『ホワット・イフ…?』最終回のメインはあの人!
遂にMCU初のアニメシリーズ『ホワット・イフ…?』シーズン1が完結する。2021年8月11日(水)から配信を開始した『ホワット・イフ…?』シーズン1は、10月6日(水)に最終話第9話が配信される。『ホワット・イフ…?』ではこれまで、ペギー・カーターが超人血清を打った世界線や、人類がゾンビ化した世界線など、多種多様なMCU世界が描かれてきた。
ウォッチャーのウアトゥを案内役に様々なユニバースを見せてくれた『ホワット・イフ…?』シーズン1。第7話のラストで片鱗を見せたマルチバース展開は、第8話で決定的なものに。最終話第9話ではどのようなフィナーレを迎えるのだろうか。第9話の配信を直前に控え、米マーベル公式から遂に最後のメインポスターが公開された。
以下の内容は、アニメ『ホワット・イフ…?』第9話の登場人物と、『ホワット・イフ…?』までのMCU作品に関するネタバレを含みます。
『ホワット・イフ…?』最終回はガモーラがキーか
マーベルが公開した最終回第9話のポスターは、ガモーラのものだった。
それも、このガモーラは『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』(2019) に登場した際のサノスのようにアーマーを身につけている。MCU本編においては『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) で命を落としたガモーラ。サノスが「愛するものの命」と引き換えにする必要があるソウル・ストーンを手に入れるため、娘として育ててきたガモーラを涙ながらに犠牲にしたのだ。
『ホワット・イフ…?』第8話では、ウルトロンがアベンジャーズに勝利した世界にもガモーラは登場。ウルトロンが襲来したソヴリンでガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとして戦っていた。
なお、この描写の前にはサノスがソウル・ストーンを含む5つのインフィニティ・ストーンを手に入れた状態で登場していたため、ガモーラが生きていたことは設定上の矛盾が生じていた。サノスがガモーラではなくネビュラを犠牲にしたという可能性も考えられるが、いずれにしてもこの世界線のガモーラはウルトロンに惑星もろとも一掃されている。
では、ガモーラがサノスのような武装と共に登場する展開には、どのような可能性が考えられるだろうか。ひとつは、『インフィニティ・ウォー』においてサノスが惑星ヴォーミアでガモーラを犠牲にしようとした時、ガモーラが形成を逆転させサノスを谷底に突き落としたという展開だ。ガモーラがサノスを愛していなければソウル・ストーンは手に入らないが、生き延びてサノス軍の新たなボスとなった可能性もあるだろう。
または、サノスとは関係なく、ガモーラがインフィニティ・ストーンを手に入れて強大な力を得ている可能性もある。なぜなら、原作コミックではガモーラが“レクイエム”という名を名乗り、パワー・ストーンを使って無双する展開があるからだ。そのガモーラは大剣を振り回し、サノスやピーター・クイルまで手にかける暴れっぷりを見せる。MCUではサノスが目的を達成するための“手段”として命を奪われる不遇っぷりだったが、レクイエム・ガモーラとしての復活はあるのだろうか。
なお、ウルトロンも他のメインヴィランと比べて不遇だったことからファンの間ではMCUにおけるウルトロン生存説が根強く残っていた。『ホワット・イフ…?』では「もしも」の世界で、そうしたファンの不満をすくい上げる役割が託されているのかもしれない。
最終回第9話はどうなる?
いずれにせよ、別ユニバースへと侵攻してくるウルトロンに対して、ゴールドの鎧を身に纏ったガモーラが立ちはだかることは間違いなさそうだ。すべての生命を消し去ろうとするウルトロンにとって、ガモーラも抹消の対象だからだ。
また、予告編で登場したパーティ・ソーとドクター・ストレンジ・スプリームが会話する場面や、キャプテン・カーターがドクター・ストレンジ・スプリームと会話するシーン、シュリとペッパーが共闘しているシーン、ガモーラを含む面々で結成されたアベンジャーズの姿などが、最終回まで描かれていない。
それにウォッチャーのウアトゥが誓いを破ることについても、どのような結末を迎えるのかに注目したい。ドクター・ストレンジ・スプリームに助けを求めたがウアトゥだが、どのようにしてウルトロンを食い止めるのだろうか。元の世界線に押し戻すことができれば、第8話でウルトロン打倒の一手を見つけ出したナターシャとゾラが待っているが……。
『ホワット・イフ…?』をどう畳むか
そして気になるのは、『ホワット・イフ…?』シーズン1で広げたマルチバースの畳み方だ。最終話までの展開であれば、ウルトロンらインフィニティ・ストーンを6つ揃えた存在がMCU本編の世界線にも突如登場するという可能性が生じてしまっている。
MCUでは、フェーズ3までを「インフィニティ・サーガ」として一区切りにして、フェーズ4から新たな歴史が刻まれるはずだった。本編の世界線でインフィニティ・ストーンが破壊され、過去から借用したストーンをきちんと元の場所に返したことは、象徴的なイベントだった。「もうインフィニティ・ストーンは存在しない」という前提でフェーズ4に取り掛かれるからだ。
だが、『ホワット・イフ…?』シーズン1では、分岐イベントによって枝分かれした別ユニバースからインフィニティ・ストーンが持ち込まれる可能性が示唆された。ドラマ『ロキ』(2021) でTVAの体制が変わったことによって、分岐を制御する存在はいない。だが、ウルトロンを倒すためとはいえ現実に干渉すること決めたウアトゥの存在はポイントになるだろう。
『ホワット・イフ…?』シーズン1がどのようなラストを迎えるかによって、ファンのMCU作品の楽しみ方も変わってくるというもの。MCU初のマルチバース作品に相応しいフィナーレに期待しよう。
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アニメ『ホワット・イフ…?』はDisney+で独占配信中。
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