第2期9話/33話ネタバレ感想『呪術廻戦』五条悟の決断、覚悟、そして〇〇。勝負を決したのは… | VG+ (バゴプラ)

第2期9話/33話ネタバレ感想『呪術廻戦』五条悟の決断、覚悟、そして〇〇。勝負を決したのは…

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

アニメ『呪術廻戦』第2期9話放送

世界的な人気を誇る芥見下々の漫画『呪術廻戦』は、アニメ版が第2期に突入。「懐玉・玉折」編を経て「渋谷事変」編が描かれている。「渋谷事変」編では渋谷駅周辺に非術師を閉じ込める特殊な帳が降ろされ、“最強”五条悟が夏油らに呼び出される。高専関係者の呪術師たちは渋谷周辺に集っており、各人のポジションはアニメ公式サイトのマップでチェックすることができる。

第2期8話、通算32話では虎杖悠仁が蝗GUYを撃破。真人を追う一方、五条悟は非術師の一般人に囲まれた状況で特級呪霊の漏瑚花御、そして特級呪物から生まれた脹相と対峙せざるを得なくなる。

『呪術廻戦』第2期9話/33話ではどんな展開が描かれたのか、原作漫画との違いも含めてネタバレありで解説し、感想を記していこう。なお、以下の内容はアニメ『呪術廻戦』第2期9話/通算第33話のネタバレを含むが、アニメでまだ扱われていない範囲の原作漫画のネタバレは行わない。アニメの方を視聴してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『呪術廻戦』第2期9話/33話の内容に関するネタバレを含みます。

アニメ『呪術廻戦』第2期9話/33話「渋谷事変 開門」ネタバレ感想&解説

「アナタにとって五条悟とは?」

アニメ『呪術廻戦』第2期9話/33話は、コミックス第10巻の最後に収録されているオマケのアニメ化からスタートする。虎杖、恵、野薔薇らが口々に悪口とも取れる言葉を並べていくが、その結論は「最強」。しかし、その直後に映し出されたのは、頬には血がつき、息が上がっている見たこともない五条悟の姿だった。

これは、この後に来たる五条悟の姿。今後の五条の危機を示唆した上で、第2期9話/33話は元の時間に戻り、地下鉄で花御たちに対峙する。前話で夏油は、今回の目的を「五条を呪霊攻略・非術師救出に集中させて20分稼き、その後の夏油と「獄門疆」の登場に繋ぐこと」としていた。

五条悟の罠

一般人を盾にされながらも、五条悟は動じない。五条悟は花御を「雑草」と呼んだ上で、会うのは「3度目」としているが、これはアニメ第7話で花御が首だけになった漏瑚を助けにきた時と、アニメ第20話で東堂と虎杖相手に花御が領域展開をしようとした時に帳が降りて五条悟が介入した時のことを指している。

いずれも花御は五条から逃げており、後者のシーンでは「五条悟を相手にするほど驕っていない」と発言している。だが、花御はこの時に五条が放った「虚式 茈(むらさき)」から逃げきれず、左腕を失っている。

五条はここで、一般人が捌け始めたため無下限の術式を解く。花御と漏瑚は、前回から「術式展延」を使って五条に対抗していた。術式展延とは領域を自分の身体にまとう技で、相手の術式を中和することができる。この場面では、「五条との間に無限が生じて触れられない」という術式に反して五条は直に漏瑚に触れてぶん回しているため、無下限の術式を解いていることが分かるのだ。

そして五条が術式を使うことを防ぐために一般人を周囲に配置したにもかかわらず五条が術式を使い出したため、花御はつい自分の展延を解いて術式を使ってしまう。力で圧倒できると思い上がってしまったのだろう。五条が漏瑚を狙っているとミスリードしたことも功を奏している。

五条悟は展延と術式は同時に使えないと読んでおり、それは正しかった。五条は周りの一般人を傷つけないように肉弾戦で花御の目を引き抜くと、最低限の呪力と体術で圧倒する五条を見た漏瑚の名言が飛び出す。「五条悟、逆に貴様は何を持ちえないのだ!!」

