最終回第9話ネタバレ解説&考察『アガサ・オール・アロング』音楽と伝承が生んだ傑作。MCUの続編はどうなる? | VG+ (バゴプラ)

最終回第9話ネタバレ解説&考察『アガサ・オール・アロング』音楽と伝承が生んだ傑作。MCUの続編はどうなる?

©2024 Marvel

『アガサ・オール・アロング』最終回第9話はどうなった?

ドラマ『アガサ・オール・アロング』がついに完結。日本ではハロウィーンの10月31日(木) に第8話と最終回となる第9話がディズニープラスで配信された。最終話ではどんな展開が待っていたのか、早速ネタバレありで解説&考察していこう。

なお、以下の内容は『アガサ・オール・アロング』最終話のネタバレを含むので、必ずディズニープラスで本編を視聴してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『アガサ・オール・アロング』最終回第9話の内容に関するネタバレを含みます。

『アガサ・オール・アロング』最終回第9話ネタバレ解説

描かれるオリジン

ドラマ『アガサ・オール・アロング』最終話の第9話は第8話と同じくガンジャ・モンテイロがエピソード監督を務める。第9話は第6話と同じく半分は回想回になっているが、第6話もガンジャ・モンテイロが監督を務めている。

『アガサ・オール・アロング』最終回「乙女 母 老婆」の舞台は1750年。アガサが母を含む魔女団に襲われたのが1693年のことなので、ここではアガサと母の話は切り離されて、アガサとその息子であるニコラスの物語が描かれる。

孕っているアガサは森の中で一人で出産するが、そこでデスの姿を目にする。生まれてくる子どもの死産を予感させるがアガサがデスに懇願し、アガサの子には少しの猶予が与えられることに。アガサはデスに「やるなら一生憎む」と言う一方で「お願い愛する人(Please my love.)」と言っており、この時すでにアガサとデスは恋仲であったことが示されている。

アガサは子どもを失うはずだったが、デスは歴史上初めて猶予を与えた。これがデスの言う「特別扱い」の意味だったのだ。デスからすれば相当な特別扱いだったはずだが、アガサが「何もくれてない、奪っただけ」と言うのも無理はない。それにしても歴史上で一回しか例外を作らなかったということは、意外にもデスは真面目で官僚的な生命の運用を続けてきたようである。

アガサは、魔法を使わずに生まれた赤ん坊に「スクラッチ」というあだ名を名付ける。料理を作る時などに使う表現だが、英語では「make from scratch」で「一から作る」という意味になる。ニコラス・“スクラッチ”の誕生だ。

あのヤギは…

赤ん坊を連れたアガサは魔女の団体を襲って力を吸収していく。6年が経ってニコラスが大きくなると、アガサ&ニコラスはコンビで魔女を騙し、アガサは魔女の力を奪っていた。なぜ魔女を殺すのかと問われたアガサは、サヴァイブするためだと答える。

ニコラスは魔女との共存ができないのかと疑問を抱いているが、アガサには母から裏切られたという過去がのしかかっているのだろうか。あるいは、ニコラスを生きながらえさせるには、エネルギーを吸い取る必要があったのかもしれない。

アガサから「その感情に慣れて」と言われたニコラスは、自分で作った歌を唄い始める。その歌こそ、後に「魔女の道のバラッド」となる曲のオリジンだった。「Down down down the road」という歌詞が「Walk walk walk the road」だったり、原型の歌詞が示されている。

ちなみにこのシーンではアガサとニコラスは先ほどの集落で手に入れたと思われるヤギを連れている。このヤギの柄は、アガサが家で飼っているウサギのセニョール・スクラッチーと同じ柄だ。アガサがあのウサギに息子のあだ名に似た名前をつけていたのは、ニコラスと一緒にヤギを連れて歩いた思い出があったからだと予想できる。

二人で作った曲

放浪の生活を続けるアガサにスクラッチは魔法で食べ物を出せないのかと聞くが、アガサにはそれができない。ワンダやビリーの現実改変能力がいかに強力かということが分かる。幻影を作り出したり人の心や物を動かせるが、ニコラスを守れないと語るアガサが、強力な魔術を操るスカーレット・ウィッチを探しに行ったというのは地続きの物語であるように思える。

