第2期16話/40話ネタバレ感想『呪術廻戦』恵 vs 甚爾、両面宿儺 vs 漏瑚。劇場版顔負けのド迫力バトルに | VG+ (バゴプラ)

第2期16話/40話ネタバレ感想『呪術廻戦』恵 vs 甚爾、両面宿儺 vs 漏瑚。劇場版顔負けのド迫力バトルに

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

アニメ『呪術廻戦』第2期16話放送

芥見下々の人気漫画をアニメ化した『呪術廻戦』(2020-) は2023年7月より第2期の放送および配信をスタート。「懐玉・玉折」編に続き「渋谷事変」編に突入している。“特級”だらけの渋谷の街で繰り広げられる呪術師たちと呪霊達の戦いが描かれている。

アニメ『呪術廻戦』第2期も、最終回となる24話/通算48話までカウントダウンが始まっている。今回は第2期16話/40話の感想をネタバレ有りで記していこう。また原作漫画との違いについても解説していく。以下の内容はアニメ『呪術廻戦』第2期16話/通算40話のネタバレを含むが、アニメでまだ扱われていない範囲の原作漫画のネタバレは行わない。アニメの方を視聴してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『呪術廻戦』第2期16話/通算第40話の内容に関するネタバレを含みます。

アニメ『呪術廻戦』第2期16話/40話「霹靂」ネタバレ感想&解説

恵 vs 甚爾

両面宿儺が一時的に復活。宿儺は、漏瑚が一撃でも加えられたら呪霊の下につくという約束を交わす。アニメ『呪術廻戦』第2期16話/40話の冒頭は、この後の漏瑚の「分かってはいた、だがここまでとは」というセリフから幕をあける。

宿儺は漏瑚が宿儺に一撃を加えられれば、手始めに「一人を除いて」渋谷の人間を皆殺しにすると約束したが、その「一人」である伏黒恵は、父である伏黒甚爾と対峙していた。オガミ婆の降霊術で“孫”の身体に降りた甚爾はその身体を乗っ取り、自動的に強い相手をターゲットにして戦いを挑んでいる。

そして、特級呪霊の陀艮を倒した甚爾が選んだのは、一級術師の禪院直毘人でもナナミンでもなく、恵だった。恵は宿儺からも甚爾からも特別扱いを受けており、人気者である。アニメ版の甚爾はやっぱり異様な強さを見せる。

さらに恵vs甚爾のアニメ版は原作マンガ版よりも様々な場所での戦いを見せてくれる。恵が「脱兎」で出した兎の呪霊も、恵の物理攻撃も、当時は片手だけでかわしていく。兎の攻撃を避けるときは目を瞑ってすらいる。片足で地割れを起こしたり、指先一つで破片を撃ちまくったり、まるで「北斗の拳」状態だ。まさに作中最強レベルの力をアニメ版でもまざまざと見せつけている。

家入硝子のタバコ

一方、一級術師の日下部篤也はパンダと共に時間を潰そうとしていた。日下部は一級術師なのだから実力は間違いないのだが、命が惜しくて五条悟救出には消極的だ。子どもの安全を盾にしてパンダを言いくるめて時間稼ぎを図るのだが、一生懸命子どもを探しているパンダがかわいい。そこに現れたのは夏油一派の呪詛師だった菅田真奈美と祢木利久。『劇場版 呪術廻戦0』(2021) では美々子と菜々子、ミゲルとラルゥと共に夏油の下についていた。

当時の方は片足でトラックを蹴落とし、游雲をブーメランや槍のように投げるなど、圧倒的な力で恵を追い込んでいく。恵が短期決戦しかないと考えた頃、渋谷の帳の外の首都高料金所では夜蛾学長と家入硝子が負傷者を治すための仮設治療室を守っていた。

恵が連れ出した猪野も、ナナミンが助けた伊地知も家入硝子の反転術式によって一命を取り留めていたことが明かされている。周囲の守りを固めている呪骸は夜蛾学長の傀儡を操る術式、傀儡操術によるものだ。

