「台湾文化センター 台湾映画上映会 2026」北海道、東京、神奈川、京都、大阪の5都市で開催 全10作+アンコール上映も | VG+ (バゴプラ)

「台湾文化センター 台湾映画上映会 2026」北海道、東京、神奈川、京都、大阪の5都市で開催 全10作+アンコール上映も

台湾映画上映会 2026が5都市で開催

この度、2026年5月から10月まで全10回の連続上映企画「台湾文化センター 台湾映画上映会 2026」が開催されることが決定した。「台湾映画上映会」は、台湾駐日本代表処台湾文化センターが開催する、台湾社会や文化への理解を深め、新しい台湾映画を発見する上映会だ。

本上映会は、キュレーターにリム・カーワイを迎えて3年目を迎える。今回は、日本初上映となる10作品を中心に上映するとともに、新企画として、これまで上映された作品の中から再上映を望む声が多く寄せられた6作品がアンコール上映される。

2026年度は、北海道大学中国文化論研究室及び中国現代文学研究者懇話会、大阪大学大学院人文学研究科、京都大学大学院人間・環境学研究科東アジア文明講座、中央大学文学部中国言語文化研究室、慶應義塾大学東アジア研究所、日本映画大学国際交流センターの6校の大学と、ユーロスペース(会場:ユーロライブ)、シネ・ヌーヴォの2つのミニシアターの協力のもと、台湾文化センターを含め全9会場にて開催される。ユーロライブ、シネ・ヌーヴォでは、新作およびアンコール上映が楽しめる。これらの機関との協働を通じて、台湾社会および文化への理解をより一層深める機会の創出が目指される。

ウー・カンレン、ジョセフ・チャン、アリエル・リンら出演の話題作から、初長編監督作品でベルリン国際映画祭・台湾アカデミー賞を席巻した注目作まで、幅広い作品がラインナップされる。さらに、ワン・トン監督の台湾郷土文学映画、“台湾映画界のゴッドファーザー”リー・シン監督、バイ・ジンルイ監督ら巨匠のリマスター作品も集結。初長編監督作でベルリン国際映画祭や台湾アカデミー賞(金馬奨)を席巻した話題作から、知られざる巨匠たちのデジタル・リマスター作品、さらには現代社会における生命哲学をテーマにしたドキュメンタリーまで、幅広いラインナップとなる全10作品が上映される。

本企画の特徴の一つとして、初長編監督作品が数多く含まれている点が挙げられる。『甘露水』『宵闇の火花』『夜明けの前に』は、新人監督による長編デビュー作である。また、『あの写真の私たち』はベテランプロデューサーとして活躍してきた人物による共同監督作品であり、『深く静かな場所へ』はドキュメンタリー映画監督として25年のキャリアを持つ監督による初の長編劇映画である。さらに、『うなぎ』は現代アートシーンで活躍する監督による長編デビュー作となる。

大人気トークイベント付き無料上映会が、北海道、東京、神奈川、京都、大阪の5都市で開催されることが決定した。過去を受け継ぎ、新時代を切り開き、多彩に咲き誇る――台湾映画の新たな息吹と、時が紡ぐ新しい出会い。多様なキャリアを持つ作り手たちが結集し、新世代の台湾映画を切り開く瞬間に立ち会うことができる企画となっている。

新時代の台湾映画を切り開く作品群と、台湾ニューシネマの系譜に連なるリマスター作品をあわせて紹介することで、台湾の歴史や文化、そして現代へと至る歩みを多角的にたどる機会となる。また新企画として、チャン・チェンやビビアン・スーが出演した注目作や、幻のデジタル・リマスター作品を含む、これまで上映された作品の中から再上映を望む声が多く寄せられた6作品がアンコール上映される。

1970年代の中壢を舞台に、急速に発展する社会のうねりに巻き込まれていく幼なじみの男女と、韓国から来た男の関係を描く『あの写真の私たち』(原題:那張照片裡的我們)は、ドラマ「悪との距離」「茶金 ゴールドリーフ」など数々のヒット作を手がけてきたプロデューサーのフィル・タンと、新鋭監督フランク・チェンによる共同監督作品である。韓国版『あの頃、君を追いかけた』(邦題『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』)で主演を務めたジニョンが本作で台湾映画初出演を果たした。

時間も記憶も霧のように消えていく孤島を舞台に、絡み合う男女の心を描いた『うなぎ』(原題:河鰻)は、現代アートシーンで活躍するチュウ・ジュンタン監督の長編デビュー作である。ベルリン国際映画祭「パースペクティヴ」コンペティション部門に台湾映画として初選出され、国際的な注目を集めている。

