ネタバレ解説『バッド・バッチ』シーズン2第1話 スター・ウォーズに“不良分隊”が帰ってきた あらすじ&考察 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ解説『バッド・バッチ』シーズン2第1話 スター・ウォーズに“不良分隊”が帰ってきた あらすじ&考察

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『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』シーズン2配信開始

アニメ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』(2021-) は、アニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020) に登場したクローン兵の“不良分隊”、バッド・バッチを主人公に据えたシリーズ。アニメ『クローン・ウォーズ』と映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005) のその後が舞台で、シーズン1では帝国成立間もない時期の銀河が舞台になった。

シーズン1では、ドラマシリーズの『マンダロリアン』(2019-) や『オビ=ワン・ケノービ』(2022)、『キャシアン・アンドー』(2022-) と同じく主人公たちが様々な惑星を訪れる展開に。帝国の圧政が始まる時期の市民や自治体の姿も描かれた。

一方、オーダー66の影響を受けなかったクロスヘアーを除くバッド・バッチの4人は、強化された遺伝子を持つクローンのオメガと共に、自分たちの生活を守りながらも、ローカルの人々を手助けしていく。オメガが加わった新生バッド・バッチは、シーズン2ではどんな活躍を見せるのだろうか。

今回は、『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』シーズン2の第1話をネタバレありで解説していく。以下の内容は本編のネタバレを含むため、必ずDisney+で鑑賞してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』シーズン2第1話の内容に関するネタバレを含みます。

シーズン2第1話「戦利品」あらすじ&ネタバレ解説

シーズン1のラストは?

『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』シーズン1最終話の終わり方はこちらの記事に詳しいが、最後にはクローン・トルーパーたちの故郷であるカミーノが帝国による一斉射撃で滅亡する姿が描かれた。

シーズン1では、帝国が経費削減のためにクローン・トルーパーを切り捨て、人間の徴兵制を導入してクローン・トルーパーを主力にすることが明かされた。そして、クローンの生産拠点である惑星カミーノとの契約を反故にした上で、対抗勢力を作る危険のあるカミーノをシーズン1の間に惑星ごと壊滅に追いやる帝国の恐ろしさが示された。

一方で、帝国のランパード中将は、カミーノの科学者ナラ・セを「重要な計画」のために連れ出した。 バッド・バッチとオメガはナラ・セが計画的に生み出した強化クローンであり、優れたクローン技術を持つナラ・セを帝国は手中に収めた。後にパルパティーンのクローンを生み出す帝国の思惑が見え隠れする中、シーズン1は幕を閉じた。

バッド・バッチの方はというと、帝国にカミーノごと見捨てられた元メンバーのクロスヘアーは、ハンターに抑制チップではなく自分の意思で帝国に従っていたことを明かす。それぞれが自由意志を持って生きた結果の哀しい決別。それでもクロスヘアーは海に沈みかけたオメガを助け、ハンターは「敵である必要はない」、オメガは「それでも兄弟」という言葉をクロスヘアーにかけて、それぞれの道を進んだ。

オメガの教育

シーズン2第1話は、“戦利品”を持って逃げるバッド・バッチの姿から始まる。今も賞金稼ぎのような生活を続けているようだ。オメガは少し成長した姿を見せ、作戦中もテクの教育を受けている。アメリカでは学校に通わせず自宅で教育を行うホームスクーリングが一般的に受け入れられている。

だが、任務についているハンターらのピンチには駆けつけ、シーズン1で手にいれた弓型のブラスターで一同を助けだす。ナイスチームワークだ。新生バッド・バッチの絆を示すこのシーンでは『バッド・バッチ』メインテーマのエピックバージョンが流れている。

新たな任務

シーズン1最終話において、カミーノでバッド・バッチとクロスヘアーに助けられたドロイドのAZI-3は、シーズン1でバッド・バッチに仕事を手配していたシドの店で働いているようだ。この店は惑星オード・マントルにあるシドズ・パーラーという店で、裏では様々な依頼の仲介を行っている。

シドの店で待っていたのはフィーという名の海賊の新キャラ。声優はコメディアンで俳優のワンダ・サイクスが担当している。シドは信頼できるというが、バッド・バッチメンバーの体型や見た目のことを言い立てるかなり失礼なキャラクターだ。

シドは、次の任務は外縁部(アウター・リム)にあるセレノーだと明かす。惑星セレノーはマンダロリアン宙域にも近いダスタン宙域にあり、クローン戦争中はドゥークー伯爵が拠点としていた。ドゥークーの“伯爵”という称号は、故郷のセレノーでの称号である。シドによると、ドゥークーの死後にセレノーで戦利品の争奪戦が始まったという。

帝国が全てを接収する前に一山持ち帰るのが今回の任務だが、帝国軍を含む敵の多い環境に、ハンターは「危険すぎる」と一度は断る。ハンターは金儲けのためにバッド・バッチメンバーを危険に晒すつもりはないのだ。

