興行記録だけじゃない!『アクアマン』の活躍
『アクアマン』が中国で空前の大ヒット
DC映画最新作の『アクアマン』が、世界で空前の大ヒットを記録している。アメリカでは2018年12月21日に、SF映画大国となりつつある中国では、一足早い12月7日に公開された。The Hollywood Reporterが報じたところによると、中国でのオープニング興行収入は9,360万ドルで、ワーナー作品歴代第1位を記録。たった三日間で『ワンダーウーマン』(2017)の興行収入を抜き去ったというから驚きだ。アジアでの大ヒットに、マレーシア生まれのオーストラリア人監督ジェームズ・ワンは、Twitterで「中国、ありがとう」と謝意を表している。
Thank you China, for the tremendous word-of-mouth 🙏 https://t.co/iSanF3Hsto
— James Wan (@creepypuppet) 2018年12月9日
パトリック・ウィルソンが海洋保護を訴え
注目に値するのは、興行成績だけではない。『アクアマン』は、映画を通して海洋保護にも貢献しようとしている。海洋保護団体のオセアナ (Oceana) は、中国での『アクアマン』公開日の2018年12月7日、同作に出演するパトリック・ウィルソンが登場するプロモーション動画を公開。同作でオーム・マリウスことオーシャンマスターを演じるウィルソンは、オセアナが投稿した動画の中で、乱獲や海洋汚染を止め、飢餓をなくすためにも海の豊かさを守るよう訴えた。
Join @PatrickWilson73 in becoming an #OceanHero with Oceana, and don’t forget to see @aquamanmovie, only in theaters December 21!
Join now: https://t.co/3Ptbl2NnGu #Aquaman pic.twitter.com/B7srzTc6Zt
— Oceana (@oceana) 2018年12月8日
ジェームズ・ワン監督も粋なコメント
このオセアナの動画に粋なコメントを残したのは、ジェームズ・ワン監督だ。
See, Orm is really just an eco-warrior at heart. If even only one person thinks twice about using a plastic straw, then he has done his job. #oneplanet https://t.co/r69Ed3C7P9
— James Wan (@creepypuppet) 2018年12月8日
ね、オームはただのエコ・ウォリアーなんだよ。たった一人の人間がプラスチックのストローを使うかどうか二度考える、それだけで彼の仕事は果たされるんだ。
by ジェームズ・ワン
『アクアマン』にヴィランとして登場するオームの設定を念頭に、一人一人が環境保護について考えるよう促している。
研究を通して海洋保護に貢献
『アクアマン』と公式非営利パートナーの契約を結ぶオセアナは、アメリカ大陸とヨーロッパを中心に活動を行っている。今回の、アジア圏での『アクアマン』のヒットにより、オセアナの活動は世界中で知られることになるだろう。数多くの海洋学者や研究者が所属するオセアナはこれまで、企業や政府の活動が海洋生物に与える影響を調査・公表し、その成果は各国の環境保護政策にも反映されてきた。公式ウェブサイトでは、「魚と話せなくても、海のヒーローになることはできます」と、『アクアマン』の設定を引用する形で、海洋保護活動への賛同を呼びかけている。
『アクアマン』という作品もまた、海とそこに生きる生物なくして語ることはできない。「君もオーシャンヒーローになろう」と呼びかけたパトリック・ウィルソン演じるオーシャンマスターには、どのような物語が用意されているのだろうか。劇場でしかと見届けよう。
映画『アクアマン』は、2019年2月8日(金)より全国ロードショー。
Source
Oceana Twitter / The Hollywood Reporter / OCEANA