MCUのヴィランチーム結成か『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終話で見えたサンダーボルツ登場の可能性 | VG+ (バゴプラ)

MCUのヴィランチーム結成か『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終話で見えたサンダーボルツ登場の可能性

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『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』完結!

2021年4月23日(土)、ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』シーズン1の最終話となる第6話がDisney+で配信され、サムとバッキーの物語にいったんの終止符が打たれた。だが、今後のMCUシリーズに大きな期待を持たせて幕を閉じたことも確かだ。今回は、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終話のネタバレありで、“MCUのヴィランチーム結成”の可能性について考察していきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の内容に関するネタバレを含みます。

ヴァルがMCUに与える影響

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』では、過去のキャラクターの再登場と共に、重要な新キャラクターも複数登場した。特にヴァルことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌの存在は、MCUにある展開の可能性をもたらした。それは、DCコミックスのスーサイド・スクワッドのようなヴィラン(悪役)によるチーム結成である。

現に、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のプロデューサーであるネイト・ムーアは、ヴァレンティーナの存在について、「よりダークなニック・フューリー」と表現し、ヴァルがMCUでさらなる混乱をもたらすと発言している。詳細はこちらの記事で。

ヴァルの初登場はニック・フューリーのようにジョン・ウォーカーをスカウトする場面。ヴァルは独自のチーム結成に動いているのではないだろうか。アベンジャーズの前に立ちはだかるのが、これまでのロキやウルトロン、サノスといったボスキャラのヴィランではなく、それぞれの信念を持つ等身大のヴィランだとしたら……それはこれまでにない強大な敵となるはずだ。

“サンダーボルツ”結成か

かねてより噂されているのは、原作コミックに登場するヴィランチームの“サンダーボルツ”が結成される可能性だ。映画『インクレディブル・ハルク』(2008) で超人兵士によるチームを結成しようとしていたサディアス・ロスが率いるチームの名前だが、MCU版ではヴァルがサンダーボルツのリクルーターを担っているのかもしれない。

ヴァルがロスと連携して、アメリカ政府の裏組織で動いているのだとすれば、ジョン・ウォーカーを“USエージェント”に指名した理由も頷ける。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終話におけるジョン・ウォーカーのあの喜びようは、政府の機関にカムバックできたからだと考えられるだろう。

チーム名がサンダーボルツになるかどうかはさておき、MCUにおけるヴィランチームはどのような面々になるのだろうか。ここからは、ヴィランチームのメンバー候補を予想していきたい。

MCUヴィランチームのメンバー候補

“コンテッサ” ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ

原作コミックで“コンテッサ”と呼ばれるヴァルは、ニック・フューリー的な存在としてチームを率いるだろう。ヴァルの原作での設定はこちらの記事に詳しい。

サディアス・“サンダーボルト”・ロス

チーム名が“サンダーボルツ”になるならば、そしてヴィランチームが政府の裏組織になるならば、この人の存在は欠かせないだろう。サディアス・ロスは前述の通り『インクレディブル・ハルク』で超人兵士のチームを作ろうとしていた人物で、同作のエンドクレジット後にトニー・スタークからアベンジャーズの結成を持ちかけられている。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016) では、スーパーヒーローを政府の管理下に置くソコヴィア協定の締結を推進。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) ではアベンジャーズの足を引っ張り、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) で復活した後はトニーの葬儀に出席していた。また、映画『ブラック・ウィドウ』にも登場する予定だ。

ロスの愛称は“サンダーボルト”で、サンダーボルツのチーム名はここから来ている。原作コミックでは“レッド・ハルク”になる人物だ。ロスは現在国務長官であり、国防長官に罷免されたキャプテン・アメリカことジョン・ウォーカーを国務省の管轄でUSエージェントとして復帰させたと考えることもできる。

バロン・ジモ

今回もなんだかんだで目的を達成したジモは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で一時スティーブ達が収監されたラフトに収容されている。MCUでヴィランが次々と脱落していく中で、フェーズを跨いで生き延びているばかりか、美味しいところを取っていっている。また、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第6話では、ヴァルがジモと繋がりがあるかのような発言をしている。

また、ジモは信念に則って行動しており、アベンジャーズにとっては強敵になる。資金力も十分で、アベンジャーズにおけるアイアンマン的な立ち位置をサンダーボルツで果たすこともできるだろう。なお、原作コミックではバロン・ジモはサンダーボルツのメンバーだった。

懸念は、ジモはアベンジャーズの戦いに巻き込まれて家族全員を失ったため、スーパーパワーを持つ人間を目の敵にしているという点だ。ヴィランチームにスーパーパワーを持つ人物が入っている時に共闘できるのか、という問題が立ち上がる。だが、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』では超人兵士であるバッキーとも組んでいるので、目的を遂行するためなら一時的なチームアップは問題ないのだろう。

