第1話ネタバレ感想!『SSSS.DYNAZENON』“怪獣使い”の意味、グリッドマンとの繋がりは? あらすじ・考察・解説 | VG+ (バゴプラ)

第1話ネタバレ感想!『SSSS.DYNAZENON』“怪獣使い”の意味、グリッドマンとの繋がりは? あらすじ・考察・解説

©円谷プロ ©2021 TRIGGER・雨宮哲/「DYNAZENON」製作委員会

『SSSS.DYNAZENON』放送開始 !

2021年4月2日(金)より『SSSS.DYNAZENON』のTVおよび配信での放送が開始された。

1993年放送『電光超人グリッドマン』を原作とし2018年に放送された『SSSS.GRIDMAN』に続く”GRIDMAN UNIVERSE”第2弾となる『SSSS.DYNAZENON』。監督は『SSSS.GRIDMAN』からの続投となる雨宮哲。OP、ED曲も同じく続投となるオーイシマサヨシ、内田真礼が務める。ここでは早速第1話を振り返ってみたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『SSSS.DYNAZENON』第1話の内容に関するネタバレを含みます。

第1話「怪獣使いって、なに?」のあらすじ

「Scarred Souls Shine like Stars」

「全然似てないから!」という少年の声と男女の笑い声。水面に映る四人の少年少女の影。高校と思しき校舎の廊下で少年が少女に向かって激しく喚き立てている。少女は踵を返して歩き去る。誰かの掌から真珠のようないくつもの粒が零れ落ち夜空へと散っていく。駅の改札前に落ちたその一粒を跨ぎ越す革靴。「Scarred Souls Shine like Stars」というロゴが映し出される。

バイトする蓬と土手を歩くガウマ

冒頭に出てきた四人組の内の一人、青い短髪の少年がアルバイトをしている。麻中蓬だ。給料明細書を見て「お、結構入ってた」と呟くと、同僚の年上らしい女性(稲本さん)から「高校生、シフト増やしたんだって?」と声を掛けられる。「何、親孝行?」「いや、全然そんなんじゃないっす。自分の小遣いっていうか」

場面が切り替わり、腰に巾着袋を携えた頭頂を赤く染めた短髪の男、ガウマが土手を上っている。左頬に雷マークのような傷がある。土手を上りきったガウマに「SSSS.DYNAZENON」のタイトルロゴが重なる。

謎の少女との邂逅

蓬を含む少年少女五人が川沿いを歩いて登校している。まだ5月というのに、話題は10月の文化祭の出し物についてだ。と、水門の屋上の縁に腰掛けて「さあ飛ぶがいい」と歌う少女が視界に入る。「えっ、あれ危な」と呟くらんかに、「南じゃん」と淡木。「何してんの、あんなところで」と蓬が言うと、口々に南についての悪い噂が語られる。曰く、約束を破る病気のようになっているとのこと。色んな男子に声を掛けてはすっぽかすという悪評が立っているらしい。「そんな風に見えないけど」「蓬くんってピュアだねぇ」と言って先を歩く金石。見下ろす南夢芽と目が合う蓬。場面が変わり、〈怪獣使いって、なに? SSSS.DYNAZENON ー第1回ー〉の副題が表示される。

南夢芽の悪癖

「夢芽さん、聞いたよ」と言いながら渡り廊下で南の写真を撮る、お団子頭に眼鏡の鳴衣。「何が?」「2年生の男の人呼び出して放置したって」「うん、昨日その人にめちゃめちゃキレられた」もう守る気ない約束なんてやめなよ、と嗜める鳴衣に夢芽は返事の代わりにスマホを向け、横に並んで自撮りを撮る。聞けよ、と言いつつピースする鳴衣。

ガウマとの出会い

散らかった部屋でスティックキャンディを噛み砕く赤髪の少女(飛鳥川ちせ)とベッドに寝そべってパソコンを見てる男(山中暦)。「無職には辛いっすよね、法事」「ちせだって不登校じゃん」「違いますよ、私は自分の意志で学校行ってないだけなんで」「違くないじゃん」

友達と別れて一人下校する蓬。橋の下を通ろうとすると、座っていた男が目の前で地面に倒れ込む。困惑しつつも安否確認の為に声を掛け、「お昼に食べなかったやつ」としてと言ってハンバーガーのバンズを縦に切りソーセージ、レタス、キュウリ、千切りキャベツ、ゆで卵などを挟んだパンを手渡す。受け取るなり平らげる男。じゃあ自分はこれで、とそそくさと立ち去ろうとする蓬の足首を掴み名前を訊く。「あ、麻中、蓬です」「俺の名前はガウマ、怪獣使いだ」「怪獣? あ、ハイ」「何でこんなことになったかと言うと……」「一旦、離しません?」「ありがとう、この借りは必ず返す」本当そういうの大丈夫ですから、と叫んで駆け出す蓬。

