ドラマ『ヴィジョンクエスト』10月14日配信開始 予告には人間の姿のウルトロンと“息子”が登場 | VG+ (バゴプラ)

ドラマ『ヴィジョンクエスト』10月14日配信開始 予告には人間の姿のウルトロンと“息子”が登場

©2026 MARVEL

『ヴィジョンクエスト』2026年10月14日配信

MCU最新作となるドラマ『ヴィジョンクエスト』が2026年10月14日(水) よりディズニープラスで独占配信を開始する。本作はヴィジョンを主人公に据えた作品で、同役を演じてきたポール・ベタニーが主演を務める。

米国で開催されたディズニー最大のファンイベントD23では、『ヴィジョンクエスト』の予告編が公開。また、ポール・ベタニーと共に、映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015) でウルトロン役を演じたジェームズ・スペイダー、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギがパネルに登壇した。

公開された予告編は、人間の姿のヴィジョンが木材に彫られた「W+V(ワンダとヴィジョンの頭文字)」の文字を目にしながらも、「あの頃の私とは違う」と語る場面から幕をあける。白いヴィジョンが映し出されると、その脳内に広がる世界でストーリーが展開される。

アベンジャーズだった時代など、過去との接続を否定しようとするヴィジョン。そこに現れたのは、ウルトロンをはじめとするMCUに登場してきたAIたちだ。さらに自分の父はヴィジョンだと語る人物も登場。『ワンダヴィジョン』でワンダが作り出したヘックス(結界)での家族との日々とヴィジョンが向き合う姿も描かれる。

アイデンティティクライシスに陥ったヴィジョンは、ウルトロンから息子のためにヴィジョン自身とウルトロンを解放するよう迫られる。歴代MCUヴィランの中でも最強格であるウルトロンが解放されれば、MCU全体に影響を及ぼしかねないが、果たして……。

マーベル公式によると、ドラマ『ヴィジョンクエスト』の開始時点で、ヴィジョンは自分を兵器として利用しようとした者から逃げ出し、身を隠している状態だという。『ワンダヴィジョン』でヴィジョンの遺体を回収したS.W.O.R.D.によって兵器化されたヴィジョンは、同作のラストでワンダが作り出したヴィジョンに記憶を与えられて飛び去っていた。

ドラマ『ヴィジョンクエスト』では、新たな生きる意味を探すヴィジョンは、自身のプログラムに組み込まれたAI人格たち――F.R.I.D.A.Y.、E.D.I.T.H.、J.A.R.V.I.S.、そしてウルトロン――に助言を求めることになる。しかし、ヴィジョンに賞金が懸けられ、自分の息子の生まれ変わりかもしれない謎の少年トーマス・シェパードとともに逃亡することになる。

ヴィジョンは追っ手から逃れ、自らのアイデンティティと向き合い、ウルトロンに抗いながら、トーマスについての謎を解き明かすという難題に挑むことになるという。『ヴィジョンクエスト』のテーマは「何が人間を人間たらしめるか」というものになるようで、D23のパネルでは、以前からウルトロンが人類に関心を寄せていたことにも触れられている。ヴィジョンとは、人間とは何なのか、そして、ウルトロンはどうなるのか、MCUファン必見のストーリーになりそうだ。

三部作の完結編

ドラマ『ヴィジョンクエスト』は、米時間2026年5月12日にニューヨークで開催されたディズニーの2026年アップフロント・プレゼンテーションで10月14日(水) の配信開始が発表された。同時にコンセプトアートも公開され、『ワンダヴィジョン』を彷彿とさせる作品のトーンが明らかになっている。

ドラマ『ヴィジョンクエスト』は2021年に配信された『ワンダヴィジョン』、2024年に配信された『アガサ・オール・アロング』に続く三部作の完結編という位置付けになっている。本作は以前よりタイトル未定の作品として報道されていたが、ニューヨーク・コミコン2025で『ヴィジョンクエスト(VisionQuest)』が正式なタイトルとして発表された。

『ヴィジョンクエスト』では、ドラマ『12モンキーズ』(2015-2018) や『スター・トレック:ピカード』(2020-2023) のテリー・マタラスがショーランナーを務める。主人公は『ワンダヴィジョン』に登場した“ホワイト・ヴィジョン”と呼ばれる白いヴィジョンとされている。

キャストと登場キャラは?

『ヴィジョンクエスト』のキャストは、D.U.M.-E役でヘンリー・ルイス、U役でジョナサン・セイヤー、J.A.R.V.I.S.役でジェームズ・ダーシー、F.R.I.D.A.Y.役でオーラ・ブレイディ、E.D.I.T.H.役でエミリー・ハンプシャー、そしてウルトロン役でジェームズ・スペイダーの出演が発表されている。

D.U.M.-E(ダミー)とU(ユー)は、アイアンマンことトニー・スタークをヘルプしていたロボットアームだ。J.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス)は意識がヴィジョンにアップロードされたトニーのアシスタントAIで、元の声はヴィジョン役のポール・ベタニーが演じていた。今回J.A.R.V.I.S.を演じるジェームズ・ダーシーは、トニーの父ハワードの執事でJ.A.R.V.I.S.の名前の元ネタとなったエドウィン・ジャーヴィスを『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) で演じている。

