第4話ネタバレ感想!『SSSS.DYNAZENON』あらすじ・考察・解説〜動き出した蓬の気持ち〜 | VG+ (バゴプラ)

第4話ネタバレ感想!『SSSS.DYNAZENON』あらすじ・考察・解説〜動き出した蓬の気持ち〜

©円谷プロ ©2021 TRIGGER・雨宮哲/「DYNAZENON」製作委員会

ダイナゼノン、バトルゴー!!!!

2021年4月2日(金)よりTVおよび配信での放送を開始した『SSSS.DYNAZENON』

実写作品『電光超人グリッドマン』を原作としながら、世界観を共有した新たな物語を紡ぐ”GRIDMAN UNIVERSE”における2018年放送の第1弾『SSSS.GRIDMAN』に続く第2弾だ。果たして『電光超人グリッドマン』および『SSSS.GRIDMAN』との繋がりは如何なるものなのだろうか? 早速第4話を振り返っていきたい。

第4話「このときめきって、なに?」のあらすじ

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蓬、心ここにあらず

放課後、ガウマ、ちせ、山中の見守る中川でダイナソルジャーの操縦訓練に励む蓬。頭や両手足に水を張ったドラム缶を載せて中腰の姿勢を保つ。コクピットの蓬も同様の姿勢を取っていることから、ダイナソルジャーの操縦システムは『機動武闘伝Gガンダム』におけるモビルトレースシステムのような人機一体型、パイロットの動きを機体がトレースするようなシステムなのだろうか? とは言え持ち出し可能なコントローラーもあるようだし、そもそもダイナソルジャー以外のダイナゼノンの構成パーツは人型ですらない訳で、それぞれの機体に異なる操縦システムを組み込むのも合理的とは言えない。しかしここを深く突っ込み出すと「そもそもおもちゃが巨大化するなんておかしい」という話になり収拾がつかなくなるのでこの辺でやめておこう。

蓬は夢芽が訓練に来ていないことに気付き、途端に姿勢を崩して川面に転倒する。集中しろとガウマに喝を入れられた蓬はバイトを理由に訓練を切り上げる。帰り際、何気なさを装いつつガウマに夢芽の欠席について訊ねると誰かに会うという連絡があったと告げられる。蓬の脳裡に初めて夢芽と出会った日にらんかに聞かされた「結構色んな男子に声掛けてるらしくって」という台詞が過る。バスの車内で夢芽にメッセージを送ろうとして躊躇う蓬。

姉を知る先輩に会いに行く夢芽

合唱部顧問に紹介されたカナエ先輩に会って姉の話を聞く夢芽。場所は「STARBOWS COFFEE」。これは前作『SSSS.GRIDMAN』にも登場したコーヒーショップだ。ネーミングはもちろんロゴのデザインも某大作スペースオペラに出てくるトルーパー兵士と某機動戦士に出てくるモビルスーツのデザインを足して2で割ったようなものとなっている。姉について「明るい子だった」と聞かされて戸惑う夢芽。定期演奏会の曲もカナが推した曲に決まったらしい。芳しい成果は得られなかったものの、カナの様子を記録した動画を持っているかも知れないウリタという別の先輩を紹介される。

蓬はバイト先で稲本から好きな人でも出来たのかとからかわれ、山中はそんな稲本から食事の誘いのメッセージがきたことで慌てふためくのだった。

交換留学生、シズム

風邪気味の身体を押して家を出た蓬は、登校中空を飛ぶダイナウィングを目にして「いや、ずるいじゃん」と呟く。学校に着くと、なんと交換留学生として怪獣使いのシズムが蓬のクラスにやってきた。しかも席は夢芽の真後ろだ。蓬は気が気でない。休み時間に階段の下でそのことを話し合う蓬と夢芽の背中から「ダイナゼノンはどこにいるの?」と声を掛けるシズム。だが、どうやら争うつもりはないらしい。

怪獣を作っているのかとの夢芽の問いに「怪獣を育てるのは人の意思だ」と答える。怪獣優生思想とは「怪獣が必要とする世の中を作ること」らしい。シズムによれば「自由に見えても何かに縛られている。そういうものから解放してくれる」のが怪獣ということらしい。そこへ連絡を受けたガウマが乗り込んでくるが、あえなく教職員に連行されてしまう。

お見舞いにやってきたのは

完全に熱を出して寝込む蓬。「私は、どうかしてるんだよ」という夢芽の言葉と表情を思い出しながら煩悶していると下の階から見舞い客の来訪にはしゃぐ母親の声が聞こえてくる。その調子からガウマだと確信して更にテンションが落ちる蓬。しかしドアを開けて部屋に入ってきたのはなんと夢芽だった。蒲団から顔を出し呆然とする蓬に「起きてんじゃん」と声を掛ける夢芽。

怪獣出現!出番だちせ!!

