ソーチー・ゴメス、ネットで受けたハラスメントについて語る 「ドクター・ストレンジ」アメリカ・チャベス役 | VG+ (バゴプラ)

ソーチー・ゴメス、ネットで受けたハラスメントについて語る 「ドクター・ストレンジ」アメリカ・チャベス役

© 2022 Marvel

ソーチー・ゴメスがハラスメント被害を語る

映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022) のアメリカ・チャベス役で知られるソーチー・ゴメスが、ネット上で受けたハラスメントについて語った。ソーチー・ゴメスは2006年生まれの俳優で、Netflixドラマ『ベビー・シッターズ・クラブ』(2020-2021) などへの出演を経て、MCU入りを果たした。

映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』では、2011年に原作コミックに登場したマルチバース間を移動できるアメリカ・チャベスを演じた。同作の公開時点で15歳で、TikTokでの発信も注目を集めている(その流れに追随するように、2017年から約5年間停止していたマーベル・スタジオのTikTok公式アカウントが再始動している)。

若くして注目を集めることになったソーチー・ゴメスは、米The Wrapに、同じくMCUドラマ『ミズ・マーベル』(2022) で主人公カマラ・カーンを演じたイマン・ヴェラーニとの交友について明かしている。パキスタン生まれのイマン・ヴェラーニと、両親がメキシコ系というソーチー・ゴメスは、「若くて、褐色の女の子 (young, brown girls) としてMCUにいる意味」について語り、絆を深めたという。

一方で、共通の経験として、ネット上でのハラスメント被害を挙げている。

共通の経験をシェアして「OK、私だけじゃないんだ」と感じられたのは、本当に嬉しかったです。特にハラスメントやヘイターの存在について、「私だけじゃないんだ。あなたにも起きてるってことは、他の人たちにも起きているんだ」って思うようになったんです。でも、まだ時々、そういう場面に直面すると、それを忘れてしまって「私に何が起きてるんだろ」っていう感覚になるんですが。

褐色の人にとっては辛いもので、何重ものレイシズムがあり、とてもタフなことです。だからこそ、(イマンに)話ができたし、「あなたは一人じゃない」ってサポートする姿を見せられたんです。彼女をディナーに連れ出して、気が紛れるように、全てを解放することができました。その後に(ネット上の攻撃を見て)「見て、これ私たちが話してたことじゃん!」って笑うことができるんです。「私たち笑えてる、素晴らしいことだね」って。

同じ有色人種の若い女性として、同じ時期にMCUに合流したソーチー・ゴメスとイマン・ヴェラーニ。二人は、近い立場にいる者同士で経験を共有して互いを支え合っていることを明かしている。もちろん、これはハラスメントを受ける側の自衛であり防衛で、まず加害をしている人間が責められるべきである。その上で、他のファンや公式が明確にハラスメントと差別は許容されないという姿勢を示すことが必要だろう。

映画監督のライアン・ジョンソンは、最近になって“有害なファン”への「スター・ウォーズ」公式の対応の変化について語っている。詳しくはこちらの記事をチェックしていただきたい。

MCUは、2022年11月にフェーズ4最後の映画となる『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が公開された。こちらではドミニク・ソーン演じるアイアンハートことリリ・ウィリアムズが新世代のヒーローとして紹介された。ドラマ『アイアンハート(原題)』も2023年中に配信される予定となっている。

また、2023年2月17日(金)には『アントマン&ワスプ:クアントマニア』がフェーズ5第1弾の作品として公開される。こちらでは、キャスリン・ニュートンが演じるキャシー・ラングが新スーツに身を包む。また、7月28日(金)米公開の映画『ザ・マーベルズ(原題)』では、キャロル・ダンヴァース、モニカ・ランボーと共にイマン・ヴェラーニ演じるカマラ・カーンが主人公を務める。

映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』はDisney+で配信中。

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Source
The Wrap

ソーチー・ゴメスと製作陣がアメリカ・チャベスの重要性について語った内容はこちらから。

 

映画『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』は2023年2月1日よりディズニープラスで配信される。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』ではロケットのオリジンが描かれる。詳しくはこちらの記事で。

 

『ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス』に隠されていた『X-MEN:フューチャー&パスト』のオマージュの解説はこちらから。

ベネディクト・カンバーバッチが語った『ドクター・ストレンジ3』についての見立てはこちらの記事で。

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