Contents
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』公開
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』が2023年5月3(水・祝) より公開。MCU33作目の映画にあたり、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズとしては三部作の完結編になる。
『GotG3』には、ヴィランのハイ・エボリューショナリーやアダム・ウォーロックといった新キャラも続々登場。その中で、シリーズ第1作目にも登場した宇宙犬コスモの活躍にも注目が集まっている。最初はコレクターのコレクションとして登場したコスモだが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』ではどんな活躍を見せ、ジェームズ・ガーン監督とコスモを演じたマリア・バカローヴァはコスモをどのように捉えているのだろうか。
なお、以下の内容は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の結末部分に関するネタバレを含むので、必ず劇場で本編を鑑賞してから読んでいただきたい。
以下の内容は、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の結末に関するネタバレを含みます。
宇宙犬コスモの活躍
◤ガーディアンズ紹介◢
9⃣ #宇宙犬コスモ宇宙服に身を包み、
喋ることもできる宇宙犬✨以前はノーウェアで
コレクターの保管庫の中に
閉じ込められていた💡モノを触らずに動かすことが
できる念力の持ち主だが、
精度は…⁉『ガーディアンズ・オブ・
ギャラクシー:VOLUME 3』5/3🎬 pic.twitter.com/dflSLu7HA4— マーベル・スタジオ[公式] (@MarvelStudios_J) April 27, 2023
実は第1作目から登場
コスモは、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014) で初めて登場。ノーウェアにあったコレクターのコレクションの中にその姿が確認できる。ガラスのケースに入れられたコスモはロケットとすれ違うと互いに威嚇しており、現在の仲の良さからは想像できない初対面となっている。
コスモは同作のポストクレジットシーンにも登場。コレクターの奴隷だったカリーナがオーブ(パワーストーン)によって大爆発を起こした後、ケースからは逃れられたようだが、それでも失意のコレクターのそばにて顔を舐めて慰めてあげていた。
続いてコスモが登場したのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』(2022) でのこと。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) 後を舞台にした同作ではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーがサノスに焼け野原にされたノーウェアを買い取って復興させている。コスモはずっと第1作目以降もずっとノーウェアにいたようで、この復興を手助けしている。
この時に明かされたのが、コスモの念力能力だ。コスモの念力は原作コミックでも念力能力を持っているが、これは宇宙線を浴びたことによる変異とされている。原作でもソ連によって宇宙へ打ち上げられた後、軌道から外れてノーウェアに漂着したことになっている。
念力能力で大活躍
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』では、その念力能力を使って子ども達と動物達の避難をアシストする大活躍を見せた。また、クラグリンと喧嘩しながらも、終盤ではハイ・エボリューショナリーの部下を瓦礫で挟んで倒す強力なパワーを見せている。
また、映画版でも着ている宇宙服には「CCCP(ソビエト社会主義共和国連邦の略称)」と書かれており、『GotG3』ではソ連によって宇宙へ打ち上げられたとも話している。コスモはMCUでは珍しく、ほぼ原作通りの設定のキャラクターなのだ。
そしてコスモはミッドクレジットシーンで、ロケット率いる新生ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーになったことが明かされた。帰ってこれないと分かっていて宇宙へ打ち上げられ、実験用の使い捨ての存在として利用されたという点で、コスモはロケットと重なる部分が大いにある。ロケットと共に良いチームを作っていくことになるだろう。
監督と俳優が語るコスモ
ジェームズ・ガン監督が語るコスモの魅力
ジェームズ・ガン監督とコスモ役を演じたマリア・バカローヴァは、米国での『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』公開同日に配信された米マーベル公式の記事でコスモについて語っている。
マリア・バカローヴァは旧ソ連の国であるブルガリア出身の俳優。映画『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』(2020) でトゥーター・サグディエフ役を演じて一躍世界的にその名が知られるようになった。同作ではアカデミー助演女優賞にノミネートされ、ブルガリア人としては初のアカデミー賞ノミネートを果たした。
ジェームズ・ガン監督はマリア・バカローヴァを犬のコスモ役に起用した理由を以下のように話している。
マリアはとても愛情深い人で、気持ちを率直に話す人物なんです。マリアの口から出てくるものは100%本物で、自分に検閲を課すことはなく、本当に愛に溢れた人です。そういう意味では、彼女は私に犬を思い出させます。存在感があり、子犬のようにいつも一緒にいて楽しい存在です。
ジェームズ・ガン監督がマリア・バカローヴァをコスモ役に起用したのは、犬っぽさがあったからだという。バカローヴァは『GotG3』で声優だけでなく、モーションキャプチャーでもコスモを演じている。ガン監督はコスモというキャラクターについてはこう話す。
私がコスモについて大好きな点は、彼女が人間の知性を持ちながら、犬のように豊かな感情を持っているところです。彼女は皆を愛し、何事にもワクワクして、非常にたくましくて、強くて、人々のために立ち上がるんです。
マリア・バカローヴァがコスモを撮る?
監督から「犬らしさ」を見出されたマリア・バカローヴァは、自身のことをこう分析している。
私は笑ったり、飛び跳ねたり、目や心、あらゆるものにワクワクを宿らせるのが大好きなんです。その点では犬っぽいのかもしれませんね。犬は無条件の愛を持っていて、私たちにもっと愛すること、信じること、希望を持つことを教えてくれます。私たちはもっと多くのことを犬から学ぶべきだと思っています。
コスモは少し頑固ではあるが、人懐っこく、ポジティブで、クラグリンが「良い犬だ」とさえ言えばすぐに機嫌をなおす素直さも持ち合わせている。そんなコスモのキャラクターについて、マリア・バカローヴァはこう語っている。
コスモはヒーローです。正直に言うと(登場人物は)皆ヒーローです。しかし、彼女は間違いなく自分自身を証明しましたし、忠誠心と強さを証明しました。
なお、マリア・バカローヴァはコスモ役を演じるだけでなく、撮影の合間はジェームズ・ガン監督と行動を共にして映画製作について学んでいたとも話している。「彼のそばにいて、彼がどのように魔法を生み出しているのかを見ることで、多くの秘密を知りました」としている。
これまで10年間演技の勉強をして、アメリカへ渡ってきたというマリア・バカローヴァ。ジェームズ・ガンはDCスタジオの共同会長兼CEOに就任し、創作活動以外の面でも多忙な日々が続く。コスモを演じ、ガン監督から直々に監督業について学んだマリア・バカローヴァがMCU作品を撮る日が来るかも……? その時はヒーローとしてのコスモの帰還に期待したい。
なお、ジェームズ・ガン監督はコスモの性別を原作から変更した理由をTwitterで明かしている。詳しくはこちらの記事で。
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は2023年5月3日(水・祝) より劇場公開。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』のオリジナル・サウンドトラックは発売中&配信中。
Source
Marvel.com
ラストからポストクレジットシーンまでの解説&考察はこちらの記事で。
『GotG3』に登場したカメオの解説はこちらから。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー4』についての情報と考察はこちらから。
ジェームズ・ガン監督は前二作のテーマを「母」と「父」、本作のテーマを「自己」と話した。それを踏まえたロケットの変化についての考察はこちらの記事で。
グルートの“あの発言”についてジェームズ・ガン監督が明かした事実はこちらから。
アダム・ウォーロックの“あのハグ”の裏側についてはこちらの記事で。
これまでのロケットの描写についての総解説はこちらから。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』のネタバレ解説はこちらから。
ドラマ『シークレット・インベージョン』予告の解説はこちらの記事で。
映画『マーベルズ』予告の解説はこちらから。
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』最新予告の解説はこちらの記事で。