USエージェント

頭脳になりそうな以上の3名に対し、確実に忠実な兵士となるのはUSエージェントことジョン・ウォーカーだ。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終話でヴァルにUSエージェントに任命されたジョン・ウォーカーは大喜びしていた。同作のプロデューサーであるゾーイー・ナーゲルハウトは、ジョン・ウォーカーについて「目的を必要としている人物」と表現。ウォーカーにとってヴァルが重要な存在になることを明かしている

また、ジョン・ウォーカーを演じた俳優のワイアット・ラッセルは、彼の唯一の家族はアメリカ政府だと語っている。今後のMCUでウォーカーの過去が描かれることもあるのかもしれない。

パワーブローカー

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の登場人物では、最終話でその正体がシャロン・カーターであることが明らかになったパワーブローカーも今後に期待のかかるヴィランの一人だ。アメリカ政府の中枢に復帰したシャロンは、パワーブローカーとして更なる暗躍を見せようとしている。サンダーボルツ/ヴィランチームが政府の組織になのだとすれば、比較的近い位置にいることになる。

一方で、超人血清を大量生産しようとしていたことから、ジモとは考えが合わないはずだ。パワーブローカーの正体を知るバトロックとカーリは二人ともシャロンの手で消されてしまった。カーリはパワーブローカーの目的を「世界の支配」と表現していたが、冷徹に他者を利用するシャロンにとってのゴールがどこにあるのかという点にも注目だ。

シャロンの行動と伏線、今後については、こちらの記事で詳しく解説および考察している。

シャロンがパワー・ブローカーになるまでの経緯に関する考察と、キャストのコメントはこちらの記事で。

アガサ・ハークネス

ドラマシリーズからは、『ワンダヴィジョン』(2021) に登場したアガサが控えている。ヴァルにはあの調子でウェストビューまで行ってアガサをリクルートして欲しいものだが、ワンダに魔法をかけられているという問題はクリアしなければならない。ただし、アガサに力が戻れば、“ニセトロ”も再度クイックシルバーとしての力を手にするかも?

ゴースト

映画『アントマン&ワスプ』(2018) で登場したゴーストことエイヴァ・スターは、不幸にも自身の身体が不安定な状態(量子フェージング)になってしまったヴィランだ。同作の最後にはアントマンことスコット・ラングがエイヴァの治療のために量子世界へ向かったが、『インフィニティ・ウォー』の指パッチンが発生したため、その後がうやむやになっている。

原作コミックではゴーストはサンダーボルツに所属しており、MCUでも完全な悪者ではないゴーストがヴィランチームで活躍する可能性はあるだろう。

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バルチャー

『スパイダーマン: ホームカミング』(2017) に登場したバルチャーことエイドリアン・トゥームスは、中小企業の経営者で、アベンジャーズの戦いによって割りを食った人物。最後にはスパイダーマンの正体を隠してピーター・パーカーを庇う一面を見せており、やはり完全な悪人ではない。

バルチャーはソニーが展開するSPUMC (ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター) の『モービウス』(2022) での登場が予想されている。バルチャーを演じたマイケル・キートンが予告編に登場するのだ。もちろん『ワンダヴィジョン』の“ニセトロ”のようなフェイクの可能性もあるが、SPUMCとMCUのクロスオーバーがあるとすれば、モービウスやヴェノムといったソニーのマーベルキャラクターもサンダーボルツに加わる可能性は残されている。なお、ヴェノムはコミック版でサンダーボルツのメンバーになっている。

その他にも、生きていれば『ブラックパンサー』(2018) のキルモンガーなど、MCUのヴィランチームに入って欲しい人物は枚挙に暇がない。MCUでは初のヴィランを主人公に据えた作品になるドラマロキが2021年6月11日(金) よりスタートする。

また7月9日(金)より公開される映画『ブラック・ウィドウ』も注目だ。ブラック・ウィドウもまた、コミック版ではサンダーボルツのメンバーだからだ。

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で動き出したMCUのヴィランチーム。ヴァルとジョン・ウォーカーを起点に、どのような展開を見せるのか、今後のMCU作品でもヴィランから目が離せそうにない。

追記:2022年のD23 Expoで発表されたサンダーボルツのメンバーはこちらから。

ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』はDisney+で独占配信中。

Disney+

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終話を踏まえた、同作と『ブラックパンサー』の繋がりについての解説はこちらの記事で。

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』最終話 第6話のあらすじ&ネタバレ解説はこちらの記事から。

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』シーズン2の考察はこちらの記事で。

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