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アニメ『呪術廻戦』第2期22話放送
アニメ『呪術廻戦』(2020-) は2023年7月より第2期の放送および配信がスタート。芥見下々の同名漫画を原作とした本作は、いよいよ第22話／通算46話で第2期もラスト2話となり、「渋谷事変」編もクライマックスに突入する。
第2期22話／通算46話ではどんな展開が待っていたのか、今回もネタバレありで感想と原作漫画との違いを解説していこう。なお、以下の内容はアニメ『呪術廻戦』第2期22話／通算46話のネタバレを含むが、アニメでまだ扱われていない範囲の原作漫画のネタバレは行わない。アニメの方を視聴してから読んでいただきたい。
以下の内容は、アニメ『呪術廻戦』第2期22話／通算第46話の内容に関するネタバレを含みます。
アニメ『呪術廻戦』第2期22話／46話「変身-弐-」ネタバレ感想＆解説
冥冥に何があった？
前回、虎杖悠仁は真人に勝利。しかし真人の前に現れたのは偽夏油だった。アニメ『呪術廻戦』第2期22話／通算第46話「変身-弐-」は、日下部篤也とパンダの日下部班の様子から幕をあける。日下部は両面宿儺と化した虎杖悠仁の姿を見て、虎杖悠仁のしけに賛成という立場を表明するのだった。
一方、冥冥は憂憂と共にマレーシアのクアラルンプールにいた。現地時間22時36分というのは、日本時間の23時36分であり、虎杖vs真人戦とほぼ同時刻であることが分かる。冥冥と憂憂が最後に登場したのは特定疾病呪霊・疱瘡神に勝利し、偽夏油と対峙した場面だった。
ここでは冥冥は電話の相手に、偽夏油に「殺されそうになった」から「憂憂の術式」でマレーシアに逃げたと取れる発言をしている。冥冥が「私？ KL」と言っているのは、「クアラ・ルンプール (Kuala Lumpur)」の略だ。また、電話の相手の場所は朝ということだが、時差から計算するとアメリカの東海岸時間で午前10時前になる。どうやら冥冥は偽夏油の力を見て、日本の経済が破綻することを悟ったようである。
冥冥に何があった？
前回、虎杖悠仁は真人に勝利。しかし真人の前に現れたのは偽夏油だった。アニメ『呪術廻戦』第2期22話／通算第46話「変身-弐-」は、日下部篤也とパンダの日下部班の様子から幕をあける。日下部は両面宿儺と化した虎杖悠仁の姿を見て、虎杖悠仁のしけに賛成という立場を表明するのだった。ラスト3話は冒頭からなんだかこれまでにも増してシネマティックな作画だ。
一方、冥冥は憂憂と共にマレーシアのクアラルンプールにいた。現地時間22時36分というのは、日本時間の23時36分であり、虎杖vs真人戦とほぼ同時刻であることが分かる。冥冥と憂憂が最後に登場したのは特定疾病呪霊・疱瘡神に勝利し、偽夏油と対峙した場面だった。
ここでは冥冥は電話の相手に、偽夏油に「殺されそうになった」から「憂憂の術式」でマレーシアに逃げたと取れる発言をしている。冥冥が「私？ KL」と言っているのは、「クアラ・ルンプール (Kuala Lumpur)」の略だ。また、電話の相手の場所は朝ということだが、時差から計算するとアメリカの東海岸時間で午前10時前になる。どうやら冥冥は偽夏油の力を見て、日本の経済が破綻することを悟ったようである。
脹相は虎杖にとどめを刺そうとした時に虎杖が弟として脹相に接している「存在しない記憶」を見て、涙を流して動けない状況になっていた。それでも、虎杖は何者か、自分は何かを知るために立ち上がるのだった。
戦力を分散させていなければ…
