目指すは『デアデビル&スパイダーマン』? マット役チャーリー・コックスがMCUでのチームアップについて語る | VG+ (バゴプラ)

目指すは『デアデビル&スパイダーマン』? マット役チャーリー・コックスがMCUでのチームアップについて語る

©Marvel

デアデビルとスパイダーマンのチームアップに期待

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でのデアデビルとスパイダーマンのチームアップは実現するのだろうか。米時間2024年8月17日(土) にシカゴで開催されたFan Expoでは、ドラマ『デアデビル』(2015-2018) 以来デアデビルことマット・マードックを演じるチャーリー・コックスが登場。新作『デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)』のディズニープラスでの配信を2025年3月に控え、MCUヒーローとのコラボについて語った。

MCU映画でのデアデビル/マット・マードックの初登場は2021年公開の映画『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』でのこと。スパイダーマンことピーター・パーカーが殺人の嫌疑をかけられる中、ピーターを助ける弁護士として登場した。

この時、マット・マードックは窓の外からピーターに向けて投げ入れられたレンガをキャッチし、スーパーパワーを披露している。「エクステンデッド・エディション」で追加されたシーンでは、目が見えないのにハッピー・ホーガンの発汗を指摘しており、コスチュームは着ていなくても、研ぎ澄まされた感覚を持つデアデビルが健在であることを示していた。

ScreenRantによると、Fan Expoに登場したチャーリー・コックスは、同じニューヨークを拠点とするスパイダーマンの作品にデアデビルが登場した件についてこう振り返ったという。

スパイダーマンの映画に出るということは、多くの人から声をかけられるという意味で大きな一歩でした。この二人のコミックでの歴史を考えると、あの共演が持つ意味は計り知れません。私たちがスクリーンで出会うということはファンにとって本当に大きな意味があるもので、私自身もそう感じています。

スパイダーマンと関わるというのは象徴的なことです。マット・マードックとピーター・パーカーが一緒にいるというアイデア自体がね。今後、また何か一緒にできればと思っています。そうなれば本当に楽しいことになる。そういうチャンスがあるということ、それが重要ですね。

マーベルの原作コミックでは、デアデビルとスパイダーマンは何度もチームアップしている。それに、ディズニープラスで配信を予定しているMCUアニメ『ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン(原題)』ではチャーリー・コックスが声優としてデアデビル役を演じることも明らかになっている。

MCUのスパイダーマンはこれまで、アイアンマンやドクター・ストレンジといったニューヨークを拠点にするヒーロー達と共闘してきた。デアデビルもABC製作の〈ザ・ディフェンダーズ・サーガ〉で他のヒーロー達と共闘しており、両者ともにチームアップの経験値は高い。

それに、MCUでは2024年7月に公開された映画『デッドプール&ウルヴァリン』がR指定映画史上歴代最高となる興行収入を記録したばかり。今後、チームアップ作品が一つの潮流となってもおかしくない。『デアデビル&スパイダーマン』の製作もあり得るかも?

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これまでのMCUデアデビル

チャーリー・コックス演じるデアデビルは、フェーズ4以降のMCUドラマにも登場している。2022年にはドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』に登場し、弁護士の姿とクライムファイターとしての姿を両方披露。シー・ハルクことジェニファー・ウォルターズとのロマンスも描かれ、旧作ではあまり見せなかった明るい一面も見せている。

2024年1月に配信されたドラマ『エコー』では、コスチュームを着たデアデビルの姿でのみ登場した。該当するシーンは映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) の5年間のどこかを舞台にしており、サノスの指パッチンで人口の半分が消えた後も、マットが戦いを続けていたことが明かされている。

『エコー』での出演時間は短かったが、Fan Expoではチャーリー・コックスはこう話したという。

ドラマを観た人は知ってると思うけど、私の出番はほとんどありませんでした。私(の撮影)は2シーンあったと思いますが、その一つがあのファイトシーンで、時間はそれほど長くなかったんです。彼女(主人公マヤ・ロペスを演じたアラクア・コックス)は素晴らしかった。稀に見る演者で、見事にあのキャラクターを演じていましたね。

ヴィンセント(・ドノフリオ、キングピン/ウィルソン・フィスク役)が彼女とあのドラマを高く評価していることは知っています。なので、今後また一緒にやれることを願っています。ラストネームも同じだしね!

『エコー』でドラマ初主演を務め、見事な演技を見せたアラクア・コックスが自身と同じ苗字であることにも触れ、チャーリー・コックスは“エコー”との再共演も希望している。ちなみにドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』では、『エコー』のラストで変化を見せたキングピンことウィルソン・フィスクが登場し、マットと向かい合うことになる。

『デアデビル:ボーン・アゲイン』は『エコー』のその後を描く作品にもなりそうだが、今後、デアデビルとエコーのチームアップが見られる可能性もあるだろう。そして、デアデビルとエコー、そしてスパイダーマンの共通の敵といえばキングピンだ。MCUでのキングピンの復活を軸にしてデアデビルと他ヒーローのチームアップが進められるとすれば胸熱である。

チャーリー・コックスの希望が叶うことに期待しつつ、ドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』の到着を待とう。

ドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)』は、ディズニープラスで2025年3月配信予定。

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『デアデビル:ボーン・アゲイン』ではマット・マードックとウィルソン・フィスクを中心とした新しい物語が用意されているという。詳しくはこちらから。

【ネタバレ注意】『エコー』のラストを受けてのキングピン/ウィルソン・フィスクの今後についての考察はこちらの記事で。

【ネタバレ注意】映画『デッドプール&ウルヴァリン』ラストのネタバレ解説&考察はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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