ドラマ『スケルトン・クルー』KBのバックストーリーとは 「スター・ウォーズ」期待のサイボーグキャラ? | VG+ (バゴプラ)

ドラマ『スケルトン・クルー』KBのバックストーリーとは 「スター・ウォーズ」期待のサイボーグキャラ?

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『スケルトン・クルー』KBに注目

「スター・ウォーズ」ドラマ『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー』は2024年12月から2025年1月にかけて全8話が配信され、ドラマ『マンダロリアン』(2019-) と同じ新共和国時代を舞台に、銀河を冒険する子ども達の物語が描かれた。ジュード・ロウがフォースを操る人物を演じたことでも注目を集めた。

一方で、ロバート・ティモシー・スミス演じるニール、ライアン・キエラ・アームストロング演じるファーン、ラヴィ・キャボット・コニャーズ演じるウィム、そしてキリアナ・クラッター演じるKBもファンから愛されるキャラクターになった。

中でもKBは、その過去も含めて気になるキャラクターだった。今後の「スター・ウォーズ」シリーズでの再登場も期待される。今回は、KBとはどんなキャラクターだったのか、演じたキリアナ・クラッターのコメントと合わせて見ていこう。

『スケルトン・クルー』KBのバックストーリーとは

ドラマ『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー』のKBは、管理社会のアト・アティンで暮らす子どもで、米スター・ウォーズ公式では、演じたキリアナ・クラッターはKBのことをこう説明している。

KBは静かなタイプです。内向的ではあるのですが、大きな心を持っています。彼女はグループの保護者的存在であり、ファーンの親友でもあるんです。

冷静な判断ができるKBは、視聴者にとっても貴重な信頼できるメンバーだ。スター・ウォーズ公式では、KBのプロフィールで「もともと機知に富んだ聡明な少女であり、その能力はサイバネティック・インプラントによって更に強化されている」と紹介している。

『スケルトン・クルー』第6話ではKBに焦点が当てられた。事故に遭って以降、KBが機械と同化した身体で生きていることが示唆されると共に、メンテナンスを必要とすること、灰っぽかったり湯気が立ち込める環境が苦手であることが示された。

強みでもあり、弱点にもなるKBの“特性”について、演じたキリアナ・クラッターは米The Hollywood Reporterに以下のように語っている。

演じるにあたって、全てをクリアにできるように、自分でバックストーリーを作りました。その設定が私を突き動かしてくれましたが、公式なものではありません。自分のために書いたものを使っただけで、念の為大まかな設定にしてあります。

自分で作った設定は非公式で大まかなものとしつつ、キリアナ・クラッターはKBの具体的な設定をこう語っている。

彼女の脳の一部は機械で、それが役に立っている面もあります。何かを分析したり、記録したりすることには長けている。でも、そのせいで友達を作ることが難しくなることもあるんです。

キリアナ・クラッターは、KBが機械と一体化していることで備わった長所が、時に友人を作る障壁になると明かしている。確かに、子どもだけでなく大人同士の関係でも、厳密な分析や記憶よりも「忘れること」や「曖昧さ」が人間関係で重要になることはままある。

KBは、脳の一部が機械であることによって、他の子どもにはない苦労を経験してきたのだろう。それでもKBの友人であり続けているファーンは、KBにとっても大事な存在なのだと想像できる。

ちなみにKBについては、KBの“二人の母”も注目を集めた。「スター・ウォーズ」映画においては、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019) において初めて同性のキスシーンが描かれた。シリーズが幕を開けてから42年が経過していた。

KBは今後、「スター・ウォーズ」のユニバースで再び登場しそうではある。ドラマ『スケルトン・クルー』から映画『スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』(2019) までは、劇中で24年ほど経っている。KBが『エピソード9』以降の物語で登場すれば30代半ばになっている頃か。KBが今後、どこで登場するのかという点にも注目だ。

ドラマ『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー』はディズニープラスで独占配信中。

『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー』配信ページ

絵本『STAR WARS マンダロリアンとグローグー』は発売中。

2025年のウォールカレンダーも発売中。

4月23日配信開始の『キャシアン・アンドー』シーズン2の情報はこちらから。

Source
StarWars.com1 / StarWars.com2 / The Hollywood Reporter

【ネタバレ注意】『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー』最終回の解説&考察はこちらから。

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【ネタバレ注意】アニメ『バッド・バッチ』シーズン3フィナーレの解説はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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