渋谷警察署宇多川交番跡で真人の前に現れた偽夏油は、迫り来る虎杖に大鯰の呪霊を使い虎杖を足止めする。アニメ版では漫画版よりも大鯰がどう動いているのかが分かりやすくなっている。また、次のムカデの呪霊についても漫画版では真っ黒だったがアニメ版では緑色になっており、こちらも偽夏油の操る呪霊がよりリアルなビジュアルで虎杖に迫っている。
意外にも虎杖が（偽）夏油と出会うのはこれが初めてで、偽夏油は呪霊操術の術式開示をしている。「手数の多さで畳み掛ければいい」というのは、特定疾病呪霊を倒した後にさらに呪霊でたたみかけた冥冥への攻略方法にも言及しているのだろう。
さらに偽夏油は、戦力を分散させなければ乙骨ではなく夏油が勝っていたと、『劇場版 呪術廻戦0』(2021) にも言及している。その時の夏油の目的は術師の戦力を分散させて乙骨から里香を奪うことだったので、ここではあくまで乙骨vs夏油の勝ち負けに話を限定した「if」について話しているのだろう。
わずか二手でボロボロになった虎杖悠仁。圧倒的強者感を出す偽夏油に飛びかかったのは真人だった。この前に偽夏油が術式を解明されても新しい呪霊を放てばいいと言った時、真人は何かに気づいたような表情をしていた。これはアニメオリジナルの演出だ。
夏油の奥義
偽夏油はいずれ呪霊である真人を取り込むつもりであり、今がその時と判断したのだろう。一方の真人もそれを知っており、取り込まれる前にここで偽夏油を攻撃しようとしたがあっさり避けられ、呪霊玉にされてしまったのだった。真人がメカ丸と戦った際には、攻撃を喰らった真人を見て「場合によっては今この場で…」と言っていたが、これは真人を取り込むタイミングをはかっていたのだ。
アニメ『呪術廻戦』第2期22話／46話はOPを経て、原作コミックス第16巻の内容に入っていく。「渋谷事変」編もいよいよクライマックスだ。偽夏油は、「極ノ番」という各術式の奥義について話す。このシーンでは、壊相が使った「翅王」、渋谷事変で漏瑚が宿儺に使った「隕」が映し出されている。
そして偽夏油は呪霊操術の奥義である「うずまき」について解説を始める。これは『呪術廻戦0』で夏油が乙骨相手に使用した技であり、取り込んだ呪霊を一つにまとめて超高密度の呪力を相手にぶつけるというものだ。つまり呪霊を使い捨てにするということであり、偽夏油は当初この奥義を評価してなかったが、真価は準1級以上の呪霊を「うずまき」に使用する時に発揮されるという。
準1級以上の呪霊を対象に「うずまき」を使用すると、その呪霊が持つ生得術式を抽出することができる。それを明かした偽夏油は、真人の呪霊玉を自身に取り込むのだった。そこに現れたのは京都校の西宮桃だった。西宮の合図を受けて加茂憲紀が矢を放つと、禪院真依が狙撃銃で加勢。相手の身体はあくまで生身の人間なので、通常兵器でも効果があるのだ。
さらにメカ丸の言葉に涙を流していた三輪霞が到着。中学で師範と出会い、母の負担になりたくないと術師になるために刀を振るったという三輪の過去が回想されている。三輪の決死の「シン・陰流 抜刀」の演出もまたシネマティックで豪華な演出に。感動のシーンだが、これも偽夏油にあっさりと止められてしまう。偽夏油が取り込んだ真人を使って「うずまき」を使おうとしたその時、現れたのは日下部と庵歌姫だった。
日下部は三輪と同じくシン・陰流の使い手。ここではおそらく簡易領域を使って三輪を守ったものと思われる。偽夏油は日下部を「少しは蘊蓄（うんちく）がある」と認めているが、簡易領域は術式であっても領域に入ってきたものを自動的に迎撃できるため、術式を摘出して放つうずまきも弾くことができるのだ。
脹相が明かす過去
