第1話ネタバレ感想!『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』あらすじ・考察・登場怪獣 | VG+ (バゴプラ)

第1話ネタバレ感想!『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』あらすじ・考察・登場怪獣

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『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』配信開始

2021年3月25日(木)より『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』のNetflix先行配信が開始された。SF、特撮分野では今年は既に庵野秀明が総監督を務める『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』が大ヒットを記録し、夏には同じく庵野秀明が脚本を手掛ける『シン・ウルトラマン』の公開が控える。何より、5月には”モンスターバース”第4弾となる『ゴジラvsコング』待望の日本上映が開始される。このような特撮”当たり年”の中、2017年より公開されたアニメ映画『GODZILLA』三部作に引き続いてのアニメ化となる『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』は、脚本を芥川賞作家である円城塔が務めることでも注目されていた。ここでは早速第1話を振り返ってみたい。

第1話「はるかなるいえじ」あらすじ/注目ポイントはココ!

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』の舞台は千葉県にある架空の街、逃尾(にがしお)市。第1話「はるかなるいえじ」の冒頭は、提灯に彩られた神輿、白い鉢巻きを頭に巻いて紺色の法被を纏った男たちといった昔ながらのお祭りのシーンから始まる。けれどよく見ると何かが変だ。画面には何か厚みのある皿のようなものがいくつも浮遊している。これは何だと訝しむと場面が切り替わり、丁度その皿を真下から見上げる形になる。それらの正体は提灯型のドローンだったのだ。この冒頭のシーンからして、お祭り=ゴジラという伝統芸能と最新の技術であるドローンを掛け合わせ、「新しいゴジラ」を世に示そうという作り手の意欲が感じ取れる。掴みとしてはバッチリだ。

幽霊屋敷の謎を解け

町工場オオタキファクトリーの有川ユン加藤侍(カトウハベル)は、”幽霊屋敷”と騒がれる岬の上の洋館の調査へと向かう。天才肌で変わり者のユンは屋敷に残された本などから独自に屋敷の持主のプロファイリングをしつつ隠し部屋を発見する。すると不思議な音楽が流れ出し、それは隠し部屋にある鉱石ラジオから発されたものだった。鉱石ラジオは受信した電波をエネルギーに変えて音を出すため電源を必要としない。明滅する蛍光灯。どうやら”電波を発しながら上空を飛び回る”生物がいるらしい。二人はバイクに乗ってその生物を追う。

電波観測所に鳴り響く謎のアラーム

一方、理学部の院生である神野銘(カミノメイ)は恩師の紹介で旧嗣野地区管理局、ミサキオク電波観測所へと向かう。局長の山本常友(ヤマモトツネトモ)に案内され中に入ると、突如鳴り出したアラームの謎を解いて欲しいと頼まれる。どうやらアラームは”特別な信号”を受信したために鳴り出したらしい。館内の規定では、専門知識を要する場合顧問の笹本の立ち合いが必要とされており、銘は国際会議のためにハワイにいる笹本の代理としてやって来たのだった。そして受信した信号を再生すると音楽が流れ始め、マニュアルに記された”怪信號”の波形とその音楽の波形が同じであれば報告書を出せとのことだった。銘は信号を受信した通信機材を設置した業者、オオタキファクトリーへと電話をかける。

アシスタントAI”ナラタケ”登場

ユンと侍の二人は夜の岸壁で謎の生物を見失う。しかしユンはそこで屋敷に流れていたのと同じ音楽を観測する。そこは丁度ミサキオク電波観測所だった。フェンスを上って侵入を試みるユンのスマホが突如鳴る。監視されている、と訝りながら電話に出ると女性の声で「変な信号の追跡について伺いたいことが」と言われる。銘だ。監視を疑うユンと銘との間で会話は噛み合わぬまま、警察官の闖入により通話は途切れてしまう。帰りのタクシーの中でノートパソコンで「オオタキファクトリー」を検索した銘はユンの経歴を知り、今なら無料との言葉に惹かれてアシスタントAI「ナラタケ」をダウンロードする。

