジョン・ウォーカーの処分、パワー・ブローカーの存在、バッキーの贖罪、「奴らは決して黒人をキャプテン・アメリカにしない」というイザイアの言葉が回想される。そして、カーリが率いるフラッグ・スマッシャーズはニューヨークでテロを決行し、GRCの議場を占拠する。サムがニューヨークに向かう中、連絡を受けたバッキーも議場があるビルの入口に到着し、変装したシャロンも合流する。
ビル内では人々が逃げ惑う中、上空からサムが登場。ワカンダから贈られた新たなコスチュームと翼を身につけており、その手に持っているのはキャプテン・アメリカの盾だ。これは原作コミックで2014年にファルコンがキャプテン・アメリカのポジションを引き継いだ時のコスチュームである。サムは、キャプテン・アメリカになることを決めたのだ。
何者かと問われ、「キャプテン・アメリカだ (I’m Captain Amarica)」と答えるサム。これを聞いた人物からは「月にいるかと」と、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第1話でトレスが話してた、スティーブ・ロジャースが月にいるという噂が引用されている。よく考えてみれば、世間的には既に二代目キャプテン・アメリカとしてジョン・ウォーカーが知られていたはずだが、この人物はウォーカーをキャプテンとして認めていなかったということだろうか。
また、ここでのサムの「’m Captain Amarica.」の言い方は最高にさりげない。「私がキャプテン・アメリカだ」と声高に主張していたジョン・ウォーカーとの対比になっているのだろう。それよりもサムにとって重要なのは、この状況を収束させることだ。そこに現れたのはフラッグ・スマッシャーズと組んだバトロック。第1話以来のサムとの対戦だ。
サムの戦い方
サムはシャロンとバッキーに人々をビルの中に留めるよう指示を出す。細かいことだが、このシーンでビルに設置された金属探知機がシャロンに反応しているが、バッキーには反応していない。バッキーの左腕はヴィブラニウムだが、ヴィブラニウムは金属探知機に反応しないらしい。
ここでカーリからバッキーに電話が。カーリはバッキーを説得しようとしている。バッキーは「前にやったことがある (I’ve done this before, kid.)」から通話に入り、「大義のために戦う」と話すカーリに、自分は「二度失敗した」と語る。バッキーが生きてきたのは誰かのための人生。自分の戦いではなかったのだ。「俺と同じ轍を踏むな」と説得するバッキーだったが、カーリは引こうとしない。
そうこうしている間にフラッグ・スマッシャーズはGRCのメンバーを人質に取ることに成功。バッキーはバイクアクションを見せつつこれを追う。シャロンは水銀蒸気で敵を打倒。スマートかつ高い戦闘力を見せる。一方のサムはバトロックに苦戦しているが、それもそのはず。サムは超人血清を打っていない普通の人間なのだ。サムはバトロックを“倒す”のではなく、突き放して本来の目的である人質を追って飛び立つ。サムらしい戦い方だ。バトロックへの最後の言葉はフランス語で「au revoir (さよなら)」と言っている。
サムは新たなスーツでヘリとのチェイスを繰り広げる。ヘリの羽に弾かれるが、さすがワカンダ産のスーツだ、全く故障する気配がない。生まれ変わったレッドウィングもアイアンマンやスパイダーマンの“目”を想起させる役割を果たす。
カーリは、人質も自分たちも死んでも構わないという態度を仲間たちに見せていたが、流石についてこれていない。「世界はひとつ、人もひとつ」という合言葉もキレが悪い。ヘリのチェイスにはNYPD(ニューヨーク市警)のヘリも合流。あっという間に墜落させられるが、ファルコンはレッドウィングと共にパイロットを救出する。落ちてくるヘリに大して翼と盾でシェルターを作るサムの新技は、MCUでも最強クラスの防御力を誇るだろう。破壊ではなく守ること——スティーブ・ロジャースから引き継ぎ、更にサムが強固にしたキャプテン・アメリカの“戦い方”だ。
“キャプテン・アメリカ”の登場
一方のバッキーは人質を乗せた車両と合流。カーリは人質を“焼く”ことでバッキーの注意を逸らすが、そこに独特な発音で「モーゲンソウ!」と呼びかけてきたのはジョン・ウォーカーだ。無精髭を生やしたまま、キャプテン・アメリカのコスチュームに身を包み、自作したオリジナルの盾を持っている。
カーリはジョン・ウォーカーの相棒であったレマー・ホスキンスを殺してしまったことから「殺す気はなかった。無意味な命は傷つけたくないから (I didn’t mean to kill your friend. I don’t wanna hurt people that don’t matter.)」と釈明するが、ウォーカーは「レマーの命に価値がないと? (You don’t think Lemar’s life mattered?)」と、「Black Lives Matter」を想起させる言い回しの会話がなされる。超人兵士の集団にボコボコにされかけるジョン・ウォーカーだったが、自ら盾に取り付けたアメリカの名誉勲章が目に入る。第2話でキャプテン・アメリカの重圧を感じていた時も手に持っていた勲章だ。
