ドラマ『エコー』全話配信
MCUドラマ『エコー』は2024年1月10日(水) から配信をスタート。全5話が一斉配信されるMCUドラマ初の方式で、マヤ・ロペスの物語が描かれる。ドラマ『デアデビル』(2015-2018)、ドラマ『ホークアイ』(2021) に続いてヴィランに起用されたキングピンことウィルソン・フィスクも登場し、これまでのMCUになかったダークなストーリーが展開されている。
今回は、いよいよ『エコー』最終回の第5話についてネタバレありで解説&考察していこう。以下の内容は『エコー』最終話第5話の結末に関する重大なネタバレを含むので、必ずディズニープラスで本編を鑑賞してから読んでいただきたい。
以下の内容は、ドラマ『エコー』最終回第5話の内容に関するネタバレを含みます。
Contents
ドラマ『エコー』最終話第5話「マヤ」ネタバレ解説&考察
タロアのスーパーパワー
ドラマ『エコー』最終回となる第5話のタイトルはズバリ「マヤ」。これまでマヤの母タロアを含むマヤの先祖たちの名前がエピソードタイトルに用いられてきたが、最終回でマヤに辿り着くことになる。
最終回の冒頭で流れている曲はNorthern Cree「Jingle Dress Song」(1995)。パウワウの曲で、Northern Creeはカナダにベースを置くネイティブのグループで、世界で最も有名なパウワウソングを手がけるグループとしても知られる。
幼少期にパチンコでキツツキを傷つけたマヤは、「木から落ちた」と嘘をついてヒーリング能力を持っている母のタロアのもとへキツツキを連れていく。その嘘を見破ったタロアは、“ビスキニク”と呼ばれるキツツキはチョクトー族にとって敵が来たら警告をくれる伝言役だったと説明。チャファやマヤと同じように手にオレンジ色の光を宿らせて能力を使うと、キツツキを治療してみせるのだった。
この演出から、人々を導き人間に姿を変えたチャファ、イシュタブリの英雄ロワク、射撃の天才トゥクロと同じく、タロアにもまたチョクトー族としてのスーパーパワーが宿っていることが分かる。
そんな母タロアの事故死するシーンが改めて描写され、第6話は本編へと入っていく。タロアは回復能力を持っていたが、事故では即死だったと思われ、マヤの足の怪我も治癒できなかったのだろう。
キツツキとガソリンスタンド
スカーリの店を訪れたチュラ。字幕と吹き替えには反映されていないが、スカーリを呼ぶときに最後に「old billy goat(老いた雄山羊)」と付けている。なかなか辛辣だが、二人の信頼関係の証でもある。チュラは以前スカーリの店に質に入れたミシンを探しに来たのだが、スカーリは大事にこれを取っていた。チュラはチョクトー語で別れを言うのだが、これは第3話でスカーリがチョクトー語でチュラを誘っていたことへのアンサーだ。
郵便局で働くチュラは、キングピンことウィルソン・フィスクと遭遇。キングピンを知らないチュラはパウワウが開催されることを話してしまう。キングピンはチュラのネックレスに手話の「愛してる」が刻まれることに気づくのだが、「愛してる」はドラマ『ホークアイ』でキングピンが見せた手話の一つだ。キングピンは「愛してる」と「私たちは家族」という便利な言葉の手話だけ覚えていたのだ。
チュラは孫のために手話を続けていると明かすも、その流れからキングピンにマヤの祖母だということを知られてしまう。キングピンはパウワウに部下のゼインを送り込むのだが、愛犬ビリー・ジャックと交通整理をしているビスケッツはゼインにゴリ押しされて業者用の駐車場に車を停められてしまう。押しに弱すぎる……。
タマハを出たマヤは、郊外のレストランの前でキングピンのコンタクトレンズを外し、朝食を摂っていた。あてはない様子で、この状況では一旦タマハから離れるのが得策だと考えたのだろう。しかし、マヤは窓の外にキツツキの姿を見つける。敵が近づいていることを知らせるキツツキだ。同時にチュラが現れないとビスケッツから連絡を受け、マヤはパウワウの会場へ向かうのだった。
