第3話ネタバレ感想!『SSSS.DYNAZENON』あらすじ・考察・解説〜明かされたガウマの秘密〜 | VG+ (バゴプラ)

第3話ネタバレ感想!『SSSS.DYNAZENON』あらすじ・考察・解説〜明かされたガウマの秘密〜

©円谷プロ ©2021 TRIGGER・雨宮哲/「DYNAZENON」製作委員会

ダイナゼノン、バトルゴー!!!

2021年4月2日(金)より『SSSS.DYNAZENON』がTVおよび配信で放送中だ。1993年に放送された円谷プロダクションの実写作品である『電光超人グリッドマン』を原典とする”GRIDMAN UNIVERSE”第2弾。『電光超人グリッドマン』および2018年に放送された第1弾である『SSSS.GRIDMAN』との繋がりは今のところ明らかとなっていない。果たしてどういった繋がりなのだろうか? 早速第3話を振り返っていきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『SSSS.DYNAZENON』第3話の内容に関するネタバレを含みます。

第3話「裏切り者って、なに?」のあらすじ

“怪獣使い”たちとの対峙

連携プレーで怪獣グレージョムを倒した蓬、夢芽、山中、ガウマの四人の前に現れたのは、ガウマと同じく”怪獣使い”を名乗る謎の四人組。ガウマは彼らの持つ「怪獣優生思想」と相容れず、彼らと袂を分かったのだった。彼らを「俺たちの敵だ」と呼ぶガウマに呆然とする蓬と夢芽。それを意に介さず「また一緒にやりませんか」と誘うジュウガにガウマが答えようとすると「ふざけるな! 誰がこんな奴と組めるか!!」と被せてきたのはオニジャだ。右半分を刈り上げ、左側は伸ばした赤髪という特徴的なヘアスタイル。見た目の奇抜さはガウマに勝るとも劣らない。ぶっ殺してやる、と啖呵を切るオニジャにやってみろよと応じるガウマ。一触即発に思われたその時、コントローラーを落としそうになった拍子に蓬がボタンを押すとダイナソルジャーの”鼻”から勢いよく気流が噴き出した。それを正面から浴びた怪獣使いたちはジュウガの「今日は見逃してもらいましょう」という言葉に従い撤退する。ジュウガが自分に向けて言った「じゃあまた近いうちに」という台詞に蓬は戸惑う。

訓練する蓬

朝、登校する前に川でダイナソルジャーの操縦訓練を行う蓬と、それを見守る夢芽、ガウマ、ちせ、山中。ガウマが”裏切り者”と呼ばれていたことが気掛かりな蓬はダイナソルジャーを転倒させてしまう。その様子を見てガウマは合体の練習はまだ早いと感じる。

放課後、階段で偶然夢芽と会った蓬は音楽室へと誘われる。姉について調べる夢芽は合唱部の顧問から姉のことを知る先輩を紹介される。夢芽は普段親しい訳でもなかった姉が何故自分を合唱部の定期演奏会に誘ったのかが気になると蓬に打ち明ける。ダイナゼノンによる怪獣との戦闘という”非日常”の経験を共有したとは言え、第1話で自ら声を掛けた約束をすっぽかすという余りにも相手を軽んじた態度から較べると蓬に対して随分心を開くようになっているようだ。

一方、蓬の方はと言えば折角の夢芽からの打ち明け話にそれ以上深入りすることなく別の友達からの呼び出しに応えてその場を後にしてしまう。授業中に夢芽を窺う素振りを見せる蓬は決して夢芽に無関心な訳ではないだろうが、それにしては、というよりはそれ故の態度のぎこちなさなのだろうか? 二人の関係がどのように発展していくのかにも注目だ。

ジュウガとの再会

デパートの屋上で淡木や金石らが怪獣について話している横で物思いに耽る蓬。そこへジュウガが現れて蓬を連れ出す。ガウマは憧れの先輩だと言うジュウガは蓬に「自分達は5000年前に死んでこの時代に生き返った」のだと語る。戸惑いつつバイト先に向かった蓬は稲本から前日の無断欠勤を咎められる。

一方、山中はその日の夕方道端でばったり稲本と再会していた。二人は中学の同級生だったのだ。中学時代、夜道を歩いていると中学校の窓に石をぶつけて割る稲本と遭遇したのを思い出す山中。稲本と別れた後、一部始終を見ていたちせから「もしかして今でも好きなんですか?」と問われるも相手にせず歩き去る。

ガウマに聞きにいこう!