さらにここに現れたのは脹相。そして脹相の回想を通して、偽夏油の正体が語られる。脹相には母、母を妊娠させた呪霊、その間に血を混ぜた加茂憲紀（のりとし）という三人の親がいた。脹相は呪胎九相図を真人が人間に受肉させる形で復活した存在で、呪胎九相図は加茂憲紀が呪霊の子どもを孕む女性に妊娠と胎児を9回繰り替えさせる形で生まれた特級呪物だ。そしてその加茂憲紀が偽夏油の正体だったのだ。なお、呪術高専京都校の加茂憲倫（のりとし）は加茂憲紀と読みが同じなので混乱している。
だが、偽夏油は加茂憲紀という名前も数ある名の一つに過ぎないと話す。確かにここで映し出される加茂憲紀の額にも偽夏油と同じツギハギの跡がある。五条封印時には頭が開いて口がついた脳が顔を覗かせていた。加茂憲紀もまた、肉体を利用されたに過ぎないのだろう。虎杖を弟と確信した様子の脹相は、偽夏油が弟を殺させようとしたということに怒りを抱き、偽夏油に挑む。だが、ここに割って入ったのは裏梅だった。
第2期22話／46話の後半戦は、脹相の回想から幕をあける。自身の術式の影響によって血が繋がった弟の異変を感じ取ることができ、虎杖にとどめを刺そうとした時に虎杖の死を強烈に感じ取ったために、虎杖が自身と血の繋がった弟であることを知ったのだ。この解説シーンは原作漫画よりも多くの回想シーンが挿入されており、音楽も相まって、脹相＝お兄ちゃんというイメージがより印象的に演出されている。
虎杖を「悠二」呼びにした脹相は穿血を発動。「全力でお兄ちゃんを遂行する」という名言が飛び出すと、特級の圧倒的な力で偽夏油を追撃していく。脹相vs偽夏油の戦いはアニオリ演出で、アニメならではのレーザー演出が繰り広げられている。対する偽夏油も脹相と互角の戦いを見せている。
パンダは東堂や脹相に愛されている虎杖を疑問視するが、この二人は共に虎杖によって「存在しない記憶」を見せられた二人である。呪術師チームはこの機に乗じて畳み掛けようとするが、裏梅の「氷凝呪法 霜凪（しもなぎ）」で一同は凍らされてしまう。裏梅は強力な氷の術式を使用する上に反転術式で傷を治すこともできる。
最後に現れたのは…
脹相は裏梅に殺されかけるが虎杖悠二が氷結が甘く抜け出すことができたために脹相の救出に成功。ここで初めて脹相×虎杖のタッグが完成するのだった。この時、裏梅は「誰の肉体だと…!!」と憤っており、虎杖は自分の氷結が甘かったことを宿儺関連だと予想しているため、裏梅と偽夏油は虎杖と宿儺に関してもなんらかの計画を持っていることが想像できる。あるいは宿儺を起こしてしまうことを恐れたのだろうか。
裏梅の「直瀑」に一同が晒されそうになったその時、現れたのは九十九由基だった。偽夏油に「あの時の答え」を聞いているが、これは「懐玉・玉折」編で九十九が高専生の夏油に「どんな女がタイプだい？」と聞いたことを指している。これに素直に答えた灰原に対し、夏油は「どちら様ですか？」と聞き返していた。
4人しかいない五条悟・夏油傑・乙骨憂太・九十九由基の特級呪術師のうち、封印された五条悟を含め3人が揃う展開に。残り1話、一体どんな結末が待っているのだろうか。
アニメ『呪術廻戦』第2期は2023年7月6日(木) より、毎週木曜23:56～、MBS/TBS 系列全国28局にて放送中。配信先は公式サイトで。
『呪術廻戦』第2期のBlu-rayは予約受付中。
『呪術廻戦』コミックス最新刊第25巻は2024年1月4日(金) 発売で予約受付中。
今回の原作である第15巻と16巻は発売中。
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