第2期21話/45話ネタバレ感想『呪術廻戦』虎杖vs真人、東堂×高田ちゃん。原作漫画との違いを解説 | VG+ (バゴプラ)

第2期21話/45話ネタバレ感想『呪術廻戦』虎杖vs真人、東堂×高田ちゃん。原作漫画との違いを解説

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

アニメ『呪術廻戦』第2期21話放送

芥見下々の原作漫画をアニメ化した『呪術廻戦』は2020年に第1期の放送および配信を開始。2021年には『劇場版 呪術廻戦 0』が公開されると、2023年7月からは満を持して第2期が放送および配信されている。

アニメ『呪術廻戦』第2期は全24話で構成される。第21話/通算45話で、第2期も残すところあと3話。第2期21話/45話はどんな展開が待っていたのか、今回もネタバレありで感想を記し、原作漫画との違いを解説していこう。なお、以下の内容はアニメ『呪術廻戦』第2期21話/通算45話のネタバレを含むが、アニメでまだ扱われていない範囲の原作漫画のネタバレは行わない。アニメの方を視聴してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『呪術廻戦』第2期21話/通算第45話の内容に関するネタバレを含みます。

アニメ『呪術廻戦』第2期21話/45話「変身」ネタバレ感想&解説

vs 幾魂異性体

渋谷の地上に飛び出した真人・虎杖・東堂の三人は決戦に挑む。三人とも前話で覚醒した状態にある中で、真人は分裂。更に拒絶反応が微弱な魂同士を掛け合わせて「幾魂異性体」という攻撃特化の改造人間を作り出し、東堂の相手をさせる。

幾魂異性体の見た目は明かに普通の改造人間とは異なるが、東堂は京都から駆けつけたばかりのため「改造人間」がどのようなものかを知らない。ゆえに幾魂異性体と対面して「改造人間の等級は3級〜2級と聞く」と見積もっている。幾魂異性体は複数の魂を一瞬で燃やしてパワーを発揮する、攻撃に特化した改造人間だ。防御力は弱いため、一級術師の東堂にとってはそれほどの強敵ではないようである。

真人は虎杖に注力できるよう、東堂相手に幾魂異性体をもう二体出現させていた。東堂は元は人間である幾魂異性体と対峙すると、「許せ、憐れな魂たちよ」と言いペンダントにキスしている。このペンダントは今回のキーアイテムになる。

「0.2秒の領域展開」

虎杖は真人の多重魂「撥体」による猛攻を避けているが、渋谷109の看板を投げつける演出はアニメオリジナルのものだ。幾魂異性体を退治した東堂が合流すると、真人は回避能力が高い東堂と魂に触れられない虎杖という難敵を相手にせざるを得ない状況に。東堂に攻撃を当てるために領域展開をすれば虎杖に宿った宿儺に触れて真人は殺されてしまう。これはアニメ第1期13話で真人が宿儺に触れてしまい殺されかけたことを踏まえている。

だが、真人はこの「領域を展開すれば犠牲が生じる状況」を既にこの渋谷で見て、その対処法を知っていた。それは、五条悟が渋谷事変でやってのけた「0.2秒の領域展開」だった。真人は領域展開「自閉円頓裹」を発動する。

東堂はこれに対して九十九由基直伝の簡易領域の展開で身を守る。一級術師の東堂だが、領域展開対策も取得済みとは流石は特級術師・九十九の弟子である。第2期では特別一級術師の禪院直毘人が陀艮の領域内に閉じ込められた際に領域対策の「落花の情」を発動したが、一級術師であるナナミンは領域対策の術を持っていなかった。東堂がいかに優れた術師かということが分かる。

覚醒状態にある真人は生得領域の具現化と術式の発動を同時にやってみせ、宿儺と対面。ここで真人は「虎杖との間に保険は作ってあるんだろ?」と宿儺に問いかけているが、これは少年院で虎杖と宿儺が結んだ縛りの内容だと思われる。宿儺は虎杖を生き返らせるために条件を出したが、その内容は宿儺が「契闊」と唱えたら虎杖と入れ替わるというものだった。

東堂×高田ちゃん

虎杖と宿儺が入れ替わる前に真人は無為転変を発動。東堂を左手から変形させるが、東堂は自らの左手を断ち切って難を逃れる。ナレーションでは、真人は領域展開後は術式が一時的に使用困難になることを里桜高校の件で知っていたと語られているが、これは領域展開時に宿儺に攻撃された後の逃走時の話である。真人は無為転変を完全な形で使用することができず、手負の状態で逃走した。

