「緑の地」を守る『マッドマックス:フュリオサ』の戦い
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)で登場し、人気を博したシャーリーズ・セロン演じるフュリオサのスピンオフ作品である『マッドマックス:フュリオサ』(2024)の新予告編が2024年3月20日に解禁された。そこではイモータン・ジョーが支配するシタデルで大隊長を務めていたフュリオサが、如何にして戦士に変わったのかが一部公開された。
新予告編ではフュリオサはシタデルの東方向の遠方に存在していた集落「緑の地」で暮らしていたが、「緑の地」から離れすぎてしまったため、ウォーロード・ディメンタス将軍の部下にさらわれてしまったことが明らかになった。フュリオサの母親も「鉄馬の女たち」と呼ばれる「緑の地」を守る戦士の1人であり、ウォーロード・ディメンタス将軍との戦いの中で命を落としていることが明かされた。
ウォーロード・ディメンタス将軍の目的
新予告編ではフュリオサの母親がフュリオサに「帰り道を見つけると約束する」と語る場面が登場しており、ウォーロード・ディメンタス将軍は「緑の地」に対して執着心を持っていることが明らかになった。「緑の地」は石油戦争や水戦争など数々の資源を巡る戦争によって荒廃した「マッドマックス」シリーズの世界の中で、数少ない土壌汚染されていなかった土地だ。
ウォーロード・ディメンタス将軍はイモータン・ジョーとの戦いにおいて、戦争状態を維持するための豊かな資源を求めていたことがここからも考察できる。イモータン・ジョーは豊富な水資源を持つシタデルと、環境汚染で寿命が短いことからイモータン・ジョーのためならば命を惜しまないウォーボーイズという部下を引き連れていた。
そのようなカルト教団のようなイモータン・ジョーの一派に勝つためにはウォーロード・ディメンタス将軍にとって、安心安全な食料や水資源は欠かすことが出来なかったことが考察できる。
物語の中心は「鉄馬の女たち」に?
ここまで予告編を観ていくと、『マッドマックス:フュリオサ』はウォーロード・ディメンタス将軍への母親のための復讐劇だけではなく、後のワイブズ(出産母体)と呼ばれる女性たちの救出にも繋がる「鉄馬の女たち」へと幼いフュリオサが成長する物語でもあると考察できる。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で登場した「鉄馬の女たち」は7人で編成された元「緑の地」の出身者で構成された集団であり、メンバーはバルキリー、種を持つ老婆、マーディと様々だった。『マッドマックス:フュリオサ』の新予告編では「緑の地」に他にも多くの子供や女性が暮らしている様子が描かれており、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で土壌汚染によって「緑の地」が荒廃するまでは多くの「鉄馬の女たち」が暮らしていたことが考察される。
ウォーロード・ディメンタス将軍を演じるクリス・へムズワースにも注目
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でマックスを追い詰めた強大な軍団であるイモータン・ジョーと、対等に渡り合ったウォーロード・ディメンタス将軍の勢力にも注目が集まる。特にウォーロード・ディメンタス将軍の乗るバイクでバイクを引っ張っている馬車のような車という特殊な車両は目を引く。
ウォーロード・ディメンタス将軍を演じるクリス・ヘムズワースは、他にもウォーロード・ディメンタス将軍がバイクに乗った画像も投稿している。そのバイクのデザインも独特であり、「マッドマックス」シリーズらしい世界観を醸し出している。このような新勢力であるウォーロード・ディメンタス将軍を演じるクリス・ヘムズワースにも注目が集まる。
『マッドマックス:フュリオサ』は2024年5月24日(金)米公開される。その後、2024年9月13日(金)には『トランスフォーマーワン(原題:Transformers One)』も公開される。一見すると関係ないように思われる2作品だが、『トランスフォーマーワン』ではクリス・ヘムズワースは主人公のオライオン・パックスを演じる。オライオン・パックスは後のオプティマス・プライムだ。
クリス・へムズワースは近年ではMCUでのソー・オーディンソンのイメージが強いが2024年ではフュリオサに希望は無いと叫ぶ邪悪なウォーロード・ディメンタス将軍や、トランスフォーマー社会に希望を持つオライオン・パックスなど幅広い役を演じることになる。そのような点からも『マッドマックス:フュリオサ』には注目が集まる。
『マッドマックス:フュリオサ』は2024年5月24日(金)より米公開。日本では2024年公開予定。
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