バッキーは人質を救い出すと、カーリ、フラッグ・スマッシャーズと堂々の戦いを繰り広げる。サムはパイロット経験のある人質のアイラと共闘。盾を縦に投げ、跳ね返ってきたところを盾と共に突進する新技を披露。無事に敵を排除する。
バッキーに助けられたジョン・ウォーカーは、カーリと対峙し、圧倒的なパワーを見せるが、戦いにおける盾の使い方がまるで違う。ジョン・ウォーカーは盾を殴る道具として振り回している。分が悪くなったカーリは、人質の乗った車両を高所から落として危険に晒すが、ジョン・ウォーカーは自作の盾を捨てて人命救助を優先。正義の心が残っていたようだ。
それでも、ジョン・ウォーカーは救助を妨害するフラッグ・スマッシャーズと共に高所から落ちてしまう。人質も車両ごと落下するかに思われたその時、現れたのは本物のキャプテン・アメリカだ。バッキーやジョン・ウォーカーと違い、超人血清を打っていないサムだが、それでも、ワカンダが託したスーツ&レッドウィングと共になんとか車両を持ち上げる。そのワカンダに話を繋いだのはバッキーだ。つまり、サムのスーパーパワーは“超人的な力”ではなく、誰であれ(それがカーリであれ、イザイアであれ)他者と向き合えるということであり、それによって他者からの助けを得て、新たなキャプテン・アメリカになったのだ。
サムを指して「ブラック・ファルコンだ」と言う観衆に、別の人物が「いや、キャプテン・アメリカだ」と言い直す。これはイザイアの家の近所の子どもが、サムのことを「ブラック・ファルコン」と呼んだ際に、「ブラック」を頭につけることに否定的な態度をとったシーンに繋がっている。サムは、「ブラック」であることを強調せずとも、アメリカを代表し、象徴することができる「キャプテン・アメリカ」になったのだ。
パワーブローカーの正体
そしてサムはカーリと対峙。星条旗のコスチュームを身にまとったサムを前に、カーリは大きなショックを受ける。これに対し、サムは「道の模索だ」と応答。バトロックの邪魔が入りカーリたちは逃げるが、サムとバッキーはジョン・ウォーカーと共にこれを追う。ジモに続き、奇妙な共闘関係である。
一方のカーリは、シャロンと遭遇。そしてここで、カーリが恐れ続けていたパワーブローカーの正体が明らかになる。第5話でシャロンが電話をしていた相手はバトロックで、バトロックはパワーブローカーのスパイとしてカーリに協力していたのだ。カーリはシャロンの目的を「憎い世界の支配」と指摘。カーリの関心は変革であり権力ではないと、アナキストらしい意見を表明する。一方のシャロンは「一緒に世界を変えよう」とヴィランらしい台詞を口にする。シャロンの野望はかなり大きいようだ。
シャロンはシャロンを脅そうとしたバトロックを殺すが、その隙を狙ってカーリはシャロンを狙撃。そこにサムが現れるが、サムはカーリとは戦おうとしない。ただ盾で防御するばかりだ。それならばと、カーリは「立たないで」と言い放つが、サムはこれも拒否する。攻撃でも敗北でも逃走でもない道があると、カーリに示しているかのようだ。
「厳格な正義より慈悲が実りを豊かにする」。そう言って逃走するフラッグ・スマッシャーズの前に現れたのはジョン・ウォーカーだ。これはアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンの言葉で、正義を厳格に遂行していくよりも、慈悲の心が世界を豊かにするという意味だ。正義の鬼になったと思われたジョン・ウォーカーから出た意外な言葉である。ジョン・ウォーカーとバッキーはフラッグ・スマッシャーズを警察に任せると、「リンカーンとはね」「偉大な人物だ」「格好つけるな」と仲睦まじくその場を去って行くのだった。バッキーは意外と誰とでも仲良くなれるのかもしれない。
カーリはサムを追い込むが、サムは一向に反撃しない。カーリがサムに銃口を向けたその時、シャロンがサムを狙撃。カーリは「ごめんなさい」という言葉を残して、目を閉じる。サムはカーリを救うことができなかった。この展開は、『ブラックパンサー』(2018) におけるティ・チャラとキルモンガーの戦いを想起させる。敵の痛みを理解し、戦うことを拒んだにもかかわらず、悲劇的な結末を迎えることなった。
なお、シャロンを演じたエミリー・ヴァンキャンプと、カリーを演じたエリン・ケリーマンがシャロンによるパワー・ブローカーの過去についてのコメントは、こちらの記事に詳しい。
サムのスピーチ
地上に出たファルコンはマスコミから次々と質問を投げかけられる。「いつ政府があなたをキャプテン・アメリカに任命したのですか?」「今でもファルコンですか?」「キャプテン・ファルコン?」と、本質ではない、形式上の質問が繰り返される。