警察署で尋問を受けるユンと侍の二人。ユンが自らのスマホにダウンロードしたナラタケ”ユング”に応答を任せようとしていると、オオタキファクトリー所長である大滝吾郎が迎えに来る。帰りにファミリーレストラン「ブラジル」で食事する三人。大滝はハンバーグ定食、侍はステーキ定食、そしてユンは巨大なパフェを食べている。怪電波はUFOによるものと断じる大滝は、ミサキオクからのメンテナンスの依頼に乗じて侍に「怪しいところがないか探ってこい」と命じる。ユンがスマホで録音した謎の音楽を調べると、「ALAPU UPARA(インド・民謡全集)」という結果が出た。

翌朝、パソコンを開いたまま机に突っ伏し寝言とともに目覚めた銘はナラタケをアンインストールしようとするが、ナラタケからの情に訴えかける抵抗により結局ナラタケを”ペロ2”と名付けてしまう。ペロとは銘がかつて飼っていた犬の名前だ。

秘密の地下とラドン襲来

外務省からミサキオクに出向してきた官僚の佐藤隼也(サトウシュンヤ)がオオタキファクトリーから侍を呼び寄せて例の通信機材を点検させると、機械自体にはオオタキファクトリーは触っておらず、資料には単に「地下からきてる信号線に接続」と表記があるのみでそれ以上のことは記録にないと告げられる。侍がバイクでミサキオクを出ると丁度バス待ちをしていた銘と鉢合わせ「乗ってく?」と声を掛ける。侍を”バーベル”と呼ぶ銘。二人は高校の同級生だったのだ。侍は昨日の電話が銘からのものであったことを知り、銘は「変な電話だったよ、誰あれ?」と問い質す。「まあ、そういうヤツなんだよ」とユンを弁護しつつ、侍は銘に「空想生物研究」をまだやっているのかと訊く。「世界を知るには、この世界にはいないものを知らなきゃいけないんだよ」と答える銘。時間の中を泳ぐ魚、四次元空間を飛ぶ蝶……

佐藤から”地下”の報告を受けた山本は「面白いもの見せてあげるからちょっと付き合ってくれない?」と佐藤を誘う。「もしかしたら”アイツ”が悪さしたのかも知れない」

その頃オオタキファクトリーは地元のお祭りに”ジェットジャガー”で出展していた。子供たちに「変な顔」、「死ぬほどダッセ~」と笑われるジェットジャガー。「宇宙の平和を守るんじゃなかったんすか?」とユンに問われ、「慌てるな、まずは地元貢献からだ」と返す大滝。と、子供たちが遠くに異変を見付ける。鳥? 飛行機? ドローン? 何かがこちらに迫ってくる。プテラノドンのようなその巨大な鳥ーラドンーは駅前のビルの一角に着陸し、そのまま給水塔を地面に倒す。土煙が舞い上がる中、ユンは逃げようとして転んだ子供を抱き上げる。目前に迫るラドンの咆哮ーー山本に防護服を着せられ、専用のエレベーターで”存在しない筈の地下”へと案内された佐藤の目に映るのは、巨大な恐竜めいた骨。待て次回。

第1話のあらすじをざっと振り返ってみた。いかがだったろうか? 個人的にはこの先の展開を大いに期待させられる導入だった。

筆者の注目ポイントとしては、ユンがミサキオクに侵入しようとしたタイミングでかかってきた銘からの電話に何故あのような噛み合わない応答をしたのかということだ。ユンは何を警戒していたのか。あのシーンが物語上の何らかの伏線なのだとしたら、それが解き明かされるのを楽しみに待ちたい。

