『スター・ウォーズ:アコライト』シーズン2はある? 「4つか5つの謎がある」ショーランナーが語る | VG+ (バゴプラ)

『スター・ウォーズ:アコライト』シーズン2はある? 「4つか5つの謎がある」ショーランナーが語る

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『スター・ウォーズ:アコライト』シーズン2はある?

ドラマ『スター・ウォーズ:アコライト』は2024年6月5日(水) より配信を開始し、あれよあれよとフランチャイズの中でも人気作へとのぼり詰めた。ドラマ『アコライト』では、映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999) の100年前にあたるジェダイ全盛の時代を舞台にしており、数多くのライトセーバーとジェダイをめぐるミステリーが好評を呼んでいる。

気になるのは、ドラマ『アコライト』にシーズン2があるのかどうかということだ。これまで、「スター・ウォーズ」のドラマシリーズでシーズン2に更新されたのは、『マンダロリアン』(2019-)、『キャシアン・アンドー』(2022-)、『アソーカ』(2023-) の3作品のみ(2024年7月現在)。『キャシアン・アンドー』については、当初から2シーズンでの制作が予定されていた。

『アコライト』は『エピソード1』の100年前を舞台にしているということで、「スター・ウォーズ」史の上では100年間の余白があることになる。製作陣はシーズン2への更新についてどのように考えているのだろうか。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『スター・ウォーズ:アコライト』第5話までの内容に関するネタバレを含みます。

『アコライト』シーズン2に残された謎

ドラマ『スター・ウォーズ:アコライト』を指揮しているレスリー・ヘッドランドは、シーズン2で描きたい物語があると公言している。米Entertainent Weeklyのインタビューでは、シーズン1第5話でその正体が明らかになったカイミールが“求めるもの”として、「自分が自分であること、自分が望むように力を行使できる自由」を挙げ、以下のように続けている。

彼はもう一段階上の自由も欲していて、シーズン2があればそれを掘り下げられると思っています。しかし、彼がジェキとヨードを殺すということが見えてくると、そこにどういう理屈が付けられるかということに注力する必要がありました。

また、レスリー・ヘッドランドはザ・ストレンジャーが使用するコルトシスについても、シーズン2があれば深掘りしたいと語っている。コルトシスはザ・ストレンジャーの小手とマスクに使用されている鉱物で、一時的にライトセーバーをショートさせる力を持っている。コルトシスは「スター・ウォーズ」世界のパワーバランスを崩しかねない重要アイテムだが、後の「スター・ウォーズ」作品には登場していない。ヘッドランドはこう語っている。

もしシーズン2があればもう少し深掘りするのですが、コルトシスは有限な資源です。マンダロリアンの鋼(ベスカー)のように特定の惑星で採掘して溶解できるような代物ではありません。非常に希少な資源です。こういうアイテムを過去に存在していたものとして登場させるときには、「なんでクローン大戦で使わなかったの? その後も使われなかったのはなぜ?」と思わせたくないんです。

後の「スター・ウォーズ」シリーズでは、なぜコルトシスが登場しなかったのか。『アコライト』シーズン2が制作されれば、コルトシスがどこからやってきて、どのように銀河から消え去ったのかという謎の答えが描かれるかもしれない。

シーズン1の終わり方に言及

ドラマ『アコライト』シーズン1の終わり方については、レスリー・ヘッドランドは以下のように語っている。

(一般的に)シーズン1というものは、第2幕に入るところで終わるものだと考えています。それで皆がシーズン2を期待するけれど、私はそれは良いことではないと思っています。シーズン1に全力を注ぎ、視聴者が満足できるような終わり方を用意しつつ、シーズン2が観たくなるようなミステリーも残しておくべきです。両方あるべきなんですよね。

『オビ=ワン・ケノービ』やその他の独立したミニシリーズのように、シーズン2がなくても大丈夫なくらいまとまっている、ということはなくて、(『アコライト』の)最後の数話には、今後答えを知りたいと思わせるには十分な要素があると思います。

(中略)

今後どうなるか分からないので、シーズン1に全力を投入しました。シーズン2には、扱うべき4つか5つの主要な謎とプロットのポイントがあります。しかし、きちんとシーズン2が決まるまでこの世界に浸り続けるというのは心配なところです。とても長く取り組んできたプロジェクトなので、正直なところ、公開されるまでに疲れ果ててしまって、「よし、シーズン2をやろう」とすぐに飛びつくのは難しいですね。

『アコライト』シーズン2で描くことはまだまだありそうだが、シーズン2への更新は決定していないようで、制作されるとしても少し先のことになりそうだ。

『アコライト』シーズン2は何を描く?

では、『アコライト』がシーズン2に更新されるとして、何が描かれることになるのだろうか。「スター・ウォーズ」の同じ時代を舞台にしたとしても、それは即ち『アコライト』のシーズン2だということにはならない。シーズン2の条件は、シーズン1と同じく「アコライト=侍者」をテーマにしているか、主人公が同じということになるだろう。

「侍者」がシスの“二人の掟”の弟子を指しているとすれば、シーズン1の主人公オーシャが続投せずとも、別の弟子を中心としたストーリーや、弟子時代のザ・ストレンジャーを描くことも考えられる。レスリー・ヘッドランドは『アコライト』シーズン1はオーシャの物語だとも語っており、カイミールことザ・ストレンジャーの背景はそれほど深く描かれないとしている。もし『アコライト』のシーズン2が実現するとすれば、コルトシスの謎も含めて、ザ・ストレンジャーに焦点を当てたシーズンとなるかもしれない。

まずは、『アコライト』シーズン1のフィナーレではどこまで描かれるのか、最終話の配信を楽しみに待ちつつ、シーズン2の情報を注視しよう。

ドラマ『スター・ウォーズ:アコライト』はディズニープラスで独占配信中。

『スター・ウォーズ:アコライト』(Disney+)

『エピソード1』の200年前を舞台にした正史小説「ハイ・リパブリック」シリーズは講談社より発売中。

Source
Entertainent Weekly

『アコライト』第8話のネタバレ解説はこちらの記事で。

【ネタバレ注意】最終話を経て残された謎についての考察はこちらから。

ザ・ストレンジャーのコルトシスとライトセーバー戦の型についての解説はこちらから。

『アコライト』で存在感を見せているバジルについての解説はこちらから。

第3話で示唆されたアナキン誕生の秘密について、これまでの経緯をまとめた記事はこちらから。

『アコライト』時系列の解説とパルパティーン登場の可能性についての考察はこちらの記事で。

マスター・ソルについての紹介はこちらの記事で。

アニメ『バッド・バッチ』シーズン3フィナーレのネタバレ解説はこちらから。

ドラマ『アソーカ』シーズン1最終回のネタバレ解説はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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