GRCのメンバーはサムに礼を言うが、難民を追い出す国境復元をやめるつもりはないようだ。フラッグ・スマッシャーズを「テロリスト」と呼び続ける政府の面々に、サムは自身の思いを語り始める。ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のハイライトだ。
「既に5年経過している」「戻ってきた人はホームレスになれと?」と。もっともらしい言葉を並べる政府の面々に対し、「(人類の半数が消えた時の) 無力感を思い出してください」と説得を始める。「君には分からない」と突き放す国防長官に対し、サムは「星条旗を背負う黒人」としての立場を語る。「今この瞬間も何百万人もの人々が嫌悪感と偏見の目を向けている」と、覚悟を持って話していることを示す。「俺には超人血清も金髪も青い目もない」と、イザイアとの会話から引用した言葉で話し、「俺が持つ力は『より良い世界を造れる』と信じる心だけ」と言い放つ。
イザイアやカーリら、国家から迫害を受けてきた人々にとって、星条旗は憎むべきものだ。サムもそれは否定しない。だが、黒人が星条旗を背負い、レイシストたちからヘイトの目を向けられるというリスクを背負った上で、カメラの前で政府に対して発言することが、世間の耳目を集め、政府に耳を傾けさせる“きっかけ”になる。
サムは、政府は人を救い、また突き落とす大きな決定を下すことができるが、問題は政府がそれによって犠牲になる人々と共に決定を下しているわけではないということだと指摘する。この点も、銀行や大企業を批判してきたフラッグ・スマッシャーズの主張と重なる。そして、カーリが命をかけて政府を止めようとした理由を考えるよう迫るのだった。
命を賭して政府に挑む者が“テロリスト”だとすれば、なぜそこまでする者が現れるのか、それを考えなければいけないと、政府に“努力と進歩”を求める。サムは最後に「力をどう使うか」を自問してほしいと政府に投げかける。これはスーパーヒーローが自問を求められてきたMCUの十数年間を凝縮する台詞だと言える。
このスピーチを踏まえて見えてくる本作と『ブラックパンサー』の繋がりについては、こちらの記事で詳しく解説している。
ヴァルが託した役割
世界が見守る中、スピーチを終えたサムに対し、バッキーは「Nice job, Cap.」と背中を叩く。字幕では省略されているが、バッキーが初めてサムを「キャップ」と呼んだのだ。手負いのシャロンは自分の正体を明かすことなく、バッキーとその場を離れる。と、サムはすぐにキャプテン・アメリカとしての仕事を依頼され、空へ飛び立っていった。
フラッグ・スマッシャーズが護送される際に、海軍の軍人が「世界はひとつ、人間も」とフラッグ・スマッシャーズの標語をささやき、フラッグ・スマッシャーズの思想が確実に定着していることが示唆される。しかし、次の瞬間、護送者は爆発。車に乗った老人がドヤ顔を見せるが、彼はジモが脱獄したときに自家用ジェットで迎えにきていたジモの執事のエズニックだ。ジモは収容先のラフトで4名が爆死したというニュースを聞き、笑顔を見せると安心したようにベッドに横になるのあった。また、GRCが送還や再定住を見直すことを決めたことも報じられている。
そして登場したのは、第5話でジョン・ウォーカーをスカウトしていたヴァルことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ。ジモのことを「our friend, Zemo」と呼び、このニュースを喜んでいる。どうやら二人は繋がっているようだ。ヴァルとジョン・ウォーカーの妻であるオリヴィアの前に現れたのは、黒いコスチュームに身を包んだジョン・ウォーカー。ヴァルは生まれ変わったウォーカーを「USエージェント」と呼び、「また連絡する」とその場を後にする。そして、ジョンとオリヴィアは「復活だ」と大喜び。ジョン・ウォーカーが犯罪組織に加わって大喜びするとは思えない。ヴァルは政府の隠れた組織の人物なのだろうか。
最終話が可能性が出てきたMCUのヴィランチーム結成についての考察は、こちらの記事で。
なお、USエージェントは原作コミックでジョン・ウォーカーが名乗る名前であり、このコスチュームもコミックと同じデザインになっている。二代目キャプテン・アメリカの時から同じだが、銃を装備している点が特徴だ。
バッキーとサム、それぞれのその後
その頃バッキーは、隣人のヨリのもとを訪れていた。ウィンター・ソルジャーがヨリの息子を殺したこと、自分がかつてウィンター・ソルジャーだったことをヨリに告白。孤独だったヨリ老人を陰ながら支えるという自己満足の贖罪ではなく、拒否されることを承知の上で真実を告げることを選んだのだ。バッキーは過去を清算し、スティーブのノートに書かれた名前を全て消すと、カウンセラーのレイナー博士への置き手紙と共にこれを手放す。バッキーはもう“唯一の友人”だったスティーブが残したノートにすがらなくても生きていける。