それぞれの家族関係

駐車場。自動販売機の横に小さく光の輪が瞬き、その下にあったゴミ箱が宙に浮く。

母親の再婚相手らしき男との会食に駆り出される蓬。帰りがけ、高校入学祝いに男から送られた小遣いを熨斗袋ごと募金箱へと突っ込む。

「今日カナの部屋入っていい?」と食卓で母親に訊く夢芽。洋書を借りたいと言うと、ちゃんと戻しておくことを条件に許可が下りる。食器を台所へと戻す南の背中に、「何も同じ高校入ることないのにね」と一人呟く母。”カナ”の部屋で目的の洋書を見付ける夢芽。部屋の外からは夫婦のいざこざが聞こえる。卓上カレンダーに記された”定期演奏会”の文字を見つめる夢芽。「夢芽にね、来て欲しいんだ」という”カナ”の声がオーバーラップする。”カナ”の持っていた知恵の輪のように十字架が2つ組み合わさったようなアクセサリーを見付けて手に取る。

南夢芽との”約束”

山中の部屋で車が逆さになって宙に浮くニュース映像を観ているちせ。山中は寝ている。

淡木、なずみと登校中にガウマに足を掴まれた時のことを話す蓬。丁度その時後ろからガウマがやって来る。土手の上まで逃げた蓬の目の前には南夢芽の背中が。振り向いた夢芽は蓬に声を掛ける。「あの…」「はい?」「今日、放課後って時間あったりします?」

バイト後、夜9時に再び土手に来ることを約束する。「蓬くんなら私の話、聞いてくれると思って」。追ってきたガウマを見てまたも逃げ出す蓬。蓬の友達か、と問うガウマを無視して歩き出す夢芽。宙に浮くビル。

“怪獣使い”が召喚したダイナゼノン

バイト先で稲本さんに食事を誘われるものの断る蓬。夜、橋の上でアクセサリーをいじる夢芽。脳裡には母と父とともに台の上に横たわる少女を見つめた記憶が浮かぶ。”カナ”だろうか。

車やビルが浮かんだ場所を見に行こうと山中を誘うちせ。一緒に居ると職質されんじゃん、と渋る山中。

川沿いで待ちぼうけする蓬。スマホの時刻表示は「21:41」。降り出す雨。そこへ現れるガウマ。借りを返す為に夢芽を探してやると言って駆け出す。橋の上で夢芽を見付けたガウマは夢芽と口論になる。それを聞き付けてやって来た蓬。蓬に「お前騙されてるぞ」と言うガウマ。騙していたことを認める夢芽を「どうかしてる」とガウマが詰ると、「私は、どうかしてるんだよ」と返す夢芽。

ヘッドライトが過り、妖しく照らされる夢芽の顔。呆然とそれを見つめる蓬。と、夜空に無数のプリズムが瞬き、怪獣が出現!!

橋の上から街が炎に包まれる様子を確認した3人。ガウマが手を伸ばして何やら対処しようとするが上手くいかないらしい。「ダメだ、全く怪獣が掴めねえ」「怪獣?」と蓬が訊ねた瞬間、ガウマの巾着袋が激しく光り出す!

「怪獣使いとしての俺の力が弱まっているなら、これを今、使えってことだよな!」と叫んでガウマが掲げたそれから袋を剥ぐと、現れたのはドラゴン型のオブジェ。それが光の柱となると、川から巨大なロボットが出現。川沿いで燃える街の様子を見物していたちせと山中は走って逃げ出すが、転んだ山中は巨大ロボットの掌に押し潰されてしまう。「せんぱ~~~~い!!」その掌が激しく光り出す。「せんぱい、が、死んだ? 無職のまま死んだんだ…」

巨大ロボットのコクピットで目を覚ます山中、夢芽、蓬、ガウマ。「どうやら、動かすには4人必要みたいだな」と言うガウマ。「4人? え、なんか1人増えてません?」とテンパる蓬を後目に光る文字列を読む。「DYNAZENON、それが俺たちを呑み込んだ、お前の名前か。良い名前だ!」

紫の線画のようだったロボットに色が付き、背中のバーニアを噴かして川から空へと上昇する。

怪獣の光線を掻い潜り着地するダイナゼノン。「この怪獣、まさかあいつらか? だったら、これ以上暴れられる前に行くぞ!!」

取っ組み合いになる怪獣とダイナゼノン。何かした方が良いかと問う蓬を「俺がやってみる」制すガウマ。初めてだと言いながらも足裏のバーニアを噴射して飛び上がり、怪獣に回し蹴りを決める。吹っ飛ぶ怪獣。「すごい…」と夢芽。「生きてるんすか?!」というちせからの電話に「今ちょっとよく分かんない……」と返す山中。立ち上がった怪獣がプリズムを放射するとダイナゼノンは身動き取れずに宙に浮かされ地面に叩き付けられる。「くっそぉ、あの怪獣の力か!」

怪獣の首の多重関節が外され、鞭のように長く伸びる。危険を察知した蓬と夢芽の会話に「あれ、みんな知り合いなんですか?」と加わる山中。「てかあなた誰なんですか?!」と叫ぶ蓬と迫る怪獣の頭部! 「ダイナゼノン、お前は一体何者だ? やられる前に、答えを見せてみろ!!」