”謎の音楽”がインド民謡として設定されていることも、「モスラの歌」を始めとして日本の怪獣映画において怪獣が「南の島」からやってくるという伝統を意識しているように見える。かつて昭和の怪獣映画においてはここには南洋幻想、日本人から見たある種のオリエンタリズムが反映されていただろうが、2021年の現在作られる『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』においてこの音楽が如何なる役割と意味付けを担うのかを注目して観ていきたい。

そして密かに筆者の目を奪ったのはエンドロールだ。明確に女性が主人公を務める作品ではなく、複数人の男女が主人公を務める群像劇の場合、未だに男性主人公及び声優の名前がクレジットのトップにくる作品が多い。それどころか、2012年に放送された『LUPIN the Third -峰不二子という女-』では主人公は明確に峰不二子であり、ルパン三世はむしろこの作品では脇役であるにもかかわらず、エンドロールではルパン三世および栗田貫一の名がトップにクレジットされ峰不二子および沢城みゆきの名が二番目に載っていたことには大いに失望させられた。そんな中、『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』第1話のエンドロールでは女性主人公である神野銘および宮本侑芽の名がトップにクレジットされていた。細かいことかも知れないが、エンタメ、ひいては社会におけるジェンダーバランスの確保に向けた地道な、しかし確実な一歩としてこれを歓迎したい。

第1話の登場怪獣

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』には過去作に登場した数多くの怪獣が登場する。

第1話で登場したのは「ジェットジャガー」および「ラドン」だ。

ジェットジャガーの初出は1973年に公開されたゴジラシリーズ第13作目に当たる『ゴジラ対メガロ』だ。この中でジェットジャガーは青年科学者・伊吹吾朗によって生み出された人工知能を持つロボットとして登場。最初は等身大だったものが、劇中”奇跡が起こり”巨大化してゴジラと共闘する。この巨大化の理由は劇中で特に明示されることはなく、その後に出版された書籍等でも明確な記述は確認できていない。まさに「奇跡が起こった」としか言いようのない大らかさも昭和の空気を感じさせる。

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デザインとしては自律駆動する原典の人型から、パイロットが腹部に乗り込む都合上胴体が肥大化し、逆に手足は貧弱などちらかというとゴリラ型に近い体型へと変更されている。顔に関しても「口」が大きくなり表情の迫力が増した。

余談だが、『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』劇中ではジェットジャガーを開発したオオタキファクトリー所属の有川ユンがよく「奇跡」という言葉を口にする。『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』においてもジェットジャガーには何らかの”奇跡”が起こるのだろうか?

続いて登場したラドンの初出は1956年公開の『空の大怪獣 ラドン』。原典のラドンはプテラノドンをモチーフとしながらもそれを「怪獣」として成立させるべく大きさやデザインがアレンジされていたが、『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』版のラドンはケツァルコアトルスという中生代の終わりに棲息していた翼竜だ。その生物的なデザインと歴代のラドンに較べて遥かに小型の設定でも話題を呼んだ。

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これから話数が進むにつれて過去作に登場した怪獣たちが如何なるデザインアレンジを経て登場するのか、果たして新怪獣は登場するのか、そして過去と未来が交錯するような壮大な物語はどこへ向かうのか。まだ始まったばかりのこの物語、彼らの冒険をともに見届けよう。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』は2021年4月1日(木) 22時30分よりTOKYO MX、KBS京都、BS11で、同日24時よりサンテレビで放送開始。

Netflixでは3月25日(木)より先行配信を開始しており、毎週木曜日に最新話が配信される。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』公式サイト

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』第2話のネタバレ解説はこちらから。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』の声優キャストはこちらから。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』の音楽についてはこちらの記事に詳しい。

腐ってもみかん

普段は自転車で料理を運んで生計を立てる文字通りの自転車操業生活。けれど真の顔は……という冒頭から始まる変身ヒーローになりたい。文学賞獲ったらなれるかな? ラップしたり小説書いたりしてます。文章書くのは得意じゃないけどそれしかできません。明日はどっちだ!
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