ちなみにこのレストランはガソリンスタンドが併設されているのだが、このガススタの名前は「ROXXON」となっている。ロクソンは原作コミックに登場する石油会社の名前で、『デアデビル』や『エージェント・オブ・シールド』(2013-2020) など、映像作品にも度々名前が登場している。MCUでも映画「アイアンマン」シリーズやドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』(2022) などに名前が映り込んでいる。また、ドラマ『ロキ』(2021-2023) のシーズン1ではグループ会社と思われる大型スーパーのロックスカート (ROXXCART) が登場している。
「エコー」の意味
バイクを飛ばしてチュラの家にたどり着いたマヤは、そこで母タロアの姿を見る。タロアはマヤが深く傷ついているとことを見抜き、胸に手を当ててヒーリング能力を使う。母と会った最後の記憶である事故現場の車内で、タロアはマヤに「あなたは独りじゃない」と告げるシーンは涙なしには観られない。このシーンに入る直前にはチャファ、ロワク、トゥクロ、チュラのビジョンも登場する。
マヤはずっと独りで生きてきたと思っていた。キングピンにはその孤独を利用された。けれどタロアは、「先祖たちもあなたの一部」と語り、「あなたの中をこだま(エコー)してる」と告げると、「エコー」と言いながら頬に手を当てる。頬に手をあて、掌を振りながら離すことで手話で「エコー」を示しているのだが、二度目の「エコー」は手を頬から離した後、また手を頬に当てている。
原作コミックでは、マヤの父が死に際に血がついた手でマヤの頬に触れ、マヤの頬には手形の模様が残る。マヤはデアデビルを犯人だと思い復讐を誓うのだが、その”復讐の証”だった手形がMCU版では母や先祖とのつながりを示す表現に昇華されている。
タロアは孤独という痛みを取り除こうと提案するが、マヤは方法がわからないと吐露。これに対してタロアは「自分と先祖が助ける」、自分たちは「チャファから松明を受け継ぎ、家族のために戦ってきた」「次はあなた」と助言する。確かに振り返れば、一族を洞窟から脱出させて新しい世界に導いたチャファも、イシュタボリの試合に勝利して部族の追放を阻止したロワクも、白人たちから軽騎兵隊を救ったトゥクロも、それぞれ家族のために戦った女性たちだった。
それでもマヤは自分が家族に危険をもたらすと、周囲に言われてきた言葉を内面化してしまっていた。タロアは才能を授かったことに対して逃げてはいけないと告げ、イシュタボリ選手のロワクの「戦略 (Tactics)」、軽騎兵隊に入れなくても準備を続けていたトゥクロの「抜け目なさ (Cunning)」、新世界に一族を導いたチャファの「勇気 (Ferocity)」、そして難産で娘を産んだチュラとチュラを救ったタロアの「愛 (Love)」。チュラが作ったコスチュームには、それらが吹き込まれていた。
チョクトーの民族衣装をモチーフにした赤いコスチュームには、太陽のようなマークが大きく入っている。これは父ウィリアムが首に入れていたタトゥーと同じ模様で、マヤのジャケットにも入っていた模様だ。原作コミックのマヤのコスチュームに入っているマークでもある。
キングピンとの決戦
あなたは一人ではない、タロアからそう告げられたマヤはコスチュームを着てパウワウの祭りへ。しかし、ボランティアのTシャツを着たキングピンの手下たちもそこに紛れ込んでいた。視点は音が消えたマヤの世界に変わり、自らがこのカルチャーの一部であることを感じながら、マヤはウィリアムから教わった「よく見る」ことで世界を観察する。美術工芸品の展示場にキツツキの姿を見たマヤはそこに敵がいることを確信。キツツキは敵の到来を知らせてくれる存在だ。
建物の中にいたのはやはりウィルソン・フィスク。そして、捕えられたボニーとチュラ。キングピンはマヤがまだコンタクトレンズをしていると思って喋りかけているが、マヤはもう捨てているのでボニーの通訳を通して話している。
自分にとって家族はボニーとチュラであり、フィスクではないと断言したマヤに、キングピンはウィリアムを殺したように家族を殺すと脅しをかける。意外にもキングピンがウィリアムを殺した首謀者であることを認めたのはこれが初めてである。このことからも、マヤとの関係を諦めて開き直っていることが分かる。