術式が完璧に操れないため、真人は黒閃で東堂に打撃攻撃を喰らわせるが、東堂は山勘で腹部に全呪力を集中させて最悪の事態を回避。術式が回復した真人が再び東堂を襲うが、真人を足止めしたのは東堂の胸元から外れて開いたペンダントだった。

ペンダントには高田ちゃんと虎杖悠仁の写真が入っていた。真人がこれに気を取られると、東堂は高田ちゃん「最高潮☆JUMPING!」の曲と共にコンボ技を発動。セーラー服姿も披露して高田ちゃんと共に真人に無数の打撃を入れていく。これは完全なアニメオリジナルだ。『呪術廻戦』の原作漫画第15巻130話では真人がペンダントの中身に気を取られた瞬間に東堂は真人の手を叩いている。

左手を失くした東堂は、自分の右手で真人の右手を叩くことで術式「不義遊戯」を発動。虎杖と入れ替わって眞人の顔面に虎杖の黒閃が直撃するのだった。真人の掌は、ナナミンが腹部を触れられて重症を負い、釘崎野薔薇は顔を触れられて破裂した。一瞬だったが東堂の掌も焼けたように爛れてしまっている。

遍殺即霊体 真人

東堂が倒れる中、虎杖と真人は一騎打ちに。ここで真人は自分の魂の本当の形を知り、無為転変で「遍殺即霊体」へと進化する。『呪術廻戦』の原作漫画第15巻の幕間によれば、遍殺即霊体は原形の200%の強度を誇り、肘のブレード以外は変形しないという縛りによって強度を増しているという。また、両手だけは原形のままであるため、無為転変も使える状況にあるそうだ。

「剥き出しの魂」が真人の最強の状態。虎杖と真人の決戦が幕を開ける。アニメ『呪術廻戦』第2期のこれまでの流れとは異なり、虎杖vs遍殺即霊体 真人の戦いについては、概ね原作に忠実な描写が用いられている。なお、この戦いで虎杖は左の頬に宿儺が現出しようとしている時のような傷ができている。

まさに肉弾戦。原作漫画のナレーションによれば、真人が左半身を原形に戻したのはサイズを変えてミートをずらすため。変身をといた部分は呪力で保護し、呪力を拳に集中させている虎杖にカウンターを入れることを狙っていた。だがここで虎杖の「逕庭拳」による二重の衝撃が発動。タイミングをズラされた真人のカウンターは決まらなかった。

虎杖悠仁の到達点

更にここに現れたのは倒れていたはずの東堂。「腕なんて飾り」「拍手とは魂の喝采」と言い失った左手と共に手を叩くが、これはハッタリだった。東堂の手を叩いて呪力が宿ったものの位置を入れ替えるという術式は左手を失った時点で既に死んでいた。このトラップに引っ掛かり隙ができた真人に虎杖悠仁は黒閃を打ち込む。虎杖は東堂が不可能と言っていた「黒閃を狙って出す」ことに成功したのだ。

虎杖が真人に黒閃を打ち込んだ際の演出は、第2期の中でも特級に作り込まれたものになっている。そして虎杖は遂に真人に「俺はお前だ」と認める。意味も理由もなくただただ呪いを祓い続ける、それが自分の役割だと確信したのだ。これは前話で真人が呪いが殺し、術師が助けるという宣言を虎杖が受け入れたということだ。

このシーンで虎杖の影が巨大になっていく演出はアニメオリジナル。虎杖が至った動物的な強者の境地を演出したものになっている。雪の中でうさぎのように逃げる真人、狼のようにそれを追う虎杖のシーンは二人の立ち位置を示した比喩である。この場面は原作漫画よりもたっぷり時間をとって描かれており、島﨑信長による真人の狼狽え方は一級の演技である。

しかし、真人を追い詰めた虎杖の前に現れたのは偽夏油だった。夏油は真人に「助けてあげようか」と声をかけてアニメ『呪術廻戦』第2期21話/45話は幕をとじる。遂に第2期もラスト2話。どんな幕切れが待っているのか、引き続き注目しよう。

アニメ『呪術廻戦』第2期は2023年7月6日(木) より、毎週木曜23:56~、MBS/TBS 系列全国28局にて放送中。配信先は公式サイトで。

アニメ『呪術廻戦』公式サイト

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齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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