ガウマの言葉に呼応してパージされるダイナゼノンの装甲。各部位が変形して再度合体したその姿は、まさに”機龍”。怪獣の上顎を噛んで受け止めるダイナゼノン。安堵する蓬。「これがダイナゼノンの本当の力、ダイナレックスか!」とガウマ。そのまま怪獣の本体を持ち上げて吹っ飛ばす。体当たりしてバーニアを全開にすると怪獣もろとも空へと上昇し、口から烈しい炎を吐き出し怪獣を撃破するダイナレックス。

「これ、何なんだよ……はっ、南さん! 大丈夫?!」

〈私は、どうかしてるんだよ〉というモノローグとともに振り返る南の冷やかな目に射貫かれたように瞳孔を見開く蓬ーー待て、次回。

『SSSS.DYNAZENON』第1話 解説&注目ポイント

第1話をざっと振り返ってみた。至るところに伏線が張り巡らされている雰囲気の前半と、打って変わって怪獣との迫力の大バトルが展開する後半。1話の中で人間ドラマも怪獣バトルも存分に楽しめた。ここからは筆者の個人的な注目ポイントを挙げてみたい。

“SSSS”の意味

前作『SSSS.GRIDMAN』において最終話で明かされたタイトルの”SSSS”の意味は、今作『SSSS.DYNAZENON』においては早くも第1話で明かされる。これは両作ともに英語の略語だがその意味が「Special Signature to Save a Soul」だった『SSSS.GRIDMAN』に対して、『SSSS.DYNAZENON』では「Scarred Souls Shine like Stars」に変更されていることに注目したい。日本語に訳せば「魂を救う特別な名前(サイン)」から「傷付いた魂は星のように輝く」といったところだろうか。これは当然、これからの物語の行く末を暗示するものだろう。

同じく高校生を主人公とする青春群像でありながら、前作『SSSS.GRIDMAN』はその友情や恋といった”陽”を描いたのに対し、今作『SSSS.DYNAZENON』ではヒロインである南夢芽にはどうやら亡くなった姉がいるらしく、そのことと”どうかしてる”と自認さえしているエキセントリックな他者への接し方との関連など、謂わば青春の”陰”の部分が前作以上に焦点化されていく気配がある。

合唱曲

『SSSS.GRIDMAN』と同様、今作『SSSS.DYNAZENON』においても合唱曲が重要な演出として用いられている。『SSSS.GRIDMAN』第1話「覚・醒」では、冒頭アカネが屋上に佇むシーンで「Believe」が文字通り合唱されているのが聞こえてきた。それは高校生活の雰囲気を表現する上で非常に効果的だった。しかし『SSSS.DYNAZENON』では一転、「少年の日はいま」は合唱曲でありながら、水門の屋上の縁に足を投げ出す南夢芽に孤独に口ずさまれたのみだ。この曲が今後誰にどのように歌われるのかについても注目して観ていきたい。

スペシャルドッグ

“グリッドマン”と言えばもうお馴染みとなったスペシャルドッグが『SSSS.DYNAZENON』でも登場した。今回は腹を空かせたガウマに綺麗に平らげられ、バレーボールや足で踏み潰されたりすることがなくて良かった。個人的には、最早ジブリ飯と同じくらい食欲をそそられるアイテムだ。

以上、『SSSS.DYNAZENON』第1話「怪獣使いって、なに?」を簡単に振り返ってみた。”怪獣使い”が『SSSS.DYNAZENON』劇中において何を意味するのかは未だ明かされていないが、その名称は『帰ってきたウルトラマン』第33話のサブタイトル「怪獣使いと少年」より引用されたものだろう。

前作『SSSS.GRIDMAN』がそうであったように、今作『SSSS.DYNAZENON』もこのような”ウルトラシリーズ”を含む過去作品からのファンが思わずニヤリとさせられる引用やオマージュに溢れたものとなるだろう。個人的な感想としては、第1話登場怪獣(シャルバンデス)のデザインは『帰ってきたウルトラマン』第18話以降様々なウルトラ作品に登場する”ベムスター”の意匠を汲むものに思えた。次話以降、ドラマの展開と同じく登場する怪獣のデザインも楽しみに観ていきたい。

アニメ『SSSS.DYNAZENON』は、TOKYO MXで2021年4月2日(金) 22時より放送中。Amazonプライムビデオをはじめとする各動画サイトでも配信されている。

『SSSS.DYNAZENON』公式サイト

放送局と配信サイトの情報はこちらから。

 

『SSSS.DYNAZENON』第2話のネタバレ感想&解説はこちらの記事で。

アニメ『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』のネタバレ解説はこちらから。

腐ってもみかん

普段は自転車で料理を運んで生計を立てる文字通りの自転車操業生活。けれど真の顔は……という冒頭から始まる変身ヒーローになりたい。文学賞獲ったらなれるかな? ラップしたり小説書いたりしてます。文章書くのは得意じゃないけどそれしかできません。明日はどっちだ!
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