「ジョン・ウォーカーの唯一の家族は…」『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』ウォーカー役俳優が語る哀しい設定 | VG+ (バゴプラ)

「ジョン・ウォーカーの唯一の家族は…」『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』ウォーカー役俳優が語る哀しい設定

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ジョン・ウォーカーに注目

Disney+オリジナルのMCUドラマとして配信されている『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は、約6時間におよぶ全6話を通して、新旧のキャラクターが置かれた様々な立場を描き出している。新キャラの中で特に注目を集めているのはジョン・ウォーカーだ。俳優のワイアット・ラッセルが演じるジョン・ウォーカーは、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の物語において重要なポジションに託され、明確なメッセージを伝えてくれている。

ジョン・ウォーカーを演じるワイアット・ラッセルは、他の出演者・製作陣と共にThe Undefeatedのインタビューに出演。“ジョン・ウォーカーの唯一の家族”について語った。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ファルコン作品タイトル』第5話の内容に関するネタバレを含みます。

見捨てられたジョン・ウォーカー

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第1話のラストより、二代目キャプテン・アメリカとして登場するジョン・ウォーカーは、当初はサムとバッキーに協力的な態度を見せていたが、徐々にその立ち位置を変えていく。自身の力量不足から各々が持つ物語の蚊帳の外におかれ、スーパーパワーを渇望する心が、第4話ラストでは最悪の結果を招くことになる。

凶行に走ったジョン・ウォーカーは、これまで全面的なバックアップを受けてきたアメリカ政府から一方的に断罪され、“不名誉除隊”という軍人としては耐えがたい処分を受ける。アメリカという国、というよりアメリカ政府に人生を捧げてきたジョン・ウォーカーは、一転して政府とは他人の立場になってしまう。

アメリカの軍人にとって、地位と名誉がどれほど重要かという解説は、こちらの記事を参照。

ジョン・ウォーカーの唯一の家族

そして、ジョン・ウォーカーを演じたワイアット・ラッセルが語った“ジョン・ウォーカーの唯一の家族”とは、ほかでもないアメリカ政府のことだ。ワイアット・ラッセルはこう語っている。

ジョン・ウォーカーのバックグラウンドを見ると——バッググラウンドを知ることは大切ですよね——なぜ彼が自分の行動を正しいと思っているのかが分かります。彼は長年アメリカ政府によって、人を殺すマシーンになるために訓練されてきました。政府は人を殺せるようにジョン・ウォーカーを訓練してきたのです。

ですから、ジョン・ウォーカーがキャプテン・アメリカのポジションを押し付けられた時、彼は必要に迫られてその仕事を選んだわけではありません。長年彼にとって唯一の家族であったアメリカ政府によって彼が選ばれたのです。彼がキャプテン・アメリカとしての職務を果たす時、頭の中では「私は悪いやつを殺すために雇われた。私の行動によって生まれるモラルの問題は関係ない。ただ仕事をやるだけ」と考えているんです。ロボットのようにね。

ジョン・ウォーカーは『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第2話でその経歴が少しだけ語られた。高校アメフトではクォーターバック、アメリカを代表する陸軍士官学校を卒業し、対テロ活動に尽力、アメリカで初となる三度の名誉勲章受賞という輝かしいキャリアを持っている。一方で、長年政府に奉仕してきた分、政府のために働き、政府から切り捨てられた時のショックは相当のものだったと予測できる。

「自分の仕事をしているだけ」

ワイアット・ラッセルは、ジョン・ウォーカーの心情について、こう続けている。

そこである問題が持ち上がります。もしキャプテン・アメリカになり、あの盾を手にしたとして、やるべきことはこの地球上から悪い奴らを消すことだけではありません。そんな風にはできていません。ジョンの場合は、自分では自分が完全に間違っているわけではないと思っています。それが彼を興味深いキャラクターにしています。「ちょっと待って、私は自分の仕事をしているだけなのに、なぜ間違ったことをやっているような気持ちにさせるんですか」と。

彼が過去に生きてきた世界では、彼は (その行動を) 精査されることはありませんでしたが、これからは全てをチェックされることになり、私たちは彼がそれを理解して対処しなければならない状況に立たされているのを見ているのです。

凶行の後、ジョン・ウォーカーが反省をしていなかった理由は、「政府から与えられた仕事を全うしただけ」という意識があったというのだ。しかし、今はSNSで世界中の耳目を集める時代。批判を恐れたアメリカ政府はジョン・ウォーカーを切り捨てるという判断を下したのだった。

そして、そんなジョン・ウォーカーに新たな居場所を提供するのがヴァルことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌだ。アメリカ政府から切り捨てられたジョン・ウォーカーは失意に沈むが、ヴァルはジョン・ウォーカー自身に価値があるとささやき、この世界にはまだジョン・ウォーカーを欲している人物がいるということを伝える。

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のプロデューサーであるゾーイー・ナーゲルハウトは、「ジョンは常に目的を必要としている人間」と話し、ヴァルの登場がジョン・ウォーカーに新たな居場所を与えることを示唆している。ヴァルの役割についてはこちらの記事で。

なお、このインタビューでは、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギはジョン・ウォーカーを演じたワイアット・ラッセルの演技を絶賛している。二代目キャプテン・アメリカが登場した途端にSNSで強い拒否反応が出たことは、製作陣の狙い通りで、ワイアット・ラッセルの演技力の賜物だということだ。

一方で、ジョン・ウォーカーについては両親などの家族が登場しておらず、その出自は謎に包まれている。今後のシリーズでオリジンが語られることはあるのだろうか。

MCUドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は、Disney+で独占配信中。

Disney+

Source
The Undefeated

このインタビューでは、ケヴィン・ファイギがスーパーパワーに対する渇望が人をヴィランにする述べている

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を通して見えたMCUのヴィランチーム結成の可能性についてはこちらの記事で考察している。

最終話 第6話のネタバレ解説はこちらの記事で。

第5話のネタバレ解説はこちらの記事から。

VG+編集部

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