F.R.I.D.A.Y.(フライデー)はJ.A.R.V.I.S.がヴィジョンになった後にトニーのアシスタントを務めたAI。E.D.I.T.H.(イーディス)はトニー・スタークがピーター・パーカーに遺したアシスタントAIだ。ウルトロンは、元はヒドラのストラッカーが開発していたAIで、トニーが平和利用を試みたが失敗、人類に反旗を翻してアベンジャーズと戦うことになった。

このように、『ヴィジョンクエスト』ではMCUの歴代AIが揃うことになる。『シー・ハルク:ザ・アトーニー』(2022) に登場したK.E.V.I.N.(ケヴィン)の登場にも期待したいところだ。なお、今回公開された予告編では、これまでAIの声を演じてきたキャストが人間の姿で登場している。

そして、注目のキャストはトーマス・シェパード役で出演するルアリド・モリカだ。トーマス・シェパードは、『ワンダヴィジョン』でワンダが産んだ双子の片割れ、トミーのフルネームである。

ドラマ『アガサ・オール・アロング』では、ジョー・ロックが大人の姿になったビリー役を演じたが、『ヴィジョンクエスト』では大人の姿になったトミーが登場することになる。

『ヴィジョンクエスト』の物語は『ワンダヴィジョン』後の時系列になるとされている。『アガサ・オール・アロング』のラストでは、これからトミー捜しが始まることが示唆されていたが、『ヴィジョンクエスト』でその続きが描かれることになるのだろうか。

ポール・ベタニーが明かした重要設定

ヴィジョンがMCUに参戦したのは、2015年に公開された映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でのこと。ウルトロンに操られたヘレン・チョ博士が作った人工の身体に、トニー・スタークのアシスタントだった人工知能J.A.R.V.I.S.をアップロードし、そこにソーの電撃が加わってヴィジョンが誕生した。

その後、ヴィジョンはワンダ・マキシモフとの絆を深めたが、サノス襲来時に額にマインド・ストーンを奪われて死亡。この出来事はワンダに大きな痛みを残し、『ワンダヴィジョン』でワンダはヘックスと呼ばれる結界を作ると、その中でのみ生きられるヴィジョンを創造した。

一方、政府機関のS.W.O.R.D.はヴィジョンの遺体を回収して白い姿のヴィジョンを開発。兵器化されたホワイト・ヴィジョンはワンダが創り出したヴィジョンとヘックス内で対決した。

しかし、ホワイト・ヴィジョンはワンダのヴィジョンから過去の記憶を与えられると、自我を持って外の世界へと飛び去った。ワンダのヴィジョンは結界の解除と共に消え去ったが、双子のビリーとトミーの意識は別の身体に入り込む形で生き延びている。

こうした経緯を踏まえ、ニューヨーク・コミコンでパネルに登壇した主演のポール・ベタニーは、現在のヴィジョンの状況についてこう語っている。

現在のヴィジョンの特筆すべき点は、レッド・ヴィジョン(ワンダが創ったヴィジョンのこと)がヘックス内の記憶を含むすべての記憶を彼に与えたことです。しかし、ホワイト・ヴィジョンはその記憶と繋がりを持つことに非常に苦労しています。

つまり、記憶は持っているが、感情や感覚が伴っていない。その葛藤が今回の彼の旅路となります。このドラマにおけるホワイト・ヴィジョンの旅路は、過去の記憶と彼自身を繋ぐためのものです。……だけど、レーザーも出てくるよ!

ポール・ベタニーが明かした重要なポイントは、ワンダが創ったヴィジョンがヘックス内の記憶もホワイト・ヴィジョンに与えていたという点だ。『ワンダヴィジョン』で記憶が与えられたシーンでは、サノス戦で死ぬまでのフラッシュバックしか描かれていなかったが、ヘックス内の記憶も与えられたということであれば、ホワイト・ヴィジョンは全てのヴィジョンの記憶を持ち、ワンダとも思い出を共有できる存在になる。

一方で、記憶はあるが、実際には経験しておらず、感情や感覚が伴わないという葛藤が存在すると、ポール・ベタニーは指摘している。そもそもワンダが生きているのかという問題もあるが、ホワイト・ヴィジョンがその課題を乗り越えられた時、トミーとビリーも含め、マキシモフファミリーのリユニオンが実現するのかもしれない。

マーベル・テレビジョンの責任者であるブラッド・ウィンダーバウムは、ドラマ『ヴィジョンクエスト』について、「これまでMCUを追いかけてきたファンにとってはとても、とても、とても大きなご褒美になる」と予告している。

『ヴィジョンクエスト』はヴィジョン、歴代のAIたち、ウルトロン、そしてトミーと共にどんな物語が描かれることになるのだろうか。配信を楽しみに待とう。

ドラマ『ヴィジョンクエスト』は2026年10月14日(水)よりディズニープラスで独占配信。

ディズニープラス

ヴィジョンのコンセプトアートも収録された『マーベル・スタジオ:ジ・アート・オブ・ライアン・メイナーディング』はKADOKAWAより発売中。

Source
Marvel.com1 / Marvel.com2 / Marvel.com3

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齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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