『ヴェノム:ザ・ラストダンス』のヴィランはトキシン?
トム・ハーディが主演を務める「ヴェノム」シリーズの最終章、『ヴェノム:ザ・ラストダンス』が2024年11月1日(金)に全国劇場公開される。全国劇場公開前には、ラージフォーマットで2024年10月25日(金)、26日(土)、27日(日)に先行上映されることも発表されている。
先行上映が実施されることからも期待値の高さがうかがえる『ヴェノム:ザ・ラストダンス』だが、そのヴィランについて国内外のファンの間でとあるシンビオートの登場が噂されている。それは前作の『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021)のラストシーンで登場が示唆された新たなるシンビオートのトキシンだ。
これまでの「ヴェノム」シリーズでは、ライフ財団のカールトン・ドレイクに寄生したライオットや連続殺人鬼のクレタス・キャサディに寄生したカーネイジなどのシンビオートが登場してきた。そして新たにシンビオートの宿主になるのはスティーヴン・グレアム演じるパトリック・マリガン刑事だと考察できる。『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の予告編ではパトリック・マリガン刑事は軍によって監禁され、エディ・ブロックとヴェノムの危険性を忠告している。
トキシンとは何者なのか
パトリック・マリガン刑事は『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のラストシーンで、シンビオートに寄生されている。シンビオートの持つ凶暴性とパトリック・マリガン刑事の正義感が組み合わさり、誕生したのがトキシンだ。トキシンは原作コミックではカーネイジが警察官のパトリック・マリガンに卵を産み付けたことで誕生したシンビオートである。
カーネイジの出産の現場に遭遇してしまった上、その卵を産み付けられたパトリック・マリガンはカーネイジに付け狙われることになる。妻のジーナの命を狙われるなど困難に陥ったパトリック・マリガンだったが、スパイダーマンたちに助けられる。そこで身体能力の向上に気が付いたパトリック・マリガンは、自身がトキシンの宿主となっていることに気が付いた。
パトリック・マリガンはトキシンの凶暴性を抑え込むことに苦労しながらも、その能力を活かしてクライムファイターとして街で戦うのだった。トキシンは親であるカーネイジの持つ爪を射出する能力などを引き継いでいるだけではなく、スパイダーマンのように街を触手でスイングして移動することができる。他にも炎や音波などシンビオートの弱点を克服している特徴もある。
トキシンと宿主の奇妙な関係
原作コミックでのトキシンとパトリック・マリガンの関係性は良いとは言えず、パトリック・マリガンはシンビオートの宿主という理由で命を狙われる危険性があるため、家族と離別する道を選ぶ。その後、パトリック・マリガンとトキシンの間で結ばれた「1日に2時間だけパトリック・マリガンはラリーという人物に変身して家族と会う。トキシンは1日に2時間だけ犯罪をしなければ制約のない自由な時間を得る」という取引により、少しずつ円滑な関係を築きつつあった。
しかし、悪魔メフィストの息子であるブラックハートとの戦いでパトリック・マリガンが死亡。その後、トキシンはブラックハートが管理し、実験を続けていたが、ある日を境にエディ・ブロックを宿主にすることになる。エディ・ブロックへ強制的に寄生させられたトキシンは紆余曲折を経て、政府によって管理されているエージェント・ヴェノムを襲撃することになる。
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』にトキシンは登場する?
映画「ヴェノム」シリーズでは既にトキシンが登場する下地は出来ており、『ヴェノム:ザ・ラストダンス』ではパトリック・マリガン刑事がヴェノムを含めてエディを危険視していることから、ヴェノムとエディのコンビとトキシンとなったパトリック・マリガン刑事が戦うことが考察できる。
他にもヴェノムが「エディ、俺たちの仲間が地球〈ここ〉に来る」と言っていることから、シンビオートの軍団を前にヴェノムとトキシンが共同戦線を張る可能性も考察することができる。現時点ではトキシンらしきシンビオートは予告編に登場していないため、考察の域を出ないが、今後のパトリック・マリガン刑事の動向にも注目だ。
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は2024年11月1日(金)より全国劇場公開。
『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』はBlu-rayが現在発売中。
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