新作アニメ映画『トランスフォーマー ワン』がこれまでの作品と異なる8つのポイント | VG+ (バゴプラ)

新作アニメ映画『トランスフォーマー ワン』がこれまでの作品と異なる8つのポイント

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「トランスフォーマー」シリーズに新しい風を吹き込むことになるか

2024年に初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』から放送40周年を迎える「トランスフォーマー」シリーズ。その記念すべき40周年に新作アニメ映画『トランスフォーマー ワン(原題:Transformers One)』が公開される。アニメ映画『トランスフォーマー ワン』はこれまでの実写作品とは異なるストーリーが描かれるとのことだ。また、日本時間の2024年4月17日(木)22:00頃には、宇宙で予告編が解禁されるとの発表もあった。


2023年には実写映画でも『トランスフォーマー/ビースト覚醒』が公開されるなど、まだまだ広がりを見せる「トランスフォーマー」シリーズ。新作アニメ映画『トランスフォーマー ワン』がこれまでの実写映画版「トランスフォーマー」シリーズとは異なる8つのポイントがあることを米Screen Rantが報じているので、その8つのポイントを振り返ってみよう。

なお、本記事はすでに発表されている新作アニメ映画『トランスフォーマー ワン』の情報を含むため、一切の情報を入れずに楽しみたいという方は注意していただきたい。

『トランスフォーマー ワン』がこれまでの実写版「トランスフォーマー」シリーズと異なる8つのポイント

37年ぶりの劇場アニメ映画

まず、新作アニメ映画『トランスフォーマー ワン』はアメリカでは37年ぶりにあたる「トランスフォーマー」シリーズの劇場アニメ映画作品だとということだ。「トランスフォーマー」の劇場アニメ作品は、日本では1989年に公開された『トランスフォーマー ザ・ムービー』が最初で最後になっている。

日本では「ビーストウォーズ」シリーズの劇場アニメ作品が公開されたが、アメリカでは劇場公開されていない。そのため、アメリカのファンは37年ぶりに「トランスフォーマー」シリーズの新作アニメがスクリーンに帰ってくることに期待しているのである。

また、『トランスフォーマー ワン』はアニメ作品という特色を活かし、人間を排除したトランスフォーマーたちが主軸となる物語になることが明かされている。出演しているスカーレット・ヨハンソンもインタビューで映画のアートスタイルについて熱く語っており、それも期待を集める要素となっている。

惑星サイバトロンの本格的な描写

デザインを初代アニメ作品『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』などのG1(ジェネレーション1)に近づけ、高い評価を獲得した作品として『バンブルビー』(2019)が挙げられる。その『バンブルビー』でも好評だったのがトランスフォーマーたちの故郷である惑星サイバトロンの場面だ。

これまでの実写版「トランスフォーマー」シリーズでも惑星サイバトロンは描写されてきたが、その場面は短かった。『トランスフォーマー ワン』は惑星サイバトロンを舞台に政治的イデオロギーの対立などを描くため、惑星サイバトロンの様子が細かく描写されると考察できる。そのため、惑星サイバトロンにも注目していきたい。

オプティマス・プライムとメガトロンの関係性

『トランスフォーマー ワン』では、腐敗した評議会に対して若き青年たちが革命を起こし、その後に政治的イデオロギーから対立して2つの軍団が生まれるまでが描かれる。その2つの軍団こそ、オートボットとディセプティコンであり、革命を起こした2人の青年がオプティマス・プライムとメガトロンだ。

今でこそオプティマス・プライムとメガトロンは対立関係にあるが、かつては義兄弟とも呼べる間柄であり、同志というだけではなく親友であった。オプティマス・プライムがプライムを継承する前はオライオン・パックスと名乗っており、メガトロンもD-16という名前だった。その時代の関係性を『トランスフォーマー ワン』は魅力的に描くと考察されている。

大物ハリウッドスターたちを声優に起用

『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』などのG1シリーズや、実写版「トランスフォーマー」シリーズでオプティマス・プライムを演じてきたピーター・カレンから、クリス・ヘムズワースへと新作アニメ映画『トランスフォーマー ワン』では声優が交代となる。

他にもバンブルビー役のキーガン・マイケル=キー、メガトロン役のブライアン・タイリー・ヘンリー、センチネル・プライム役のジョン・ハムなど、声優が新たに交代となるのも『トランスフォーマー ワン』の特徴だ。

原語版でも大幅な声優変更がなされる『トランスフォーマー ワン』だが、日本語吹替版の声優はどうなるのだろうか。これまで実写版「トランスフォーマー」シリーズではオプティマス・プライム役に『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』などのG1シリーズでコンボイ(オプティマス・プライム)を演じてきた玄田哲章が起用されている。そのようなキャスティング面も注目したいところだ。

新キャラクターの登場

大幅なキャスト変更がされるのは声優だけではない。『トランスフォーマー ワン』に登場するトランスフォーマーたちも、これまでの実写版「トランスフォーマー」シリーズには登場してこなかったキャラクターたちが登場する。