デスがいつニコラスを迎えに来るかと怯えるアガサだが、残された大切な時間をニコラスと過ごしていく。「魔女の道のバラッド」の歌詞を二人で少しずつ作っていく。与えられた猶予が余計に悲しさを増すが、アガサにとっては一番幸せな時期だったのではないだろうか。にしてもかわいそうだ。

「恐れに打ち勝ち」「曲がりくねった道」といった「魔女の道のバラッド」の歌詞には、アガサとニコラスが過ごした二人の経験が詰め込まれていた。バーではニコラスが歌うバージョンの「魔女の道のバラッド」も。ニコラスはどんどん体調が悪化していくが、母と過ごすことを優先して、優しい他者の夕食の誘いを断っている。

涙ぐましい母子の旅は突然の終わりを迎える。魔女を殺すのは明日にしようというニコラスと共にアガサは「魔女の道のバラッド」の歌詞を完成させる。けれど、ニコラスには明日は来なかった。その晩、デスが現れてニコラスは帰らぬ人になってしまったのだ。アガサの知られざる過去が明かされ、ブローチに入れていた遺髪がニコラスのものであったことが明らかになる。

第8話で最後の試練をクリアしたアガサは、ジェンの植物育成灯の知識とビリーが作ったひび割れ、そしてニコラスとの思い出を閉じ込めたブローチに入っていた綿毛によって救われたということである。

そんなアガサに近づいてきたのは、「魔女の道」の噂を聞いたという魔女。ここからアガサは第2話でやったように魔女団を集めていく。ここで流れる曲は、クレジットでは「Agatha Though the Time Version(アガサ時を超えてバージョン)」となっている。

だが、魔法の道は存在しない。アガサは魔女達を煽って自分を攻撃させることでその力を吸収する。アガサの服装の変化でどんどん時代を経ていることが分かる。アガサによる壮大な悪事が、時代を跨ぐ大魔女の姿が「魔女のバラッド」と共に描かれる。『アガサ・オール・アロング』最終回のハイライトだ。

ジェニファーはどうなった?

第2話のラストで「魔女の道のバラッド」を歌った時も、魔女の道への扉が開くはずはなかった。しかし、そこにビリーがいたことで現実改変能力が発揮され、ビリーが望んでいた魔女の道が本当に出現してしまったのである。見返せば魔女の道への扉は青色に光っており、一番乗りで魔女の道の階段を降りて行ったのはビリーだった。アガサはどうやらこの時点でビリーの素性に勘付いていたようである。

そして第8話のラストでビリーを驚かせたのは、霊体になったアガサだったことが明らかになる。MCUでの幽霊の登場は第5話のエヴァノラ・ハークネスに続いて2例目。幽霊が出るのはビリーが作った魔女の道の中だけではなかったようだ。ドラマ『エージェント・オブ・シールド』(2013-2020) にはゴーストライダーなど幽霊要素が登場したが、MCU本編でも幽霊要素は本格的に取り入れられていくことになりそうだ。

すっかり幽霊になったアガサだが、死んだのは「計算の上」だと言う。これも騙してるのか強がりなのか、全く分からない。アガサは、歌は魔女を集めるための罠であり、道は全てイリュージョンだったと話す。ビリーは自分が作った道でアリスとリリア、シャロンの死を招いたことにショックを隠せない。アガサが「ハート夫人」で覚えているデイヴィス夫人を死んでも認識できていないのが可笑しい。

だが、アガサは元々4人の魔女を殺すつもりで集めており、結果的にビリーは一人(ジェン)を救ったと励ます。アガサらしい慰めだ。ジェンはウエストビューの外れの地下から脱出すると、魔法の力は本当に戻っており、空へと飛び立って行った。

このジェンの描写から見るに、ビリーはウエストビューの地下全体に結界を張って魔女の道の世界を作り出したものと思われる。第7話でジェンとリリアが「出口」と言った地下鉄が見つかったのも、魔女の道がウエストビューの地下に作られたからだろう。母はウエストビューの地上を、子は地下を丸々改変したのだから恐ろしい力だ。

そして、気になるのはジェニファー・ケールだが、原作コミックではまあまあ息の長いキャラクターだ。『ウェア・ウルフ・バイナイト』(2022) に登場したマンシングやドクター・ストレンジ、ゴーストライダーなどとも縁がある。

ムーンナイトやウルヴァリンも所属したチームのミッドナイト・サンズの一員として戦ったこともあり、MCUで再登場することは間違いないだろう。オスカー・アイザックも希望しているMCUでのミッドナイト・サンズ結成に一歩前進したと言えるかも?