部屋を見回す夢芽に「何見てるの?」と蓬がぎこちなく声を掛けると、「何か見られちゃダメなものあるの?」と逆に訊き返される。別にないけど、と焦る蓬に「冗談じゃん」と返す夢芽。互いの緊張が解れたところで、先日訓練を休んで誰と会っていたのかと蓬が訊くと合唱部のOGに会っていたと夢芽は答える。そこでまた今度はOBを紹介されたと聞かされて蓬が動揺したところで、夢芽のスマホが鳴る。ガウマからだ。

怪獣出現の報を受けてダイナウィングで向かう夢芽は蓬からダイナソルジャーを借り受ける。適当に誰かに乗ってもらうから、と言って向かった現場では怪獣の能力に翻弄される山中のダイナストライカー、ガウマのダイナダイバーの姿が。ダイナウィング、ダイナソルジャーに続いてようやく劇中で四人が乗る各機体の名称が明らかとなった。蓬が風邪で戦えないと告げると「どう見ても自分の番ですよね!」とちせがダイナストライカーのコクピットの後ろからひょっこり顔を出す。ダイナウィングから掌大のダイナソルジャーを受け取ったちせは叫ぶ、「アクセスモード、ダイナソルジャー!!」。

しかしやはり何の訓練も受けていないちせでは合体どころかダイナソルジャーをただ前に走らせることしかできない。そこに怪獣の巨体がのしかかろうという時、間一髪で山中のダイナストライカーに救出される。

怪獣撃破!めでたしめでたし・・・?

その頃、蓬はベッドの上でシズムに言われた「やっぱりどこかで、怪獣と戦いたいと思ってるんじゃないの?」という台詞を思い出していた。何かを決意したように夢芽に電話を掛けると戦況は芳しくないとのことだった。やっぱり俺行くよ、と伝えてダイナウィングで迎えに来てもらう。蓬の到着によりダイナゼノンへと合体する四人。さあ、反撃開始だ! まずは「なんとかビーム!」と叫んで両肩のビーム砲を撃つ夢芽の一撃。そこにガウマの「ヘッドレーザーガン(?)」という正式名称(?)の叫び声が被さる。遅刻しそうだからと言ってダイナウィングで登校したり、何気に夢芽、ノリノリだな。

次にガウマのミサイルを放ちながらの足蹴り「バーストミサイルキック(?)」が決まる。最後に、いつものようにダイナレックスへと変形し、噛み付いた尻尾を基点に怪獣の全体を宙に浮かせつつ火炎放射で丸焼きにして撃破!! 折角叫んでくれる技名のテンションが高くて聞き取り難いのが残念だが、後の公式設定の発表を楽しみに待ちたい。

無事に怪獣を撃破した帰り、ダイナウィングで家に送られる中蓬は意を決して「次は俺もついて行っていい?」と夢芽に訊く。「いいけど、何で?」と問われた蓬は下手に誤魔化そうとせず「俺だって南さんのこと知りたいんだよ」と言い切ったものの運悪く夢芽のくしゃみに掻き消されてしまう。翌日、教室に夢芽の姿がないことを気にする蓬と、ベッドの上で「やっぱ感染った」とぼやく夢芽。待て、次回。

『SSSS.DYNAZENON』第4話 解説&注目ポイント

第4話のあらすじをざっと振り返ってみた。

怪獣の正体を示唆するシズム、夢芽を明確に意識しだす蓬。ここへ来て物語は本格的に動き出したようだ。

それはまるで白飯のように

『SSSS.DYNAZENON』という作品は筆者を虜にしているが、一体その面白さとは何なのだろうかと改めて考えてみる。すると一つの仮説が浮かんだ。それはやはり“日常パート”の演出が地に足の着いたものでそこが確かにキャラクターが生き、また自分たちの生きている世界だと観る者が感じられるということが大きいのではないかと思う。