キングピンの部下がマヤを殴ると、マヤは先祖たちと祖母・母のビジョンを見る。上着を脱いだマヤの左右には、トゥクロ、チャファ、タロア、ロワクの姿が。そして4人の姿がマヤに“エコー”すると、ボニーとチュラの手もオレンジに光り、第2話のマヤのようにパワーを手に入れる。おそらくこの力は血縁がある女性にしか付与できないものと思われるが、他者にパワーを与えられるというのは、MCUでこれまであまりなかった能力である。
3人がキングピンの部下たちを伸していく一方、外ではビスケッツが自分で作り直したチュラのトラックでキングピンの部下たちが乗るバンをペシャンコに踏み潰す。ビスケットは前話で、車を修理に出すのではなく廃車置き場から部品を探して自分で修理することを決めていた。さらにヘンリーは、ロケットランチャーでパウワウの襲撃を試みるゼインを狙撃。見事にこの危機を救ってみせる。ヒーロー“ブラック・クロウ”としての活躍を見せている。
エコーの能力
部下を全員倒されたキングピンは、改めて先祖の4人と共にあるマヤの姿を見る。マヤが孤独であることを利用して支配してきたキングピンにとっては耐えがたい光景だったのだろう。キングピンはついにマヤに殴りかかるが、マヤは母タロアのヒーリング能力をキングピンに使って無力化。さらに『ホークアイ』最終話でマヤが撃った方の目に、今度はヒーリングの手を当てるのだった。
タロアが母を失ったマヤのトラウマの状況を見せたのと同じように、マヤもキングピンに幼少期のトラウマのビジョンを見せ、痛みと怒りを手放すよう求める。フィスク少年のせいにして母に暴力を振るっていた父、それを殺した自分。自分がどこから来たのかを忘れないために金槌を持ち続けていたキングピン。マヤはその傷を癒せるタロアの能力を使い、前回キングピンが望んでいた「自由にしてくれ」という願いを、殺し以外の方法でやってのけるのだった。
ここまでで十分に分かる通り、MCU版マヤ・ロペスの能力は、先祖たちの能力を“エコー”させて使えるというものだ。MCUにおけるコピー能力といえば映画『ブラック・ウィドウ』(2021) に登場したタスクマスターが挙げられるが、タスクマスターはあくまでファイティングスタイルとスキルを完璧にコピーできるだけだ。マヤの場合は、先祖の力であれば特殊能力/スーパーパワーでもコピーできる。
ただし、ここまでの発動条件と前回のチュラの話を合わせると、困った時にしか発動できないという条件もあるかもしれない。自由に使いこなせるなら母タロアの治癒能力はかなり便利な能力になるが、果たして。
何らかの“治癒”を施されたキングピンは部下に連れられてその場を去っていく。これによってキングピンの暴力性が取り去られたのか、あるいは幼少時代の記憶がなくなり、幼い者への保護欲/支配欲がなくなったのかは、今のところは不明である。
18年の時を経て
そして、幼い頃のマヤがタロアに治してもらったキツツキを解き放つシーンが挿入される。傷ついた相手を殺すのではなく、治癒させて放つというのは、キングピンに対してやったことと同じだ。
タマハの街に平和が戻り、第3話で流れたサマンサ・クレイン「When We Remain」(2020) が流れる。「ここに残るなら、忘れられた街の美しい骨としてではなく、私たちは花や木々となる」と歌われるこの曲をBGMに、マヤはバイクを走らせて家族のもとへと向かう。「直せないと思うほどボロボロになっても、手放せないものは捨ててはいけない」。チュラの教え通り、18年の時を経てマヤの家族は一つになったのだった。
最後に、マーベル・スタジオからのチョクトー・ネーション・オブ・オクラホマへの謝辞が表示される。チョクトー・ネーションは、ドラマ『エコー』に登場するチョクトー族の表象は全てチョクトー・ネーションが監修しており、マーベル・スタジオは全ての要請に応じたとされている。ネイティブ・アメリカンのコミュニティからの大きなサポートを得て制作された作品なのだ。
ポストクレジットの意味は?