オプティマス・プライムの恋人であり、共に革命を進める同志でもあるエリータ1役にスカーレット・ヨハンソンが起用されている。他にも惑星サイバトロンの長老であるアルファ・トライオン役にはローレンス・フィッシュバーンが起用された。

アルファ・トライオンは惑星サイバトロンの長老として、トランスフォーマーたちが自らの歴史を語る上で外すことのできない存在である。しかし、これまで映像化の機会にはあまり恵まれず、実写版「トランスフォーマー」シリーズではセンチネル・プライムのデザイン案の一つにされる程度である。そのため、『トランスフォーマー ワン』ではマイナーなトランスフォーマーたちが多く登場すると考察されている。

時系列の整理

実写版「トランスフォーマー」シリーズはユニバース作品という形を取りながら、その時系列は複雑で整合性に欠けている部分があった。実写版「トランスフォーマー」シリーズは大きく分けて3つの世界観で構成されている。

マイケル・ベイ監督作『トランスフォーマー』(2007)から始まる俗称“ベイバース”と呼ばれる三部作。ベイバースと緩やかな繋がりを持つ同じくマイケル・ベイ監督作品の『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014)と『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017)の二部作。『トランスフォーマー/最後の騎士王』で打ち切られた世界観を刷新した『バンブルビー』と『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(2023)から始まる現行の世界観の3つである。

実写版「トランスフォーマー」シリーズは世界観の繋がりがベイバースと『バンブルビー』とで明確に途切れ、世界観そのものが再構築されている。しかし、実写版「トランスフォーマー」シリーズのプロデューサーであるロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラがすべては繋がっているといった旨の発言をするなど、ファンが混乱することも多かった。

『トランスフォーマー ワン』はそれまでの作品とはまったく別の世界観であることが、米Deadlineの報道で明らかになっている。そのため、2026年には「トランスフォーマー」と「G.I.ジョー」のクロオーバーの新作が公開されることを同じく米Deadlineが報じているため、『トランスフォーマー ワン』は実写版「トランスフォーマー」シリーズの絡まった時系列を解く作品になると考察されている。

ジョシュ・クーリー監督の起用

「トランスフォーマー」シリーズ40周年の門出であり、これまで展開されたユニバースに新しい風を吹き込む『トランスフォーマー ワン』の監督は相当な手腕が無ければ務まらない。そこで白羽の矢が立ったのがジョシュ・クーリー監督だ。

ジョシュ・クーリー監督は第88回アカデミー賞長編アニメーション賞受賞作『インサイドヘッド』(2015)で脚本を務め、第92回アカデミー賞長編アニメーション賞受賞作『トイ・ストーリー4』(2019)で監督を務めたピクサー・アニメーション・スタジオ出身のアニメーターである。そのため、「トランスフォーマー」シリーズの新作アニメ映画の出発点に相応しい監督だと言えよう。

惑星サイバトロンの社会階級制度

これまでの実写版「トランスフォーマー」シリーズのヴィランは地球制服など明確な目的を掲げていた。しかし、『トランスフォーマー ワン』ではD-16ことメガトロンが革命を起こした理由である惑星サイバトロンの社会階級制度問題が物語の鍵を握ることになると考察されている。

IDW社のコミックなど、これまでの「トランスフォーマー」シリーズのコミックスでは描かれてきたが、かつて惑星サイバトロンには社会階級制度が存在していた。トランスフォーマーたちは生まれながらに何に変形するかが決められており、それによって職業から人権に至るまで制限されていた。それを問題視して立ち上がったのが後のオプティマス・プライムであるオライオン・パックスと、メガトロンになるD-16ということである。

『トランスフォーマー ワン』ではこの社会階級制度が中心となり、トランスフォーマーを通して政治劇が描かれると考察されている。そして、なぜオートボットとディセプティコンが対立することになったのかなど、トランスフォーマーたちが持つ政治思想についても掘り下げられ、トランスフォーマーが戦う理由を観客は知ることになるとも考察されている。

このような8つの実写版「トランスフォーマー」シリーズとは異なるポイントが『トランスフォーマー ワン』にあり、それが「トランスフォーマー」シリーズに新しい風を吹き込むと考察できる。日本時間2024年4月18日に宇宙で予告編が公開される『トランスフォーマー ワン』だが、その今後に注目していきたい。

『トランスフォーマー ワン』は2024年9月20日(金)より全米公開予定。

Source
Screen Rant/Deadline/Collider Interviews/Transformers X/Chris Hemsworth X/Deadline

「トランスフォーマー」シリーズ40周年記念の配信などの情報はこちらから。

『トランスフォーマー ワン』に出演する声優などの情報はこちらから。

『トランスフォーマー ワン』でバンブルビーを演じるキーガン・マイケル=キーの役作りはこちらから。

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の新予告に関する記事はこちら。

『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』全キャラクター紹介に関する記事はこちら。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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