批評家は低評価でも観客は高評価? 『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』 米公開による反応は? | VG+ (バゴプラ)

批評家は低評価でも観客は高評価? 『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』 米公開による反応は?

ソニー・ピクチャーズ

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』は高評価? 低評価?

2024年3月29日(金)に公開される「ゴーストバスターズ」シリーズ最新作の『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』の評価が、批評家と観客の間で真っ二つとなっていることが米映画評価サイトRotten Tomatoesで明らかになった。『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』は日米同時公開の予定だったが、本国であるアメリカではポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17(原題:Mickey 17)』の無期限公開延期によって公開日が2024年3月22日(金)に前倒しになった。

それにより、アメリカの観客の評価が米映画評価サイトRotten Tomatoesで明らかになったが、それは試写会での批評家の低評価に反して高評価となった。『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』は歴代「ゴーストバスターズ」シリーズの中で批評家の評価は最低となっていたが、観客からの評価は歴代3位となっていることを米Screen Rantは報じている。2024年3月23日時点での歴代「ゴーストバスターズ」シリーズの評価は以下の通りだ。

『ゴーストバスターズ』(1984) 批評家スコア95% 観客スコア88%
『ゴーストバスターズ2』(1989) 批評家スコア55% 観客スコア61%
『ゴーストバスターズ』(2016) 批評家スコア74% 観客スコア49%
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021) 批評家スコア64% 観客スコア94%
『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』 批評家スコア43% 観客スコア85%

観客の評論家離れ?

第1作『ゴーストバスターズ』と『ゴーストバスターズ2』の正統続編である『ゴーストバスターズ/アフターライフ』以降、「ゴーストバスターズ」シリーズは批評家の評価と観客の評価が真っ二つに分かれている印象だ。『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の全世界興行収入は2 億 430 万ドルを記録し、制作費を見ると堅実かつ安定した興行収入の作品となった。

近年では評論家が高評価でも観客からは低評価の場合や、その逆で評論家が低評価でも観客からは高評価であるパターンが多い。その代表例とも言えるのが『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023)だろう。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は米Rotten Tomatoesでは評論家からの評価は59%だったが、観客からは95%と高評価だった。更には13.6億ドルという全世界興行収入を叩き出し、長編アニメーション映画の様々な記録を塗り替えた。

このように近年では観客の評論家離れとも言うべき現象が起きている。そのため、試写会での批評家からの評価が信頼できなくなってもいる。『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』は公開されて日が浅いため、まだ観客の正確な評価は明らかになっていない。それでも、初週評価が高いことで今後の興行成績や次回作の制作に期待が出来る。

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』のあらすじは?

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』では、第1作『ゴーストバスターズ』と『ゴーストバスターズ2』で監督を務めたアイヴァン・ライトマンの息子であるジェイソン・ライトマンが脚本と製作を務めている。ジェイソン・ライトマンは「ゴーストバスターズ」シリーズを家業と評しており、それは『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』の劇中のスペングラー一家に反映されている。

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』で第1作『ゴーストバスターズ』から続く破壊神ゴーザとの因縁に決着をつけたスペングラー一家たち。スペングラー一家はオクラホマ州サマーヴィルから引っ越してニューヨーク州マンハッタンのゴーストバスターズ本部で家業であるゴースト退治を続けていた。

ゴーストバスターズのオリジナルメンバーであるウィンストン・“ゼド”・ゼドモアはゴースト研究所を設立し、それによってゴースト研究は飛躍的な進歩を遂げるかと思われていた。しかし、その頃、同じくオリジナルのゴーストバスターズのメンバーであるレイモンド・“レイ”・スタンツ博士のもとにゴーストオーブが持ち込まれていた。これが新たなる災厄のはじまりになるとは誰も想像していなかった。

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』からの新ゴーストバスターズのキャスト続投はもちろんのこと、40年前の第1作『ゴーストバスターズ』からのオリジナルのゴーストバスターズのキャストの続投も『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』の魅力だ。また、新キャストとしてMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)映画『エターナルズ』(2021)でキンゴを演じたクメイル・ナンジアニが謎の男として参加する。

批評家と観客の評価が割れつつある『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』。日本での評価はどうなるのだろうか。『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』の日本での評価も注目したいところだ。

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』は2024年3月29日(金)より全国公開。

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』公式サイト

Source
Rotten Tomatoes/Rotten Tomatoes/Screen Rant

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『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』の予告編はこちらから。

クメイル・ナンジアニが出演する『エターナルズ』のミッドクレジットシーンとポストクレジットシーンの解説はこちらから。

クメイル・ナンジアニが出演する『エターナルズ』で、クメイル・ナンジアニが演じるキンゴについての記事はこちらから。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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