ラストの意味は?

本編では、アガサはビリーに魔女になりたければ「その感情」に慣れるように告げる。その感情というのは罪悪感のことだろう。これはアガサが息子のニッキーに言っていたのと同じことだが、ビリーはそれを拒否。アガサの家へ行くと、魔女の道の扉の上でアガサを退散させるための魔法陣を作り始める。映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022) でワンダ/スカーレット・ウィッチが見せた魔法陣そっくりだ。ワンダはその上で浮いていたから一枚上手かもしれない。

アガサはブローチを返してくれたら消えると言っており、ニッキーの遺髪を取り戻しにきたようだ。構わずにアガサを追放しようとするビリーに、アガサはワンダの呪文を解いたのはビリーではないと言い放つ。だが、「少しは貢献したかも」と付け加えてもいて、これも嘘か本当か分からない。

呪文によってアガサは消えかかるが、アガサは息子のニコラスに顔向けができず、故に成仏することができなかった。「彼は許すよ」と励ますビリーに、アガサはニコラスの姿を重ね合わせている。確かにニコラスは魔女を殺すことに疑問を抱いていたり、明日に先延ばしにしていたり、歌を作ることでアガサの負の感情を消してくれていた。アガサはそんなニコラスの優しさをずっとビリーに感じ取っていたのだ。

やっぱり優しいビリーは、霊体になったアガサに自分を導いてほしいと頼み、二人はコンビを組むことに。全然違うけど似たもの同士の二人。ビリーが「魔女団二人?」と言っているのは、第4話でアガサが「真の魔女団(coven true)」という歌詞を「魔女団二人(coven two)」だと言い張っていたことを踏まえている。

ビリーは魔女の道を閉じると、そこにはシャロン、アリス、リリアの名前が刻まれる。そして、二人はトミーを捜すために新しい道を歩み始めて、『アガサ・オール・アロング』最終回は幕を閉じる。最後のクレジットで流れる曲はジャパニーズ・ブレックファストが歌う「魔女の道のバラッド(ポップバージョン)」。最終回では「魔女の道のバラッド」はニッキーバージョンとアガサ時を超えてバージョン、そしてポップバージョンの三つがクレジットされている。

『アガサ・オール・アロング』最終回第9話ネタバレ考察&感想

音楽と伝承と魔女と

『アガサ・オール・アロング』、見事な作品だった。映画のようなエピック(大作)感頼りではなく、音楽と展開とキャラクターを中心に置いた実にドラマらしい魅せ方で傑作を生み出したと言える。毎週木曜日が来るのが楽しみになる、久しぶりにそんな感覚を味わうことができた。

「魔女の道のバラッド」という曲がエンタメ的に非常に強度が高かったこと、そして音楽と伝承の相性の良さが“伝承の中に生きる魔女”というテーマと上手く絡み合っていたことで、『アガサ・オール・アロング』の基礎の強さを生み出されている。

アガサとニコラスの親子が二人で作った曲が伝説となり、伝承になる。そこには、現実はそんなものなのだというメッセージがあるし、魔女達が伝承で描かれる“嘘”を嫌う理屈にもなっていた。そうした物語としての強さに主演のキャスリン・ハーンらの演技が加わって化学反応を起こしたのだろう。

母と子の物語

アガサとビリーがコンビになり、完璧ではないし罪も犯した二人がそれでも前を向いて次に向かって歩み出すというラストも良かった。清廉潔白ではない、人間的なクィアのコンビがマーベルに誕生したことも嬉しい。

「その果てで最後は会える」というのはアリスが母からのメッセージとして受け取った歌詞だったが、母を失ったビリーと息子を失ったアガサが最後に出会い直すことで円環を閉じる展開も美しい。

また、『アガサ・オール・アロング』で一貫しているのが父の不在だ。カプラン家の父やヴィジョンの存在はあるが、アリスのストーリーも含めて母と子の物語に焦点を当てていて、ニコラスの父も登場しなかった。『シー・ハルク:ザ・アトーニー』(2022) でシー・ハルクが「ファザコンの話が多すぎる」と指摘したMCUの問題は解決されつつあるのかもしれない。