自由と未来

しかし、ハンターとオメガ以外のメンバーはこの作戦に挑むことに同意していた。ハンターは前シーズン最終話のカミーノ崩壊後に潜伏してきたことに触れるが、シドは帝国の権力が更に浸透していくことを予見し、「自由を買える」と主張する。

この考えは、ドラマ『キャシアン・アンドー』でキャシアンが大金を掴めば自由になれると考えていたのと同じだ。結果、帝国の締め付けは強化され、キャシアンは何もしていないのに逮捕されることになった。

帝国の支配が惑星オード・マントルにも及べば、シドの稼業は終わる、自由が欲しけりゃ身を隠す金を手に入れろ、そして、この作戦で「未来が手に入る」と言うシド。勉強するオメガの姿を見て決意を固めるハンターの姿は、娘の学費を心配する父のようだ。バッド・バッチは「自由」と「未来」のために危険な任務に挑むことになる。

道中、エコーはハンターに、人と武器を集めて帝国との戦いに備えるべきだと進言する。オメガを危険にさらさないために逃亡生活を続けるハンターに、エコーは帝国の卑劣さと、自分たちの力が必要とされているということを思い出させる。エコーもシーズン1の各地の惑星での出会いを通して思うところがあったのだろう。

シーズン1では様々な人から反帝国の戦いへの誘いを受け、それを断ってきたハンターだったが、シーズン2では遂に身内のエコーから進言を受けることに。そして、オメガはこの会話を陰で聞いていたのだった。

セレノーでの任務

カミーノと同じく帝国からの爆撃で壊滅させられたセレノーでは、戦利品の運搬が始まっていた。警備しているのは、まだクローン・トルーパーだ。シーズン1で進められていたクローンから人間への兵士の置き換えはまだ完了していないようである。

定時連絡の習慣など、クローン・トルーパーの動きを完全に把握しているバッド・バッチらしい動きで任務を進めている。ここに眠っていた戦利品は、ドゥークーのもとに配下の地域から集められたものだという。オメガは「奪われたものを奪う」という行為に疑問を抱いており、任務の中で道徳教育も行われている。

陽動作戦を開始した一同だったが、レッカーとハンター以外の3人がコンテナの中に閉じ込められてしまう。正面突破を決意したハンターとレッカーはなんとかコンテナにしがみつくと、ドゥークーが拠点にしていた城に着地。コンテナの3人はそのまま貨物船に連れて行かれてしまう。ハンターとレッカーが侵入したのは、かつてドゥークーが使っていた玉座の間だ。今ではステンドグラスも割れて荒廃してしまっている。

オメガ、テク、エコーの3人は、敵に侵入がバレて脱出ポッドを排出されてしまう。しかし、ここでオメガの勉強が役に立つ。オメガはクラス4貨物船にはコンテナにスラスターが付いていることを指摘し、これを脱出に利用することに。スラスターとは推進装置(ジェット)のことで、コンテナを船にして脱出しようという算段だ。しかし、3人はせっかく持ち出した高価な戦利品を盾にして放棄してしまうのだった。

コンテナを切り離すことに成功した3人だったが、スラスターが起動せず。3人を乗せたコンテナは落下していき、ハンターとレッカーも故障したリフトで落下していく中で『バッド・バッチ』シーズン2第1話は幕を閉じる。

『バッド・バッチ』シーズン2第1話考察

“脱出”で終えたシーズン1から一転、シーズン2は“落下”から幕を開けることに。危険な任務に挑んだ代償がいきなり返ってきた。意外だったのは、エコーが帝国との戦いに積極的な姿勢を見せたこと。ハンターもオメガのことを第一に考えているようだが、身内から異論が出てくると動きを考えざるを得ないだろう。

ハンターがリスクをとって今回の作戦に臨むことを決めた理由は、それがオメガの“未来”と“自由”に繋がるからだ。しかし、帝国との戦いを放棄し、その拡大を許すことは結果的にオメガの“未来”と“自由”を奪うことに繋がるはずだ。約14年後を舞台にした『キャシアン・アンドー』を観た私たちはそれを知っている。

遂に幕を開けた『バッド・バッチ』シーズン2。異端のクローン分隊の物語はどこまで描かれるのだろうか。続いて、同時配信されたシーズン2第2話も見ていこう。

シーズン2第2話のネタバレ解説はこちらから。

アニメ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』シーズン2は2023年1月4日(水)より、Disney+で独占配信。

『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』(Disney+)

シーズン1を振り返りながら考えるハンターの行動原理と、『バッド・バッチ』の魅力についての解説はこちらから。

シーズン1のネタバレ解説はこちらから。

シーズン1ラストの解説はこちらの記事で。

シーズン1で明かされたクローン兵廃止の理由はこちらから。

『マンダロリアン』と『バッド・バッチ』に登場した“チェーンコード”の解説はこちらの記事で。

 

ドラマ『マンダロリアン』シーズン3は2023年3月1日より配信開始。詳細はこちらの記事で。

『スター・ウォーズ エピソード1』の100年前を描く異色のドラマ『アコライト』についてはこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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