『ザ・ボーイズ』と『ジェン・ブイ』がクロスオーバー? シーズン4第5話予告編から考察 | VG+ (バゴプラ)

『ザ・ボーイズ』と『ジェン・ブイ』がクロスオーバー? シーズン4第5話予告編から考察

『ザ・ボーイズ』シーズン4第5話予告編を考察

2024年6月27日(木)に第5話が配信される『ザ・ボーイズ』シーズン4。その予告編がThe Boys公式Xにて公開された。その予告編には様々な考察要素が含まれており、木曜日が待ちきれないという視聴者も多いことだろう。

本記事では『ザ・ボーイズ』シーズン4第5話におけるスピンオフの『ジェン・ブイ』と『ザ・ボーイズ』本編の関係について解説と考察をしていこう。なお、本記事は公式が発表している情報をもとにしているが、一切の情報を入れずに楽しみたいという方は注意していただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ジェン・ブイ』最終話「ゴドルキンの守護者たち」とドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン4第4話「時の知恵」までの内容に関するネタバレを含みます。

『ザ・ボーイズ』と『ジェン・ブイ』のクロスオーバーについて考察

『ザ・ボーイズ』と『ジェン・ブイ』のクロスオーバーはしない?


シーズン4第5話予告編は、『ジェン・ブイ』を意識させるものとなっている。しかし、『ザ・ボーイズ』とスピンオフの『ジェン・ブイ』のクロスオーバーについて、制作のエリック・クリプキは否定的な見解を米Varietyに示している。『ザ・ボーイズ』シーズン4ではスピンオフの『ジェン・ブイ』で開発されたゴドルキンのウイルスについてビリー・ブッチャーが言及しているなど他作品の展開が影響している。それはクロスオーバーに思えるが、エリック・クリプキの中では厳密には異なるらしい。

エリック・クリプキは「ザ・ボーイズ」の世界を拡大する上で、キャラクターなどが複数の作品を股にかけるのは素晴らしいと考えているようだ。しかし、『ザ・ボーイズ』とスピンオフの『ジェン・ブイ』が本格的にクロスオーバーしてしまうと、『ザ・ボーイズ』からはじまるすべての作品を観なければならないという状況を生んでしまう可能性があるため、それを避けたいということだった。

『ザ・ボーイズ』と『ジェン・ブイ』の両方の作品を見なければ、もう一方の作品を理解することができないという状況に陥ることに、私は完全に怯えています。ですから私は、『ザ・ボーイズ』を観たいのであって、その他の番組を観たくないという人がいればそれを尊重して、観なくても良いと思います。

実際に『ジェン・ブイ』が観たいけど『ザ・ボーイズ』を観ないという人を知っていますが、それも素晴らしいことだと思います。『ザ・ボーイズ』と『ジェン・ブイ』のそれぞれにストーリーがあり、それぞれに存在理由があります。『ザ・ボーイズ』と『ジェン・ブイ』は、それぞれが独立した作品として観ることが出来ます。それでも、私は観客に宿題を与えるつもりはありません。

しかし、エリック・クリプキはイースター・エッグを歓迎しているようだ。『ザ・ボーイズ』シーズン4第4話「時の知恵」では、『ジェン・ブイ』で取材が公開されたヴォート社製作の犯罪捜査番組『テックナイト 真実の全貌』のCMが放送されている。そこではマリー・モロー、エマ・マイヤー、ジョーダン・リー、アンドレ・アンダーソンがゴドルキン大学の暴動の主犯格として取り上げられており、地下の穴に消えたことが報道されている。

実際のゴドルキン大学での暴動の主犯格はケイト・ダンラップとサム・リオーダンだったが『ジェン・ブイ』最終話「ゴドルキンの守護者たち」で、暴動の鎮圧に現われたホームランダーが有色人種という理由からマリーを攻撃したことで報道では有色人種のマリーたちが主犯格にされてしまった。このCMは『ジェン・ブイ』で起きた暴動が『ザ・ボーイズ』にどのような影響を与えているかを描写している。他にも地下の穴と表現しているのはテックナイトの穴への執着を比喩していると考察できる。

ゴドルキンの守護者たちが登場

本格的なクロスオーバーは避けたいという考えを持つエリック・クリプキだが、『ザ・ボーイズ』シーズン4第5話では、『ジェン・ブイ』から3人のキャラクターが登場する。それは『V52』という番組でテックナイトが登場し、ヴォートタワーにはケイトとサムが登場するようだ。

ケイトとサムがどのような形で登場するのかは不明だ。様々な可能性が考察できるが、その中でも最も有力なのがセブンを補強するために呼ばれたという説だろう。現在のセブンのメンバーはホームランダー、ディープ、Aトレイン、2代目ブラック・ノワール、シスター・セージ、ファイアクラッカーの6人だ。ディープとAトレインはホームランダーのイエスマンで、Aトレインは影で現在のセブンに疑問を抱いている。2代目ブラック・ノワールは現状を把握していない。

シスター・セージは天才だが身体的には一般人と同じで、ファイアクラッカーは火花を散らすだけだ。その上、ファイアクラッカーはシスター・セージのSNS戦略とはいえスターライトことアニーに惨敗する映像が拡散されてしまっている。

戦力的には全盛期よりも低く、最後のメンバーであるライアンが加入するまでセブンを維持するのは困難かもしれない。そのため、ケイトかサムをセブンに加入させることでチームを補強する可能性は十分あり得ると考察できる。

ケイトとサムの登場は本格的なクロスオーバーの幕開けとなりそうだが、エリック・クリプキはこれをイースター・エッグ程度に収める戦略があるようだ。『ザ・ボーイズ』シーズン4の番組内番組の『V52』の内容と、ケイトとサムの動向に注目が集まる。

ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン4はAmazonプライムビデオで配信中。

原作コミックの日本語版は、G-NOVELSから第6巻まで発売中。

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Source
The Boys X/Variety

『ザ・ボーイズ』シーズン4第3話のネタバレ解説&考察はこちらから。

シーズン4第3話のネタバレ解説&考察はこちらから。

シーズン4第2話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第1話のネタバレ解説&考察はこちらから。

 

『ザ・ボーイズ』シーズン3最終話のネタバレ解説&考察はこちらから。

スピンオフドラマ『ジェン・ブイ』シーズン1最終回のネタバレ解説&考察はこちらから。

 

『ザ・ボーイズ』のシーズン5での終了についてエリック・クリプキ監督が語った内容はこちらの記事で。

『ジェン・ブイ』シーズン2についての情報はこちらから。

「ザ・ボーイズ」フランチャイズの更なるスピンオフ展開についてはこちらの記事で。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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