この場面で家入硝子がタバコを吸い、「学生時代を思い出しまして」と語っているのは、高専生時代に硝子がヘビースモーカーだったからだ。未成年の喫煙はアニメ版ではカットされているが、第2期5話で硝子が夏油と再会した際には硝子はタバコをくわえている。火こそつけなかったが、夏油と会った最後のシーンとタバコはリンクしており、この場面では硝子は夏油と五条が喧嘩別れしたことを思い出していたものと思われる。

恵と甚爾

恵はスプリンクラーの水を降らせ、式神の鵺の電撃で感電させることを試みるなど、面白い戦い方を見せている。それにしても、ビル群を駆け抜けるアクションシーンはまるで劇場版のようなクオリティだ。

恵が短期決戦で勝負をつけることを決めた理由は、恵側には家入硝子がいるからだった。恵は大抵の傷なら硝子が治してくれるという信頼を作戦の基礎に置き、自分の身を犠牲にしてほぼ相打ちのような形で甚爾を倒そうとしていた。それでも、圧倒的スピードによって捨て身の攻撃は避けられてしまう。

万事休すと思われたその時、甚爾に生前の記憶が去来する。甚爾と禪院直毘人が話す場面だ。甚爾は自分の子どもに術式の才能があることが分かり、禪院家で引き取るよう交渉していた。「才能=術式があれば幾分まし」と、恵の将来を考えていたのだ。「相伝の術式なら8、それ以外でも7」の金を貰うと言う甚爾に対し、直毘人は「相伝なら10」と、提示以上の額を申し出る。奇妙な優しい世界だ。

「恵」という名前は、才能=術式に恵まれなかった甚爾が才能に恵まれるようにと付けたと推測されている。甚爾が言う「もうどうでもいい、どうでもいいんだ」という言葉は、自暴自棄な言葉のようにも聞こえるが、自分が抱えていた禪院家との確執に対するこだわりも捨て、ただ恵が苦労しないようにと最善の道を用意したという風に捉えることもできる。最後の「恵をお願いね」という言葉は、亡くなった甚爾の妻、恵の母の言葉である。

考えてみれば、こうして恵の人生は繋がれていき、甚爾は死に際に五条悟に恵を託すことになった。死にゆく人から生き延びる人へとバトンが繋がれていくのが『呪術廻戦』の見どころでもある。そのバトンは、生き延びた人にとっては“呪い”でもあり、恵はある意味では呪いに生かされてきたとも言える。

甚爾は恵の名前を聞くと、恵は「伏黒」と答え、甚爾は「禪院じゃねぇのか、よかったな」と言って自ら命を断つ。アニメ版では明確に「禪院じゃねぇのか」と言いながらニヤリと笑みを見せているのが分かる。なお、アニメ版ではカットされているが、マンガ版では魂さえ上書きしてしまう甚爾の肉体が、暴走した術式を上回って自らを律することができたと示唆されている。

前半で甚爾vs恵の戦いが決する爆速展開。だが、甚爾戦を凌いだ手負の恵を襲ったのは重面春太だった。重面はナナミンとの戦いを生き延びていたのだ。重面はナナミンから最後の一撃を喰らう前に「俺の術式がなければ死んでた」と心の中でつぶやいていた。

夏油の思想を継ぐもの

アニメ『呪術廻戦』第2期16話/40話の後半は、回想シーンから幕をあける。夏油一派の呪詛師のミーティングだ。

菅田真奈美と祢木利久は夏油の“思想”を引き継ぐために、呪霊が闊歩する世の中の実現に手を貸そうとしていた。そうなれば非術師の淘汰という夏油の目標に近づくことができるからだ。一方で美々子と菜々子は「夏油様の物語は終わった」と主張し、とにかく夏油の身体を取り戻してこれ以上穢させないことを望んでいた。

