ドラマ『ヴィジョン・クエスト』にウルトロンとワンダ登場か 2026年配信開始の『ワンダヴィジョン』スピンオフ | VG+ (バゴプラ)

ドラマ『ヴィジョン・クエスト』にウルトロンとワンダ登場か 2026年配信開始の『ワンダヴィジョン』スピンオフ

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ヴィジョンのドラマシリーズが2026年配信

2021年にディズニープラス初のMCUドラマとして配信された『ワンダヴィジョン』より、ヴィジョンを主人公に据えたスピンオフドラマ『ヴィジョン・クエスト(仮題)』が2026年に配信される。『ヴィジョン・クエスト』は、『ワンダヴィジョン』に登場した通称“ホワイト・ヴィジョン”を主人公に据えるとされており、同作のその後が描かれることになる。

MCUでヴィジョンを演じてきたポール・ベタニーが復帰することになる『ヴィジョン・クエスト』には、意外な面々が復帰することも報じられている。米Hollywood Reporterは、映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015) でヴィランのウルトロンの声を演じたジェームズ・スペイダーが同役で『ヴィジョン・クエスト』に復帰すると報じた。

ウルトロン復活?

ヴィブラニウム製の強靭なボディを持ち、世界中のインターネットにアクセスできる人工知能であるウルトロンは、MCUでも屈指の強キャラ。ヒドラのストラッカーが開発していたAIをトニー・スタークが平和利用しようとしたが暴走し、人類に反旗を翻した。

ヴィジョンの身体は元々、ウルトロンがヴィブラニウムと人工皮膚細胞を使ってヘレン・チョ博士に造らせたものだった。ウルトロン側についていたワンダが人類側に寝返ったことでアベンジャーズはボディの奪取に成功し、トニーの人工知能だったジャーヴィスの意識をボディに入れて誕生したのがヴィジョンだ。ウルトロンはある意味で、ヴィジョンの“生みの親”とも言える。

このように、ヴィジョンとワンダ、ウルトロンは『エイジ・オブ・ウルトロン』を起点として本格的に登場した縁のあるキャラクター同士だ。ウルトロンが『ヴィジョン・クエスト』でどのような形で登場するのかは不明。『エイジ・オブ・ウルトロン』で倒されたウルトロンが復活する可能性もあれば、回想やホワイト・ヴィジョンの意識内での登場になる可能性もあるだろう。

ワンダも登場?

驚きの情報は、米Deadlineからもたらされている。同誌には、エリザベス・オルセン演じるワンダ・マキシモフが『ヴィジョン・クエスト』に登場する可能性があるという情報が入っているという。

ワンダは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) で愛するヴィジョンを失い、『ワンダヴィジョン』ではヘックスと呼ばれる結界を作り、自らが作り出したヴィジョンと双子の子ども達との生活を築いた。だが、その生活は街の人々を操って作られた仮初のものに過ぎず、ワンダは最終的にヘックスを解いて街の人々を解放することを決めた。

その後、アガサが持っていたダークホールドに取り憑かれたワンダは、映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022) のラストではダークホールドの原典であるワンダゴア山を崩壊させて下敷きになっている。脚本を手がけたマイケル・ウォルドロンは「彼女が死んだかどうかはまだ分かりません」と発言しており、ワンダの生死はうやむやにされている状態だ。

2024年9月19日(木) より配信されるドラマ『アガサ・オール・アロング』の予告編では、ダークホールドを使った人に特有の“黒く焦げた指先”を持つ遺体が登場。ワンダの遺体であることを示唆しているが、あえて視聴者に誤った予測をさせるミスリードである可能性もあり、ワンダの生死には再び注目が集まっている。

ドラマ『ヴィジョン・クエスト』でワンダが登場するとすれば、ウルトロンと同じく、ホワイトヴィジョンの意識内や、過去シーンの新カットという可能性もあるだろう。それでも、『ワンダヴィジョン』のスピンオフドラマである『アガサ・オール・アロング』から『ヴィジョン・クエスト』への流れで、再びワンダの物語が動き出すことには期待したいところだ。

『ヴィジョン・クエスト』は何を描く?

ホワイト・ビジョンを主人公に据えた新シリーズは、正式タイトルは未決定で、『ヴィジョン・クエスト』という仮題で呼ばれている。ドラマ『12モンキーズ』(2015-2018) や『スター・トレック:ピカード』(2020-2023) のテリー・マタラスがショーランナーを務める。

主人公のホワイト・ビジョンは、サノスに殺されたヴィジョンの遺体をソード長官のヘイワードが兵器として復活させた存在だ。『ワンダヴィジョン』ではワンダが作り出したヴィジョンに対抗するために駆り出された。

ホワイト・ヴィジョンは肉体こそオリジナルのヴィジョンだが、額のマインドストーンがなく、過去の記憶も感情も持っていなかった。しかし、ワンダが作り出したヴィジョンがホワイト・ヴィジョンの記憶を呼び戻し、「私はヴィジョンだ」という自覚を得て空へと飛び去っていった。つまり、ホワイト・ヴィジョンには、ヘックスでワンダと過ごした記憶はないが、サノスに殺されるまでの記憶は持っている状態だと思われる。

また、『ワンダヴィジョン』では、スーパーパワーを持った人物の兵器利用はソコヴィア協定の条約に反することが指摘されている。ホワイト・ヴィジョンを造り出したヘイワード長官は逮捕されたが、ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』(2022) ではソコヴィア協定が廃止されたことが明かされている。

その影響として、ホワイト・ヴィジョンの存在自体が合法化されると共に、ヘイワードも釈放される可能性もある。ドラマ『ヴィジョン・クエスト』では、ホワイト・ヴィジョンの“自分探し”と共に、“生みの親”であるヘイワードとウルトロンとの対決が描かれるのかもしれない。そして、ワンダが“もう一人のヴィジョン”であるホワイト・ヴィジョンに出会うことになるなら、二人の関係はどうなるのか、興味は尽きない。

『ワンダヴィジョン』からは、ヴィランのアガサ・ハークネスを主人公に据えた『アガサ・オール・アロング』が2024年9月19日(木) より配信される。再びワンダをめぐる物語が展開されることに期待しよう。

ドラマ『ヴィジョン・クエスト(仮題)』は2026年にディズニープラスで配信予定。

Disney+

Source
Hollywood Reporter / Deadline

『アガサ・オール・アロング』のショーランナーが語ったアガサの魅力はこちらから。

2025年配信のドラマ『アイアンハート』の情報はこちらから。

ホワイト・ヴィジョンが登場した『ワンダヴィジョン』最終話のネタバレ解説はこちらから。

ワンダ役のエリザベス・オルセンが語った『マルチバース・オブ・マッドネス』のラスト後のワンダについてはこちらの記事で。

【ネタバレ注意】映画『デッドプール&ウルヴァリン』ラストのネタバレ解説&考察はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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