エドガー・ライト監督も『マッドマックス:フュリオサ』を大絶賛!
『ベイビー・ドライバー』(2017)で監督を務め、『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)や『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021)などでは監督だけではなく脚本なども務めたエドガー・ライト監督が2024年5月31日(金)に全国公開される『マッドマックス:フュリオサ』を絶賛していることが明らかになった。エドガー・ライト監督は自身のX(旧Twitter)のアカウントで、長文の感想を投稿した。
Even though I understand what it takes to make a film, I still don’t understand how Dr. George Miller does it. I was lucky enough to see ‘Furiosa’ a month ago, and I’m still reeling at how films like his exist. It’s so intricate, detailed, and immersive. The planning and love… pic.twitter.com/Z97la2R9Ss
— edgarwright (@edgarwright) May 7, 2024
「マッドマックス」シリーズの生みの親であるジョージ・ミラー監督に対して、アニャ・テイラー=ジョイをフュリオサ役に推薦するなど、『マッドマックス:フュリオサ』にも影響を与えたエドガー・ライト監督。そのエドガー・ライト監督が長文で絶賛したX(旧Twitter)の投稿内容は以下の通りだ。
映画を作るのに必要なことは理解していても、ジョージ・ミラー監督がどうやってそれをやっているのか、いまだに理解できません。1ヶ月前、幸運にも『マッドマックス:フュリオサ』を見ることができましたが、このような映画がどうして存在するのか、まだ動揺しています。
『マッドマックス:フュリオサ』はとても複雑で、詳細で、没入感があります。演出、ブロッキング、デザインに注がれた計画と愛情は、まさに非現実的です。ジョージ・ミラー監督とチームの45年にわたるイマジネーションに満ちた、直感的な映画に脱帽しました。この映画は目と耳を楽しませてくれる。1979年の最初の『マッドマックス』の冒険を思い起こさせてくれます。
また、(原題の)『マッドマックス・サーガ』というサブタイトルは間違っていません。最も近い比較対象は『ベン・ハー』(1959)のようなもので、復讐の長い導火線が何年も燃え続け、(ネタバレはしませんが)最高に甘い復讐で報われます。映画製作者もファンも、頭がクラクラして帰るでしょう。私は刺激を受けると同時に、羨ましくも感じました! 中盤のセットピースで、私は友人に身を乗り出して、「どうやってこんなことができるんですか?」と言ったことがあります。
もちろん、キャストも素晴らしい。クリス・ヘムズワースはかつてないほど素晴らしいし、トム・バークはオリジナルのロード・ウォリアーを彷彿とさせる陰気で無骨な存在感を放っています。
2020年3月、文字通りパンデミックが起きて国が閉鎖される48時間前、私はジョージ・ミラー監督とロンドンで食事をしました。彼は私に、若いフュリオサ役にアニャ・テイラー=ジョイがふさわしいかどうか尋ねました! 「彼女はスターです、今すぐやるべきです!」と答えました。その夜、ジョージ・ミラー監督からの電話を期待してアニャ・テイラー=ジョイにメールしたのですが、4年後の結果を見て、とても感激しています!
マイティ・ソーなどスーパーヒーローではないクリス・へムズワースにも注目
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)でシャーリーズ・セロンが演じたイモータン・ジョーの大隊長フュリオサの若き日を描く『マッドマックス:フュリオサ』では、若き日のフュリオサ役をアニャ・テイラー=ジョイが演じる。そして、幼いフュリオサを誘拐し、彼女を暴力の渦に巻き込んだウォーロード・ディメンタス将軍をクリス・へムズワースが演じることになる。
クリス・ヘムズワースといえば、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でマイティ・ソーを演じたことでキャリアを確固たるものにした俳優だ。しかし、そのスーパーヒーローのイメージが、キャリアに影を落としていることを米Entertainment Weeklyに語った。俳優として幅広いキャラクターを演じるにあたって、雷神のスーパーヒーローであるソーの赤いマントのイメージの定着は影響が大きすぎたのだ。
マイティ・ソーが悪いわけではないが、その影響で悪役など正反対のキャラクターを演じることが難しかったクリス・ヘムズワース。そのような状況だったクリス・ヘムズワースにとって、狂気に満ちた悪役であるウォーロード・ディメンタス将軍役に白羽の矢が立ったことは渡りに船だと言えるだろう。ウォーロード・ディメンタス将軍について、クリス・へムズワースは以下のように語っている。
ソーと比較するのは意図的ではありませんが、素晴らしい出発点を見つけました。悪役を演じ、変身し、まったく異なる身体性を身につけることは、とても楽しかったのです。それが本当の魅力でした。
クリス・へムズワースはマイティ・ソーなどスーパーヒーローを演じるにあたり、守るべきルールを投げ捨て、今回の『マッドマックス:フュリオサ』のウォーロード・ディメンタス将軍に挑んだという。スーパーヒーローとは違う新しい境地を見せてくれる『マッドマックス:フュリオサ』でのクリス・へムズワース。彼の演じるウォーロード・ディメンタス将軍にも注目していきたい。
『マッドマックス:フュリオサ』は2024年5月31日(金)に全国公開。
Source
X/Entertainment Weekly
ジョージ・ミラー監督は『マッドマックス:フュリオサ』には中毒性があると語っている。詳しくはこちらから。
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