『ヴィジョンクエスト』は2026年10月配信
米時間2026年5月12日、ニューヨークで開催されたディズニーの2026年アップフロント・プレゼンテーションにて、ドラマ『ヴィジョンクエスト(原題:VisionQuest)』が2026年10月14日(水) にディズニープラスで独占配信されることが発表された。本作はヴィジョンを主人公に据えた作品で、同役を演じてきたポール・ベタニーと、トニー・スターク/ドクター・ドゥームを演じるロバート・ダウニー・Jr.もイベントに登場した。
イベントで公開された画像では、ヴィジョンと思われるコートの人物が晴れた日にある家を訪れている様子が映し出されている。一方でこの人物はヴィジョンではなく人間の姿をしているようにも見える。これは現実世界なのか、そして本作が画像のような明るい作風になるのかという点にも注目だ。
Marvel Television’s #VisionQuest starring Paul Bettany will debut October 14 on Disney+. pic.twitter.com/CwzDPFsVKf
— Marvel Studios (@MarvelStudios) May 13, 2026
ドラマ『ヴィジョンクエスト』は2021年に配信された『ワンダヴィジョン』、2024年に配信された『アガサ・オール・アロング』に続く三部作の完結編という位置付けになっている。本作は以前よりタイトル未定の作品として報道されていたが、ニューヨーク・コミコン2025で『ヴィジョンクエスト(VisionQuest)』が正式なタイトルとして発表された。
『ヴィジョンクエスト』では、ドラマ『12モンキーズ』(2015-2018) や『スター・トレック:ピカード』(2020-2023) のテリー・マタラスがショーランナーを務める。主人公は『ワンダヴィジョン』に登場した“ホワイト・ヴィジョン”と呼ばれる白いヴィジョンだ。
キャストと登場キャラは?
『ヴィジョンクエスト』のキャストは、D.U.M.-E役でヘンリー・ルイス、U役でジョナサン・セイヤー、J.A.R.V.I.S.役でジェームズ・ダーシー、F.R.I.D.A.Y.役でオーラ・ブレイディ、E.D.I.T.H.役でエミリー・ハンプシャー、そしてウルトロン役でジェームズ・スペイダーの出演が発表されている。
D.U.M.-E(ダミー)とU(ユー)は、アイアンマンことトニー・スタークをヘルプしていたロボットアームだ。J.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス)は意識がヴィジョンにアップロードされたトニーのアシスタントAIで、元の声はヴィジョン役のポール・ベタニーが演じていた。今回J.A.R.V.I.S.を演じることが発表されたジェームズ・ダーシーは、トニーの父ハワードの執事でJ.A.R.V.I.S.の名前の元ネタとなったエドウィン・ジャーヴィスを『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) で演じている。
F.R.I.D.A.Y.(フライデー)はJ.A.R.V.I.S.がヴィジョンになった後にトニーのアシスタントを務めたAI。E.D.I.T.H.(イーディス)はトニー・スタークがピーター・パーカーに遺したアシスタントAIだ。ウルトロンは、元はヒドラのストラッカーが開発していたAIで、トニーが平和利用を試みたが失敗、人類に反旗を翻してアベンジャーズと戦うことになった。
このように、『ヴィジョンクエスト』ではMCUの歴代AIが揃うことになりそう。そうなれば、『シー・ハルク:ザ・アトーニー』(2022) に登場したK.E.V.I.N.(ケヴィン)の登場にも期待したいところだ。
また、今回公開された画像が、AIたちが暮らす電脳空間の様子なのだとすれば、これまでAIの声を演じてきたキャストが人間の姿で登場するという展開もあり得そうだ。
そして、注目のキャストはトーマス・シェパード役で出演するルアリド・モリカだ。トーマス・シェパードは、『ワンダヴィジョン』でワンダが産んだ双子の片割れ、トミーのフルネームである。
ドラマ『アガサ・オール・アロング』では、ジョー・ロックが大人の姿になったビリー役を演じたが、『ヴィジョンクエスト』では大人の姿になったトミーが登場することになる。