裏社会で生きる男たちを通して、社会の闇に埋もれた人間の感情と欲望を浮かび上がらせるクィア・ノワール『宵闇の火花』(原題:愛作歹)は、チュウ・ピン監督の長編デビュー作で、ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品された。ホアン・グァンジー(『娼生』)、シー・ミンシュアイ(『本日公休』)の出演も話題となっている。

台湾初の総統直接選挙を目前にした時代を背景に、15歳の少年が大人へと成長していく姿を描いた『夜明けの前に』(原題:南方時光)は、ツァオ・シーハン監督の長編デビュー作で、『藍色夏恋』のイー・ツーイェンがプロデューサーを務めた。

ドキュメンタリー映画『甘露水』(原題:甘露水)は、台湾美術史における伝説的存在である彫刻家・黄土水の代表作で、台湾の国宝「甘露水」を追った作品である。美しい16mm映像でその軌跡をたどりながら、現代に連なる時代の変遷を静かに映し出している。

ドキュメンタリー映画監督として25年のキャリアを持つシェン・コシャン監督は、初の長編劇映画『深く静かな場所へ』(原題:深度安靜)と、ドキュメンタリー映画『荒野の夢』(原題:我在荒野做了一場夢)の2作品がラインナップされる。

台湾ニューシネマが再び注目を集める中、台湾映画の保存・振興機関である国家電影及視聴文化中心(TFAI)によるデジタル・リマスター作品の公開が相次ぎ、日本の映画ファンを魅了している。今回は3作品のデジタル・リマスター作品がラインナップされ、台湾映画の軌跡が紹介される。

「台湾巨匠傑作選 2024・2025」にて特集され熱い支持を集めるワン・トン監督による初の台湾郷土題材作品『海をみつめる日』(原題:看海的日子(台語版))は、台湾における郷土文学映画化ブームのきっかけとなった作品である。

“台湾映画のゴッドファーザー”リー・シン監督による『小さな町の恋 デジタル・リマスター版』(原題:小城故事(數位修復版))、そしてバイ・ジンルイ監督の『今夜は帰らない デジタル・リマスター版』(原題:今天不回家(數位修復版))は、台湾映画が培ってきた多元的な魅力に触れる貴重な機会となる。

「台湾文化センター 台湾映画上映会2025」開催に寄せるコメント

■曾鈐龍 (そけんりゅう)/台湾駐日本代表処 台湾文化センター長
台湾映画はいま、多様な広がりを見せています。さまざまな背景を持つ作り手たちが、それぞれの視点で社会や記憶と向き合い、新しい表現を生み出しています。本年の上映会では、日本初上映作品を中心に、新世代の作品をご紹介します。あわせて、台湾ニューシネマの流れを感じられるデジタル・リマスター作品や、アンコール上映も交えながら、台湾映画の現在とこれまでの歩みをお届けします。また、北海道から関西まで5都市に広がり、大学やミニシアターと連携しながら、より多くの方に台湾映画をお届けできる機会となりました。
この上映会を通して、台湾映画の魅力に触れていただけたら嬉しいです。

■リム・カーワイ(林家威)/『台湾文化センター 台湾映画上映会 2026』キュレーター、映画監督
台湾映画上映会のキュレーターを担当してから3年目に入り、台湾映画の著しい変化を肌で体感してきました。題材の多様化や表現の自由の広がりだけでなく、国内興行や国際映画祭での評価においても、以前にも増して成功を収めつつあります。これは台湾政府の助成や民間の映画産業による支援と育成、そして映画文化の浸透の結果だと思います。
今年は10本を選考し、7本はほぼ新人監督による長編デビュー作で、いずれも著名な映画祭で評価された作品です。残る3本は台湾ニューシネマ以前の時代を代表する巨匠たちのデジタル修復版です。このプログラムを通じて、台湾映画の「承先啓後、百花齊放」の現在を感じていただければ幸いです。

第1回上映『海をみつめる日』のトークイベントゲストが決定

そして、第1回上映『海をみつめる日』のトークイベントゲストも発表されている。第1回上映は、初の北海道開催として、5月16日(土)に北海道大学学術交流会館小講堂にて実施される。「台湾巨匠傑作選 2024・2025」にて特集され、熱い支持を集めるワン・トン監督による初の台湾郷土題材作品『海をみつめる日』(原題:看海的日子〈台語版〉)上映後には、台湾文学研究者の唐顥芸氏を迎え、トークイベントを開催する。

本作は、台湾における郷土文学の映画化ブームのきっかけとなった作品であり、原作者の黄春明は台湾を代表する郷土文学の巨匠である。本作では自ら脚本も手がけている。申込み方法は、各回7日前の昼12:00よりPeatixにて先着順にて受付する。≪参加無料、事前申し込み制≫