キングピンのその後
ドラマ『エコー』最終話の第5話にはポストクレジットシーンが用意されていた。プライベートジェットでニューヨークに戻っている様子のキングピンことウィルソン・フィスクは、手遅れになる前に事態を収拾するべく、残った幹部を集めると言っている。
この“事態”とは、マヤという後継者を失ったこととも捉えられるし、ヘンリーを通したネイティブ・アメリカンとのビジネスを失ったこととも捉えられる。ちなみにだが、米国の前大統領ドナルド・トランプは実業家時代にネイティブ・アメリカンのカジノビジネス業界と対立し、何度も差別発言を行なっている。
そんな中、テレビからはニューヨーク市長選挙の有力候補が不在というニュースが流れる。「有権者は闘う市長を求めている」「職業政治家は不利」「市民のフラストレーションを理解できる候補者」「体制に立ち向かえるアウトサイダーが有利」と語られ、フィスクが前のめりになったところで『エコー』最終回は幕を閉じる。
もちろんこれは、フィスクがこの後政界に進出することを示唆するエンディングだ。『エコー』版のキングピンは父のトラウマという個人的な目的のために動いていたように思えるが、その感情がなくなった今、キングピンはより大きな目的のために動き出すのではないだろか。
原作とMCUの流れは?
原作コミックではウィルソン・フィスクがニューヨーク市長になり、ヒーローの活動を取り締まる法律を作るという展開がある。ニュースでは、選挙戦は終盤だがまだ誰が勝っても不思議ではないとも話されており、2025年5月時点でフィスク市長が誕生する可能性は高い。
MCUでは、2025年春にドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)』の配信を予定している。もちろんキングピンの登場が予告されており、市長になったキングピンと、取り締まられる立場となったデアデビルの戦いが描かれることが予想できる。
2025年2月には映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(原題)』が公開されるが、こちらではハリソン・フォードが演じるサディアス・E・“サンダーボルト”・ロスが大統領として登場する。『インクレディブル・ハルク』(2008) や『シヴィル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016) ではヴィランだった人物が国のトップに立つということだ。
ストリートレベルのヒーローにとっての大ヴィランであるキングピンの市長就任と、スーパーヒーローの天敵であるサンダーボルト・ロスの大統領就任は同期しているようにも思える。もちろんこれは陰謀論者が国のトップに立ってしまったアメリカの現実を反映した展開だろう。
加えて、2025年11月にはヴィランチームを主役に据えた映画『サンダーボルツ(原題)』が公開される。こちらはそのタイトル通りサンダーボルト・ロスが結成する政府公認チームになることが予想されるが、原作コミックではサンダーボルツが違法化されたニューヨークのヒーローを狩る展開もある。2025年に公開されるこれらの作品がアメリカの地方議会から国政まで描くポリティカルな連作になるかもしれない。
ドラマ『エコー』ネタバレ感想
学びの多い作品
初の「マーベル・スポットライト」作品ということで、しっかりマヤ・ロペスの物語を深掘りしながらも、最後には今後のシリーズでの大きな動きのヒントも盛り込まれていた。一斉配信でMCUのゴージャスな作品をイッキ見できるという経験も新鮮だし、総じて満足度の高い経験になった。
『エコー』から学ぶことは非常に多かった。ネイティブ・アメリカンの歴史や文化については調べながら解説を書くことになり、大変ではあったが、同じように世界中でネイティブのことを学んだ人たちがいると考えるととても有意義な作品でもあったように思う。