『ヴィジョンクエスト』の物語は『ワンダヴィジョン』後の時系列になるとされている。『アガサ・オール・アロング』のラストでは、これからトミー捜しが始まることが示唆されていたが、『ヴィジョンクエスト』でその続きが描かれることになるのだろうか。
ポール・ベタニーが明かした重要設定
ヴィジョンがMCUに参戦したのは、2015年に公開された映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でのこと。ウルトロンに操られたヘレン・チョ博士が作った人工の身体に、トニー・スタークのアシスタントだった人工知能J.A.R.V.I.S.をアップロードし、そこにソーの電撃が加わってヴィジョンが誕生した。
その後、ヴィジョンはワンダ・マキシモフとの絆を深めたが、サノス襲来時に額にマインド・ストーンを奪われて死亡。この出来事はワンダに大きな痛みを残し、『ワンダヴィジョン』でワンダはヘックスと呼ばれる結界を作ると、その中でのみ生きられるヴィジョンを創造した。
一方、政府機関のS.W.O.R.D.はヴィジョンの遺体を回収して白い姿のヴィジョンを開発。兵器化されたホワイト・ヴィジョンはワンダが創り出したヴィジョンとヘックス内で対決した。
しかし、ホワイト・ヴィジョンはワンダのヴィジョンから過去の記憶を与えられると、自我を持って外の世界へと飛び去った。ワンダのヴィジョンは結界の解除と共に消え去ったが、双子のビリーとトミーの意識は生き延びている。
こうした経緯を踏まえ、ニューヨーク・コミコンでパネルに登壇した主演のポール・ベタニーは、現在のヴィジョンの状況についてこう語っている。
現在のヴィジョンの特筆すべき点は、レッド・ヴィジョン(ワンダが創ったヴィジョンのこと)がヘックス内の記憶を含むすべての記憶を彼に与えたことです。しかし、ホワイト・ヴィジョンはその記憶と繋がりを持つことに非常に苦労しています。
つまり、記憶は持っているが、感情や感覚が伴っていない。その葛藤が今回の彼の旅路となります。このドラマにおけるホワイト・ヴィジョンの旅路は、過去の記憶と彼自身を繋ぐためのものです。……だけど、レーザーも出てくるよ!
ポール・ベタニーが明かした重要なポイントは、ワンダが創ったヴィジョンがヘックス内の記憶もホワイト・ヴィジョンに与えていたという点だ。『ワンダヴィジョン』で記憶が与えられたシーンでは、サノス戦で死ぬまでのフラッシュバックしか描かれていなかったが、ヘックス内の記憶も与えられたということであれば、ホワイト・ヴィジョンは全てのヴィジョンの記憶を持ち、ワンダとも思い出を共有できる存在になる。
一方で、記憶はあるが、実際には経験しておらず、感情や感覚が伴わないという葛藤が存在すると、ポール・ベタニーは指摘している。そもそもワンダが生きているのかという問題もあるが、ホワイト・ヴィジョンがその課題を乗り越えられた時、トミーとビリーも含め、マキシモフファミリーのリユニオンが実現するのかもしれない。
マーベル・テレビジョンの責任者であるブラッド・ウィンダーバウムは、ドラマ『ヴィジョンクエスト』について、「これまでMCUを追いかけてきたファンにとってはとても、とても、とても大きなご褒美になる」と予告している。
『ヴィジョンクエスト』はホワイト・ヴィジョン、歴代のAIたち、ウルトロン、そしてトミーと共にどんな物語が描かれることになるのだろうか。配信を楽しみに待とう。
ドラマ『ヴィジョンクエスト(原題:VisionQuest)』は2026年10月14日よりディズニープラスで独占配信。
ヴィジョンのコンセプトアートも収録された『マーベル・スタジオ:ジ・アート・オブ・ライアン・メイナーディング』はKADOKAWAより発売中。
Source
Marvel.com1 / Marvel.com2
【ネタバレ注意】『アガサ・オール・アロング』最終回のネタバレ解説&考察はこちらから。
【ネタバレ注意】『パニッシャー:ワン・ラスト・キル』の解説&考察はこちらから。
【ネタバレ注意】『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2最終回の解説&考察はこちらから。
【ネタバレ注意】『ワンダーマン』の解説&考察はこちらから。