一方で、あのアガサの嫌なお母さんとの背景が描かれなかったことも良かった。アガサはアガサとして生きていくし、そこに和解がなくてもいい。あくまでアガサと息子の関係に焦点を絞っていたことはアガサの主体性を守る良い判断だったように思う。

『アガサ・オール・アロング』が残した宿題

一方で、『アガサ・オール・アロング』はMCUに多くの扉を開いていったと言える。まず、デスことリオ・ヴィダルとアガサ・ハークネスの過去に何があったのかは明かされることがなかった。これはデスの単独シリーズでも作られなければ分かりようがないストーリーかもしれない。デスは原作でデッドプールとも恋仲になるキャラなので、デッドプール絡みでの再登場にも期待したい。

ジェニファー・ケールについては解説でも述べたが、ミッドナイト・サンズ関係のストーリーでの再登場が期待される。第7話でリリアがジェンに「女教皇」の姿を見て「未来」だと予言した件は回収されていない。今後別の作品で重要なキャラとして登場することになりそうだ。

それから……ワンダは? 残念ながら『アガサ・オール・アロング』ではワンダ・マキシモフ自身について新たな展開はなかった。少なくとも、デスは死からの復活を許さなさそうということは分かったので、ワンダが死んでいればデス関連の復活はないと言える。一方で、アガサは魔女だからか霊体として現れることができていると思われ、ワンダにもあの芸当は可能なのかもしれない。

気になるのは、なぜ第1話でワンダのものと思われる死体が見つかったのかということだ。やはりあれはアガサの中での出来事だったのだろうか。ワンダが死んでいたとしたら、ワンダの死体と共にリオことデスが現れたことは理に適っている。一方で、『ワンダヴィジョン』でアガサが魔法にかけられて3年後というタイミングが分からない。『マルチバース・オブ・マッドネス』でワンダが死んでいたとすれば、時期はもっと早かったはずだ。

リオがウエストビューに現れた件については、第1話を見返すと、リオはアガサの命を狙っているため、ずっと死神としてアガサを連れて行きたかったのだと考えられる。これまでアガサを見つけられなかった理由は、「(アガサが)ダークホールドを手に入れて闇の魔法に身を隠した」と説明されていた。

『マルチバース・オブ・マッドネス』でワンダが全ユニバースのダークホールドを破壊したことで、アガサを隠していた闇の魔法が解け、リオはアガサを見つけることができたのかもしれない。それはワンダが死んだかどうかとは関係のない話だ。

あるいは、リオの登場はワンダとは関係がなく、偶然なのかもしれない。一方で、刑事モノの世界でリオがワンダは死んだと言っていたことがアガサの妄想でなかったとすれば、流石に死神から死を欺くことはできないだろうから、ワンダの死は確定してしまう。この辺りは製作陣の発信を待ちたいところだ。

ニコラス・スクラッチについて

アガサが息子のニコラス・スクラッチを失ったのはダークホールドと引き換えではなかったことも明らかになった。アガサは息子を失い、その後ダークホールドを手に入れたが、ワンダのようにドリーム・ウォーク(別のユニバースの自分に乗り移る魔法)は使わなかったようだ。それどころか、家族と過ごそうとするワンダに苛立ちを覚えてすらいた。

だが、アガサは少なくとも幼いビリーとトミーを殺そうとはしなかった(犬と違って)。その背景には、ニコラスと過ごした日々があったのだろう。また、『アガサ・オール・アロング』を手がけたジャック・シェイファーは本作の配信前に、アガサがウエストビューを訪れた理由として「シスターフッドの意識を求めていた」と話している。

そして、『アガサ・オール・アロング』では、その共同体の絆をアガサはワンダの息子であるビリーと結ぶことができた。良かった良かった。

ちなみに原作コミックのニコラス・スクラッチは、母アガサを憎んでセイラムの七人(セーラム・セブン)を結成する。『アガサ・オール・アロング』では、原作の展開を知っている人に「セイラムの七人を送り込んだのは大人になったニコラスでは」という不安を持たせるミスリードを走らせ続けていた点も巧かった。

今後のMCUはどうなる?