ジュウガから聞いた話について相談するべく夜中にコンビニの前に夢芽、山中、ちせを呼び出した蓬。このコンビニ「721」は『SSSS.GRIDMAN』に出てきたものと同じものだ。「721」とはオリジナルビデオ作品『ウルトラマンネオス』に出てきた”ウルトラセブン21″の名前から取られたものだ。前回書いた通り、『SSSS.DYNAZENON』に出てくるフジヨキ台駅は『SSSS.GRIDMAN』に出てくるツツジ台駅と外観はそっくりなものの名称は違っていた。しかしコンビニ「721」は名称含め全く同じだ。世界観への謎はますます深まる。

ちせの案内で橋の下のガウマの根城へ向かう一行。ジュウガたちを裏切ったのかと訊くと頷くガウマ。しかし「人を守る為に戦っているのか」という蓬の問いには何故か正面から答えようとしない。そもそも成り行きで共にダイナゼノンに乗っているだけで互いに信頼関係ができている訳ではない。夜勤に向かうガウマを見送った帰り道、「あの人、なんか隠してない?」と疑念を口にする夢芽。

怪獣出現!ちゃんと答えてよガウマさん!!

オニジャの手により千葉の水田に現れた怪獣。学校でガウマからその報告を受けた蓬は躊躇いを見せるものの、「午後は体育とホームルーム。他の教科よりダメージ少ないよ」と夢芽に促されてダイナソルジャーに乗って千葉へと向かう。見落としがちだが、『SSSS.GRIDMAN』、『SSSS.DYNAZENON』を通じて実在の地名が出てきたのは初めてではないか? ということはこの世界は我々の住む現実世界のことなのだろうか?

水田に到着したものの、怪獣の爆発攻撃によって一向に本体へと近付けない。合体して一気に叩くぞと提案するガウマ。練習していなくても気持ちが一つになれば、と言うガウマに対して「その気持ちが無理なんです」とガウマが何のために戦うのかについて訊ねる蓬。どうやらガウマは”会いたい人”からダイナゼノンを託され、この時代にダイナゼノンで戦うことがその人を見付けることに繋がると考えているらしい。ガウマの真意を知り疑念の払拭された一同は気持ちを一つにしてダイナゼノンへと合体する。

両腕から光の剣(ダイナセイバー?)を出して接近を試みるもののやはり爆発によって吹き飛ばされてしまう。爆発を起こさないようにすれば、という発想から宇宙へ行くことを思い付く四人。怪獣を掴んで宇宙へ行くと、目論見通り怪獣は攻撃を繰り出せなくなった。そこへありったけの火器を撃ち込むフルバーストで怪獣を撃破するダイナゼノン。大勝利!!・・・かと思いきや最後の足掻きで頭部だけで噛み付こうとしてくる怪獣の生首をダイナレックスに変形して噛み砕く。怪獣の破片が燃えながら地上へと落下してゆく中、ガウマは怪獣の力によって自分は生き返ったのだと語る。死者を蘇らせる怪獣の力について思いを馳せる夢芽ーー待て、次回。

『SSSS.DYNAZENON』第3話「裏切り者って、なに?」 解説&注目ポイント

サブタイトル

『SSSS.DYNAZENON』も早くも3話まで放送された。これまでのサブタイトルを振り返ってみると、第1話が「怪獣使いって、なに?」、第2話が「戦う理由って、なに?」となっている。どうやら『SSSS.GRIDMAN』にて各話サブタイトルが漢字二文字で統一されていたように、『SSSS.DYNAZENON』のサブタイトルは「~って、なに?」という形式で統一されるようだ。

これまでの”少年少女ヒーロー”の置き換えとしての山中

高校生からは”大人”に見えてもしかし中身は高校生どころか中学生のままである山中に筆者はあまりにも自分を重ねてしまう。彼が無職、つまり社会的に何の肩書も背負っていないキャラクターに設定されているのは蓬や夢芽たち高校生との対比という意味が大きいだろう。しかもそれは単なる対比というより、むしろこれまでの”ヒーローもの”における主人公の少年少女たちの役割を置き換えたものに見える。