一見すると巨大ロボットが怪獣と戦うスペクタクル作品だが、実のところストーリーの大半は人間関係の機微を追うことに割かれている。怪獣映画がしばしば「怪獣同士の戦いを楽しむためのものなのだから人間ドラマなど不要だ」と開き直られることとは対照的に。筆者も勿論怪獣ファンであるし、ロボットも大好きだ。だからこのような見方は否定しないが、そもそも筆者が怪獣に惹かれる理由として一番大きいのは、それが「超越性」の象徴であることだ。即ち、人間が作り上げた社会や文明、それらの基礎となる理性や言葉の”外”からやってきて人間の存在を一切無効化してしまう、ないし相対化するような圧倒的な力

そういう「巨大さ」に照らされた時に人間は否が応でも我が身を振り返らされざるを得ない。その時に怪獣にミサイルを放つか、呆然自失で怪獣の前に身を投げ出すか、あるいはいっそ拝んでしまうかは人によるだろうが、ともかく怪獣は人間に「それまで」のやり方の変更を迫る。その時に人は一体何を選ぶのか。そうした「大きなもの」と「小さなもの」、その対比が生み出すドラマ、緊張と弛緩というようなものの契機として筆者は怪獣に魅了されている。

それは怪獣の造形というよりはむしろ存在論的なものだ。だから、勿論怪獣同士の手に汗握る大バトルは楽しいが、そこにそれによって”外”に連れ出されてしまう人間が不在なら、筆者としてはやはり物足りなく思えてしまう。そのような徹底的な破壊によって相対化されるべき人間の日常は、だからむしろ逆説的に緻密に構成されていなくてはならない。その日常生活の描写にリアリティがあればあるほど、怪獣が現れた際のインパクトも大きなものとなる。

おかずよりも白飯の美味しい定食屋に外れはないと言われる。筆者も大いに賛成である。おかずにはそもそも味が付いているのだ。それほど不味いということもないだろう。けれど白飯は米の味や食感だけで勝負せねばならない。水が多過ぎても少な過ぎても駄目だ。怪獣モノにおける日常描写というのは言ってみればこの白飯のようなものだろう。メインディッシュである怪獣が”美味しい”のはもう食べる前から分かっている。問題は白飯が美味しいかどうか、定食を平らげることができるかどうかだ。『SSSS.DYNAZENON』という作品は、確かに”白飯の美味しい”作品だ。引き続き箸を進めていきたい。

ラジオドラマ『SSSS.DYNAZENON』第4.4回「早口だとなんか怖い」

今回もラジオドラマがとてつもなく上出来なので是非ともお聴き頂きたい。見舞いにきた蓬に対して母親が実践しているという「大宇宙根元調和呼吸法(漢字はこれで合ってるのだろうか?)」について一通り解説し、両親の不仲など問題はあれど最終的にはその教祖(?)が「私たちを真理へと導いてくれる」と宣う夢芽に戸惑う蓬に「冗談じゃん」と言って最後に笑う夢芽の声は余りにも尊い。思わず拝んでしまった。声だけでもそこにキャラクターが生きているように感じられるのはやはり本編の緻密な情景描写や演出の賜物だろう。本編とともに続きを楽しみにしている。

アニメ『SSSS.DYNAZENON』は、TOKYO MXで2021年4月2日(金) 22時より放送中。

『SSSS.DYNAZENON』公式サイト

Amazonプライムビデオをはじめとする各動画サイトでも配信されている。

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放送局と配信サイトの情報はこちらから。

 

『SSSS.DYNAZENON』のBlu-rayは予約受付中。

 

 

『SSSS.DYNAZENON』第3話のネタバレ解説はこちらの記事で。

第1話のネタバレ解説はこちらの記事で。

第2話のネタバレ解説はこちらの記事で。

 

腐ってもみかん

普段は自転車で料理を運んで生計を立てる文字通りの自転車操業生活。けれど真の顔は……という冒頭から始まる変身ヒーローになりたい。文学賞獲ったらなれるかな? ラップしたり小説書いたりしてます。文章書くのは得意じゃないけどそれしかできません。明日はどっちだ!
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