ドラマ『アイアンハート』2025年配信開始
MCUドラマ『アイアンハート（原題：Ironheart）』が2025年に配信される。2023年のハリウッドにおける大規模ストライキを受けて配信時期延期されいたが、2024年8月に開催されたディズニーのファンイベントD23では会場限定で初映像が公開。あらすじの一部と共に配信時期が2025年であることが明かされた。
ドミニク・ソーン主演の『アイアンハート』は、映画『ブラックパンサー／ワカンダ・フォーエバー』(2022) に登場したリリ・ウィリアムズを主人公に据えたドラマシリーズ。トニー・スタークの出身大学であるマサチューセッツ工科大学（MIT）に通うリリは、アイアンマンのようなアーマースーツを独学で開発した若き天才発明家で、亡きアイアンマンに代わる新たなヒーローとして活躍が期待されている。
ヴィランはパーカー・ロビンス
米Varietyによると、D23で公開された『アイアンハート』の映像では、リリ・ウィリアムズは『ブラックパンサー／ワカンダ・フォーエバー』での経験を経て行き詰まっている状態にあるという。同作では、ヴィブラニウムの探知機を発明したリリはCIAとネイモア率いる海底王国タロカンに狙われてワカンダに身柄を保護された後、タロカンとの戦いに参戦していた。
『アイアンハート』では大学生活に戻ったリリの姿が描かれるようだが、海外での特別な経験を経て物足りなさを感じているリリの前に現れるのがパーカー・ロビンスだという。パーカー・ロビンスを演じるのはアンソニー・ラモスで、映画『トランスフォーマー／ビースト覚醒』(2023) のノア役で主演、『ツイスターズ』(2024) でハビ役を演じたことも記憶に新しい。
パーカー・ロビンスは、原作コミックではフッド（ザ・フッド）という名のヴィランになる人物で、『アイアンハート』のメインヴィランとされている。原作ではヴィランを集めて配下に置き、組織を作ることに定評のあるヴィランだ。『アイアンハート』では、リリがかつてのアイアンマンのように組織相手に戦う姿が見られるかもしれない。
オファーを受けたアンソニー・ラモス
フッドことパーカー・ロビンスを演じるアンソニー・ラモスは、米ABC7に、『アイアンハート』でこのヴィランの役はオファーを受けて演じることになったと語っている。
この役のオファーを受けて、ライアン（・クーグラー）、ケヴィン（・ファイギ）、ショーランナーのチナカ（・ホッジ）、プロデューサーのゾーイ（ナイゲルホウト）と話すことになって、本当にワクワクしました。「あなたにこのヴィランの役を演じてほしいんです」と言われ、「最高ですね」と答えたんです。
映画「ブラックパンサー」シリーズの監督を務めるライアン・クーグラーは、『アイアンハート』で製作総指揮を務めている。それに、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギとも面会したということで、アンソニー・ラモスはかなりの好待遇を受けていることが窺える。
最近は映画作品に引っ張りだこのアンソニー・ラモスだが、パーカー・ロビンス役で指名を受けたことには意味がありそう。映画『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』(2016) から登場し、ドラマ『ファルコン＆ウィンター・ソルジャー』(2021) にも登場したヘルムート・ジモのように、フッドことパーカー・ロビンスも作品をまたがるヴィランになる可能性はあるだろう。
「ドクター・ドゥームと組みたい」
更に、パーカー・ロビンスを演じるアンソニー・ラモスは、米Comic Book Movieのインタビューでドクター・ドゥームとの共演についても語っている。ドクター・ドゥームといえば、2024年のD23でロバート・ダウニー・Jr.がサプライズ登場し、映画『アベンジャーズ／ドゥームズデイ（原題）』で同キャラクターを演じることが発表されたばかりだ。
アイアンマンを演じてきたロバート・ダウニー・Jr.がヴィランでカムバックを果たすという展開に、アンソニー・ラモスは「ドクター・ドゥームと組みたいですね。チームメイトに、パートナーになれますよ」と期待を語っている。
一方、アイアンハートになるリリ・ウィリアムズはというと、原作コミックではトニー・スタークの後にアイアンマンに代わってヒーロー活動に取り組むことになる。コミック版では人工知能になったトニーから助言を受けることも。トニー・スタークと同じく天才的な頭脳を持ち、トニーが17歳で卒業したMITに通う19歳のリリは、アイアンマンのようなヒーローになることも期待されている。
リリを演じるドミニク・ソーンは、ロバート・ダウニー・Jr.演じるドクター・ドゥームと対決したいかという問いにこう答えている。
誰だってそうですよね？ MCUの最高なところの一つは、「あぁ、全部見終わった」って思った時にまだ続きがあるってことだと思います。ただたくさんあるということではなく、奥深さもあります。ですから、皆がそうするように、どんな風になるんだろうって考えていました。
アイアンマンの後継者になるかもしれないアイアンハートが、トニー・スタークと同じ容姿を持つドクター・ドゥームと対決する……確かに興味深い光景だ。そして、『アイアンハート』のヴィランであるフッドは、そのマッチアップを実現する存在になり得る。
『アイアンハート』の撮影は、2024年1月には既に完了しているとされていたが、2月から4月にかけて再撮影が行われたとも言われている。『アベンジャーズ／ドゥームズデイ』の公開は2026年5月を予定しており、2025年配信の『アイアンハート』でドクター・ドゥームがお披露目されること可能性も捨てきれない。
『アイアンハート』ではどんな物語が展開されるのか、続報を楽しみに待とう。
ドラマ『アイアンハート（原題）』は、ディズニープラスで2025年配信予定。
リリ・ウィリアムズが主人公に据えられたコミック『インビンシブル・アイアンマン：アイアンハート』は 吉川悠による日本語訳版が発売中。
Source
Variety / ABC7 / Comic Book Movie
ロバート・ダウニー・Jr.のMCU復帰が明かされた『アベンジャーズ／ドゥームズデイ』の発表についてはこちらから。
映画『キャプテン・アメリカ：ブレイブ・ニュー・ワールド』のヴィランについての解説はこちらの記事で。
デアデビルを演じるチャーリー・コックスはスパイダーマンとの再共演を希望している。詳しくはこちらから。
デッドプールとスパイダーマンの共演について『デッドプール＆ウルヴァリン』出演俳優が語った内容はこちらから。
映画『サンダーボルツ*』の新情報はこちらから。
【ネタバレ注意】映画『デッドプール＆ウルヴァリン』ラストのネタバレ解説＆考察はこちらから。