また、作品にチョクトー・ネーションの徹底した監修が入っていることは安心感をもたらしてくれた。それでいて実際の伝説や文化をサイエンス・フィクションの物語と融合させたシドニー・フリーランド監督と、脚本家のマリオン・デイラ、エイミー・ラルディンの手腕も見事だった。
そして、マヤの周囲の人々が自然に手話を使っていることで、むしろ手話ができないキングピンたちが間抜けに見えた点もよかった。耳が聞こえないろう者は世界に4億人以上いるとされており、『エコー』を観ていると、その人たちとコミュニケーションがとれる手話を学びたいという気持ちにもなった。現実に存在する人々をいないことにせず、作品の中できちんと描く“レプリゼンテーション”がしっかり機能している例だと言える。
マヤの物語
マヤの物語は「世界を救うかどうか」を巡るものではなく、自分自身と大事な人へのケジメの付け方を巡るもので、その苦悩が私たちにとってとても身近なものだった点も良かった。
「話をするより、話を聞いてやれ」「誰もが自分の思いとは違うことをしてしまう」「ボロボロであっても、手放したくないものは捨てるんじゃない」。そうした人生訓が随所に散りばめられており、自分自身の日々の生き方を見直す機会にもなった。
また、5話をかけて少しずつマヤの物語が進んでいくことで、すれ違いを乗り越えることは簡単なことではないということをきちんと受け入れながらも、必ず道筋はあるというメッセージも非常にうまく描くことができていた。『エコー』はとにかく雑なところがなかった印象で、VFXや脚本も含めて急ぎ足の印象があったディズニープラスのMCUシリーズに一つの転換点をもたらしてくれるような気もする。
物語を現実に
最後に、触れておかなければいけないことがある。2024年1月16日現在、マーベル・スタジオの親会社であるウォルト・ディズニー社は、パレエスチナを侵攻するイスラエルに友好的な声明を出しながら、パレスチナで殺された被害者に対しては何の声明も出していない。国連人権理事会の専門家はガザ侵攻に対して「民族浄化に相当する」と警告しており、『エコー』で大事に描かれた民族の誇りの物語とは真逆の事態が進行している。
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021) では、暴力に訴えるしかない難民をテロリスト呼ばわりするなというメッセージを発信するなど、マーベル・スタジオはマイノリティや虐げられる人々に寄り添う作品を作ってきた。ディズニー100周年記念映画『ウィッシュ』(2023) もイスラエルを批判するようなストーリーになっており、クリエイターたちの中には当然良心がある人たちがいることだろう。
こうした物語で描かれることがただの虚構であるなら、MCUが描いてきた「誰もがヒーローになれる」「一人一人がヒーローであれ」といったメッセージは全く無意味なものになる。物語の力を信じ続けるためにも、筆者はイスラエルによる人権侵害に強く抗議する。
一方で、アメリカでは反ユダヤ主義を掲げるオルタナ右翼もまた、マイノリティを主人公にしたディズニー系列の作品に対してボイコットを呼びかけていることにも注意されたい。イスラエルによるパレスチナへの抑圧は白人男性ばかりが主人公だった時代から続いており、その間は沈黙を続けてきたにもかかわらずだ。
哀しいことだが、権力/オフィシャルの側がヴィランになることには慣れている。筆者は、『エコー』のような物語の力を信じて、非抑圧者の、マイノリティのヒーローたちと共にこの現実に挑んでいきたい。おばあちゃんが言ってた。どうしようもないように思える状況でも、ボロボロに壊れてしまったように思えても、手放したくないものは捨てちゃいけない。
ドラマ『エコー』はディズニープラスで全5話が配信中。
『エコー』最終回のラストを受けての今後のMCUについての考察はこちらの記事で。
第4話のネタバレ解説&考察はこちらから。
第3話のネタバレ解説&考察はこちらから。
第2話のネタバレ解説&考察はこちらから。
第1話のネタバレ解説&考察はこちらから。
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