五条の覚悟/諦め

そんな中、脹相は血を操る「赤血操術」を使って一般人を殺し始め、漏瑚も窮地に追いやられた花御を見て一般人を人質にとるが、五条悟は動じない。花御に触れることもなく、圧倒的な無下限の力で花御を押し切り、消滅させるのだった。特級呪霊でもこれでは復活できない。

もちろん五条悟は非術師を自分の攻撃に巻き込みはしないが、人が死ぬことについては一定の諦めを抱いているようにも思える。それが五条悟なりの落としどころなのだろう。逆の言い方をすれば、呪霊の攻撃に巻き込まれることに一定の諦めを抱きながらも、自分の攻撃の巻き添えにはしないという線引きを持っていると表現することもできる。

その背景では、「懐玉・玉折」編で五条悟が見た人間の愚かさも作用しているのかもしれない。あの時、夏油に「こいつら 殺すか?」と問いかけたのは五条の方だった。

無量空処のリミット

ここからはコミックス第11巻の内容に突入。11巻の2話目に当たる第90話の冒頭シーン、夏油らが麻雀をしながら獄門疆について話すシーンが挿入される。獄門疆に封印できないものはないが、開門した獄門疆の半径4m以内に1分間、五条悟をとどめるというのがその条件。この麻雀シーンはやけにじっくり描かれてるが、これは漏瑚の怒りを際立たせる演出になっている。五条悟の強さを知る漏瑚は不可能なこととして憤るのだ。

特級呪霊が「1分その場にとどめろ」という注文を無理難題だと考えるほどの存在が五条悟だ。逃げ惑う漏瑚はヒット・アンド・アウェイに徹し、脹相は赤血操術で一般人を殺していくが、全員を助けることを諦めている五条は至極冷静だ。呪術師として必ずこの呪霊たちを祓うことを優先しているのである。

一方、明治神宮前駅のホームにたどり着いた虎杖は、真人に改造された人間を見つけ、そこに真人がいたこと、次の渋谷駅へ人間を乗せた電車が出発したことを知る。そう、五条悟が戦っている地下鉄のホームに、真人が改造した人間たちを満載した電車が向かっていたのだ。

渋谷の帳は、非術師は中から出られないが外からは入れる仕組みになっている。一般人を襲う改造人間たちと真人が到着して状況は一変する。ちなみに真人と五条はこれが初対面。上階の人間が次々と地下へ投下されると、脹相と真人の合わせ技で大量の人間を殺していく。

呪霊たちの狙いは、「ある程度の犠牲」を覚悟している五条の「ある程度」を超える状況を作ることだった。生者が上階から次々と投入され、地下で死者が増え続ける状況を作り、五条悟に脳のメモリーを使わせる……。この状況を打開するには、領域展開で無量空処を発動し、周囲の一般人を犠牲にしながら特級呪霊を祓うしかない。無量空処は相手の脳に無限の情報を流し込むことで動きを封じることができるが、一般人はそれに耐えることができない。

無量空処を使えない五条を無量空処を使うしかない状況に追い込むことで動きを封じるのが呪霊たちの狙いだったが、五条悟はその上をいく。なんと、無量空処を発動したのだ。しかし、五条悟が領域展開をしたのは0.2秒の間。非術師に後遺症を残さない程度の時間と思われる0.2秒内で改造人間を始末しようというのだ。

通常なら無限の情報が流し込まれる無量空処なので、わずか0.2秒でも一般人の脳には半年分の情報が流し込まれたという。人々は気を失ったが、2ヶ月後には全員社会復帰を果たせる程度の時間であり、それは特級呪霊にとっては大した足止めにはならない。ゆえに五条は特級呪霊は狙わず、1000体の改造人間だけに的を絞り、領域解除後に299秒で鏖殺(おうさつ)した。まさに現代最強の呪術師のなせる技である。冒頭の息を切らした五条の姿はこの場面のものだったのだ。