少年少女を主人公とする広義のヒーローものにおいて、そもそも学校が描かれないか、描かれたとしても事件は放課後に起こることが多い。そんな中で『SSSS.DYNAZENON』は前作『SSSS.GRIDMAN』同様主人公たちの高校生活をリアルに描いている。夢芽や蓬が授業やバイトをサボって、というよりは必要に迫られて怪獣退治へと赴く中、山中は戦闘という個人的で身体的なもの以外の社会的なリスクを特に引き受けてはいない。それはむしろこれまでの少年少女ヒーローの描かれ方に近いものだ。例えば『新世紀エヴァンゲリオン』における学園生活を思い浮かべると、主人公のシンジ、レイ、アスカたちは授業中に使徒殲滅へと駆り出されることはなかった。あるいは駆り出されたとしても彼らは特務機関NERVという公的な権力を持つ巨大組織に所属しているため、学校の授業程度のことはどうとでもなるのだろう。

けれど『SSSS.DYNAZENON』において、夢芽や蓬は飽くまでも一高校生であり、特に公的な機関に所属している訳ではない。だから怪獣が授業中に出現すれば、そのまま授業に出続けるかあるいは授業を抜け出して怪獣退治に向かうかを自主的に判断せねばならない。高校生という”公的な身分”の保持に伴うコストを、『SSSS.DYNAZENON』という作品は主人公の少年少女たちに課している。

一方でそのコストを免れている山中は、本来そのように描かれるべきだった夢芽や蓬の、即ちかつて公的なリスクを背負わされることなく冒険に没頭できた”少年少女ヒーロー”たちの象徴なのである。けれど今や彼は高校生ではない。いくらロボットに乗って怪獣を倒し世界を救おうが、どうやらこの世界はそのことによって彼に公的な身分を与える世界ではないらしい。彼もまた、見えない”ツケ”を支払わされ続けているのである。そんな山中がこの冒険を通じて一体どんな”大人”になるのか。”社会”との距離感を未だに測り損ねている三十路過ぎの男性である筆者としても注目して観ていきたい。

宇宙に出れば爆発しない??

元よりアニメである。怪獣なんて存在しないと言われてしまえばそれまでだ。けれどSFというジャンルは、如何に”尤もらしい嘘”を吐いて観る者を惑わせるか、その嘘に敢えて騙されること、騙されきれないと感じたらそこにツッコミを入れることも含めて楽しまれているように思う。なので敢えて野暮と思われるツッコミを入れてみたいのだが、今回の怪獣の攻撃はどのような手法に拠るものなのだろうか。特にミサイルなどの物理的な実体を伴わずに爆発だけが起きていたように見えた。ということは「酸素がない」程度のことで収まる類の爆発なのかは不明だ。現にダイナゼノン側のミサイルは宇宙空間においてもきちんと炸裂し怪獣を殲滅した。ここにはやはり演出上のご都合主義があると言わざるを得ない。

……まあ、こんなことを言い出せばキリがない。最初に言ったようにそもそも怪獣など存在しないのだ。けれど、存在しないものを存在することにするという嘘を吐いたならば、そこに安易に現実の物理法則を引用してしまうとみるみる世界観が破綻していってしまうのではないかという危惧を覚えた。「謎の爆発」に対して有効な対抗手段は、「爆発が起きないように宇宙に行く」ことではなく「謎の気合いで爆発に耐える」ことではないのか? 筆者も実作をする身である。拡げた風呂敷の畳み方にはいつも苦労している。

ラジオドラマ

紹介が遅れて恐縮だが、こちらで2週間限定のラジオドラマが配信中だ。前作『SSSS.GRIDMAN』でも同様の企画が立てられていた。これを聴くことで本編の解像度が上がりキャラクターにますます親近感を抱けるようになると思うので、ぜひ一聴をお勧めしたい。

アニメ『SSSS.DYNAZENON』は、TOKYO MXで2021年4月2日(金) 22時より放送中。

『SSSS.DYNAZENON』公式サイト

Amazonプライムビデオをはじめとする各動画サイトでも配信されている。

放送局と配信サイトの情報はこちらから。

 

『SSSS.DYNAZENON』のBlu-rayは予約受付中。

 

『SSSS.DYNAZENON』第1話のネタバレ解説はこちらの記事で。

『SSSS.DYNAZENON』第2話のネタバレ解説はこちらの記事で。

腐ってもみかん

普段は自転車で料理を運んで生計を立てる文字通りの自転車操業生活。けれど真の顔は……という冒頭から始まる変身ヒーローになりたい。文学賞獲ったらなれるかな? ラップしたり小説書いたりしてます。文章書くのは得意じゃないけどそれしかできません。明日はどっちだ!
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