美々子と菜々子にとっては、夏油なき計画の遂行はあり得ないということなのだろう。菅田真奈美と祢木利久はむしろ夏油の意志を継いで目標を達成することが夏油に報いることだと考えたのだろう。方向性の違いである。

この喧嘩を収めたのはラルゥだ。夏油を「傑ちゃん」と呼ぶラルゥは、双方間違っていないし、傑ちゃんが望んでいないのは仲間同士で傷つけあうことだと指摘。菅田真奈美と祢木利久、美々子と菜々子、そしてラルゥとそれぞれ違う道を行くことを提案する。ラルゥ自身はミゲルと同じく傑ちゃんを王にしたかっただけだから、どちらにも付かないと宣言している。

ここではミゲルが間接的に呪霊の側にはついていないということが明かされる。ミゲルといえば『呪術廻戦0』で夏油の側近として登場したが、ポストクレジットシーンでは夏油と戦った乙骨憂太と共に海外にいる姿が描かれていた。

話を聞いた日下部は、菅田らを「このレベルのが仕切ってる集団」と見切るが、この辺りは流石一級術師の余裕が見える。そして、日下部はシン・陰流 居合「夕月」を見せようとする。日下部は術式なしで一級術師に上り詰めた術師。シン・陰流は生得術式と違って後から習得できる技だ。

漏瑚 vs 宿儺

しかし、ここに割って入ったのは両面宿儺と漏瑚の戦いだった。前半で劇場版レベルのハイクオリティな恵 vs 甚爾が描かれたばかりなのに、後半でハリウッド映画顔負けの超バトルが展開される。溶岩を操る漏瑚は街を飲み込むレベルの術式を発動させ、宿儺を飲み込むが、宿儺は全く動じない。

漏瑚はついに極ノ番「隕」で隕石を降らす暴挙に出るが、そこから逃げようとした日下部・パンダ・菅田・祢木は、宿儺の「動いてはならん」という遊びに命懸けで付き合うことに。この前に菅田と祢木は非術師を「淘汰される弱者」と話し、日下部はその二人を「このレベル」と見下していたが、宿儺の前では、全ての生命が平等に虫ケラのように扱われるのだ。

「隕」も当たらなかった宿儺は、興が乗ってきたからと、漏瑚の得意とする炎で戦うことを提案。「■ 開(フーガ)」を発動。漏瑚は斬撃や切断だけだと思っていた宿儺の術式が炎も操れるものだということに驚いている。宿儺は呪力を底上げする術式開示はしないと宣言し、二人は互いに炎を構える。

次の瞬間、気がついた漏瑚はすでに死んだ陀艮と花御が目の前にいたことから自分も死んだことを確信。3人は生き残った真人に目的を託す。「我々こそ真の人間だ」と話した漏瑚に、宿儺からのダメ出しタイムが入る。人間のように寄り合うのではなく、最初から焼き尽くすべきだったと話すのだが、けれど漏瑚が他の呪霊たちと楽しく過ごしていた姿を見れば、悪い生き方ではなかったと思える。

それでも、宿儺は漏瑚に対し、「多少は楽しめた」「マシな方だった」「誇れ、お前は強い」と漏瑚を認める言葉を吐く。これに対し、漏瑚は初めて涙を流したのだった。承認欲求が満たされて涙を流すという漏瑚の姿は、人間の社会で人間っぽい営みを呪霊たちと過ごしたことで生まれた、漏瑚の人間的な一面だったのかもしれない。

漏瑚の死と共に裏梅という名の人物が宿儺を迎えに上がる。旧知の仲のようだ。一方、重面は致命傷を喰らわせたはずの恵に「起きろよ!」と叫び、そこには頭から血を流して倒れる恵の姿があった。一難去ってまた一難。果たして、五条悟の封印解除は叶うのだろうか。

アニメ『呪術廻戦』第2期は2023年7月6日(木) より、毎週木曜23:56~、MBS/TBS 系列全国28局にて放送中。配信先は公式サイトで。

アニメ『呪術廻戦』公式サイト

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齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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