サムは三度イザイアのもとを訪ねる。イザイアは世界を前にして言葉を放ち、GRCの方針転換を実現したサムの功績を素直に称えた後、「マルコムX、キング牧師、マンデラには及ばんが」と照れ隠しをする。ちなみにイザイアは三人の名前を出す時に「you ain’t no Malcolm, Martin, Mandela」と、「Ma」で頭韻を踏んでいる。
サムは、「この国は俺たちが造った。血を流して」と、イザイアを含む先人に倣って身を捧げると約束。これは、「アメリカはネイティブ・アメリカンの土地と黒人の労働によって造られた」というアメリカでは広く知られる事実を踏襲した言葉だ。この国を作ってきたのは自分達だという自負と自尊心を、サムはアメリカ黒人として改めて表明しているのだ。
そしてサムはイザイアをキャプテン・アメリカの展示がある博物館へと連れ出す。そこに展示されていたのは、イザイア・ブラッドリーのコーナーだ。新たにキャプテン・アメリカになったサムは、闇に葬られた黒人超人兵士の記録を歴史に刻み込んだのだ。迫害され、闇に葬られた人々の歴史は、こうして現代の人間が紡ぎ直すことで永遠になる。まさにサムが政府に告げた「力をどう行使するか」のお手本を見せてくれている。
そして、地元のルイジアナ州に戻り、家族や地元の人々、そしてバッキーとバーベキューを楽しむサム。夕日を眺めて笑顔を浮かべるサムとバッキー。流れている音楽はカーティス・ハーディングの「On And On」(2017)。「世界がどうなっても、愛を持って進み続ける」という内容が歌われている。そして、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』ではなく『キャプテン・アメリカ&ウィンター・ソルジャー』というタイトルが表示され、軽快な音楽と共に最終話は幕を閉じる。
エンドクレジット後に待っていたのは…
エンドクレジット後に待っていたのはシャロンのその後。米国防長官はカーター家へ謝罪し、シャロンは完全赦免に。“古巣への復帰”を希望し、シャロンは「エージェント・カーター」と呼ばれる。裏の顔を隠し持ったまま……。これで裏社会を牛耳るパワー・ブローカーがアメリカ政府の中枢に入り込んだことになる。
ポスト・クレジットシーンと、シャロンにまつわるこれまでの伏線については、こちらの記事で詳しく解説している。
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は、黒人であるファルコンがキャプテン・アメリカになるまでの物語だった。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) でスティーブから盾を託されたサムが、「他人のものみたいだ」と感じた違和感を、アメリカ社会の複雑さを描きながら乗り越えていった。
様々な立場の人々を描きながら、誰かを生贄にしたり、見ないふりをして物語を進めるのではなく、関わる人ひとり一人に向き合っていくサムの生き様を踏襲する形で物語が構築されていた。これは決して2時間や3時間の映画ではできないことであり、ドラマというフォーマットを最大限に活用したMCUの新境地といえるだろう。力勝負、勧善懲悪、簡略化、抽象化、象徴化の時代が終わりを迎え、サムのキャプテン・アメリカのように人々と向き合う、地に足のついたスーパーヒーローが時代の主流となっていくだろう。
なお、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のプロデューサーは、シーズン2製作の可能性があることを認めている。『ブラック・ウィドウ』とホアキン・トレス大尉に着目した徹底考察をこちらの記事で読んでいただきたい。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は遂に最終話を迎えたが、2021年6月11日(金)からは、Disney+でMCUドラマ『ロキ』の配信が始まる。こちらも楽しみに待とう。
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』はDisney+で独占配信中。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』からはオリジナルサウンドトラックが発売中。
Disney+のドキュメンタリーシリーズ『マーベル・スタジオ アッセンブル』では、メイキング「ファルコン&ウィンター・ソルジャーの裏側」が配信されている。こちらも要チェックだ。
第1話のネタバレ解説はこちらの記事で。
第2話のネタバレ解説はこちらから。
第3話のネタバレ解説はこちらの記事で。
第4話のネタバレ解説はこちら。
第5話のネタバレ解説はこちらから。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のキャスト&吹き替え声優のまとめはこちら。