『アガサ・オール・アロング』はかなり風呂敷を広げてくれたが、ここで今後のMCUの予定を確認しておこう。『アガサ・オール・アロング』最終話配信のタイミングに合わせて、マーベル・スタジオは2025年12月までの配信予定を発表している。

まず、米時間2024年11月12日(火) には映画『デッドプール&ウルヴァリン』が米ディズニープラスで配信されることが決定した。また、同2024年12月22日(日) からはアニメ『ホワット・イフ…?』シーズン3が配信される。シーズン2が配信された昨年と同じスケジュールになると見られ、2024年最後のMCU作品は『ホワット・イフ…?』になりそうだ。

2025年に入ると1月29日にアニメ『ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン(原題)』2月14日に映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』3月4日にドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)』5月2日に映画『サンダーボルツ*』、6月24日にドラマ『アイアンハート(原題)』7月25日に映画『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス(原題)』8月6日にアニメ『アイズ・オブ・ワカンダ(原題)』10月にアニメ『マーベル・ゾンビーズ(原題)』12月にドラマ『ワンダーマン(原題)』がそれぞれ米国で公開される予定だ。

2024年10月現在判明している2025年12月までの MCU作品の公開予定は以下の通り。
(公開日・配信日はいずれも米国時間)

12月22日 アニメ『ホワット・イフ…?』シーズン3
1月29日
アニメ『ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン』
2月14日 映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』
3月4日 ドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』
5月2日 映画『サンダーボルツ*』
6月24日 ドラマ『アイアンハート』
7月25日 映画『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス』
8月6日 アニメ『アイズ・オブ・ワカンダ』
10月 アニメ『マーベル・ゾンビーズ』
12月 ドラマ『ワンダーマン』

つまり、『アガサ・オール・アロング』が終わるとMCUファンはまたしばらく供給の波に飲み込まれることになりそう。ディズニープラスでは「スター・ウォーズ」からもドラマ『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー』が2024年12月4日(水) から配信されるなど、ハリウッドでの大規模ストライキから1年を経て、SF作品は次々と公開されることになる。

『アガサ・オール・アロング』の次の物語については、『ワンダヴィジョン』から始まる三部作の締めくくりとされている『ヴィジョン・クエスト(タイトル未定)』の製作が進められている。こちらは『ワンダヴィジョン』で空に飛び立っていった通称ホワイト・ヴィジョンのその後を描く作品とされており、ビリーやワンダの再登場にも期待がかかる。すでにウルトロンとワンダが登場する可能性があると報じられているが、回想なのか復活なのかはまだ分からない。

映画『マーベルズ』(2023) では、若手ヒーローによるヤング・アベンジャーズ結成に向けた動きも描かれており、ビリーとトミーがヤング・アベンジャーズに参加する展開も期待されている。何より、MCUの世界に霊体アガサとビリーの魔女コンビが存在していること自体がワクワクする事実だ。アガサ、ビリー、ジェン、そしてデスは次にどこに現れるのか、まだまだMCUから目が離せない。

ドラマ『アガサ・オール・アロング』はディズニープラスで独占配信中。

『アガサ・オール・アロング』配信ページ

『アガサ・オール・アロング』サウンドトラックは発売中。

映画『デッドプール&ウルヴァリン』は4K UHD+3D+Blu-rayセットの限定版が予約受付中。

楽曲「魔女の道のバラッド」は配信中。

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『ワンダヴィジョン』のBlu-rayは、4K UHD コレクターズ・エディション スチールブックが発売中。

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2024年12月22日配信開始の『ホワット・イフ…?』シーズン3についてはこちらから。

2025年1月配信開始の『ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン』についてはこちらから。

2025年6月配信のドラマ『アイアンハート』についてはこちらの記事で。

2025年8月配信の「ブラックパンサー」最新作『アイズ・オブ・ワカンダ』の情報はこちらから。

2025年12月配信、初映像が公開されたドラマ『ワンダーマン』の情報はこちらの記事で。

 

『アガサ・オール・アロング』第8話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第7話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第6話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第5話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第4話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第3話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第2話のネタバレ解説はこちらから。

第1話のネタバレ解説はこちらから。

第1話でアガサが裸になったシーンの裏側はこちらの記事で。

 

ドラマ『ワンダヴィジョン』最終話のネタバレ解説はこちらから。

ドラマ『ヴィジョン・クエスト(仮)』についての情報はこちらの記事で。

 

【ネタバレ注意】映画『デッドプール&ウルヴァリン』ラストのネタバレ解説はこちらから。

【ネタバレ注意】ドラマ『エコー』最終話のネタバレ解説&考察はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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