【台湾映画上映会 2026『海をみつめる日』上映会&トークイベント】
日 時:2026年5月16日(土)※上映後にトークイベントあり
開 場:13時00分 / 開 演:13時30分(上映時間100分)
場 所:北海道大学 学術交流会館小講堂(北海道札幌市北区北8条西5丁目8−1)
登壇者:唐顥芸(台湾文学研究者・同志社大学グローバル・コミュニケーション学部准教授)
※上映後、休憩(約10分)をはさみ、トークイベント(約60分)を予定。
※ゲスト・イベント内容は予告なく変更となる場合があります。ご了承ください。

≪参加無料、事前申し込み制≫
申込み受付:5月9日(土)昼12:00から先着順。
※定員になり次第、申込み終了。※事前にPeatixに登録が必要だ。
申込み先:≪Peatix≫ :https://taiwanculture.peatix.com/

【上映作品概要】『海をみつめる日』
1983年/100分/台湾
原題:看海的日子(台語版)/英題:A Flower in the Raining Night (Taiwanese-language Version)
監督:ワン・トン(王童)
出演:ルー・シャオフェン(陸小芬)/マー・ルーフォン(馬如風)/スー・ミンミン(蘇明明)/イン・イン(英英)
©️Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.

◆1983 金馬奨 最優秀主演女優賞/最優秀助演女優賞
◆1983 金馬奨 最優秀作品賞/最優秀脚色賞 ノミネート

白梅は幼い頃に養父に妓楼に売られた。未来への希望を失い日々を過ごす中、かつての妹分が母となり、しあわせに暮らす姿に憧れを抱き、自分も誠実で気立てのよい客を見つけ、子どもを産み母になることを決意する。
ワン・トン監督による初の台湾郷土題材作品で、同名小説の作家・黄春明が自ら脚本を担当。※台湾語版での上映
『本日公休』でスクリーンにカムバックしたルー・シャオフェンが、金馬奨最優秀主演女優賞を受賞した記念すべき作品。また本作は、台湾における郷土文学の映画化ブームのきっかけともなった。
原作は「黄春明選集 溺死した老猫」(西田勝編訳、法政大学出版局)に「海を訪ねる日」のタイトルで収められており、日本語で読むことができる。原作者の黄春明の作品の映画化では、侯孝賢監督『坊やの人形』や葉金勝監督『さよなら、再見』等がある。

【登壇者紹介】
唐顥芸/台湾文学研究者・同志社大学グローバル・コミュニケーション学部准教授
台湾出身。1999年台湾大学中国文学系卒業後来日、2008年神戸大学大学院博士課程修了、博士(学術)。主要論文に「現代詩の可能性を求めて——夏宇/李格弟『このシマウマ』『あのシマウマ』——」、「頼和と台湾近代詩の出発」、「一個關於台灣的寓言:〈有人問我公理和正義的問題〉」など。

≪上映会概要≫
名称:台湾文化センター 台湾映画上映会 2026 ※「文化センター」と「台湾映画」の間は半角アケ
期間:2026年5月~10月(全10回)
会場:台湾駐日本代表処 台湾文化センター/北海道大学 学術交流会館小講堂/大阪大学 大阪大学会館講堂/ユーロライブ/京都大学 HORIBA シンポジウムホール/中央大学<多摩キャンパス>3号館3551教室/慶應義塾大学 三田・北館ホール/日本映画大学 大教室/シネ・ヌーヴォ
主催:台湾駐日本代表処 台湾文化センター/Cinema Drifters/大福
共催:北海道大学中国文化論研究室・中国現代文学研究者懇話会/大阪大学大学院人文学研究科/ユーロスペース/京都大学大学院人間・環境学研究科東アジア文明講座/中央大学文学部中国言語文化研究室/慶應義塾大学東アジア研究所/日本映画大学国際交流センター/シネ・ヌーヴォ
宣伝デザイン:100KG

台湾駐日本代表処 台湾文化センター公式サイト

≪参加無料、事前申し込み制≫
各回の申し込みは、Peatixにて先着順にて受付。
≪Peatix≫ https://taiwanculture.peatix.com/
※Peatixにて、各回7日前の昼12:00より先着順にて受付。
※シネ・ヌーヴォのチケットについては、劇場HPにて取り扱いいたします。Peatix ではお申込みができません。
※本上映会について会場となっている大学、ユーロライブ、シネ・ヌーヴォへのお問合せはお控えください。
※ゲスト・イベント内容は予告なく変更となる場合がございます。ご了承ください。

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