去来する青春の思い出

五条悟が初めて見せる必死な姿。その目の前に置かれていたのは何でも封印できる獄門疆だ。夏油は封印の条件の「1分」を「五条悟の脳内時間で」と言い直す。そして、獄門疆が開門したその時、五条の前に夏油が現れ、五条の脳内には青春の思い出が去来する

アニメ版では、「懐玉・玉折」編で音楽も合わせてよりエモーショナルな五条と夏油の青春が描かれた。『劇場版 呪術廻戦 0』(2021) での五条と夏油の決着と合わせて、私たち視聴者にも二人の再会にはグッとくるものがある。

冒頭で生徒たちに「最強」と言われた五条悟がついに足を止められた瞬間。それは大量の人間の命が危機に晒された状況ではなく、親友との思い出が去来した瞬間だった。五条悟は最強だが、英雄ではなく、とても人間的な存在であり、それゆえに魅力的なのだということを思い出させる展開だ。

しかし、全ては偽夏油が仕組んだ罠だったことが明らかになる。『呪術廻戦 0』で夏油は確かに五条に殺されており、この人物は夏油の遺体を乗っ取った偽物だったのだ。この人物は肉体が持つ呪力も術式も乗っ取ることができ、五条悟の六眼もこの人物を夏油傑だと判断しているが、五条悟はこの人物が夏油であることを「魂が」否定しているとして偽物であることを看破する。この人にしかできないことだ。

乙骨憂太へ…

この謎の人物は脳を入れ替えることで肉体を乗っ取ることができる術式の使い手で、夏油の遺体は家入硝子が処理しなかったことで流出したのだという。偽夏油はこの状況を作り出して五条を封印するために夏油の肉体を手に入れたのだ。非常に用意周到な作戦である。

五条は完全に封印される直前、乙骨憂太の名前を出すが、偽夏油は乙骨をあまり評価していない。「無条件の術式コピー」と「底なしの呪力」では五条に届くことはできないというのだ。なお、映画『呪術廻戦 0』のポストクレジットシーンでは五条悟が海外にいる乙骨憂太に会いにいくシーンが描かれている。原作漫画にはなかったシーンで、これはコミックス第4巻32話、アニメ第1期14話で五条が交流会前に話していた“海外出張”のことだと思われる。

映画『呪術廻戦 0』のポストクレジットシーンについては、こちらの記事に詳しい。

夏油を倒した乙骨憂太にその後を託すような発言をした五条悟。一方で虎杖悠仁は耳についていたメカ丸の傀儡から「五条悟が封印された」と聞かされる。五条悟の封印、「渋谷事変」編最大の事件を迎えてアニメ『呪術廻戦』第2期9話/33話「渋谷事変 開門」は幕を閉じる。

なお、次回予告では釘崎野薔薇が五条悟を「ごじょせん」と呼んでいることが確認できる。「ごじょせん」はファンが用いる「五条先生」の愛称だが、公式に野薔薇が使っていることが明かされている。しかも五条悟は特にスキンケアはしていないらしい……。

五条悟は、高専の人々は、渋谷は一体どうなるのか、次週を楽しみに待とう。

アニメ『呪術廻戦』第2期は2023年7月6日(木) より、毎週木曜23:56~、MBS/TBS 系列全国28局にて放送中。配信先は公式サイトで。

アニメ『呪術廻戦』公式サイト

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第2期10話/34話のネタバレ感想&解説はこちらから。

第2期8話/32話のネタバレ感想&解説はこちらから。

第2期7話/31話のネタバレ感想&解説はこちらから。

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第2期2話/26話のネタバレ感想&解説はこちらから。

第2期1話/25話のネタバレ感想&解説はこちらから。

映画『呪術廻戦 0』ラストのネタバレ解説はこちらの記事で。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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